メキシコ便り(55):popoちゃんのメキシコ私立病院体験記!

 前回のメキシコ便り(54)で、今年1月1日からメキシコの国立病院はすべて無料になったことをお伝えしました。その際、大手メディアがフェイク・ニュースを一斉に流していた原因として、大手メディアが大手チェーン病院(Grupo Angel:グルーポ・アンヘル)も所有していたことを、ナチョさんが明らかにしました。

 その「天使の集団」という名の大手私立チェーン病院。実は、popoちゃん一度だけ流産のときに利用したことがありました。今回は、その時の体験記を書いてみました。薬嫌いのpopoちゃん問題児に手こずる女医。そして、それでもそんなpopoちゃんに薬を山ほど押し付ける女医。白か黒!でグレーなゾーンがほぼ存在しないお子ちゃまpopoちゃんは、ムキになってしまい。。。

 そんな体当たりのpopoちゃん、最後に、美しい夕焼けのおかげで気づきを得ることに。

 まだまだウソ・悪が氾濫した社会、真実を知りはじめた者が、この社会でうまく生きていくには、竹下先生がおっしゃるように様々な知恵と工夫が必要かなと。。。実感した出来事でもありました!

(注)popoちゃんの一度だけの体験なので、すべての私立病院がそうであるとは言えません。あくまでも一例として参考までに。。。
(popoちゃん)
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popoちゃんのメキシコ私立病院体験記!


助産婦さんに紹介されたのは
ファレスで一番良いと噂されている
立派な私立病院棟にオフィスをもつ産婦人科女医


ファレスには稀な高層ビル
エレベーターなんて久しぶり
上に上がるに連れ
テンションどんどん下がっていく
ドアが開くと重いため息
どぉーっとこぼれる

「はぁ〜。。。」


とぼとぼ下を向いて
暗い廊下を歩いていると
ちらっと目の端に何かが光る✨

「???」

ふっと顔を上げると。。。

「うわぁ〜✨きれい〜✨」



初めて見た光景だった
思わずハッと息を飲んだ

初めてこんなに高いところから
ファレスを見た


廊下の窓いっぱいに広がる澄んだ青空
広いファレスの街を囲む壮大な山々



「SO BEAUTIFUL✨」

ただただ「きれい✨」の感動に
しばらく浸った


病院嫌いのpopoちゃんでも
ずっとここにいて見ていたい!
と思うほど美くしかった

『ファレスって、こんなに✨きれい✨だったんだぁ。。。』

医者に会うよりも
一秒でも長くこの景色を見ていたいpopoちゃん

『さぁ、いかなきゃ。。。』

popoちゃんの視線は、また床を這う


女医のオフィスは、綺麗に整理整頓
大きなデスクの向こう側に女医
popoちゃんと旦那さまは手前に座り
流産後のクリーニング施述のカウンセリング

と、その瞬間、また目の端に光✨

『あっ!また、あの景色だ!きれい〜✨』
オフィスの窓を見て、ご機嫌のpopoちゃん♪

が、その後、こんな展開に。。。



麻酔嫌いです。部分麻酔もしたくないです。」



そんなの無理だわ



「・・・麻酔イヤです・・・」



薬嫌いの問題児popoちゃんに困る女医
視線を外し床に向かってため息。。。

薬さまさまの上から目線の女医に困るpopoちゃん
あの窓の綺麗な景色に向かってため息。。。

『ぜ〜ったい、麻酔イヤだぁ〜!』と心で叫び続けるpopoちゃん



「麻酔なしは無理です。」



popoちゃん。。。。。むっつり😕



他の選択肢がない状況への苛立ち
薬嫌いのpopoちゃんを理解しようとしない女医への苛立ち

その苛立ちをため息に「ぎゅっ」と閉じ込め
ゆっくり、細く、ながぁ〜く、静かに吐く。。。

popoちゃん、あきらめた!
無理だ。。。仕方ない。。。😩


とぼとぼ5〜6歩ほど歩き
隣の施述室に
そして、しぶしぶ施述台に

無機質な天井を見つめながら
またまた、ため息
「はぁ〜。。。」

すると、、、女医は。。。



「とりあえず麻酔なしでやってみる?」



popoちゃんの聞き間違いかと思い、慌てて聞き直す



「え?!何ですか?!」



「とりあえず麻酔なしでやってみる?」



やっぱりそう言ってる!

『😊やったぁ!神様は、いるぅ〜♪😊』




「や、や、やります!やります!」



約25分後、無事に終了。



「まぁ〜、あなたってなんて強いお方なの〜、
 すごいわ〜、すごいわ〜」



女医は、施述の間、ずーっと褒め言葉、連発。

『黙ってやってくれてたら、もっと早く終わってたはず!
15分くらいって言ったじゃん!時間かけ過ぎ!』
と心でブチブチ。。。


褒め称える女医の言葉なんて
今のpopoちゃんの心に響かない😑

再び、女医のオフィス
麻酔逃れて、少し安堵のpopoちゃん😌

と、それも束の間‼️



「はい、これ、痛み止めと抗生物質の薬ね!」



たしか6箱ほどだったかな、デスクの上にごっそり山済み‼️
薬の山を見て固まるpopoちゃん😳

イメージ画:奥にある箱に入った薬



痛み止めそんなにいりません、痛くないし。。。」



「後から痛くなる可能性十分あるわよ。」



「・・・・いりません・・・・」



「持って行きなさい。」と強引な口調。



「いりません!!」とpopoちゃんも負けずに拒否。



「・・・ため息・・・」



popoちゃんの内側は、怒りで爆発寸前💣



😡

その空気を察した旦那さまは。。。



「あっ、とりあえず全部持って帰りまーす。



旦那さまは、両手で薬の山を持ち上げながら立ち上りお会計へ

popoちゃんは、ふと我に返った
旦那さまは賢かった


自分の主張に躍起になっていると
大切なことを見失ってしまう


もう外は、空いっぱいに
オレンジ色の夕焼け
に染まっていた


まるでpopoちゃんの心の葛藤を
溶かそうとしているかのよう

あたたく、おだやかな夕焼け

病院からの家路
車の窓から、心地よく
頬を撫でる夕陽を感じながら考えた

なんであんなにムキになってしまったのか。。。』


医者が薬の事実を知らないこと
そのような医者を生み出している仕組み

そして、安心できる信頼できる
医療のチョイスが身近にないこと
すべてが腹ただしかった

でも、何よりも
真の怒りの原因は
自分の気持ちを尊重してもらえなかったこと


きっと、それだと思った

そして、それはpopoちゃんが女医を
尊重していなかったということでもあった


あの日
小さな命のお迎えの光は
popoちゃんのハートに
ぽわっと知恵の花を咲かしてくれた



¡Viva Mexico!
(メキシコ万歳!)

(popoちゃん)

追記:結局、お薬全く飲まず、全然大丈夫でした!


(注)これは、あくまでもpopoちゃんの個人体験です。
読者の方々は、ご自身の責任でご判断くださいませ。

会話内のイラスト:いらすとや(1&2&3

Writer

popoちゃん

メキシコ人夫とメキシコ在住中♪
新アムロ政権の勢いある改革ぶりを中心に
「今のメキシコ」をお届けいたします!

体癖5・9、ピッタ・カファ、エニアグラム1


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