大西つねき氏の政治のきっかけ

これから、どんどん良い方に変わる、未来は希望に満ちている。
そう信じてきたけど、最近疲れてきたよ。
だって、何か変わった?
やりたい放題、お咎め無しのアホ内閣が続いていくだけで、何がどう変わるっていうの?

でも、れいわ新撰組が出てきて、政党にまでなったぞ。

だけど、政権取るまで、まだまだほど遠いよ。
このまま行けば、さらに言論は統制されて、憲法は変えられて、戦前と同じになっちゃう。
どんなに選挙でがんばっても、これ以上何をしても、何を言ってもムダじゃないかって思ってしまう。

でも、そんな真っ暗闇にも、ポジティブな風が吹いている。
「新しい時代が来ましたよ! 変わりますよ!」ってな。

誰がそんなこと、言ってるの?
「れいわ新撰組」の大西つねきだ。
彼が政治をやろうと思ったきっかけ、知ってるか?

きっかけ?
東日本大震災でボランティアをしていたとき、疑問を抱いたそうだ。
震災から2ヶ月後の石巻、大型スーパーには物があふれているのに、被災者たちは壊れた家に身を寄せ、食うに困る状態で放置されていた。

救援物資が届かなかったの?

いやいや・・・
カネがなかったんだよ。

おカネ!?

カネがなくて、カップラーメンの救援を頼むしかなかったんだ。

そうか、仕事ができない、家の修理代はかかる、ローンも返さなきゃ、だから貯金も底をつく。
その時、大西は気づいた。
これは震災じゃなくて、
病気、ケガ、離婚・・でも十分に起こりえることだと。
そこで、
「この仕組み、根本的に変えるしかないと思った。」

それで、政治家になろうと思ったの?

いや、もっと、心底ブチ切れた事件があった。
カネがなくて食うに困っている石巻に、でっかい建物の建設が始まった。
何ができるのかと
期待していたら、それは巨大パチンコ店だった。
その瞬間、
「ぼくの中で何かブチッと切れる音がした。絶対許さねえぞ、これは!」

なんか、おかしくない?

「おかしいでしょ!
我々何を一番最初にしなければならないの?
あんな津波を、命からがら生きのびた人たちが、その後お金で困るってなんなの?」
「根本的におかしいのを、根本的に直すためには、
根こそぎ変えなきゃダメと思ったから、
自分で政治団体を立ち上げました。」(
大西つねき参議院選個人演説会)

へえ!

「
今の金融資本主義を、根こそぎ変えようとしている。
根っこの、
お金の発行の仕組みから変えようとしています。」
そして「本来あるべき国家経営をやろうとしています。
世界一のお金持ち国で、子どもの7人に1人が貧困なんてありえない大失策なんです。
まったく、国家経営のイロハもわかってない連中が、この30年以上、この国を動かし続けてきた・・。」(
大西つねき参議院選個人演説会)
税金で政府の借金を返しちゃいけない

そのイロハもわからない連中のせいで、「国の借金、1人頭850万円」だしね。

それ、「国の借金」じゃなくて、「政府の借金」。

え?

「
日本の政府の、『1人頭850万の借金』は、日本の民間が貸してるってことです。
だから、みなさんは逆に貸してるんです。」(
大西つねき参議院選個人演説会)

え? え?
だから、おれたちの税金で返したらエライことになる。

なんで、返しちゃいけないの?
国が借金してるから、カネが回ってるんだ。
おめえ、カネは、何から生まれるか知ってるか?

誰かの借金!

そうさ、
借金返せば、カネは消える運命だ。
だから、国の借金は返しちゃいけない。
大西は、こう説明している。
「現代のお金は・・『信用創造』によって増えており、だれかの借金に依存して社会全体のお金が増えている。また、借金を返済すると同時に同量のお金が社会から消える。
・・
「政府の借金=民間の資産」であり、900兆円もの国の借金を税金で返してしまえば、社会全体から同量(ほぼすべての現金・預貯金)が消え、金融経済が破たんするカラクリ・・。」(
長周新聞)

なんと! 税金で、政府の借金を返しちゃいけなかったの!
そんなことも、わからんヤツらが国を動かしてるワケ。
実は、日本の純資産は341兆円、世界一の金持ち国だって。
信じられるか?

はあ? ぜ〜んぜん、実感ないけど?
341兆円=3兆ドルは、ぜんぶアメリカに貸し出されて、日本国内には回ってない。

知らなかった! それ、ひどくない?!

大金持ちのドケチな父親が、家族にカネを回さないのと同じ。

ヒドイ父親だ!

さらに、知ってるか?
ここ数十年、おれたちが、どんなにひどい働き方をさせられてきたか。
給料上がらず、サービス残業やタダ働きが、まかり通るようになったよね?
為替の変化に、賃金がついて来なかったんだ。
1985年のプラザ合意で〈ドル円の為替レート〉が変わった。
1ドル200円が、1ドル100円になったとする。
どうなるか。

むづかしいなあ。

1ドル200円なら、200円のコストで作った物は、1ドルで売れる。

そこまで、わかる。

じゃあ、1ドル100円になったらどうなる?

200円のコストで作った物は、2ドルになるね。

今まで1ドルだったものが、2ドル、倍の値段で、売れると思うか?

売れなくなる。

じゃあ、どうする?

200円のコストで作ってきたのを、100円のコストで作ることになるね。

つまり人件費を削れば、これまで通り1ドルで売れる。

いやだね、その考え方、経営者目線だよ。

だが、実際この30年間ずっと、そのやり方で来たんだ。
3兆ドルの世界一の黒字は、こうした人件費カットで稼いだ黒字、
「3兆ドルというのは、皆さんのタダ働き分なんです。」(
大西つねき参議院選個人演説会)

はあ〜?!
しかも、その3兆ドル、ぼくたちが身を削り、我慢しながら稼いだ黒字は、
ぼくたちのために使われてない。

ひどい話だと思わないか?
「国家経営をわかってない人たちが、この国を動かしてきたから」こういうことになった。

どうせバレやしないって、好き勝手されてたんだね。

戦後復興の、「働けば働くほど生活が豊かになる」という成功体験の思い込みも災いしている、と大西は言う。
プラザ合意で「黒字を減らせ」と言われても、イケイケどんどんの黒字路線は止められず。
給料を削って、過労死も見て見ぬふりで、純輸出(輸出ー輸入)を増やし続けた。

つまり、黒字を支えるために、ぼくたちは犠牲になってきたんだね。
その主犯は、経団連。
巨額な献金で、自分たちの都合のいいように自民党を動かしてきた。

ぼくたちはヘトヘト、国の財政はボロボロ。
もう、日本はおしまいだあ〜!
〈政府通貨〉を発行する

「経済」?・・・バランスシートが出てきたとたん、眠気に襲われて・・
アレは、なんでだろう?

拒絶反応だな。
まあ、いい、
政府の財政収入には3つあるんだ。
1.税金で集める
2.国債を発行する
3.〈政府通貨〉を発行する

〈政府通貨〉、
「経済」で〈政府通貨〉の話を聞いたのは7年前か、ずいぶん昔のような気がする。
夫婦(116):政府紙幣 〜 竹下雅敏 講演映像

おれは、大西つねきの口から〈政府通貨〉の言葉が出てきた時、とうとうあの話が現実になる、「やっぱ、時代は進んでる!」とうれしかったね。
さて、
現在の財政収入は、1.税金と2.国債 のふたつだが、それじゃ「手足を縛られて、足だけで泳いでいるようなもの」と竹下先生は言われる。
でも、3.〈政府通貨〉の発行が加われば、手足を使って自由に泳げるようになる。

そうか!
今度の衆院選で大西つねきが議員になったら、〈政府通貨〉が現実味を帯びてくる。
そしたら、自由に泳げるようになるのか。

おれも最初、〈政府通貨〉の話を聞いたときは、そんな「子ども銀行」みたいなこと、ホントにできるのかと疑ったが、今はできる、いややるべきだと思う。
大西は、〈政府通貨〉で1人100万円配ると言ってる!

4人家族で400万! うれしい!!

そうすれば、
母親もパートに出なくていい、父親も週休3日になる。
余暇が増えて、消費が増えて、輸入が増えて、晴れて赤字になる。

赤字? 黒字の間違いじゃないの?

いんや、「赤字にしなきゃいけないんです。
なんでかって言うと、黒字を使う唯一の方法は赤字にすることだけですよ。
世界一のお金持ち家庭が、その貯金を使うためには、稼ぎをたくさん使わないと減らない。」(
大西つねき参議院選個人演説会)

でも・・そんな大金、タダでもらっていいのかな、申し訳ないような。

バーカ! 日本人は、お人好しすぎて困るわ。
そのカネは黒字還付金、つまり、おれたちが受け取るべきだったカネだ。
ホントは、とっくの1985年に、還付すべきだったんだ。
「あれ (プラザ合意 ) は何だったかと言うと、根本的に日本の経済改革をうながす呼び鈴だったわけです。」(
大西つねき参議院選個人演説会)

だけど、高度成長で突っ走って、テープ切ってゴールしてるのにも気づかないで、走り続けた。

ゼイゼイ、ハアハア!・・そういうこと。

だけど
〈政府通貨〉の発行って、むずかしくないの?

竹下先生の説明が、わかりやすい。
「
例えば、紙切れに私が『ピヨちゃん』を書きます。
あまりにも芸術性が高いので、政府はこの「ピヨちゃん紙幣」が1兆円の価値があると判断し、これを1兆円紙幣と定めます。
・・・かくも貴重なアートとも言える
『ピヨちゃん紙幣』を、1兆円払ってもいいから買い取りたいというのが日銀です。『ピヨちゃん紙幣』はめでたく日銀の金庫に収まり、
国は1兆円を日銀から手に入れるのです。
私が気合いを入れてピヨちゃんを描いて、100兆円「ピヨちゃん紙幣」を作ってもいいです。もっとも、ピヨちゃんの横に、『ひゃくちょうえん』と書くだけですが…。」(
時事ブログ)

ピヨちゃん

「ピヨちゃん」紙幣、ぜひ発行してほしい。

大西つねきさま、
財務大臣になられて〈政府通貨〉を発行する際は、ぜひ竹下先生にご一報をお願いします。

それから、広がり続ける貧富の差はどうなる?
所得税は40〜50%の税率なのに、株の配当は20%しか取られない。
まず、分離課税を見直さないといけないだろう。

株を右から左に動かすだけで、働くより楽におカネがもうかるなんておかしい。

だから
大西は、株を所有して1年以内の税率は99%、2年保有で80%、3年保有で70%と、つねに所得税の税率を超えないように設定すればいいと言っている。
竹下先生は「最高賃金を設定しなさい」って言われる。

そっちの方が、手っ取り早いな。
ぜひ、大西に知らせろ!

ところで今、介護の現場はしんどそうだよ。
労働はきついし、給料は安いし、どんどん人が辞めていき、国の補助もどんどん減って、サービスは低下して、お年寄りも家族も不安な日々を過ごしている。

それなら、
介護産業に〈政府通貨〉で作ったカネを投入すればいい。
給料が上がって、若い人が入ってきて、どんどん良いサービスが提供できるようになる。その結果、高齢者に喜ばれる。そして、介護職の価値が高まる。
〈政府通貨〉があると、一番必要なところにおカネが流れるようになる。
そうしたら、もう、
消費税なんかいらないね。
大西は消費税を、「行動規制税」という。
「国家にとっての
本当の富というのは、みなさんの時間と労力を使って、どんな価値を作り出すか。それを抑制するような税金というのは、悪でしか無い。
それは愚でしかない。」(
大西つねき参議院選個人演説会)
国民の使うインフラはぜんぶ国営にして、思い切りタダに近づければいい、と彼は言う。

わあい! それなら、いつでも遠慮なく、好きなところに行ける!

そうすると、日本中にカネがバラまかれて、地方の商店街も復活するだろう。

外国にも、自由に行き来できるしね。
大西は日本から、世界の経済システムも変えたいと考えている。
「いま世界は、経済という名の狂気に覆われています。」(
大西つねき参議院選個人演説会)
奪えなければ、破綻しちゃう「巨大なイス取りゲーム」。

100人が100万円を借りて、利子が付いて1年後に105万円になるとする。
市場には、借金から生まれた100☓100万円しか存在しないのに、利子分の100☓5万円を奪い合うことになる。
そのために、どれだけ多くの人が不幸になり、命を断ったことだろう。
「なんでこの仕組みが悪いのか? 一定割合の人が、必ず貧困に落とし込められる仕組みだから。みんなが幸せに、上に上がるなんてことはないんです。
最初からこの仕組みは、相対的格差を前提にしているんですよ。格差がないと、ありえない仕組みなんです。」(
大西つねき参議院選個人演説会)
一番変えなければいけないのは、みんなの頭の中を変えること

うわあ〜、あらためてイヤらしいシステムだ。
日本が発信源になって、世界の人たちも救いたい!
でも、そういうシステムを作って、通貨発行権を独占して、〈政府通貨〉の発行をジャマしてきた人たち、国際銀行家とか、ユダヤ金融資本とか、ロスチャイルドとか。
大西は、そういう人たちに一切触れないようだけど。

JPモルガンに勤めていたんだから、そこらへんは知り尽くしているはず。

なのに、あえてそこに触れない?

誰かのせいにして、おれたちを被害者で終わらせないため、じゃないかな。

悪いヤツを倒してやれやれと思ったら、次のはもっと悪いヤツだった・・
なんてことを、歴史は繰り返してきたからね。

あくまでも変わるべきは、おれたちの方だ。
だますのも悪いが、だまされる方にも非があるからな。
長いことだまされ続けた、おれたちが自主的に考え、目覚めたとき、はじめて悪は消える。

なあるほど!

だから、
大西はこう訴える。
「一番変えなければいけないのは、仕組みももちろんそうですが、みんなの頭の中を変えることがすごく大事だと思うんです。思い込みを消して、おカネの概念を変えること。」(
大西つねき参議院選個人演説会)
「そうすれば社会が変わり、日本が変われば、世界が変えられる。」(
長周新聞)

大西つねきは、議員になれるかしら?
そして政府通貨を、ホントに発行できるのかしら?

「できるできない」って考えるだけ、時間のムダさ。
「『できるできない』じゃない。『できるできない』なんて知らないですよ。」
「
自分が生きている間に何をするかってことを、たんたんとやっていくしかない。」
(
大西つねき参議院選個人演説会)

「たんたんとやっていく。」
すごいなあ、彼の言葉を聞いてると、自分までシャキっとなった気がする。
これが「覚醒者」のセリフかあ。

カッコいい!!

彼の視線はさらに、もっと先の未来、そして世界へと広がっていく。
Writer
ぴょんぴょん
1955年、大阪生まれ。うお座。
幼少期から学生時代を東京で過ごす。1979年東京女子医大卒業。
1985年、大分県別府市に移住。
1988年、別府市で、はくちょう会クリニックを開業。
以後26年半、主に漢方診療に携わった。
(クリニックは2014年11月末に閉院)
体癖7-3。エニアグラム4番(芸術家)
「そうかなあ??」
「おカネなんて紙きれでしょ。」
「でも、やっぱ無いと困るよ。」
「それでも、おカネなんて紙きれです。思い込みを捨ててください。」
「・・・たしかに、紙きれだ!」
確信をもって語られた言葉は、頑迷な思い込みを解かしてしまう。
竹下先生が覚醒者と呼ぶ大西つねき氏の言葉を聞いていると、お金に対する洗脳が少しづつ溶けていく。
2時間半に及ぶ、大西つねき氏の個人演説会から、ポイントを書き出してみた。