[In Deep]「1日20分間、自然の中にいる」だけで、ストレスホルモンであるコルチゾールが大幅に減少することが研究で判明。そこから応用できる生活への実践法

 体調不良の時は、医者にかかる前にまず裸足になって地面に立ってみる(アーシング)と良いかもしれません!という記事を以前に書いたindeepさんが、今回は、「自然の中に20分いるだけで、ストレスホルモンが減少することがわかった」と紹介されています。
 「自然の中で過すと癒される」という一種当たり前のように言われていることが、コルチゾールというホルモンの分泌量という具体的な数値が減少することで示されるようです。
 さらに、indeepさんは自分の家の植物に毎日触れるようにしたところ、アブラムシ等がつくことがなくなり、美しく育つようになった!とのこと。このことから、毎日、自然の中に行くということが簡単にかなわない環境であるとしても、「自然のものとふれること」自体が、十分に私たちのストレスホルモンを減少してくれるのではないかと推測されています。
 麗しく、そしてれいわな自然賛歌ですね♪早速裸足になり、咲き誇る石楠花やチューリップにご挨拶して、そっとふれてみました。
(しんしん丸)

注)以下、文中の赤字・太字はシャンティ・フーラによるものです。

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自然と人間の真の関係 : 「1日20分間、自然の中にいる」だけで、ストレスホルモンであるコルチゾールが大幅に減少することが研究で判明。そこから応用できる生活への実践法
転載元)
(前略)
「自然の中で過ごすことは精神衛生に良い」というような響きは、一種当たり前のように響くかもしれないですが、最近の科学や医学研究においては、どの程度良いことなのかということについての「具体的な数値」が出されてきています。

数日前に、冒頭の「自然の中にいることで、ストレスホルモンが減少する」という報道が、アメリカの相当多くのメディアで取り上げられていました。この研究では、コルチゾールというホルモンの分泌の量を計測したのですけれど、コルチゾールとは以下のようなものです。労働安全衛生総合研究所のページからの抜粋です。

(中略)コルチゾールは免疫系、中枢神経系、代謝系などに対して様々な生理学的な作用を有します。たとえば、長期にわたって過剰に分泌されると脳の海馬を委縮させることや、炎症のコントロールを悪くすること、また、うつ病の患者ではコルチゾールが高いことも報告されています。(中略)

というように、コルチゾールが「日常で多く分泌され続ける」ことは、いろいろと身体や精神面に悪影響を与えるということがわかっているもののようです。(中略)
そのコルチゾールが「自然の中に 20分間いるだけで大きく減少する」ことが判明したのです。

冒頭のニューズウィークの記事をご紹介します。

SITTING IN NATURE FOR JUST 20 MINUTES PER DAY CUTS STRESS HORMONE LEVELS Newsweek 2019/04/04

1日あたり20分間、自然の中で過ごすだけでストレスホルモンのコルチゾールが減少することが研究で判明した

(中略) 科学誌「フロンティア・イン・サイコロジー (Frontiers in Psychology)」に掲載された研究の著者は、自然を体験することが、ストレスに関連する体内の化学物質のレベルを下げることになるのかどうかを研究しようとした。(中略)
この研究の結果、参加者たちの唾液中のコルチゾール濃度は、自然の体験後、平均して 1時間あたり 21.3%減少していることがわかった。コルチゾールの減少は、20〜30分間、屋外で過ごした場合が最も顕著だった。(中略)

(中略)
「ベランダの植物や土や水でも、コルチゾールを下げる効果があるのか」ということには個人的に興味があります。と言いますのも、私自身、ベランダで植物を無心にいじっていることによって、メンタル的に相当楽になることが多いのですよ。
ですので、個人的には、「植物と人間の相互の影響関係」はあると思っています。(中略)

驚異の植物の防衛力アップ法が米国の生物学者の研究により判明:その方法は「さわること」 In Deep 2012年04月23日

(中略)
私は、この研究結果を知って以来、自分の家の植物に対して、このことを徹底しました。つまり「毎日さわること」を徹底したのですが、思っている以上に効果があります。
それからしばらくして、うちの植物には基本的にアブラムシ等がつくことがほとんどなくなりました。
それに、上のナズナの写真でもおわかりかと思いますが、観賞的にも非常に違ったものとなってきます。簡単に書けば、「美しく育つ」のです。

この場合は、この効果を出しているのが、ジャスモン酸エステルという「植物のホルモン」だということなんですね。

そして、今回ご紹介しました、人間のコルチゾールもまたホルモンであるわけで、もしかすると、「植物と人間の間にホルモンに対しての相互の作用」とかがあるのかなと思いまして、このようなことを書いた次第です。

毎日、自然の中に行くということが簡単にかなわない環境の方も多いでしょうけれど、「自然のものとふれること」で、十分に私たちのストレスホルモンの減少に役立ってくれるのではないかなと、推測レベルでは思います。(中略)

「地面に裸足で立つこと」についての驚くべき体と健康への効用を示す数々の医学論文と学術論文から見る結論は「可能な限りやるべき」

(中略)

地面に素足をつけると、ストレスホルモンであるコルチゾールの日内リズムが正常化し始めることもわかっている。(中略)

最近は、このような「自然の中で過ごすことの健康への利益」についての研究がとても多くなっていますけれど、その一方で、以下の記事で取りあげましたが、最近は、たとえば、土とか、そういうものを含めた「自然を不潔なものと見なす傾向」が世界的に拡大しています。

ヒポクラテスが述べた「人は自然から遠ざかるほど病気に近づく」ことをますます示す最近の研究。しかし、自然を不潔なものとする過剰な清潔社会はさらに拡大している

今回はもうひとつ、自然と人間の精神衛生に関する最近の研究をご紹介して締めさせていただこうと思います。
それは、「子どもの時に緑に囲まれて育った人たちは、大人になって時に、精神障害になる確率が 50%以上低い」というものです。
これも当たり前のような感じのことではっても、このような具体的な数字が示されたのは、これが初めてです。(中略)

Being surrounded by green space in childhood may improve mental health of adults medicalxpress.com 2019/02/25

小児期に緑に囲まれて育つことは、成人以降の精神的な健康を良好にする可能性がある。 自然の豊かな環境で育った子どもは、人生の後半でさまざまな精神障害を発症するリスクが最大 55%低いことがわかった。
(以下略)

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配信元)


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