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『種子-みんなのもの?それとも企業の所有物?』後編
1.独占進む世界の種子企業
2.「モンサント法案」
3.気象変動を止められるのは農業だけ
4.共通戦略となったアグロエコロジー
5.アグロエコロジーとは?
6.アグロエコロジーの広がり
・そんな世界の潮流の中で、日本だけが蚊帳の外!?
7.生き残りを賭けるバイオテクノロジー産業
8.生態系破壊ビジネス
9.生態系の力の再発見
10.アグロエコロジーに基づく食と世界
・世界の種子市場の約7割弱、農薬の8割弱が6つの遺伝子組み換え企業が握っています。そして急速に中小の種子企業を買収しています。
・遺伝子組み換え企業から種子を買わなければ農業ができなくなる時代が来るかもしれません?
・しかし、世界の「南」の地域では、7割~9割もの農民が種採りをして(自家採種)、種子市場に依存していないのです。
2.「モンサント法案」
・世界の農家から種子を取り上げ、種子を保存したり、共有することを犯罪とし、毎回、種子企業から買わせることを強いるモンサント法案。
・それを強いるのが、UPOV(ユポフ)1991年条約の批准。
3.気象変動を止められるのは農業だけ
・フランス政府がCOP21で提案した、4/1000イニシャティブ。
「土壌の回復こそが大事」
1.大気中の二酸化炭素を土壌に吸着する。
2.土壌の栄養は増す。水害や日照りにも強くなる。
「土壌の回復こそが大事」
1.大気中の二酸化炭素を土壌に吸着する。
2.土壌の栄養は増す。水害や日照りにも強くなる。
4.共通戦略となったアグロエコロジー
・アグロエコロジーとは、エコロジーの原則を農業に適用する科学、農業実践、社会運動です。
・種子の多様性を守り、生態系の力を活用した農業こそ、世界の食糧問題を解決し、飢餓をなくし、慢性疾患の拡大を止め、農業や化学肥料による環境汚染や気候変動の解決策になるとして、ラテンアメリカからアフリカ、さらには欧米、アジアにまで広がっています。
5.アグロエコロジーとは?
・アグロエコロジーは、今や世界各地の種子を守る運動の共通の旗印となっています。ラテンアメリカ各国政府の政策に取り入れられたばかりでなく、アジア、アフリカにも広がり、フランス政府が取り入れた他、EUの共通農業政策(CAP)にも影響を与え、英国にもアグロエコロジー推進議員連盟が作られ、米国ではその研究がもっとも進んでいます。
・国連FAOもアグロエコロジーを2014年に推進を決め、進めています。
6.アグロエコロジーの広がり
・そんな世界の潮流の中で、日本だけが蚊帳の外!?
7.生き残りを賭けるバイオテクノロジー産業
・これまでの遺伝子組み換え技術が崩壊し、世界的な抗議活動が高まり、旧来の遺伝子組み換え産業に限界が見えてきました。
・ゲノム編集、RNA干渉などの技術にバイオテクノロジー企業は生き残りをかけています。
・遺伝子組み換え企業の買収劇はこの技術への転換のために巨額の費用が必要であることから必然となったのです。
8.生態系破壊ビジネス
・農薬の普及により蚊の天敵がいなくなり、蚊の大発生→ジカ熱・デング熱の脅威の増大→遺伝子組み換え蚊の導入。と、このようにさらなる生態系の破壊がすすみます。
・遺伝子組み換え飼料→家畜の下痢の蔓延→飼料への添加剤での対処するというこの悪循環。
・生物多様性は消失していきます。
・アレルギーの増大に対しては、遺伝子組み換えイネをもってしてアレルギー対策とします。こうした対処は、別の病気を更に作り出すことになりかねません?
9.生態系の力の再発見
・人類が自力で作っている薬は現在でも少数派で6割以上は生物が作り出す物質から生まれています。
・人類が調べることがてきた生物は全生物の数パーセントにも及ばない。微生物は環境を汚染せずに数限りない化学物質を作り出すことができるスーパー化学工場なのです。
・しかし、その力を活用することで生まれたバイオテクノロジーはその生物多様性を破壊し続けている。このままでは、発見する前に絶滅してしまいます。
・生物多様性の力を破壊せずに活用するもう一つの方法が、アグロエコロジーです。
10.アグロエコロジーに基づく食と世界
・バイオテクノロジー産業は、いわば「核エネルギーでお湯を沸かす」ような愚かさを繰り返しているのです。
・その点、アグロエコロジーは、生態系の力を使うことで領域を超えたグローバルな問題を解決することができます。
勝手にコーヒーブレイク!?
GW最終日から発熱して3日間寝込んでいました。その後、喉が腫れて一週間咳き込みましたが、デトックスの最中にこんなことを試しました。
◯珪藻土、ゼオライト、ベントナイト(アステカ粘土)
無性に土が食べたくなり、珪藻土(けいそうど)他に目がとまりました。(壁土に珪藻土が塗ってある部屋に入ったときに、まるで繭のように守られていることに驚いたことがあった)
おそらくミネラルを欲していたと思われます。
発熱や咳には直接関係ないとはいえ、そのワイルドな食感はしっくりきました。
デトックスした分を取り入れた感があります。
◯木の花
朴(ほお)の木の花が咲いていると聞き、早速アーシングに。芝生で裸足に。
大ぶりの花が一輪咲いていました。ほんのりと甘い香りが漂います。
ガヤトリーマントラと愛のマントラをお伝えして、一緒に唱えました。
と、風邪のデトックスは、同時に新生への道のりのようでもありました!
朴の木:ぶうちゃんの種子
今、世界ではアグロエコロジーが広がっています。アグロエコロジーとは、種子の多様性を守り、農薬や化学肥料に頼らず生態系の力を活用した農業こそが、食糧問題や環境汚染や気候変動の問題の解決策になり得るというものです。ラテンアメリカ各国やフランス政府も取り入れ、アジアアフリカにも広がっています。英国でも議員推進連盟ができ、米国はもっとも研究が進んでいるとのことです。国連FAOも2014年にアグロエコロジーの推進を決めています。
このようにいわば"種子"をめぐる攻防が世界で繰り広げられている中、鎖国状態のような日本にはこうした先進的な世界の潮流を伝えようとする政治家もメディアもなく、ようやくここに来て印鑰氏が伝えてくださっているという状況です。
また、種子法廃止をはじめとする規制改革推進会議の提言は、そもそも日本のためとは到底おもえないものです。経済的植民地化を狙う多国籍企業が、いわば日本政府の上位にいるような構造となってしまっているのです。しかしこのことに異を唱える政治家は数少ないのが実態です。
種子法廃止後、新潟県、兵庫県、埼玉県では、これ迄のような公共の種子を守るための条例が作られました。そして今、静岡でも自民党の県会議員がたちあがって条例作りを表明しています。さらに国会においては、野党6党が種子法廃止撤回法案を提出して、議員立法で種子を守ろうとする動きがようやく出てきたところです。これからがはじまりです。