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ユダヤ問題のポイント(近・現代編) ― 外伝25 ― 「聖婚儀礼」「性錬金術」の視点から(2)
神輿として担がれるバフォメット ~胸の十字紋章の意味
幾度か登場したこのフリーメーソンの儀式での画像、神輿として担がれているこのバフォメット、これは言うまでもなく洗礼者ヨハネを表しているでしょう。そのバフォメットの胴体部の十字、これは注意して見てみると中央に薔薇が施してある薔薇十字なのです。
The Knights Templar founded Switzerland (capital for Bankers), worship Baphomet, & evolved to become the FreeMasons. pic.twitter.com/YkCK2Ggug9
— #YellowVest Worldwide | LightBringerFlex (@LBF777) 2018年9月25日
編集者註:薔薇十字がわかりやすい着色してあるものを選びましたが、
オリジナルはこちらです
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この画像から、フリーメーソンのその上層部が洗礼者ヨハネを崇拝し、「聖婚儀礼」「性錬金術」を奉じている組織であろうことが認められます。
バフォメットを担いでいる男たちの衣服にはやはり赤十字があしらわれています。バフォメットを担ぐこのフリーメーソン会員たちは、テンプル騎士団からの流れの者たちだろう、と思えます。
彼らの胸にある十字は、無論キリスト教の印ではありません。テンプル騎士団には悪魔崇拝グループ(裏のイルミナティ所属)と、悪魔崇拝ではないグループ(ハイアラーキー所属)の2つがありますが、いずれにしても、テンプル騎士団は洗礼者ヨハネを崇拝し、性錬金術を奉じていたのです。
彼らの衣服の赤十字は「聖婚儀礼」「性錬金術」を象徴している筈です。ただし、このバフォメットを担いでいる男たちは、「秘密の力」からの流れの者たちである可能性もあるにはあります。赤十字をエンブレムに採用している組織は種々ありますが、テンプル騎士団のライバルだった聖ヨハネ騎士団(聖ヨハネは洗礼者ヨハネを表します)も赤十字を紋章としていたのです。
そしてこの聖ヨハネ騎士団は、2014年5月5日記事で竹下さんが、「「秘密の力」が支配する騎士修道会として、11世紀頃に聖ヨハネ騎士団(のちのマルタ騎士団)が創設されます。」と解説されている通りです。
聖ヨハネ騎士団は、「秘密の力」の子孫たちが創設した表のイルミナティに所属する組織であり、キリスト教を内部から破壊のため作られた組織です。テンプル騎士団、聖ヨハネ騎士団、どちらでも彼らの赤十字は「聖婚儀礼」「性錬金術」を象徴していたでしょう。
いずれにしても「聖婚儀礼」「性錬金術」がキーです。ハイアラーキーに所属するであろう悪魔主義で無いテンプル騎士団、具体的にはダビデ神殿の写しであるロスリン礼拝堂を建設したシンクレア家を中心とするグループ、また裏のイルミナティに取り込まれた悪魔崇拝のテンプル騎士団のグループ、そしてブラック・ロッジの地上組織である表のイルミナティに所属するグループ、この3つのグループのいずれもが「聖婚儀礼」「性錬金術」を奉じていたのです。
このことは、彼らが所属するフリーメーソン(実態は3つのグループそれぞれが、フリーメーソン組織を自分たちの勢力側に取り込もうとしていたのでしょうが)の神を確認すれば明瞭です。
フリーメーソンの神 ~「ヤー・ブル・オン jah-Bul-On」の意味
フリーメーソンの33階級のうち13階級、いわゆるロイヤルアーチの位階は重要です。外伝20で見たように、このロイヤルアーチの儀礼の中に「テンプル騎士団のダビデ神殿発掘の事実」が取り込まれているのです。
これにはシンクレア家が深く関わっていて、ロスリン礼拝堂は、そうと知っていれば「テンプル騎士団のダビデ神殿発掘の事実」を全身で経験する仕組みになっていることを見てきました。この事実は、テンプル騎士団がフリーメーソンに移行した証明でもあります。
そしてこの位階にて、加えて重要なことがあります。それは、フリーメーソン会員は、ここまで位階を登ることで初めてフリーメーソンの神の名を告げられることです。『封印のイエス』269、270頁にロイヤルアーチ儀礼の最後に次のような言葉が告げられる場面があると記しています。
《(地下至誠所の祭壇に刻まれた神聖文字)それは「ヤー・ブル・オン jah-Bul-On」という3つの言葉の合成語である。・・・この合成語は、わたしは天なる主、万物の父である、を意味する》
フリーメーソンの「売り」の一つは、「フリーメーソンは特定の神を設けない」ことにあり、その儀礼で「ヤー・ブル・オン」なる語を告げられても、実際にはそれが何を意味するか?は分からないようにぼかされています。それで『封印のイエス』の著者は、「ヤー」は神の意味で、「ブル」は「バール神」を、「オン」はエジプトの神、を表しているだろうとの見解を示しています。
この「ヤー・ブル・オン」について、竹下さんは2018年12月20日記事で以下のように解説されています。
「ロイヤルアーチという位階で、彼らは神の名を「ジャーブロン」と明かします。これは、ヤハ=バール=オンの合成語です。ヤハは旧約の神を、バールはニムロデを、オンはオシリスを意味します。すなわち、フリーメーソンの神は、ニムロデなのです。」
ニムロデ
Wikimedia Commons [Public Domain]
特殊稿4で見たように、ニムロデが「バール神」であり、彼がエジプトの「オシリス神」に「成りすまし」していました。神=バール=オン(オシリス)ということで、ニムロデこそがフリーメーソンの神だったのです。
なぜニムロデがフリーメーソンの神となったのか? 事実としてニムロデとその母であり妻であるイナンナ(イシュタル)が「聖婚儀礼」「性錬金術」の原型でした。
「自由の女神像」女神のモデル ~米国建国を巡る思惑
米国を象徴する「自由の女神像」、ウィキペディアの「自由の女神像」記事の概要では冒頭次のようにあります。
「自由の女神像はアメリカ合衆国の独立100周年を記念して、独立運動を支援したフランス人の募金によって贈呈され1886年に完成した。」
記事の独立運動を支援したフランス人とは、フランスのフリーメーソンです。フランスのフリーメーソンから米国フリーメーソンにこの女神像が贈られたと、「自由の女神像」の台座に刻まれています。このことから、フリーメーソンによってアメリカの独立建国がなされたこと、それをフランスのフリーメーソンが支援したことが分かります。
贈られた「自由の女神像」は当然ながらイナンナです。ニムロデがフリーメーソンの神であるならば、当然、その相方のイナンナがフリーメーソンの女神です。独立記念として「自由の女神像」を贈った意味は、地上組織の彼らがそれをどこまで自覚していたかは不明ですが、「アメリカ建国はイナンナ=「バビロンの大淫婦」を女神、神として奉ずる新国家誕生」ということになるでしょう。
The Secret Connection Between The Statue Of Liberty And The Anunnaki Goddess Inanna#disclosure #AncientAliens #aliens #UFO #UFOs #conspiracy #PedogateIsReal #PizzagateIsReal #Trump #kavanaugh
— TruthRevolutionNet (@TruthRevoluti0n) 2018年9月30日
SEE: https://t.co/o3k2poTXsO pic.twitter.com/7Y6M5C8C35
編集者註:ツイートでは「自由の女神像とアヌンナキの女神イナンナとの秘密の繋がり」としています。
左の画像は帝政ローマ時代の太陽神ソル・インウィクトゥス。倒錯的で常軌を逸した性癖の持ち主ヘリオガバルス(後のローマ帝国第23代皇帝)がシリアから持ち込んだ太陽神。ディオクレティアヌス帝は、この太陽神を正式にミトラの称号としミトラ崇拝を確立。キリスト教を公認したコンスタンティヌス帝もこの太陽神を信仰。キリストの誕生日が12月25日になったのは、この太陽信仰の影響とのこと。(「神話に登場する太陽神の研究」ローマ神話 ヘリオガバルス)
左の画像は帝政ローマ時代の太陽神ソル・インウィクトゥス。倒錯的で常軌を逸した性癖の持ち主ヘリオガバルス(後のローマ帝国第23代皇帝)がシリアから持ち込んだ太陽神。ディオクレティアヌス帝は、この太陽神を正式にミトラの称号としミトラ崇拝を確立。キリスト教を公認したコンスタンティヌス帝もこの太陽神を信仰。キリストの誕生日が12月25日になったのは、この太陽信仰の影響とのこと。(「神話に登場する太陽神の研究」ローマ神話 ヘリオガバルス)
それでは、実際のところアメリカ側で独立建国の主体となったフリーメーソンのグループとは?・・・やはりありました。シンクレアの名が。『テンプル騎士団とフリーメーソン』421頁に米国独立戦争を指揮した将軍の一人に、「ロスリン礼拝堂を建設したサー・ウイリアム・シンクレアの末裔」としてアーサー・セントクレア将軍が挙げられています。
外伝18で見たように、テンプル騎士団一斉逮捕を逃れて1398年にアメリカに到達したヘンリー・シンクレアの一団が、アメリカ大陸の入植を最初に開始したのです。テンプル騎士団からフリーメーソンになっていった彼らを中心に、アメリカの建国が進められていたのです。
彼らは悪魔主義ではなく、このシンクレアたちのグループが聖婚の原型イナンナを奉じても、悪魔主義の国家を建設しようとしていたとは思えません。彼らのグループは、おそらく単に彼らなりのフリーメーソンの信条に則った「理想国家建設」を目指したと思います。
しかし、彼らはハイアラーキー組織に所属していたはずです。そのハイアラーキー組織の最上層部の霊存在たちは、ハルマゲドン計画実現のためにアメリカ建国を画策していたのです。即ち、それはアメリカが「バビロンの大淫婦」の役割を担い、ハルマゲドン(最終戦争)で焼き尽くされるためです。
pixabay [CC0]
その流れの上で、知らずにシンクレア家たちグループはアメリカで国家作りを推進し、フランスのフリーメーソンはアメリカの独立を支援したと思われます。
ハイアラーキー組織でも、表裏のイルミナティ組織でも位階制がとられており、下の位階にある者は、上位位階者の思惑や計画は知ることのできない仕組みになっているのです。下位の者はそうと知らされないまま、上位の者に利用され振り回されるのです。
性を「聖婚儀礼」「性錬金術」と野心の方向に向けたこれらいずれの組織にも、愛情や思いやりなどは感じ取れないのです。
「秘密の力」が支配するのは、ブラック・ロッジの地上組織「表のイルミナティ」です。テンプル騎士団の流れは2つのグループに分かれます。1つは悪魔崇拝グループで、こちらは地上組織として「裏のイルミナティ」に所属するグループです。もう1つは悪魔崇拝で無いグループで、こちらはホワイト・ロッジのハイアラーキーに所属するグループです。
即ち①「表のイルミナティ」所属グループ、②「裏のイルミナティ」所属グループ、③「ハイアラーキー組織」所属グループ、以上3グループがフリーメーソンに「呉越同舟」していたのです。
この3つのグループが、それぞれハルマゲドン計画に携わっていたのです。彼らの所属する組織は、それぞれ自分たちが絶対支配者として君臨する、新エルサレムの建設を目論んでいたのです。
その彼らを一括りにできる網がありました。その網が「聖婚儀礼」「性錬金術」でした。彼らはそれぞれが「聖婚儀礼」「性錬金術」を奉じて、性を野心の方向で利用していたのです。
また、彼らは「聖婚儀礼」「性錬金術」奉ずるが故に、その「聖婚儀礼」「性錬金術」の原型となった存在が、フリーメーソン組織において神になっていたのです。この「聖婚儀礼」「性錬金術」を象徴するエンブレムが薔薇十字、○十字、赤十字、六芒星などです。