アーカイブ: まのじ

東京五輪の残酷物語を3つ 〜 日本人の抗議を封じ込める日本の警察 / 動員する児童をスポンサーが利用する / 通訳ボランティアの高齢者に組織委が冷酷な対応

 世界中から訪れているメディアは忖度なく、五輪の選手村感染発生や日本人の反対デモを報じています。対する日本の国内メディアはアテにできませんが、個々人の発信するSNSがバッハ会長や組織委の実態をしっかりと伝えて下さっています。これは大問題ではないのか?と思ったものを3つ、厳選しました。
 国民の猛反発の中、迎賓館でバッハ会長の歓迎会が行われた18日、「バッハ直訴アクション」と銘打ってホテルオークラに日本人のメッセージを届ける試みがありました。バッハ会長の「言いたいことがあれば手紙をよこせ」のコメントに応えただけでしたが、組織委とバッハ会長の利権を守護する日本の警察や公安の威圧的な妨害が目に余りました。言葉丁寧に聞く振りをしつつ大勢で市民の行く手を強硬に阻む暴力性がしっかりと捉えられていました。こうした威嚇にも負けずに日本人の抗議文を組織委に手渡された有志の方々に感謝しかありません。
 お次は、鹿嶋市教育委員会です。五輪観戦に動員する子ども達に持たせる飲み物はコーラ社の商品とするよう求め、他社の場合はラベルを剥がして持参しろという異常な要請をしていました。問題にされたせいか、組織委からの要望に各学校が勝手に忖度をしただけで教育委員会は関与していないと見苦しい責任逃れをしています。そもそも未だに児童を動員するつもりでいる教育委員会が無責任。このように国民の見えないところでの組織委による陰湿な圧力があるのでしょうか、聖火リレーで感染拡大を懸念した山梨県知事には、組織委からの脅しがあったことも明らかになっています。
 そして最も酷いと思ったのは、86歳の通訳ボランティアの方のケースでした。昭和の東京五輪でも通訳ボランティアをされた経験があり、きっと誇りを持って心から今回の五輪に役立ちたいと参加されたと思います。ところが選手村の職場までの2km、バスに乗ることも自転車を利用することも許されず、車椅子もダメ、炎天下に不自由な御身足を引いて「歩く」ことを強いられているそうです。その横をJOCの正規社員は自転車で追い抜くと。組織委にとってボランティアの方々は本当に奴隷なのか。誠実な日本人の心根をも踏みにじる五輪が、心底おぞましいです。
(まのじ)
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「難解で複雑な書類申請は民主的ではない」フィンランドで分かりやすい言葉で政治を語る公共放送番組 / 日本では複雑怪奇な申請「不備ループ」

ライターからの情報です。
 母の介護保険要介護・要支援認定申請書の手続き、感染拡大防等支援事業費補助金実績報告書、コロナ関係・災害時などの、公的支援をもらうための申請書を書くのがどれだけ大変な事か!
名称を読むだけで疲れる。意味の分からない言葉が多すぎ!
高齢者や、目の前の事に困っている人が申請するわけだから、もっとわかり易い方法を考えてほしい。
 政治家の言葉もそう。
大本営発表のような会見。政治家が使う業界用語、意味が分からない。気持ちが伝わらない。誰が主役?民意はどこ?の疑問が溜まり、もう聞きたくない、につながってしまう。
ましてや、無関心になってしまった若者が自分たちの未来を自分達で作れるなんて想像できない世の中になってしまうのが残念。

誰のための政治?を問い直す、こんな北欧の取り組みは大事だと思います。
(かんなまま)
 34歳で就任したサンナ・マリン首相率いるフィンランドですが、先ごろ行われた地方議会選挙を前に、公共テレビ局がおもしろい番組を放送したそうです。「政治家が簡単な言葉で解説する番組」というもので、与野党9政党の代表が党の政策を「できる限り簡単な言葉で」話すことを求められました。政治家たちが話すスピードも生放送中に評価が入ったそうです。これは大変。「わかりやすく説明」しようとすると、大前提として真に相手に伝えたい内容と伝えたい意志が必要ですから。北欧では全体に「難解な表現や複雑な書類申請は一部の人の社会参加を難しくし、民主的ではない」という認識があるそうで、この番組は市民に好評だったそうです。フィンランドに住む外国人にとってだけでなく、障がいがある人や高齢者など「社会的な議論にみんなが参加する」ことに役立ったようでした。きっと子ども達にも分かりやすい番組だったのではないでしょうか。それぞれの立場で「政治のおしゃべり」ができる環境を公共放送が作ろうとしていることも素晴らしいです。
 さて、日本では。
「難解な表現や複雑な書類申請」を前にした、かんなまま様の困惑は多くの日本人が経験していると思います。最近「不備ループ」という言葉がネット上で注目されています。新型コロナで打撃を受けた中小企業への一時支援金の申請で、何度資料を提出しても「不備」を指摘するメールが送られてきて、もはや何が不備なのか不明、「不備はありません」という不備メールまでくるという出口の見えないループに陥ってしまう状況のことだそうです。その不備メールの文面がまた殺人的読みにくさです。中小企業庁の説明では不正受給を避けるためと言いますが、不正受給していたのは経産省の官僚だったではないか。手続きを難解に複雑に分かりにくくするその目的は、国民を救いたくないからではないかと思ってしまいます。
(まのじ)

注)以下、文中の赤字・太字はシャンティ・フーラによるものです。

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政治家はもっと会話の訓練を フィンランドで注目、「分かる言葉」がルールの討論番組
引用元)
(前略)
さて、開票日の約1週間前、フィンランドの公共テレビ局YLEはおもしろい取り組みを行っていた。より多くの市民が選挙の争点を理解できるようにと、「政治家が簡単な言葉で解説する番組」を放送したのだ。
(中略)
マリン首相や防衛大臣など9政党の代表が参加して、雇用、住宅、教育などの問題について党の政策を「できる限り簡単な言葉で」話す。「話すスピード」も厳しく評価され、そのスピードが速すぎるか遅すぎるかがテレビ画面にメーターの形で表示され、生放送中に視聴者がチェックすることができた。これを政治家本人も見ることができるために、通常は味わうことのないストレスとなる。
(中略)
北欧は「政治のおしゃべり」がしやすいと私は日ごろから感じるのだが、このような意識や取り組みがその土台作りにつながっているのだろう。

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[Twitter]あご肉の妖精

編集者からの情報です。
この飼い主さん、8種では?
(まのじ)
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コロナ五輪のカオス 〜 おぞましさと破綻が噴出、無能な政府、ルール無視の上級国民と逃げ始めたA級戦犯「専門家」

 コロナ五輪地獄の日本で一斉に吹き出す災いの、一体どれにフォーカスしてよいやら途方にくれます。並べただけでもすごい。政府も組織委も来日する五輪関係者を「バブル」で隔離する気などサラサラなく、そのことが国内外にバレると選手村の感染状況をお得意の非公開にしました。国交省は空港検疫の処理能力が追いつかないため、五輪関係者の入国が集中する時間帯には一般客の予約を停止するよう要請しました。かと思うと感染が深刻なインドネシアからの帰国チャーター便を日本政府が準備した、、かのように威張るも、なんのことはない実は民間企業の自前の便で、一般国民は利用できません。やってるふりだけの無能政府。オリパラ開会式の作曲担当者がかつて障がいのある同級生に「いじめ」という名の残酷な犯罪を平然と行なっていたことが明らかになりました。そのような者を好んで取り立てた組織委の、パラリンピックへの姿勢が問われています。酒販業界に違法な脅しをかけ、国民には飲酒をさせない国税庁職員、萩生田文科相、ファミレス「ジョイフル」のオーナーでもある自民党穴見衆院議員、そして自民党岸田派ら上級国民様の飲酒パーティーがバシバシ報じられ、コロナ感染者まで出しています。そもそも連中にルールを守る気など無く、ガマンをさせるのは庶民だけ。
 検査抑止、感染拡大のA級戦犯、尾身茂会長と岡部信彦組織委座長が突然、過去の主張を翻がえし、いよいよ「専門家」の責任逃れのフェーズです。ネット上では「その程度のご意見は1年前に言え!」と怒り心頭。
ビジュアル的には何から何まで幼稚で貧相な五輪ですが、今度はキョーレツにインパクトのある「顔」が登場で「子どもがひきつけを起こしそう」な不気味さ。正気を保つのが大変です。
 最後にひとつ、まともなジャーナリストの西村カリンさんが広島のバッハ会長をレポートされています。とても象徴的でした。
(まのじ)
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静岡県の難波副知事が光る「行政が責任を問われても原因究明をしたい」/ 日本全国に山間部の危険な不法投棄が放置されている

 我が意を得たり!と思う記事があったので嬉しくなって取り上げました。熱海市伊豆山の土石流が発災後、静岡県の難波喬司副知事が、かなり早い段階で「盛り土ですね」と発言されたのを見て驚きました。行政の説明というものは全力で責任を回避し、最後には「お答えは差し控えさせていただきます」で〆ると思っていたので、今回のように重大かつ複雑な背景を持つ事態の記者会見でストレートな回答をされるトップを初めて見たような気がしました。しかも説明が学者さんのようで、ごまかす様子の無いことも好感が持てました。日刊ゲンダイさんも「一体、何者なのか」と思ったらしい。難波副知事は国交省の技官だった方で、川勝知事に請われて副知事になられたそうです。リニア建設問題では川勝知事と協調して土木の専門家として意見され、国交省への忖度なく「ダメはダメ」というお方らしい。「結果、行政の責任を問われる可能性があっても原因究明をしたい」と、あまりにも真っ当な発言をされていて、ここは本当に日本かと感動しました。「鬼の難波」と言われる副知事が、この時代の転換点に膿を出し切る活躍をされますように。
 盛り土問題は全国的な難題で、静岡県の今回の土石流だけにとどまるものではなさそうです。あまり人が出入りしない地方の、かつトラックが入れる道路がある山の中に不自然な廃棄物や廃棄残土が存在するケースは各地にあるそうです。中には有害物質の不法投棄の上に盛り土をしたため、下流域の水質汚染が発生したケースもあります。これまでの先送りのツケが日本を覆っています。
(まのじ)

注)以下、文中の赤字・太字はシャンティ・フーラによるものです。

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熱海土石流で静岡県知事より目立つ…「難波喬司 副知事」の経歴とその評判
引用元)
(前略)
 大規模な災害となったのは、土石流の起点付近の「盛り土」の崩落が原因という見方が強まっているが、この盛り土について「不適切な工法」とズバリ指摘し、原因究明の中心人物となっているのが、同県の難波喬司副知事(64)。記者会見を開く姿が何度もニュースで報じられ、知事以上の存在感を見せている
(中略)
 副知事として防災や危機管理を担当する難波氏は、土石流発生以降、盛り土を造成した不動産業者について、「盛り土の総量は届け出の1.5倍」「産業廃棄物を混ぜるなどして行政指導を受けていた」など、調査途上にもかかわらず、踏み込んだ発言を繰り返している。さらには、原因究明について「結果、行政の責任を問われる可能性もあるがやりたい」と、行政としては異例の発言をしてもいる
(以下略)

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