ぴょんぴょんの「くろまるは今日も元気」

 ペットが人間に与えてくれる、はかり知れない癒やしと幸福感。
 そのお返しに、人間は彼らにどんなひどいことをしているのでしょうか。
 本来あるべき彼らの人権、いやペット権が守られる世界になってほしい。
 お金優先の世界が壊れて、新しい世界に切り替わる時、真っ先にその恩恵に預かるのは、心のきれいな彼らでしょう。
 その日が来るのを、期待とともに持ちわびています。
(ぴょんぴょん)

注)以下、文中の赤字・太字はシャンティ・フーラによるものです。

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ぴょんぴょんの「くろまるは今日も元気」


このごろ太ってきたくろまる


(ピンポーン!) ちわあ、くろちゃんいる?

おう、しろ、よく来たな。さ、入れよ。

おじゃましまあす!・・・って、あれ? こんなとこにアザラシのぬいぐるみが。

pixabay[CC0]


どこ? アザラシ? そんなもん、うちにあったか?

ほらほら、これだよ、この黒光りしてるアザラシ。

おめえ・・・・・これは、うちのかわいい「くろまる」よ。忘れちまったのか?

くろまる? 知ってるよー。
去年の猛暑の頃、道端で死にかけてたネコでしょ? 小顔で、やせてておどおどしてた。
・・・・・って、まさか! これが、あの、くろまるなのお?

今、ごはん食って、寝てるとこだ。

アザラシ、飼ってんのかと思ったよ。

アザラシなんか、飼えるわけねえだろ? 水槽もねえし。
ってか、失礼だな。まるでくろまるには、くびれがねえみたいじゃねえか。

くびれ、どこにあるの?

あれ? どっかにあったはずだが?
毎日見てるとわからないが、確かにこのごろ太ってきたな。
どんなわずかなスキマでも、スルリと通り抜けてたのが、このごろじゃ、腹でスキマを広げて通ってるよな。

室内飼い?

いや、自由に外に出してるし、木のぼりしたり、かけっこしたり、十分運動してるはずなのに・・・なぜなんだ? この丸々としたカエル腹!

くろちゃん、きっとエサのやりすぎだよ。食事制限させないと。


ううううん・・・・そりゃむずかしいな。つうか、くろまるに食事制限は、ムリ! ギブアップ!

それはまた、どうして?

ある日、食べたもの、まるごと吐きまくって大変なことがあった。
ペルシャ絨毯も、なにもかもゲロまみれ!

ペルシャ絨毯? (ってまさか、この汚らしい敷物が?)

ぞうきん持って、くろまる追っかけて、大変だったんだぜ。
見えないところにも吐くし、スリッパの中に吐かれた日にゃ、足ごとゲロまみれだ!

そりゃ、大変だったね。

だもんで、それからまる一日絶食にしたんだ。
そうしたら、大変なことになった。

エサくれが、うるさかったでしょ。

そうなんだ。いつものように訴えても、こっちはガン無視だ。
って、やってたら、まるでネコが変わったみたいに、めちゃくちゃごキゲンが悪くなっちゃって・・・。

ネコが変わった?!

飾り物がいっぱい乗ってる棚の上を、わざとドシドシ歩いてみたり。
ドタンバタンと大きな音を立てて驚かせたり。

夜になっても、ベッドに上がってこねえし。
どこにいるのかと思えば、すみっこの暗がりで、じっとおれをにらんでる。
暗闇で恨めしそうな目が光ってて、コワくて眠れなかった
よ。
あれ以降、くろまるの食欲には絶対服従だ。

どうりで、こんなトドになったわけだね。

pixabay[CC0]


おい! まだ、トドじゃない! アザラシ!

アザラシは認めてるんだ。

おれのくろまるへの愛は、全生命への愛! そして、無条件の愛なのに・・・。
くろまるのおれへの愛は、「エサへの愛」だったことが証明されちまった。
ああ! おれとくろまるの関係は、エサだけだったのか?・・・(涙)。

泣くな! くろちゃん!
お金目当ての恋人だったって思えばいいよ。


猫の去勢手術


少しも、なぐさめになってねえ!
ところで、このごろ夜な夜な、うちの外で「ホニャア〜ワニャ〜」とか叫んで、くろまるを呼んでるヤツがいる。サカリのシーズンってやつか?

交尾のシーズンだからねえ。オスがこの家にいるって、知ってるんだね。
こいつ、けっこうモテるんだねえ。

ふん! くろまるは紳士だからな。
相手が泣いてもわめいても、静かに瞑想しておるわ。

妖魔の誘惑に打ち勝つ、禅僧って感じ?
くろまるは去勢してるから、騒がないんだね。

は? 去勢? してねえよ、そんなもん、!

ふつうは、みんなやってるでしょ。近所から文句言われないためにもね。

なんでそんなに、去勢させたがるんか?

「猫を去勢しないとどうなる? 知っておくべき4つのこと。 」
*マーキングをする
*臭いがきつい尿がでる
*発情の度に雄たけびを上げる
*毛質が脂っぽくなる
*見た目の変化

おれは愛があるから、くろまるの臭いなんて、どうってことねえよ。
最初は苦痛だったウンコの匂いも、今は香ばしいとすら思えるわ。

香ばしい!?

ところで、最後の「見た目の変化」って、なんだ?

両頬の皮膚の下に脂肪がたまりはじめ、特徴的な丸顔(どら顔)になったり」、だって。

pixabay[CC0]


たしかに、言われてみれば・・・・・。
以前の逆三角・小顔が、今は「ドヤ顔」じゃねえ「どら顔」。

顔が大きく見えるのは、冬だからだよ。毛深くなって、顎に脂肪を貯めてるんだよ。

どんな「どら顔」になっても、今のくろまるでいい!
去勢って言えば、実は一度、「去勢してもよろしいでしょうか?」とお伺い立てたことがある。
ヤツは目をまん丸にして、おれをじっと見つめて、ひとこと、こう言った。

なんと?

イヤにゃ!!

??? (どうやって、お伺い立てたんだ? っていうか、くろちゃん、ネコと会話できるの?)

なに、ブツブツ言ってんだあ? くろまるがそう言ったんだから、しかたねえし。
「オス猫の去勢手術~見学体験記」 の術中写真を見ると、オスの手術はたしかに簡単そうだ。
とは言え、麻酔かけられたくろまるが、手足を手術台に縛りつけられて寝てる姿は、想像したくねえな。

メスはもっと大変だよ。お腹を切らなければならない。

「メス猫の避妊手術に立ち会った体験記」 を見ると、たしかに大がかりの手術だな。とは言え、メスはしょっちゅう妊娠するからな。
メスの場合は避妊したほうが、ネコにとっても、飼い主にとってもいいのかもしれない。

野放しにしてるうちに、ネコ屋敷になって、手がつけられなくなることもあるよね。

ただし、ネコの去勢には、けっこう心配なこともあってさ。
「去勢手術のデメリット」
「過去に行われた膨大な調査によると、去勢手術を受けた猫が肥満気味になるということは間違いないようです。」

これ以上太ったら、「トド」だね。床に腹がくっつくよ。

おい、「トド」に失礼だぞ! いや! 「トド」は失礼だぞ!
それに、こんなことも書かれてる。
「去勢手術が直接的な原因なのか間接的な原因なのかは不明ですが、手術によって糖尿病の発症率が高まるという可能性が幾つかの調査によって指摘されています。」

うわ! 太って、しかも糖尿病?
それは、やっかいだね。

「2016年に行われた最新の調査では『体重が増えれば増えるほど(糖尿病の)発症リスクが高まる』という関連性が確認されていますので、『去勢手術→肥満→糖尿病発症』という流れがあるのかもしれません。 」
去勢すると太って、糖尿病になりやすいんだな。

人間と同じじゃない? ホルモンの関係でしょ

ってことは、あれか? 閉経後の、おばはんの激ぶとりと同じメカニズム?

たしかに、あれは裏切りだよね。「昔のすがた、今いずこ」。

あと、去勢手術後は、泌尿器系の病気も多くなるってさ。
キャット・フード売り場に、「泌尿器に問題のあるネコ用」ってあったけど、そういう問題抱えてるネコも多いんだな。

publicdomainpictures[Public Domain]


結局くろちゃん、しない派なんだね。

つうか、いつからこんな、ネコあまりの世界になっちまったんだよ。
自由なイヌが減らされたのも、関係あるんじゃねえかな?
イヌって、ネコのライバルだろ?

アジアとか行くと、イヌが通りをふつうにぶらぶらしてるよね。
でも、コワくない?

狂犬病のこと?
狂犬病に関するQ&Aについて」によると、「日本国内では、人は昭和31年(1956年)を最後に発生がありません。また、動物では昭和32年(1957年)の猫での発生を最後に発生がありません。現在、日本は狂犬病の発生のない国です。

昭和31年?! とっくの昔に、終わってる? 知らなかった。
しかもネコも狂犬病になってるのに、イヌだけ、今だに狂犬病の予防接種させられるっておかしいよね。

おかしいだろ? 輸入動物のほうがよっぽど危険なんだとよ。
「愛犬に義務づけられる狂犬病ワクチンについてのいろいろ」によると、平成15年3月27日、朝日新聞の「私の視点」に掲載された「狂犬病 無駄な予防接種をやめよ」という記事に、まったくその通りってことが書いてあるんだよ。
なのに、この記事に対して、日本獣医師会が徹底抗議したって。

これも、既得権益ってやつ? 1匹あたり何円?の収入が激減だもんね。
そんな理由で、いらない注射打たれ続ける、イヌもかわいそう。
外で自由に生きることも許されない、ワクチンもたくさん打たれるし。
なにもかも、人間さま中心の世界になりすぎてない?

うちの近所なんか、夏冬にけっこう子ネコが生まれてるんだ。
けど、いつのまにか、数がもとに戻ってる。

カラス、とんび、その他いろんな動物もいるしね。

別に去勢しなくとも、子ネコはそういう生存競争の環境で、なかなか生き延びられないのが現実だ。
しかし、都会や室内で飼う場合は、話は別だ
な。
手術以外に、ネコの人口をコントロールする方法ってないのか?

人間みたいに、ピルを使うって方法もあるらしいけど、これはこれでコワいよね。

そうゆうのは、ぜってえ、やりたくねえ!

増えすぎるのをなんとかしたい一方、無理やり増やすビジネスもあるんだよ。


命まで金儲けに利用する人間


特定の犬種とか、ネコ種を増やすためだろ?
なんか人工的なこと、してるよな。

こういうイヌの人工授精の動画があるけど、見ててコワいね。



ペットたちは、本能のままに生きることを許されてないよな。
去勢によって、恋の季節もなく、交尾の快感も味わえない。
人間の勝手でこういうことをする。
こういうの、支配欲っていうんじゃねえか? 愛の反対側にいるやつ。

のらイヌはどんどん殺処分されて、ネコもみんな去勢される。
その一方で、希少な種類の動物を、大金出して人工授精で増やそうとする。
人間のわがままの骨頂だね。命が、金もうけに利用されてる。

科学の不正使用の最たるもんだね。

人間だって、そうとうな数、人工流産で堕ろしてる一方で、他人の卵子や、精子や、子宮まで利用して子供を作ろうとする。

最近のテレビで、アメリカの代理母の現状を見たよ。
双子が生まれたのに、一人しかいらないって、もう一人は置き去りにされて。
ダウン症や障害のある子供が生まれたら、引き取りに来ないとか。

あきれる! わがままの極致だな。
人間さえいなくなれば、地球はどんなに安全でパラダイスか、ってのが痛いほどわかるな!

まったく、その通り。

まん丸な腹出して、平和に寝ているくろまるを見てるだけで、おれはたくさんの幸福をもらってる。
こいつのネコらしく生きる権利を、できるだけ守ってやりたいな。

pixabay[CC0]



ぴょんぴょん

Writer

ぴょんぴょんDr.

白木 るい子(ぴょんぴょん先生)

1955年、大阪生まれ。うお座。
幼少期から学生時代を東京で過ごす。1979年東京女子医大卒業。
1985年、大分県別府市に移住。
1988年、別府市で、はくちょう会クリニックを開業。
以後26年半、主に漢方診療に携わった。
2014年11月末、クリニック閉院。
現在、豊後高田市で、田舎暮らしをエンジョイしている。
体癖7-3。エニアグラム4番(芸術家)

東洋医学セミナー受講者の声

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