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[長周新聞] 役に立たず健康被害だけ生む風力発電:自然エネルギーの負の面

 原発ゼロ、自然エネルギーを推進する小泉元総理や河合弁護士などの精力的な宣伝活動の効果もあってか、太陽光パネルの無機質な光景が至る所に出現しました。原発を無くし自然のエネルギーで電力を賄うという理想的な転換のためには仕方のないことかと考えていたところ、その救いとなるべき自然エネルギーの問題点が次々と明らかになっています。
 長周新聞では、地元に持ち上がった洋上風力発電建設計画を受けて、風力発電を継続的に検証をしています。その結果、風力発電では「CO2は減らない、自然環境への影響は大きすぎる、人体への悪影響はひどすぎる」という結論を得ました。なかでも風車は低周波音発生装置となり、周辺住民に自律神経失調に似た多様な症状を引き起こした事例が国内外で報告されています。風車が止まった時だけピタリと症状が治まる「地獄の苦しみ」で、転居以外に治療法はないそうです。風力発電の先進地であるデンマークが、深刻な健康被害を理由に、風力発電に反対し始めたという事実も見逃せません。さらに下の記事では、ドイツ、デンマーク、オーストラリアで電気料金高騰が問題になっていることも伝えています。
 原発ゼロは大事ですが、原発以外ならば何でも良いわけではない、NEDOの補助金頼みの事業は続かないばかりか、深刻な被害を生み出す可能性が指摘されています。
(まのじ)

注)以下、文中の赤字・太字はシャンティ・フーラによるものです。

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役に立たず健康被害だけ生む風力発電 ー武田恵世氏の講演会ー
転載元)
(前略) 全国的な状況を見ると、民間の風力発電所で実績を公開しているところはゼロ。自治体経営では80%が赤字(NHKの調査)で、残りの20%について聞くと、多くが修理費を会計に入れていないだけで実際には赤字だった。「風力発電の成功例を挙げてくれ」と専門家に聞いたところ、6年になるがまだ返事がない。どうもないようだ。

 私ははじめは風力発電はいいもので、投資しようかと考えていた。そこで「CO2排出は削減できるのか?」「原発の代わりになるか?」「自然環境に優しいか?」「人間生活に悪影響はないか?」「利益は得られるか?」「将来性はあるか?」「成功例はあるか?」を検討した。

 まず、風力発電で原発を減らせるか? NEDO(新エネルギー・産業技術総合開発機構)の発表で、風力発電は2017年3月時点で3356メガワットに増えたという。だいたい原発3基分だ。では原発3基を減らせたのか?

(中略)

 そして、風力発電の先進地といわれたデンマークが、今では「風力発電に反対する最初の国になろうとしている」。デンマークでは、風力発電のそばのミンクの養殖農園の女性従業員の体調が悪化し、ミンク胎児の奇形や死産が頻発した。農園は廃止になった。現在、風力会社と自治体に損害賠償請求をしている。国会でも問題になっている。専門家は「1000㌔㍗以上の風力発電は10㌔以上離す必要がある。そうでないと子宮の共鳴振動が起こる疑いがある」といっている。安岡沖の風力はこの4倍だ。
(中略)

 まとめると、事業者はCO2を減らすためではなく高い買取価格に吊られてもうけのために進めているのであり、CO2は減らない、自然環境への影響は大きすぎる、人体への悪影響はひどすぎるので、風力発電は出資どころか決して進めてはならないというのが結論だ。

(以下略)
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風車取り壊し決定、今後も広がりそう(英)
転載元)
(前略)  記事には書いてありませんが、世界中に何万もの風車ができた今も、CO2はほとんど減っておらず、それどころかエネルギー生産量も一桁台と伝えられています。そして、電力料金はうなぎのぼり。建設や稼動のコストに対する政府の厚い補助金があるにもかかわらず…日本でも同じ。FITの再エネ分担金を通じて再エネ制度を支えているのは国民なのですが。

 中でも「再エネ優等生」の、ドイツ、デンマーク、南オーストラリア州(オーストラリア)の電力料金高騰はひどく、オーストラリアでは、料金を支払えない電力難民が現れ、事業から撤退したり、移転する企業も少ないとか。風車の低周波による周辺住民の体調不良、身体被害はいまさら言うまでもありませんが、計画中、あるいはすでに建設されたところでは、その被害を徹底的に無視するという事態も世界共通。いったん建設されると、地域は壊滅に追い込まれることを知っておきましょう。

 さらに、胸が痛むのは、毎年、多くの鳥類が犠牲になっていること。特に猛禽類、蝙蝠など、生態系に大切な鳥たちが何千羽、何万羽と命を落としています・・・。
(以下略)

「ものづくり日本大賞」 経産大臣賞にスマイリーアース{真面綿(まじめん)の会社}

読者からの情報です。

2014/04/30 時事ブログに取り上げられた真面綿(まじめん)タオルの
スマイリーアース(大阪府泉佐野市)が経済産業大臣賞(製造・生産プロセス部門)

評価されるのは嬉しいですね

(DFR)
 日本のもの作りに危機感を感じるこの頃、ちょうど良いタイミングでDFR様の投稿をいただきました。これこそ今、思い出すべき企業でした!
 象の大きなフンがボトンボトンと落ちて、綿花の育成を助けてくれる。牛がせっせと開墾してくれる畑でスクスク育つ綿花。綿花を食べてしまう蛾の幼虫は、クロアリが大活躍で捕食する。そんな人と自然が共生する中で生み出されたウガンダオーガニックコットンを使うことで、安全な製品ができるだけでなく、豊かな地球の楽園を次世代に繋げるプロジェクトを支援しておられる、スマイリーアースさんです。
近代的な化学農薬や化学殺虫剤を多用する慣行農法が先進国から持ち込まれ、豊かな自然が蝕ばまれているウガンダ共和国の中で、わずかにウガンダ北部地域では、環境負荷のない伝統的な有機農法をずっと続けてきたそうです。その地球最後の楽園とも言えるこの地を守り支援しながら、その上、日本においても環境負荷のないように、井戸水を使い、ウガンダシアバターを洗剤に選び、地元里山の自伐林業で得た薪をタオル加工の燃料エネルギーとする、という可能な限り環境に沿った経営を実現されています。
確かに価格は安くはありませんが、このタオルを選択することは、不正のない一票を投じることと同じかもしれません。
 そう言えば、シャンティ・フーラのプレゼント企画では、友人が当選したので、そのフワフワタオルを触らせてもらいましたっけ。
(まのじ)

注)以下、文中の赤字・太字はシャンティ・フーラによるものです。

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「ものづくり日本大賞」 経産大臣賞にスマイリーアース
引用元)
 経済産業省は(中略)「ものづくり日本大賞」の経済産業大臣賞および特別賞の表彰式を開いた。 繊維・衣料品関係の企業は、オーガニックコットン製品のスマイリーアース(大阪府泉佐野市)が経済産業大臣賞(製造・生産プロセス部門)(中略)を受賞した。

 スマイリーアースは「究極のオーガニック製品作り」(奥龍将社長)を目指し、自然環境への負荷を極限まで低減したタオルの一貫生産工程が評価された。ウガンダで無農薬栽培された綿花を使い、各工程で水や化石燃料、化学薬剤の使用を大幅に削減した。水だけで精練する「自浄清綿法」は特許技術。奥社長は「継承可能な産地を形成するとともに、消費者に安心、安全な商品を提供したい」と語った。
(以下略)
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アフリカの真珠
「PEARL OF AFRICA PROJECT」(パール オブ アフリカ プロジェクト)は、ウガンダオーガニックコットンを100%使用して生産する製品作りと、そこから生まれる繋がりを通じて、「アフリカの真珠」と称えられるウガンダの豊かな自然環境を守りながら持続可能な農業を次世代へ残していくことを目指す取り組みです。


牛を使っての開墾

(中略) 牛による開墾は、土壌にかかるストレスが少なく 土中細菌や多種多様な微生物の減少などを抑え、 更に、その牛のフンは、有機肥料として農業に使用されている。

②綿花作り

(中略)化学肥料や化学農薬を一切使わずに地力と現地農家の努力によって育て上げられたパール色のオーガニックコットンは枯葉剤が使用されず、自然開花した後に人の手によって収穫される。


③ジンニング(種取)

(中略)ジンニング(種取り)工程はローラージンという(中略)水牛の皮が巻かれたローラーと鋭い鉄の歯によって、コットンの繊維から種がはぎ取られる形でジンニング作業が行われます(中略)

④ 紡績

「旭紡績株式会社」&「大正紡績株式会社」(中略)パール オブ アフリカ プロジェクトを支えていく「縁の下の力持ち」(中略)。紡績可能糸番手は10番~約40番手と、多種多様なオーガニック綿製品の素材である糸づくりが可能となっている。

[temita] 「日本の技術はまだ世界でTOPだと思ってるの?」技術をコピーしてるのは今は日本側

 「下町ボブスレー」の情けない話題を見ながらも、いやいや、これはあべぴょんの周りだけの現象に違いない、と我が心を慰めていたところ、「temita」さんが興味深い一連のツイートを紹介されました。
なかなかシビアな内容で、日本はここまで来ていたのか、と。
 イタリアはミラノ在住のデザイナーの方が、日本製品が海外で売れなくなった理由、日本製品よりも「断然高い」韓国製品の方が「断然売れている」理由を淡々とツイートされています。
この方は、他のツイートで「日本語の情報は全てバイアスの掛かり方が非常に強いので、日本語だけの情報で国際情勢を分析するとかなり歪な結果が出る」とも語っておられました。
今や韓国製品も中国製品も、安かろう悪かろうではなく、「ハイエンド製品(ラインナップ中、最上級のもの)」を目指しているのだそうです。自動車にしても、かつてはドイツ車、日本車が選ばれていたのが、15年以上も前から「信頼度」において韓国車がトップなのだと。知らなかった。
そう言えば、同じ国産メーカーのトースターを買い換えた時、以前の物よりもガタピシ不安定で、安っぽくなっていたのを思い出しました。
 日本のもの作り、本気で心配になって参りました。
(まのじ)
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配信元)





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奨学金破産、親子連鎖広がる 〜 格差社会から階級社会へ 大学への公的支出は最低レベル

 数年前から奨学金を借りた若者の自己破産が表面化していましたが、朝日新聞の伝えるところによると、今や連帯保証人となった父母や親族にまで自己破産が波及しているそうです。
学ぶためにはお金を借りなければならないという状況も、借りたお金を債権回収会社から経済活動の一環で取り立てられることも、返済できないことが自己責任であるかのように非難されることも、とても若い人に安心して学ばせ、豊かに教育しようとする先進国からは程遠い有様です。
日本の大学の授業料は、OECDの中で最も高いにもかかわらず、大学への公的支出はOECD中最低という教育に冷たい国。その分、これまでは高い家計支出で学生を支えてきたものが、長引く不況で親達も支えることができなくなってきたということでしょうか。
 一方で、教育費を惜しみなく費やせる一群があり、それが世代を超えて続くならば、もはやこれは格差社会ではなく、現実には階級社会になっているとみた方が良さそうです。一部の階級が、支配のためにお金に物を言わせ、教育を独占するような社会など御免こうむる。 
 学びたい人は誰でも、生活に不安を感じることなく自由に学ぶことができる社会にすることは、他国を見るまでもなく可能でしょう? 
原因さえ取り除けば。
(まのじ)

注)以下、文中の赤字・太字はシャンティ・フーラによるものです。

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配信元)


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奨学金破産、過去5年で延べ1万5千人 親子連鎖広がる
引用元)
奨学金破産
 国の奨学金を返せず自己破産するケースが、借りた本人だけでなく親族にも広がっている。過去5年間の自己破産は延べ1万5千人で、半分近くが親や親戚ら保証人だった。奨学金制度を担う日本学生支援機構などが初めて朝日新聞に明らかにした。無担保・無審査で借りた奨学金が重荷となり、破産の連鎖を招いている。
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格差・貧困に背を向けた結果、日本は「階級社会」に突入していた
引用元)
格差拡大の事実を認めるか否か。格差拡大を是正すべきと考えるか否か。貧困を自己責任として切り捨てるか否か。これらは、現代日本における階級対立の主要な争点である。

一方に、格差拡大は事実であり、これは是正される必要があり、貧困は自己責任ではなく社会の問題だと考える立場がある。(中略)
反対に、格差拡大と深刻ではなく、是正の必要はなく、貧困は自己責任だと切り捨てる立場がある。(中略)
さらに重要な争点を一つ付け加えよう。それは、現代の日本社会が階級社会であることを認めるか否かである。
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質の高い教育には健全な教育財政が必要である
(前略) 日本は、高等教育段階での授業料が OECD 加盟国の中で最も高い国の一つであり、特に私立教育機関に在学する者が支払う授業料が高い。さらに、高等教育機関に対する教育支出の 51%は家計負担によるものである(OECD 平均 21%を大きく上回る)。このことは学生及びその家族に非常に重い経済的負担を生じさせる。日本では、過去 10 年で、公的貸与補助を受ける高等教育機関の学生数は50%余り増加している。それにもかかわらず、学生支援制度の整備が十分でないために、貸与補助を受ける学生の割合は、同程度の授業料を徴収する国に比べ依然として低い。日本は、高等教育機関に対する在学者 1 人当たり年間公財政支出が少なく、6,855 米ドルである。OECD平均は日本よりも 40%以上高く、9,719 米ドルである。

「苦海浄土」石牟礼道子さん死去 〜 患者の魂を言葉に

 石牟礼道子さんの訃報が伝えられました。天上の様に美しい水俣の海が傷つけられ、弱い存在から次々に犠牲となってゆく様を見てきた女性が、その弱い犠牲者の、なおも清らかな魂に耳を傾け、神に捧げる様な作品を生み出してこられました。正視するのも辛い患者さんの姿の中に、命の尊厳を確かに見て世の中に伝えてこられました。そして、近代化の波の中で経済を優先し、生命を虐げるもの達に対し、静かに強く戦ってこられました。厳しい現実に向かいながらも、可憐で「妖精の様な」美しさを失わない方だったそうです。
 311の後、再び「苦海浄土」が多く読まれたと聞きます。
痛めつけられてもなお、深い悲しみの中から美しく蘇る自然、地球が見えてくるのでしょう。
 ご冥福をお祈りします。
(まのじ)

注)以下、文中の赤字・太字はシャンティ・フーラによるものです。

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石牟礼道子さん死去 水俣病を描いた小説「苦海浄土」
引用元)
 水俣病患者の苦しみや祈りを共感をこめて描いた小説「苦海浄土」で知られる作家の石牟礼道子(いしむれ・みちこ)さんが10日午前3時14分、パーキンソン病による急性増悪のため熊本市の介護施設で死去した。90歳だった。 (中略)
68年には、「水俣病対策市民会議」の設立に参加。原因企業チッソに対する患者らの闘争を支援した。
 水俣病患者の心の声に耳をすませてつづった69年の「苦海浄土 わが水俣病」は高い評価を受け、第1回大宅壮一ノンフィクション賞に選ばれたが、「いまなお苦しんでいる患者のことを考えるともらう気になれない」と辞退した。
(以下略)
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「花びら供養」より
きよ子は手も足もよじれてきて、
手足が縄のようによじれて、
我が身を縛っておりましたが、
見るのも辛うして。

それがあなた、
死にました年でしたが、
桜の花の散ります頃に、
私がちょっと留守をしとりましたら、
縁側にころげ出て、縁から落ちて、
地面に這うとりましたですよ。

たまがって駆け寄りましたら、
かなわん指で、桜の花びらば拾おうとしよりましたです。
曲った指で地面ににじりつけて、肘(ひじ)から血ぃ出して。

「おかしゃん、花ば」ちゆうて
花びらば指すとですもんね。
花もあなた、かわいそうに、
地面ににじりつけられて、

何の恨みも言わじゃった
嫁入り前の娘が、
たった一枚の桜の花びらば拾うのが望みでした。

それであなたにお願いですが、
文(ふみ)ばチッソの方々に書いて下さいませんか。
いや、世間の方々に

桜の時期に、花びらば一枚、
きよ子の代わりに拾うてやっては
下さいませんでしょうか。

花の供養に


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