ユダヤ問題のポイント(近・現代編) ― 第26話 ― ハルマゲドン(救世主降臨)計画(其の六)

 「弥勒菩薩がそう遠くない先に公に人々の前にその姿を現し、メッセージを我々に発せられる」。確か私が高校生の時で随分大昔になりますが、ある雑誌にこのような発言内容のインタビュー記事が掲載されました。発言主は意外にも白人の男性でした。
 「え?東洋人で無い白人が弥勒菩薩のことを? しかし弥勒菩薩の出現は遠い未来の先のはずだが? 信じがたいが少し楽しみでもあるな」、当事私はこのような感想を抱いたのを記憶しています。そしてそれはそのままで時間は経過していたのですが、私は十数年前にこの弥勒菩薩出現を予言した男性がベンジャミン・クレーム氏で、シェア・インターナショナルを主管していることを改めて知った次第でした。
 さて、後になり知ってみれば、クレーム氏の発言は決して妄想の類いでは無かったのです。弥勒菩薩がマイトレーヤでキリストだったのであり、当のシェア・インターナショナル自身が、マイトレーヤたちのグループと直結する地上組織であったのです。マイトレーヤたちの所属する霊団は単なる“目に見えない”グループではなく、彼らが頂く世界主の「大計画」の名の下、地上物質世界を背後から動かし続けていたのでした。
(seiryuu)
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ユダヤ問題のポイント(近・現代編) ― 第26話 ― ハルマゲドン(救世主降臨)計画(其の六)


キリストの個人名はマイトレーヤ ~マイトレーヤとイエスの関係


弥勒菩薩の別名である慈氏菩薩、慈とはサンスクリット語でマイトレーヤという。つまり慈氏菩薩とはマイトレーヤ菩薩ということさ。

さて、分かるね? こここそが最重要点だ。陰謀の大元、その実行団の首領、ハルマゲドン計画陰謀団の首領、つまりキリストその名はマイトレーヤだということさ。

マイトレーヤ・・・? あっしらの認識では弥勒菩薩でやすね。ご隠居の話しでは、古代からアジア一帯で信仰され続けてきた弥勒菩薩がマイトレーヤで、本当に実在していた? マイトレーヤか・・・、ふむ、いや確かに何かどこかでよく聞く名前だ。どこかマイトレーヤを盛んに喧伝する組織がありやせんか?

マイトレーヤとその一団、つまりマイトレーヤを首領とする陰謀団について最も詳細な情報を出しているのが、シェア・インターナショナルという組織だ。その公式サイトで「世界教師は、今ここに在る」と題して冒頭次のように記しているよ。

世界の宗教はそれぞれに新しい啓示をもたらす方を予言し、待望してきました。キリスト教徒はキリストの再臨を、仏教徒はマイトレーヤ仏(弥勒菩薩)の降臨を、ユダヤ教徒はメシアを、イスラム教徒はイマム・マーディを、ヒンズー教徒はクリシュナの再来を待ち望み、そして秘教徒は新しい時代の世界教師の到来を待っています。名前は異なるが、事実、すべての宗教が待望する方は同じ方であり、その個人名をマイトレーヤといいます。

うわ!こりゃー、すごいことを書いている。世界の全ての宗教の救世主がマイトレーヤだとの言明と同じだ。これは世界の全ての宗教を導いてきたのが、自分たちマイトレーヤの一団だと言っているのに等しい。いや、それだけではない。この後マイトレーヤの一団の覚者たちが人類を導いてきたと記してある。


そうだろ。だから言ってきただろ? 光の存在として人類を導いてきたのがハルマゲドン計画陰謀団だ、と。そして彼らのその計画実現のための大黒柱が、世界中に宗教を広め浸透させることだ、と。また、その宗教とは地上世界に破局が到来、そこに救世主が降臨する内容だと。

うーん、確かに全くその通りではありやす。でも幾つも疑問点というか解らないことが多々ありやす。例えばそうだ、キリスト教はイエス・キリストを信奉してやすが、それとマイトレーヤの関係は?

疑問や解らないことが多々ある、それは当然だよ。そして何が解らないのかをハッキリ認識することはすごく重要だ。それを認識して初めて前進できるからね。

さてナザレのイエスとマイトレーヤの関係だね? シェア・インターナショナルの日本支局シェア・ジャパンが出版している本に『マイトレーヤの使命』がある。その第三巻p60ではイエスをマイトレーヤがオーバーシャドウしていたとある。

オーバーシャドウ? 何ですやすか?それは?

うん、ある時一人の人間が、それまでとは全く信じられないような力を発揮したりすることがあるね? その時「神懸かり」だ、という表現をするね?「神が乗り移った」と、そういった状態を指すと言ってもいいだろう。ただしマイトレーヤは神では無いから日本語の表現は難しいね。同じ現象でも悪霊とか動物霊の場合は「憑く」「憑依」というね。「狐憑き」と言った具合に。

キリストの洗礼 [Public Domain]


歴史の背後にホワイト・ロッジ ~ホワイト・ロッジに所属する裏のイルミナティ


ふーむ、ナザレのイエスの肉体の中に、マイトレーヤの霊が入っていたと言うことで?

うーん、まぁそんなところだ。
細かく説明はしないが、大雑把には人間には肉体という粗雑な物質の身体の他にもっと精妙な身体がある。それをまぁ霊体としよう。輪廻とは「生まれ死ぬ」の繰り返しの連鎖にあることで、人間は肉体は死んでも霊体は残る。ただし肉体が死んだ際には霊体も3日ほど気絶してから目覚めるようだ。その霊体がまた肉体をまとって再び生まれ、また死に輪廻する。

オーバーシャドウとは、イエスの中にマイトレーヤが霊体として入っていたということだ。霊体は精妙だから肉体に入れる。

えっと、それなら本質は、肉体のナザレのイエスがキリストというよりも、イエス・キリストとはイエスの中に、キリストであるマイトレーヤが入っていたからイエス・キリストになるということで?

pixabay [CC0] 1 & 2 & 3 & 4 & 5 & silhouetteAC


そうだ、その通りだよ。それでやっとキリストの一連の動き、つまり①磔刑、②復活、③昇天、④再臨、⑤最後の審判、これらが何か?意味が見えてくるだろ? ナザレのイエスの肉体が復活した訳ではないんだ。

うーん、そうでやすね。イエスの肉体が磔刑で死んで、その肉体が復活し昇天し、そのままイエスが肉体のままこの世界に再臨し最後の審判を行う、それならば確かにオカルトだ。

でもマイトレーヤの霊体がイエスの肉体と共に磔刑にあって気絶し、その後目覚めて復活昇天した、そして何らかの形でマイトレーヤが救世主として再臨する。こう見るとイエスの肉体の復活より遙かに説得力はありやすね。

世界中ほぼ全ての宗教が基本的に同じ事を説いている。というか破局と救世主降臨を宗教の教えとして、世界の無数の人々に対してその意識下へのすり込みを行い誘導しているだろ? 背後にマイトレーヤの一団の存在と働きが無くしてはこの説明はつかない。

この一団を全体としてハイアラーキーという。ピラミッド型組織結社だ。その中でマイトレーヤを首領とする一団をホワイト・ロッジ(聖白色同朋団)と呼ぶ。

ふーむ、宗教を用いて意識下へのすり込み誘導か・・・。

ご隠居この話しは巨大すぎるので改めて確認しやすが、240年前からの真のシオニズムが主導してきた数々の運動や大事件、例えばフランス革命、第1次と第2次の世界大戦、共産主義の台頭やナチスファシズム、イスラエルの建国等々、これら全ての背後にもマイトレーヤを首領とするホワイト・ロッジが関わり、支援誘導してきたということでやすか?

pixabay [CC0]


そう言える。サバタイ-フランキストの上層部このシリーズでは偽ユダヤと表現された連中、これは竹下さんが「裏のイルミナティ」と分類された組織に入る。そして「裏のイルミナティ」は組織としてはホワイト・ロッジの中に所属するから、歴史的な大事件や世界戦争の裏にホワイト・ロッジがいる。

ホワイト・ロッジは天界にあって人類を導く光の存在の筈でやすね? しかし黙示録を見ても彼らは男女差別人種差別の激しい連中で、人民が大虐殺される方向に導いている。悪魔以上の悪魔にしか見えないや。

ホワイト・ロッジが闘ってきた相手は地獄界に所属する悪魔たちで、ブラック・ロッジ(闇の館)と称される存在だ。そこに表のイルミナティが所属するのだが・・・、ふむ、悪魔以上の悪魔か・・・実質はそうかもしれないね。

2000年前からの数々の陰謀、その指令はホワイト・ロッジ首領のマイトレーヤが出したので?

いや、そういうわけでも無いだろう。
ホワイト・ロッジは現地で実際に作戦を実行する軍団で、その大将がマイトレーヤ。日本軍でいえばその上が戦略・作戦を練り指示する司令部、そして最後は天皇だろ?

ああ、そうか。小羊のマイトレーヤは神である天界の主から統治権を授かっていた。マイトレーヤの上の存在がいるわけでやすね。
すると数々の陰謀の大元は、まさか神、主からということで?

そうだね。大元根源という意味ではそうなる。
ただし天皇が軍事作戦の具体的な指示はしないだろ? それと同じで黙示録の神、主は全体の大まかな方向を示す。それを大きな具体的戦略にまとめたのが司令部でその書が黙示録だ。マイトレーヤはそれにもとづき作戦の実行を配下に指令、と言った具合だろ。


唯一絶対の神、世界主の名前 ~世界主の「大計画」とシャンバラの仏陀


なるほど、となると天界の司令長官は黙示録の作者となりやすね? そしてハルマゲドン計画の実質の首謀者だ。

あっそうか・・・、黙示録の記述ではその作者が神とキリストの間をとりもつ役目を担っていやした。なるほど、それで計画をマイトレーヤに指示し、その計画の具体的個々の作戦を実行するのがマイトレーヤの下の部隊長たちと言った具合でやすね。しかしそれにしても計画の大元が神とは・・・。

ふむ、そうだね。
以前指摘したように黙示録の作者は誰だか確定していない。使徒ヨハネが作者と一応されるが、もしそうだとしても、彼は啓示を頻繁に受けていた様子で、その霊的啓示をただ書き留めただけだろう。

となるとその啓示を出したのが誰か?だ。その発信源が本当の作者になるからね。この点を留意し、その上で、だ。『マイトレーヤの使命』では繰り返し幾度もマイトレーヤが姿を現し「大宣言」を行うとしている。問題はその「大宣言」を「いつ?どんな形で?」行うのか?だね。解るね?

へい、それは黙示録でいうキリスト再臨時だ。「大宣言」はハルマゲドン最終戦争時に当たりやすね。

その通り、まさに破局と救世主の降臨だ。

そしてこれらの計画はキリストの上から発せられているとある。『マイトレーヤの使命Ⅲ』で「人類の進化を促す大計画が進行中」だとし、それについてp372にこうある。

大計画はこの惑星のロゴス、つまりこの惑星に魂を吹き込んだ天帝から発します。彼はゴビ砂漠にあるシャンバラ・・・で世界の主としてご自身を現されます。神の大計画はシャンバラから発します。そして仏陀によってシャンバラから私たちの霊的ハイアラーキーの覚者方にもたらされます。

シャンバラ? シャンバラにいる神、ここでは天帝、世界主とされていやすが、その神が大計画を発し、それをシャンバラにいる仏陀が中継してホワイト・ロッジの覚者に伝えられる、という意味でやすね。となるとシャンバラの仏陀が「ヨハネの黙示録」作者ということで? また仏陀とはゴータマ・ブッダのことで?


そうだね、まずシャンバラだが、仏典では弥勒菩薩は覩史多天の存在としばしば記述されている。その上の階層の天界には楽変化天と他化自在天がある。この楽変化天と他化自在天をシャンバラと呼ぶようだ。

つまりシャンバラはマイトレーヤの覩史多天より上の階層になる。神、天帝、世界主は他化自在天の存在だ。この我々の物質界(欲界)の最高峰だ。そしてシャンバラの仏陀はその下の楽変化天の存在だ。まさにシャンバラの仏陀が他化自在天の神と覩史多天のキリストの中間の仲介者だ。

結論はシャンバラの仏陀が黙示録の作者にして天界の司令官で計画の首謀者だ。また彼はゴータマ・ブッダとは別存在だ。

うーん、やはりそうか。しかし天界はそういう構造になっていたんでやすね。

ところでキリストの名前はマイトレーヤでやすが、シャンバラの仏陀にも個人としての名前はあるんでやすか?

無論その名前はあるよ。だが、その前に見ておくべきことがある。『マイトレーヤの使命Ⅲ』p81で「キリストの再臨に関して仏陀が果たすべき役割は何ですか?」の問いに、仏陀はマイトレーヤと共にもしくはその背後で働いているとしながら「彼は聖シャンバラ・・・にいます。そこには世界の主(サナット・クマラ)と彼を囲むクマラ方、そして仏陀・・・がいます。」と答えているよ。この意味解るかい?

えっと、キリストつまりマイトレーヤの再臨と「大宣言」、この一大イベントは背後でシャンバラの仏陀が計画し、その糸を引いているとの意味でやすね。それと・・・え? 世界主がサナット・クマラ?うんん?

その通りだよ。ハルマゲドン計画の全てを知悉していたのはシャンバラの仏陀だからね。そして神、世界主の名前はサナット・クマラだ。ユダヤ教、キリスト教、イスラム教の唯一絶対の神だ。ヤーウェとかとぼかして明かされてこなかった存在の名前が明かされている。

『マイトレーヤの使命Ⅲ』ではサナット・クマラは1850万年前に金星から降臨したと記されている。「永遠の美青年」だとも記されているね。

うーん、唯一絶対の神に個人としての名前があったわけでやすね。
となると黙示録の神、主がサナット・クマラ、小羊キリストがマイトレーヤになる。後はシャンバラの仏陀が誰か判明すれば陰謀団の顔がハッキリしやすね。

そういうことだね。
さて、宿題だ。全体として記述の対象が異なっているが、「ヨハネの黙示録」以外に地上世界の破局を同じく記した「エノクの黙示録」という書がある。短縮版がこれだ。深く読む必要はないが目を通しておいてごらん。

・・・分かりやした。陰謀団の全貌まであと一息、目を通しておきやす。

pixabay [CC0]


Writer

seiryuu様プロフィール

seiryuu

・兵庫県出身在住
・いちおう浄土真宗の住職
・体癖はたぶん7-2。(自分の体癖判定が最も難しかった。)
・基本、暇人。(したくないことはしない。)
・特徴、酒飲み。アルコールには強い。
・歯が32本全て生えそろっている(親不知全て)原始人並み。

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