アーカイブ: 環境問題

当たり前の「便利」を反省 〜 シンプルな自動車を大事に乗り続けたい

  先ごろ、30数万キロ走破した車をついに手放し、買い換えました。同じ車種だからと高をくくっていたところ、何から何まで電子制御、まるでパソコンに乗っているようで、頼みもしないことを勝手にやってくれて落ち着かないし、タッチパネルは気が散るし、さりとて不要な機能を止めることもできないし、私のような旧世代には甚だ迷惑な仕様です。
 そのような気持ちを代弁するかのようなツイートを見つけ、連投を見ていると、今のこの状況が「迷惑な仕様」では済まない問題を抱えていることを知りました。
 はじめにツイートをされた「北風ロビン」さんは、環境面から「世の中の機械音痴の人は(まのじのことだ)、車がどれだけの資源を使って作られているか知りませんし、関心もありません。機械に詳しい人は、資源を使うことを正しいと思い込んでいるので、資源浪費の方向にしか向かいません。」と、自動車の存在自体が環境を汚染していることに一人一人が気づくべきだと発言されていました。
それに対して、車の製造会社に勤めている「おこわ」さんが「車としては40年前にすでに完成して」いて「今は家電化して便利を追求するあまり、複雑になり一般人には直せないモノになった」と応えました。なんと40年前に完成!その後は車の付加価値を買い求めていたのですね。
北風ロビンさんも「昔と比べたら今は、全部がナイト2000みたいなもんです」と、同感です。ナイト2000をご存知なので同世代とみた(SFドラマの会話する賢い車)。
 お二人の会話から、40年前に完成した本来の車の機能であれば、ボディ以外の部品は、六畳間に収まる量で、しかも資源再生可能なもので済みますが、現在の車だと部品の数は50倍にもなり、電子制御のため有毒物質が沢山使用されていると知りました。新型エコカーなど国策で売り進め、買い替えを促すのは、環境面から言えば全くエコではなかったのです。
その上、電磁波問題の観点からも、自動車の電化は人体への負担が大きいことが想像されます。
 シンプルな本来の機能の車を、部品を取り替えながら長く、愛情込めて乗り続けることができたら、どんなに嬉しいことか、でも、そんなことが可能?
・・・「おこわ」さんが最後にツイートされた画像には驚きました!
(まのじ)
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配信元)






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土砂崩れを防ぐのは森林ではなく実は雑草だった!? 〜 森林ジャーナリストによる草刈り考

 梅雨から初夏にかけて、世の中の草が一気に勢いを増します。
かつて連載していた「地球の鼓動・野草便り」という人気シリーズのおかげで、時事ブログでは「雑草」と言うより「野草」として親しまれる読者の方も多いと思います。
そうは言っても、ぐんぐん伸びて存在を主張する草を放置するのは勇気がいる、、。
 そんな折、興味深い記事を見ました。私たちは漠然と、木々を伐採した山は保水力を失い、水害が起こりやすくなる、と考えています。
けれども、森林ジャーナリスト田中淳夫氏のレポートによると、樹木はむしろ雨水が山の表土を削るのを助けている面があるそうです。山の表土を雨水から守っているのは、なんと地面を覆う「雑草」であると。
「草の根は地面直下を密に伸びて表土をガッチリとつかんでいる」と、とても頼もしい表現です。
そう言えば「自然は脈動する」のシャウベルガー先生も、どうやってお調べになったのか、草の根が地下数メートルにも伸びている断面図を記されていました。
 さらに田中氏は、かつて雑草が、食用、薬用以外に牛馬のえさ、農地の肥料として大変大事にされていた歴史があることを紹介されています。
すばらしい、そのような貴重な雑草をむやみに刈ることはなかろう、と思っていると、この田中氏も「草刈りをしないで済ます理屈を考えてみたが、許されないだろうなあ。」とあっさり白状されていました。
 やはり見えるところくらいは、刈りましょうか、、、。
(まのじ)

注)以下、文中の赤字・太字はシャンティ・フーラによるものです。

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雑草が国土を守る?草刈り前に考えること
引用元)
 梅雨入りした。雨が降ると、草がよく伸びる。とくに雑草が。
 町内会でも、町内一斉草刈りの日の通知が回ってきて、自宅だけでなく公園や街路の草取りに汗を流さなくてはならない。

(中略)

 はげ山に雨が降ると、表土が流されてしまい水害を発生する心配が起きる。だが山が森に覆われているとある程度防げるとされる。それを森林の大きな役割とされるのだが……(中略)
だが、樹木はむしろ雨水が表土を削る助けをしている可能性がある

(中略)

 むしろ、表土を雨滴の落下から守っているのは、地面を覆うように生えている草である。草の葉はしなって雨滴をゆっくり地面に落とす。高さもない。そして草の根は地面直下を密に伸びて表土をガッチリとつかんでいる。

 だから森林の土壌流出防止機能を支えているのは、樹木より草の方が大きいだろう。国土を守っているのは、そんな雑草である!

(以下略)

[In Deep] 「人類と他の生物の完全絶滅への道」が一瞬で見えたような 〜 全てが繋がり巡っている地球

 先日、身内に付き添って病院へ行く機会がありました。普段は人様のお見舞いに行く程度でしたので、久しぶりに看護師さんたちの動きを間近で拝見し、すごいなあ、こんな風になっているのかと驚くことばかり。点滴の針など一旦刺してしまえば、血液の凝固を防ぐ薬剤のおかげで、数日刺しっぱなしにしておいても大丈夫だそうな、ふ〜ん。簡単な手術をするため、事前の検査も次々と忙しく、普段服用している薬のチェックを横で見ているとシップ薬のほか数種類の錠剤もありました。高齢だし、仕方ないのかしらね、とあきらめ気分です。その後は、点滴を通して、抗生剤、麻酔薬、鎮痛剤etc…。
これら大量の薬を解毒するとなると、けっこう負担だろうなあとハラハラ。術後、点滴スタンドを引きながら用を足す身内に付き添いながら、何気なく、先ほど体内に入れた薬物が排泄されていくのだろうなと考えていました。
 ちょうどそんな頃、このInDeepさんの記事に目が止まったのです。
InDeep管理人さんは、ささいな事柄をきっかけに、一瞬で、深刻な未来を暗示する大きな流れに気づかれました。それが衝撃的。
 事の起こりは、抗がん剤の治療を受けた人の手記にあった「患者が体外に排泄するもの一切に抗がん剤の毒が出る。」という記述でした。抗がん剤が、マスタードガスという化学兵器と同じメカニズムであることはよく知られており、その作用は、健康な細胞も同様に攻撃します。しかし、それだけでなく排泄され、どこかに流れ、何かに作用する、ということに、忽然と気づかれたのです。
 かつて、人が使用した避妊薬が排泄を通じ、川から海へと流入した結果、「魚の不妊化、オス魚のメス化」が起き、さらにその結果、魚の総数が減っている、という記事をアップされていた管理人さんは、この抗がん剤の排泄と重なりました。
 改めて確認しますと、抗がん剤の作用は「多くの生物の細胞分裂を阻害すること」です。
そして、「人間のすべての状態において、最も細胞分裂が活発なものは何か」という問いに至った時に、ゾッとする未来を見てしまったのでした。自分は薬をなるべく服用しなくとも、地球はすべて繋がり巡り巡って自分に戻る、他者と無関係ではいられないのでした。
 幼子が大切にされない世界に未来はない、ということなのでしょう。
(まのじ)

注)以下、文中の赤字・太字はシャンティ・フーラによるものです。

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抗ガン剤の起源が化学兵器マスタードガスだったことを思っているうちに、私たちが開いた「人類と他の生物の完全絶滅への道」が一瞬で見えたような
転載元)
(前略)
抗ガン剤が化学兵器マスタードガスに起源があるということは、比較的広く知られていることだと思います。(中略)

非常に早く増殖していくガン細胞を「細胞分裂の阻害を引き起こす」ことによって、その細胞の増殖を食い止めるという作用です

これが仮にガン細胞に対してとても有効に作用するのだとすれば、同時に、やはり当然ではあるのですが、「全身すべての細胞をも攻撃してしまう」という作用もあります。これは副作用というより、抗ガン剤というものの作用そのものがそういうものですので「副」ではなく本作用です

抗ガン剤というものが「細胞分裂を食い止める」ために開発されたものですので、起きることが必然だとも言えます。
(中略)

思い出した過去記事というのは、下の記事です。

(中略)
河川に流入した避妊薬に含まれる成分が魚たちの性質や生殖本能に影響を与えていて、《魚の不妊化》と《オスの魚のメス化》が広範囲で起きており、そのために魚の総数が減っている

というものです。
(中略)
これらの《魚の不妊化》と《オスの魚のメス化》を引き起こしている物質が、どこから自然界の水の循環システムに流入しているのかというと、

ヒトの排泄を通じて川から海へと流入し続けている
のです。
(中略)

これを思った時、最初は、「海水の量は多いから大丈夫なのでは?」とも思ったのですが、しかし、具体的な数字は間違っているかもしれないですので書かないですが、今の社会での「薬の全生産量」を考えますと、地球すべての海を汚染している可能性は否定できません

(中略)

それが、世界の海のどのあたりまで広がっているのかは定かではないですが、ただ少なくとも、

薬を大量に消費している国や地域の周辺海域はかなり強く汚染されている可能性が高い

とは言えるのではないかと思います。

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[In Deep] 私たちは毎日プラスチックを飲んでいる

 普段どこでも手に入るミネラルウォーターに、かなりのプラスティックが含有されているという不気味な調査結果が出たようです。
InDeepさんによれば「すでに海はプラスティックでいっぱい」で、海の幸をいただくことで私たちも相当のプラスティックに汚染されているはずですが、その上、ペットボトルの飲料水からもプラスティックを取り込んでいたようです。
この度WHOが、市販のボトル入ミネラルウォーターの90%以上に、水道水の2倍のプラスティックが含有されている可能性があると発表しました。中には、1リットルあたり10,000個の高濃度プラスティック粒子が検出されたものもあったようです。不味そう。見つかったプラスティックの多くは「ポリプロピレン」で、ボトルのキャップ部分のプラスティックだそうです。
普段、ペットボトルの飲み物を飲まない人でも、生活の中にはペットボトルが深く入り込んでいて、分別ゴミを見ると結構あったりします。
 取り込まれたプラスティックが人間の体にどのような影響を与えるかが心配ですが、これまでの調査では、「腎臓や脳の損傷」「子供の問題行動」そして「男性の生殖機能低下」が挙げられています。
 現代人は知らぬうちに、薬物だのプラスティックだのホットパーティクルだの、いろいろ取り込んでしまっているのだなあ。せめて、その危険を「知る」ことから始めよう。
(まのじ)

注)以下、文中の赤字・太字はシャンティ・フーラによるものです。

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私たちは毎日プラスチックを飲んでいる : 世界保健機構(WHO)が「ペットボトル入りミネラルウォーターの90%以上にプラスチックが混入している」という調査結果に対し声明を発表
転載元)
(前略)
食物連鎖からペットボトルまで、あらゆるものから人体に入ってくるプラスチック

最近、ふたつの調査機関がそれぞれ、各国で一般的に消費されているブランドのミネラルウォーター中に「どのくらいのプラスチック片」が含まれているかを検証する調査をおこない、その結果を発表しました。
(中略)
今日はこの記事をまず、ご紹介したいと思います。

以前から「現在の海のプラスチックの状況」について、たまに記事にすることはありましたけれど、現在の海の状況というのは、微細なものから大きなものので、大変な数のプラスチックに満たされています。
そして、小さなプラスチックは小さな海洋生物に影響し、大きなものは大きな海洋生物に影響するということが現実があります。

(中略)

今は「海はプラスチックでいっぱい」の状況ですから、それが私たち人間に回ってくるのは、食物の連鎖的な部分で当然なのですが、今回は、「ミネラルウォーターのペットボトルからも」ということで、海以外からも、私たちの体内には日々プラスチックが入ってきているといえるのかもしれません。

今回のタイトルの「私たちは毎日プラスチックを飲んでいる」というフレーズは、同じ報道を扱っていたアメリカのタイムの動画ニュースに、以下のような文字での説明があったことによるものです。

3月15日の米国タイムの動画ニュースより



今は、どこの国でも飲料水をペットボトルのミネラルウォーターで摂取するのは、かなり普通のことだと思われます。ミネラルウォーターは確かに衛生的で、細菌や寄生虫は混入していはいません。しかし、プラスチックの含有量もまた豊富なようです。

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パイル生地を利用した 排水処理技術 〜 イトミミズで環境に優しく下水処理

読者からの情報です。
 私は、下水道に関わる仕事をしています。
関西のテレビで去年の5月に良い情報が出ていましたのでお伝えします。
和歌山のオーヤパイルという会社が作ったパイル織物を浄化槽に入れた状態で曝気しますと、その不織布が糸ミミズの住処になり、糸ミミズが大量に発生し、余剰汚泥を8割近く分解してくれるとのことです。
下の項目の水質浄化用パイルフリンジの話や和歌山工業試験場によるデータをご覧ください。
 一つの水槽の中で役割の異なる微生物が共存し、みんなが生かされれば余剰の汚泥は出なくなるという良い例です。浄化槽という人工的な環境であっても、やはり、生き物全体が生かされるような環境を作ることが大切なのです。
(匿名)
 和歌山県特産のパイル織物とイトミミズの組み合わせを活用して、同じく和歌山県特産の梅の加工場で発生する産業廃棄物の排水処理をしてしまうという取り組みを紹介されています。「自然に学ぶ」「自然を利用する」「自然と共生する」をテーマにした研究に与えられるネイチャー・インダストリー・アワードを受賞されたそうです。
(まのじ)

注)以下、文中の赤字・太字はシャンティ・フーラによるものです。

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パイル生地を利用した 排水処理技術
引用元)


イトミミズで下水処理 (17/1/19 読売新聞)
◇パイル生地で増殖 微生物食べ汚泥減
(中略) 汚泥の原因になる微生物を食べさせ、処理費用の削減につなげる。
自治体が取り組むのは珍しいとみられ、先行導入した県内の梅加工会社では最大で約8割の汚泥削減に成功。
(中略) イトミミズは糸のように細い赤色のミミズで泥の中などに生息。(中略) 下水の処理槽に地元特産のパイル織物で作った生地を仕込んでイトミミズをすみ着かせ、下水の温度、成分などを調整して 自然増殖を促す仕組み。
県工業技術センターがパイル織物を扱う「オーヤパイル」(橋本市)、浄化槽などの設計、施工を手がける「エコ和歌山」(田辺市)と共同開発し、2015年7月に特許を取得した。
(以下略)
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