廃棄されたGMO表示法
Scott C. Tips
2015年7月25日
National Health Federation
2015年7月23日、アメリカ合州国
下院は H.R. 1599、
別名DARK法として知られる、いわゆる“2015年、
安全正確食品表示法”投票を行い、(275対150の多数決で)
通過させた。
これから上院で取り上げられるべき法案の表現として、
DARK法というのはより正確な表現だ。つまり“アメリカ人の知る権利を否定する(Deny Americans the Right to Know)”の略語として、議会が一体何をやろうとしているかを適切に語ってくれるのだ。既存の全ての、そして
将来の州や地方レベルのGMO表示法を無効にし、遺伝子組み換え作物を規制する、連邦法でない無数の
法律を廃絶し、消費者が十分な知識を得た上での
選択をできなくするのだ。
特に、DARK法は -
もし上院を通過し、オバマの署名によって、法律となれば:
・GMO食品の表示だけでなく、GMO作物の製造と販売に関する州と地方の法先手を
打って阻止し
・
“GMO禁止”地帯を無くし
・伝統的農法の農民や食料生産者が、食品に“GMOを含まない”という表示をする
には、GMO推進派の米国農務省からの証明書を必要として、不公平に負担をかけ
・“自然”食品の定義を一層曖昧にして、
食品がたとえGMOを含んでいても、
企業がパッケージに“自然”と表示できるようにし; 更に
・
遺伝子組み換え食品を飼料として与えられた動物による乳製品や、
遺伝子組み換え処理や酵素を利用して生産された食品でも「非伝子組み換え」と
表示するのを認める。
GMO表示法規の“混乱した継ぎ接ぎ細工”を終わらせるものとして喧伝されているが、
DARK法は、実際は、
食べ物や飲み物に何が入っているのかをアメリカ人が知る権利を奪うことの偽装以外の何ものでもない。
90%以上のアメリカ人が、GMO表示の義務化を要求している、あらゆる本格的な世論調査が示しているように。
共和党支持者ですら、89%が表示の義務化を支持している。ところが、私の長年の友人、ダナ・ローラバッカー下院議員(共和党-カリフォルニア州)を含め、
議会は法案に賛成票を投じた。明快なGMO表示に対する、
圧倒的支持を無視したのだ。
次の戦場は、アメリカ上院だ。GMO産業(モンサント)が、連邦議会の最も暗い一角の影響力行使に手をこまねいているはずがないのだから、これを実現させるか否かは我々にかかっている。
我々の健康が危機に瀕しているのだ。“2015年9月号のChemosphere=化学圏 (135:53-60ページ)には、モンサントから金をもらった評者に、ぎりぎり間に合うように、研究が載っている。
‘ラウンドアップ曝露が、アマゾンの硬骨魚コロソマ・マクロポムムの、えらと肝臓の機能障害、DNA損傷や、脳のコリン作用の阻害を促進する’ことを研究者達は発見した。‘我々の研究結果は、コロソマにおける生体指標は、臓器特異的で、(ラウンドアップ)濃縮に依存していることを示している。
’海洋科学者達は、こう結論づけている。‘かくして、我々は(ラウンドアップ)が、コロソマに対して有毒な可能性があり、あるいは他の熱帯魚類に対してもそうでありうると考える。’
NHFは、ジュネーブ、スイスで、国際食品規格委員会が、遺伝子組み換えウシ成長ホルモンの標準を採択するのを打ち負かすのを手伝い、帰国したばかりだ。
世界を汚染するものは、我々を救うことなどなく、我々も汚染するだけだ。巨大食品企業に対するNHFの活動継続には不可欠だ。是非下記をご覧の上
http://www.thenhf.com/donations-historical/ ご支持を表明頂きたい。
記事原文のurl:
http://us9.campaign-archive1.com/?u=974a0a0c84c2e0a0d9ecb0998&id=eaf6133707&e=b3505f619d
まさに、常識通りの結果と展開になりました。この記事の内容が当たり前だと感じる人なら、同様に原子力利権に与る者たちの発言、例えば“食べて応援”などが正しいと思う人は居ないでしょう。