ぼくたちの使命

ねえねえ、くろちゃん、
ぼくたちの使命ってなんだろう?

ああ?? 「使命」? いきなり、なんだそりゃ?

くろちゃんに使命があるとすれば、何だと思う?

うう・・・・・
くろまるをかわいがること。飢えねえようにすること。
津波や地震のときにしょって、逃げること。
そんために、リュックのペットキャリーを買った。

くろちゃん、
くろまる命だあ。

ほなら、おめえは自分にシメエがあるのかよ?

そんなこと、考えたこともないよ。
毎日、生きることで精いっぱいでさ。

だな、
シメエなんて言い出すやつあ、きっとなんも考えないヒマな連中だろなあ。

それがさ、
昭恵夫人や籠池夫人の話を聞いてると、「使命」とか「神様」ってことばが飛び交うんだよ。

アッキーかよ!!
籠池夫人「園長は
天から使命をいただき学校を造ります。」
アッキー「神様は全てご覧になっています。」「祈ります。」
「神様は何を望んでいるのでしょう。」「私には祈ることしかできません。」
「神様はどこに導こうとしているのか。とにかく祈っています。」

ブフッ!
だよね。
ぼくたちに使命があるとすれば、どれだけヤマ・ニヤマを守れるか。
どれだけ、愛を深められるかってことだよね。

アッキーが親しくしていると噂される、
映像プロデューサーの龍村ゆかり氏は、
「
昭恵さんは、すべて自分で決めています。
感じる人なんです。直感力なんです。何もかも。感じることができる能力があって、宿命を呼ぶ」
「昭恵さんは、
2度もファーストレディになった。これが宿命。
森永(創業家一族)に生まれて、お金持ちで、これも宿命。昭恵さんが動くと、物事の中心に着く。これも宿命です」(
Smart FLASH)

使命じゃなくて、宿命かあ。

この人、アッキーをずいぶん高く評価してるんだなあ。
アッキーってどんな人?

でも、
森友以前のアッキーは「家庭内野党」とか言われて、無邪気で純粋な人だと思われてたんじゃない?
「とにかく人の役に立ちたいという想いでやっている人。」
「人を疑わず、どんな人とも親しくなれるタイプ。」
「友達にしたら、すごくいい人。」
「ある種、
罪深いまでの“ピュアさ”。」(
女性自身)

なんたって、
良家のお嬢さまだからなあ。
良く言えば、ずれてる。悪く言えば、ずれてる。

どっちも、同じじゃない!

しかし、「罪深いまでのピュアさ」って、「ピュアなまでの罪深さ」の間違いじゃね?
アッキー経営の居酒屋UZUの常連客は、こう言ってる。
「
昭恵さんは意見が反対の人にも寄り添ってわかり合おうとする人。
誰とでもわけ隔てなく付き合って、頼まれると嫌と言えずに名前も貸してしまうんです」(
女性自身)

なんだか、まるでお人好しみてえだな。
UZUは山口県産の野菜を使ったり、食材にこだわってるらしい。
その関係なのか、
アッキーは野口種苗も訪れたって。(
文化新聞)

おいおい、
亭主がやってくれた「種子法の廃止」はなんだったんだ?
結局、自分たちはF1じゃねえ作物を食べるから、国民はGMOを食えってことじゃねえか。

たしかに、自分たちは別なんだろうね。
「
あべぴょんは“一族の血筋”から、昭恵夫人はその言動から、“自分が選ばれた存在だと勘違い”しているのではないでしょうか。・・・・・」
「
あべぴょんとその仲間たちが、グローバリズムを推進しているのは、この意味で自然です。彼らのほとんどは、
優生学の信奉者だと思われます。」(
時事ブログ2017/04/07)

自分たちは血統書つきでエライつもりだろうが、ペットショップで高く売れるだけじゃねえか! しかも、その書類は改ざんされてるかもしれねえ。

そんなペット、誰も買いたくない!

「安倍昭恵「家庭内野党」の真実」を書いた石井妙子氏は、こんなこと言ってる。
「
私も主人も、神に選ばれて国のために頑張っているだけと、心から考えているのだと思います。」(
週刊現代)

だーかーらー、その「神」ってどこの神?
「日本の精神性が世界をリードしていかないと地球が終わる」 (
BLOGOS)
という、アッキーのインタビューがある。

なぬなぬ? 題名からして、オヨヨだなあ。
対談相手は、西田亮介氏。
1983年生まれ 東京工業大学 リベラルアーツ研究教育院 准教授。
専門は公共政策の社会学。著書に『メディアと自民党』(2015年、角川新書)など多数。

まだ35歳かあ、若いね。
アッキーの方から、彼に対談を申しこんだんだそうだ。

へええ、なんでまた?

なにが書いてあるの?

おととし
アッキーは、落選直後の三宅洋平氏とバーで会った。
そこで
二人は意気投合し、アッキーの携帯で三宅氏とあべぴょんが話したの、覚えてるか?

うん、たしか
その後、三宅氏はアッキーを高江のN1裏テントの中まで案内したよね。
そん時の三宅氏の行動について西田氏は、相手が権力者であることを意識して接するべきだった、と非難してる。
三宅氏の軽率さには、多くの人が失望したもんね。
彼は「どんな人でも話せばわかる」というスタンスの人だから。
アッキーも「話して分かり合えない人はいないって思うタイプ」で、そこが三宅氏に近いのではないか、と西田氏は指摘してるんだ。(
週プレNEWS)
アッキーは、「私のことわかってくれる人がいる。」って思ったんじゃないのか?

それで結局、アッキーが西田氏に会いたがったのはなぜ?

アッキーからの対談依頼がきたとき西田氏は、自民党批判に対する圧力ではないかと身構えたが、実はそうじゃなかった。
しかも、アッキーが西田氏に興味を持ったわけでもなかったという。

じゃ、いったい、なんのため?
記事を読んでみよう。
言っとくけど、これは、森友事件が世に出る前の2016年11月9日の対談だ。
(元記事の「安倍」はまぎらわしいので、「アッキー」に置きかえた。)
西田:まず、なぜぼくに興味をお持ちになられたのかということを伺いたいと思います。
・・・・・
アッキー:「直感的にお会いしたいと思いました」っていうそれだけで。
ほぼ直感で生きているので。
西田:「ほぼ」というのは、どういうことですか?
アッキー:「深く考えないで」というか。何をするか考える時にも、「じゃぁ、これ!」みたいな感じで生きているので。「今回、なぜ西田さんに会いたいと思ったのか」を、理論的に説明しろと言われても、「全然わかんない」って感じなんですけれども。

「わっかんなあ〜い」・・・・・・・ま、こういう人いるよね。
私は直感で動いていますって、
なにも考えていないようにみえるけど、ちゃっかり懐柔するのが目的だったりしてね。
「神様に動かされてるの、私」

たしかに、そういうことかもしれねえな。
うっとりするようなまなざしで
「神様に動かされてるの、私」とか言いながら、実は怪獣、いや
懐柔か?

怪獣はいいけど、どこの「神様に動かされてる」かが問題じゃない?

西田氏が、
宗教について質問すると、彼女は「どちらかというと神道」と答えた。

「どちらかというと神道」、ってなんだろう?
アッキー:私は、大きな自然の一部であって、“動かされてる感”がすごくあるんですよね。
主人もよく言うのですが、総理大臣は努力でなれるものではなくて。そこで総理大臣になるっていうのは、“何か持ってる”“何か別の力”だと思うんですよ。
「神」という言い方をしなくてもいいんだけど、なんかこう、“大いなる力”が働いていると私は思っていて。その力にある意味流されてるというか、乗っかっているのかなと、私は感じます。

力とかパワーとか、好きそうだよな。
「誰かの意志がいつも降りてくる感じ。 」てなことも、言ってるんだぜ、アッキー。
霊媒資質でもあるんかな?

誰の意志が降りてくるって?

「例えば、大本教の出口なおさんとか。」

たしか
時事ブログに、アッキーの瞑想について書いてたと思うが。
対立する人に出会ったとき、五次元のピラミッドを瞑想して、そこに一緒に入って話をする。そうすると相手との関係が変化するとかでんでん。
(
2016/07/21 時事ブログ)

アッキーのピラミッドの中、呼び込まれたくないなあ。
アッキーは、大麻の解禁にも積極的だ。
アッキー:麻は、日本にとって伝統的でとても大事な、それこそ、神様と繋がっているもの。
・・・・・なぜあれをずっと使っているかって、それなりに「波動の高い植物」だからだと、私は思うんです。
・・・・・日本の根幹の神道の中で使われる麻は「国産」であるべきなんです。

「波動が高い」? アッキー、わかるんかな?

義父の安倍晋太郎氏は、「水からの伝言」の江本勝氏の知り合いだったから、江本氏の言う「波動」だろう。
311のときも、アッキーは江本氏のメッセージを拡散している。
「
『福島原発の中の水たちよ、辛い思いをさせてごめんなさい。
我々を許して下さい。そして有難う、愛しています。』
これを口に出して、あるいは心の中で、
手を合わせて3回祈ってください。」(
ゴー宣道場)

「愛しています。」
メッセージ自体、悪くないと思うけど、これを安倍晋三夫人が言うのはちょっと?
日本は戦前、麻の文化を持っていたのに、戦争に負けて以来、麻の栽培をGHQに禁止されてしまっただろ?
そうやって、日本の文化がどんどん西洋化されちまったことは確かだ。
化学繊維とかパン食に押されて、日本の伝統的なものがたくさん失われたしね。
アッキーは、あべぴょんの「戦後レジームからの脱却」についてこう言っている。
「私は、今、
主人がやろうとしていることも、アメリカ追随と言われるけど、そうではなく、
アメリカからも今後独立して、真の意味で日本が立っていくっていうところに向かっていると思っているんですね。 」
安倍政権はアメリカに従っているように見せかけながら、実は自分たちが世界を征するつもりって、竹下先生おっしゃってなかった?

そして「日本の精神性」ということばが出てくる。
アッキー:日本の精神性が世界をリードしていかないと「地球が終わる」って、本当に信じているんです。
西田:地球が終わるんですか?

「日本の精神性」って、そんなにスゴイの?
それがないと、地球が終わるってのもスゴイ話だね。
地球が「終わる」じゃなくて、自分たちが「終わらせる」んだろ?
それに
アッキーはさかんに「日本って、すごい国」とか言うけどさ、
「どの国にも“すごいところ”と“すごくよくないところ”があるような気もします。 」って、サラッと答える西田氏。

懐柔ムリって悟ったかな?

また
アッキーは、これからが日本の時代と言うが・・・・。
レイプ事件で証拠を出して必死に訴えても、官邸の権力で不起訴になるし、ひょっとこ大臣は「セクハラは罪じゃない」とか言い捨てるし、親分は息するようにウソをつくし、こんな日本の時代になったら世界がいい迷惑だよ。
弱者の涙には目もくれず、強者が権力にまかせて暴走する。
その姿はまるで、戦前の日本そっくりだな。
日本のマリー・アントワネット
ニート問題についてもアッキーは、「夢」をもつことが大事とか、ピントはずれの答えをしてるよね。

それに答える西田氏、
「う~ん。“夢”の問題でしょうか。経済や政策の問題じゃないでしょうか。 」
「
大半の生活者は、“夢”よりも“生活の安定”を望んでるんじゃないかと思います。」
と、あきえ気味、じゃなかったあきれ気味。
西田氏がどんなにいいこと話しても、なんとかに真珠、にゃんこに小判、ヒヒンの耳に念仏、のれんに腕おし・・・だにゃ。

それこそ、
ご飯はなくてもお菓子があるじゃないの、って聞こえるね。
なんか、マリー・アントワネット相手に話してるみたい。
ぴょんぴょん
Writer
ぴょんぴょん
1955年、大阪生まれ。うお座。
幼少期から学生時代を東京で過ごす。1979年東京女子医大卒業。
1985年、大分県別府市に移住。
1988年、別府市で、はくちょう会クリニックを開業。
以後26年半、主に漢方診療に携わった。
(クリニックは2014年11月末に閉院)
体癖7-3。エニアグラム4番(芸術家)
それでもアッキーは、近畿財務局の職員の自殺が報じられた晩に芸能人のパーティに参加するし、ヘイトスピーチのデモ隊に激励メッセージを送るしで、森友事件なんて自分に関係ないわと言わんばかり。
ここまで鉄面皮で唯我独尊の姿勢は、潔いのか、鈍感なのか、傲慢なのか。