アーカイブ: かんなまま

かんなままの「ぴ・よ・こ・とライフ」(5)〜子育ての放棄〜

かんなままさんの執筆記事第5弾です。 
————————————————————————
子育ての放棄
家庭内暴力、不登校といった、家庭でよく起こっている問題は、あまりにも小さいときから保育園に預け、子育てを放棄したことが原因で起こっていると感じています。

やむを得ない事情を除いて、1歳前後の子どもを保育園に預けるのは、養育の怠慢、あるいは放棄です。

これは虐待と言ってもいいのではないかと思うのです。

現在起こっている、様々な問題の原因の根源は、ほとんど全ての人が子育てを放棄していることなのだと思います。

出典:「ぴ・よ・こ・と2」竹下雅敏(著)


国の「支援」で子育て環境が悪化


この文章を読んだらどのくらいのママが泣くでことしょう。

悲しいことに、少子化対策を厚生労働省が取り組むことになって、ますます状況がひどくなってきました。

目的が高齢化社会を支えるための労働力確保です。母親が子どもを産み、仕事をやめると労働力が減ることが問題視され、これを解消するには出産して早い時期から働けるように「子育てと仕事の両立支援」をしなければいけないと方向転換したのです。先進国の事例をあげ、あたかも日本が遅れているかのようにイメージを作り、待機児童の問題がクローズアップされ、これが諸悪の根源だという社会的認識にすり替えられました。

そのことばかりが報道されるので、子どもを産んで2~3か月のママ達が身も心も親になる前に保育園の確保に焦り、早く職場復帰しなければというモードになって行くのです。「人見知りする前の方が泣かないから助かるよ」などの情報が飛び交います。

子どもはどんな気持ちでしょうか?いつまでも一緒に居てくれると思っていたママが突然いなくなり、パニックになります。赤ちゃんは愛に満たされて育つ機会を奪われます。結果的に免疫力が落ち、病気がちになったり、親の顔を見れば我儘を言って満たされなかった愛を求めます。これは子どもの問題行動とされて、また怒られます。好きな時間に自由に遊ぶ楽しさも知らず、気を紛らすことやあきらめることを学びます。

pixabay[CC0]


子どもの育ちを何と思っているのでしょうか?
子どもの立場で考えてみたら虐待です。
社会全体が養育の怠慢、放棄を促し虐待の勧めをしているのです。
そして社会の都合に踊らされているママを追いつめています。

市への働きかけと無理解


私達の小さな声では社会を変えることはできませんが、親になるための講座を始めました。その結果、基本的な子どもの育ちを知り、助け合いながら子育てを前向きに頑張ろうというママが増えました。そして3年前から市長に会って、子育てしやすい町の提言を始めました。

今年は「仕事か家庭か?」の選択に悩んでいることをテーマにしました。自分たちは子どもの育ちを優先して子育てしたい。でも今の制度は、保育園に預けて働いたら様々な支援を受けられるのに家で子育てしても孤立無援で手当ても減らされたママです。子育ては立派な社会貢献なのに苦しい。

「子どもを自分で育てたいです。応援してください!」と言いに行くことにしました。

そして、他のママ達の本音を知りたくて保育園、幼稚園、子育て支援センターに協力してもらって1700人のママ達にアンケートを取りました。「何のためにするの?」と無理解な言葉もあり、ただでさえ忙しいママ達がどのくらい応えてくれるだろうかと心配していましたが、1300人から回答があり、7割を超えていました。そして、自由記述欄に苦しい思いがぎっしり書かれていました。それを読んだだけで涙が出ます。

pixabay[CC0]


働いても保育園代などでお金が残らない。子どもを急かせて叱ってばかりで苦しい。理想は3人だけど現状は産めない。夫の協力がない。等々、みんな疲れて果てていました。子育てのための手当てがもらえるなら働かないで子どもの傍にいてあげたい、というママが多くてびっくりしました。

このアンケートをまとめて市長に伝えました。でも、事が子育て給付金の話になると、市は手だてがありません。今のままでも子育て支援を頑張っていますという回答でした。そういう言い方をすると結果は見えています。

ママ達はへこんで帰ってきました。アンケートのママ達の気持ちを追い風にして、ママになった自信に溢れていたのが一転、子育てするからお金を下さいと要望に行ったように受け取られたと・・。

社会が子育てを理解していません。ママ達の苦悩も子供達の寂しさも無視されています。
私は、このママ達を誇りに思います。そして、この1300人のママ達の気持ちを無駄にすることのないよう、私達支援者が代弁して、応援し続けなければと心に誓いました。

Writer

かんなまま様プロフィール

かんなまま

男女女男の4人の子育てを終わり、そのうち3人が海外で暮らしている。孫は9人。
今は夫と愛犬とで静かに暮らしているが週末に孫が遊びに来る+義理母の介護の日々。
仕事は目の前の暮らし全て。でも、いつの間にか専業主婦のキャリアを活かしてベビーマッサージを教えたり、子育て支援をしたり、学校や行政の子育てや教育施策に参画するようになった。

趣味は夫曰く「備蓄とマントラ」(笑)
体癖 2-5
月のヴァータ
年を重ねて人生一巡りを過ぎてしまった。
かんなままの子育て万華鏡はこちら


かんなままの「ぴ・よ・こ・とライフ」(4) 〜本当は反抗期はない〜

かんなままさんの執筆記事第4弾です。 
————————————————————————
本当は反抗期はない


子どもの態度に否定的側面が見えた場合は、それを子どもの性格として受けとめず、一過性のものと考えます。
そして、なぜ子どもがそのような態度を取るのかを理解しようと努めてください。
子どもをよく見て、何か子どもが否定的な態度を取った時にはそれを理解する、そしてその原因を取り除くという形ですべて対処するのです。

出典:「ぴ・よ・こ・と」竹下雅敏(著)



ケーキにボンド?? 〜自分でも説明のつかない怒りの衝動〜


ボンドガール事件です。
3歳から11歳まで3人の娘がいるママのお話しです。専業主婦で子育てを一生懸命しているのですが、自分を含めて子ども3人が7種体癖。
みんな学校ではいい子なのですが、家に帰ると四六時中、競争とケンカばかり。どう躾したらいいのか悩んでいました。

次女の誕生日にその事件が起きました。
それまで家族で楽しく誕生祝をしていたのに、いよいよケーキを食べるという時に、誰がケーキをカットするかで揉め始めました。ケーキを前に激しい言い争いになったので「そんなにケンカするくらいならママが切る」と言ってママが等分に切ってしまいました。

怒りに火がついたのはお姉ちゃんです。「私が切りたかった!」と泣きだし、怒りをママにぶつけました。そして「もとに戻してよ!」とわけのわからないことを言いはじめました。「元には戻らない」と言うと、収まらないお姉ちゃんはボンドを持ってきて、本当にそのケーキにボンドを付けてしまったのです。

それまでじっと、事の成り行きを見ていたパパが本気で怒りました。
食べ物をわざと食べられないようにして、粗末にすることは許されません。
「謝れ!!」「いやだ!私は悪くない!」の問答になり、ついに「そんな食べ物を粗末にする子は出ていけ!」・・となってしまいました。

お姉ちゃんも売り言葉に買い言葉。
本当に出て行ってしまいました。自転車に乗って。それも夜です。
ママはパパが怒りだした時点で、事の成り行きを傍観していました。出ていく娘を見ながら、なぜこんなことになってしまったのか・・・冷めた気持ちで見つめ始めたようです。

でも、現実出て行った娘が心配です。帰ってくると信じていても落ち着きません。
お姉ちゃんも感情に任せて「出て行ってやる!」と言ったものの、しばらくしたら我に返ったことでしょう。寒いし、心細かったでしょう。
1時間くらいして黙って帰ってきました。

» 続きはこちらから

[YouTube]モノマネの天才・ライヤーバード

オーストラリアのコインにも描かれているLyre bird(嘘つき鳥)。
人間の嘘つきはいただけないけど、これは許されるよね!
(かんなまま)
————————————————————————
The Amazing Lyrebird of Australia - Unseen Footage
配信元)

かんなままの「ぴ・よ・こ・とライフ」(3) 〜進化〜

かんなままさんの執筆記事第3弾です。
————————————————————————
進化
現代の人達はペットを家族として、とても愛情深く接しています。
人間に大切に育てられた犬と、自然に犬同志で群れて成長した犬では、前者の方が意識のレベルが高くなります。近い将来、人間に生まれ変われるようになるのです。
また、心を込めて育てられた花と野生の花では、美しさが全く変わってきます。園芸家の人達はそのことをよく知っています。
人間が関わって、丁寧に大切に育てたものは、早く進化するという事なのです。

出典:「ぴ・よ・こ・と2」竹下雅敏(著)P123



ペットのお話の第2弾です。

まだ子ども達が小学生の頃、家族でバリに旅行に行きました。毎朝鳥のさえずりで目が覚めます。日本ではあまり聞いたことのないさえずりだったのでビデオ片手にその鳥を探しに行きました。でも声は聞こえても見つけることができませんでした。




突然の来訪者 〜ようこそ、我が家へ!〜 


帰国してしばらくした神無月の頃です。
朝方、玄関のチャイムが鳴り、ドアを開けるといきなり、小鳥が飛び込んできて私の肩に乗ったのです。我が家に働きに来てくれていた人が玄関でじっとしている鳥を見つけてチャイムを鳴らしたという事だったのです。

突然の来訪者に驚き、嬉しくて肩に乗せたまま夫の所に行きました。すると今度は夫の手に乗り、ご挨拶をしたのです。「クルクル・クルクル・ケンケンケーン」と頭を上下に振り、羽を広げてダンスをしながら啼いてくれました。

あっけにとられた私達は「!!!」
二人同時に「あの時の鳴き声!」と気がつきました。そう、バリで探しに行った鳥の鳴き声そのものだったのです。
「あなたはだあれ?どこから来たの?」と聞きました。そして、わざわざ我が家に来てくれたお客様に「ようこそ、我が家へ!」と大歓迎しました。




学校から帰ってきた子ども達は珍しいお客様に大喜びです。調べてみると、さくら文鳥でした。原産地はインドネシア。やっぱり!
早速、名前を付けました。神無月に来てくれたから「かんな」です。これがのちに私のハンドルネームになりました。私はかんなのママなのです。

» 続きはこちらから

かんなままの「ぴ・よ・こ・とライフ」(2) 〜心の清らかさ〜

かんなままさんの執筆記事第2弾です。
————————————————————————
心の清らかさ
神様は、神、人間、妖精、動物といった区別には全然関係がなく、心が清らかかどうかを見ています。

もちろん、学歴や知識を持っているかどうかも関係がありません。

知識とは、それを使って世の中を豊かにするためにあるのです。

それよりもっと大事なのは、心がきれいかどうかです。

姿形は、本質ではないのです。

出典:「ぴ・よ・こ・と3」竹下雅敏(著)



神様が与えてくださった犬


我が家で一番心が清らかなのは愛犬のルナかもしれません。

もともと動物好きの私はペットを飼いたかったのですが、その頃の我が家は夫婦の危機でそれどころではない状態でした。
子ども達はみんな独立して二人だけの生活。見かねた娘が犬でも飼ったら?と提案してくれたのです。でも夫は乗り気ではありません。強行するわけもいかず保留にしていました。

そんなある日、何だか気晴らしに外出したくなり、知り合いのお店に行ってコーヒーを飲んでいました。すると友人がやってきていきなり「ねえ、犬いらない?」というのです。聞くと「まだお腹の中にいるんだけど、初産で1匹しか生まれないらしいの。予定日が○月○日。飼ってくれる人を探してるんだって」という事でした。

私は思わず、「えっ?」と息をのみました。予定日が夫の還暦の誕生日だったのです!ペットショップで買う気が無い私にとって、これこそが神様が与えてくださった犬だと直感しました。帰ってすぐに夫に話しました。「あなたにとって運命の犬が向こうから来てくれたのよ」と。

乗り気でなかった夫も、なぜか「早くしなきゃ!」とOKを出しました。


誰からも期待されていない愛犬ルナとの生活〜その不思議な力


それからが不思議です。何も楽しいことがないと言っていた夫が得意のDIYで犬小屋を作り始め、まだ性別もわからないのに名前を付けたり、やる気が出てきたのです。

お乳が離れるまではママの傍にいた方がいいとのことで、我が家に来たのは3ヶ月ごろでした。真っ白でかわいいトイプードルでした。その日から9年間。我が家でかけがえのない存在になりました。


愛犬のルナ



「おすわり、待て」しかできないけど、いつも穏やかで私達のどちらかの膝に乗ってじっと瞑想にふけっています。吠えることもなく、孫に遊ばれても耐えています。お手伝いもしない。学力も知識もありません。そんなこと誰からも期待されていません。

でもいつも愛くるしくて存在そのものに胸がキュンとなるのです。感情も豊かです。何かが欲しい時、甘えるとき、ごめんなさいの時、体全体と目で表現します。話さなくてもちゃんと伝わります。

» 続きはこちらから