アーカイブ: かんなまま

ままぴよ日記 124 「衆議院選挙、どの政党も子育て支援はイケてない」

 今年の夏は猛暑?いえ酷暑でした。
 家の畑は草が腰の高さまで生い茂り近寄ることもできませんでした。そこに植えている梅の木に・・・あれ?かぼちゃがぶら下がっています!よく見ると蔦を伸ばして木の上に実を生らせていたのです。
 おかしいやら面白いやらで、やっと草刈りをする気になりました。
 すると、畑にゴロゴロかぼちゃが転がっていました。里芋もしっかり実をつけてくれていました。ネギも、ニラも元気。
 猛暑の夏を草のおかげで乗り切ることができたのでしょう。
 酷暑と雑草に感謝して、おいしくいただきました(笑)
(かんなまま)
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かつて道端や空き地で自由に遊んでいた子ども達


衆議院選挙が10月27日に行われます。同じ日にプレーパークを開催します。これは毎年行っているもので、今年で18年目です。


プレーパークとは「ボール遊び禁止」「大声を出さない」などの禁止事項がなく、自然の中で、子どもが自分の責任で自由に遊ぶという方針のもと運営されている遊び場です。木登りや焚き火、川遊びなどの危険なこともできます。そこには、子どもの遊び心のスイッチを入れて見守ってくれるプレーワーカーがいます。

かつては道端や空き地で自由に遊んでいた子ども達ですが、今は遊ぶ場所も、時間も、仲間もなくなってしまいました。放課後、何をしているかというと、学童保育や塾、習い事で忙しくしています。でも、家でお留守番をしている子はゲームに夢中です。小学生の平日のスクリーンタイムは6時間以上が24.9%(内閣府)もいます。1年から3年のメディア依存の予想値は男子19%、女子11%(子どもの心と身体)と言われています。これは深刻な状況です。

孫も学童が嫌いで行きたくないけどママが仕事をしているので仕方なく通っています。夏休みは一日中行かなければいけないので大嫌いです。でも、来年は4年生。定員があるので高学年は行けません。嬉しいかな?ママは仕事を減らしたいけど職場の人数が足りないので悩んでいます。

学校からは「お友達の家で遊んではいけません」と言われています。それは親の留守中に集まってゲームをしたり、トラブルが起こるかもしれないからです。


それでも家にお母さんがいる家庭はお友達が集まってきます。お菓子を出したり何かとお世話をするのですが、お迎えに来たお友達のお母さんは車から直接子どもに電話して外に出るように言うそうです。家に来て「お世話になりました」とおしゃべりするお母さんはほとんどいないとのこと。

子供会やPTAもなくなりつつあります。そうなると親同士のつながりもなくなります。子どもは学校と家。親は仕事場と家という狭い環境で暮らすことになります。

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ままぴよ日記 123 「赤ちゃんは自分で自分を育てている」

 私の両親が孫のために買ってくれた七段飾りのお雛様が箱に入れられたままでしたので、市に寄付することにしました。ちょうど、9月9日は重陽の節句。菊の節句とも言いますが、不老長寿を願う節句だそうです。この地方ではお雛様の虫干しも兼ねて、雛飾りをする風習があります。
 わが家のお雛様が市の玄関口で、黄色の毛氈の上に飾られて嬉しそうにおすまし顔をしています。感動して母に写真を見せました。おしゃべりをしなくなった母が「まあ、きれい!」と言ってくれたのでほっとしました。
 もうすぐ102歳になる母の不老長寿は願いませんが、目の前に生きていてくれる日々を感謝で満たしてあげたいと思いました。
(かんなまま)
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五感を磨きながら主体的に自分を作ろうとしている赤ちゃん


長年、ベビーマッサージと乳幼児のメディア接触についてのアドバイザーをしている関係で、赤ちゃんの五感について改めて学びなおしてみたくなりました。


AIを研究している科学者が、その目的を聞かれたときに「人間を知りたかった」と答えていました。それを解明するには生物学分野、遺伝子工学や物理化学分野へと研究が進んでもなお限界があるようです。

なるほど、人は今やっと赤ちゃんはどのようにして体を作り、自分の感覚をつかんで体を動かし、思考したり、言葉を獲得したり、人とコミュニケーションをとれるように成長していくのか?を総合的に研究し始めたのでしょう。

しかし、その研究も目に見える形で実験して証明するという肉体レベルの研究で、東洋医学セミナーで学ぶような次元には到達できそうもありません。魂を抜かれた状態で人間の研究をしても本質には近づけないと思うのですが、それでも赤ちゃんはどんな存在なのか?子育てとは何か?の入り口には立ち始めた気がします。

もっと残念なのは、今の子育てが目に見える数字に支配されていることです。体重、哺乳の量や時間、尿や便の回数、離乳食を始める時期やお座りする時期を月齢を目安にしています。

これらは赤ちゃんが決めるものです。赤ちゃん自身が五感を磨きながら主体的に自分を作ろうとしているのを無視して、混乱させて、やる気を摘み、あきらめさせる育児です。お母さんも赤ちゃんと繋がっている直感的育児ができなくなってしまいました。このままでは人類滅亡・・・とさえ思うほどです。

本屋さんの育児コーナーには「頭のいい子を育てる」「有名大学に合格させる」「天才を育てる」「赤ちゃんの時から始める教育実践法」などの本がずらりと並んでいます。

このような価値観で育てられてきた親がボタンをかけ違えたまま一生懸命我が子を育てようとしているのです。


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ままぴよ日記 122 「お盆と母と私と孫に思いを馳せる夏」

 娘婿の病気が発症して2年経ちました。西洋医学では治療法がなく発症して2年以内の生存率はないと言われていました。確かに少しずつ進行しています。でも積極的な治療をやめて家庭で生活をしている娘婿は、自分で起きてご飯を食べ、一日2時間程度リモートの仕事をして、子ども達と会話をして、子どもと一緒にシャワーを浴びるという生活をしています。
 少しずつ生きる気力が出てきたようで、この夏1泊2日の家族旅行に行きました。1年半前のお正月には考えられなかったことです。

 この2年間、娘婿は身も心も不安と恐怖、怒り、悲しみ、後悔が押し寄せ、眠れない日々を過ごしました。それでも小さな幸せを見つけ、家族の愛に支えられてきました。

 始めは私も焦り、何か救える手立てはないかと西洋医学以外の提案をしたのですが、NOという本人の意思を尊重することしかできませんでした。そして祈り、必要とされる時に駆け付けました。
 自分を生きている娘婿。それでよかったのだと思えるようになりました。
(かんなまま)
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命のつながりを感じた9歳の孫


この夏は月の半分は娘の家に手伝いに行き、家で孫を預かる日々でした。5種体癖月のヴァータの私は動き回るのが得意分野なのですが、新幹線の移動と孫の相手、病院の決算業務などでヴァータが亢進して眠れなくなりました。わかっていてもどうすることもできないので家庭内雲隠れと銀のマーラーに助けられながら乗り切りました。

そして、義母の初盆と1周忌、叔母の初盆も終わりました。お寺で身内だけの法事を済ませましたが、家では久しぶりに来た夫の弟とお酒を飲みながら義母の思い出話をしたり、昔のアルバムの整理をしました。


見たことも無い祖父の写真を発見。義母が女学生の頃の寄せ書きの手帳も出てきました。義母は戦時中、長崎の爆心地に住んでいましたが、当時中国に赴任していた父親が日本が戦争に負けるのを感じて田舎に帰るように言ったそうです。いよいよ田舎に引っ越す時に友達が寄せ書きをしてくれたようです。

15歳とは思えないような文章で「又お会いしましょうね」と書き綴ってくれた級友は全員原爆で亡くなったと母から聞いたことがあります。きっと大事にしていたのでしょう。旧友の写真とともに大事に箱に入れてありました。


孫たちが15歳になった時に、この手帳と写真を見せて原爆記念館に行こうと思います。まだ9歳の孫も「このおばあちゃんが原爆で死んでいたら私はこの世に生まれていないの?」と聞きました。「そうね。おばあちゃんが生きていたからおじいちゃんと結婚して、じいじが生まれて、ばあばと結婚して、みんなのパパが生まれてママと結婚したからあなたが生まれたのよ」と話しました。孫は「そうなんだ~」と、初めて命のつながりを感じたようでした。

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ままぴよ日記 121 「子育ての異変、子ども主体の日常が奇跡のような日々なのに」

 気が付いたら、自分の子育ての延長で子育て支援を始めていた私。誰からも頼まれていないのに頭の中は子どものことでいっぱい。

 幸せなことに私の想いは一貫しています。子育てをしている親を励ましたい。子どもが育つ環境をより良いものにしたい。それが子どもの幸せにつながると思うからです。

 もちろん私自身が完璧な子育てをしたわけでもないし、目の前のママ達に寄り添っているだけです。もしかしたら私が子どもの可愛さに無我夢中になっているだけかもしれません。
(かんなまま)
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子どもの育ちに生活習慣が影響を与えている


少子化が止まりません。我が町は小中学校の統廃合が始まったばかりなのに、10年後はもっと減ることがわかって見直しをしています。

校長先生と話していたら「35人学級で少なくとも10人以上の生徒が何らかの発達障害児だと感じます。ある学校は普通学級より特別支援学級の方が多くなりました。特別支援学級は生徒8人に1人の先生が付きます。だから先生の数が足りなくなるのです」と言われました。

親が忙しくて、子供会もなくなりました。夏休みのラジオ体操も無くなって地域の見守りも機能していません。熱中症情報が出て外で遊べない子ども達は家でゲーム三昧。夜更かしをして昼頃起きる生活になってしまいました。


子どもの育ちに生活習慣が影響を与えているのは肌で感じます。子ども達の睡眠、覚醒、体温・血圧調整、ホルモン分泌、細胞の成長再生など生命維持機能をコントロールする生活リズムが狂い、成長にも影響を及ぼすのです。

このままでは子ども達が危ないと強く思います。

子ども家庭庁ができましたが、こどもまんなかと言いながら今の子育て支援は、親が働くために子どもを預ける支援策ばかりです。本当に子どものため?と疑問がわきます。

女性の社会進出がいけないと言っているのではありません。社会が子どもの育ちや愛着形成を軽んじた政策をしていると思うのです。

親は大切なはずの子どもに関わる時間を削って働いています。家に帰ったら家事育児が押し寄せてきて、いちいち子どもの要求に構っていられません。子どもの機嫌を直すのにスマホやゲーム機を与えるのが一番手っ取り早い。ついつい今の問題から逃げてしまいます。

ベッドでメディア機器を使用している1~3歳の子どもの就寝時間は21時以降が84.9%。そのうち日中イライラ癇癪をおこす子が44.7%もいます。(幼児のメディア機器使用と睡眠、生活習慣、問題行動との関連に関する横断的研究 増田彰則・山下協子・松本宏明2023)相思相愛なのにどうしてこうなってしまうのでしょう。

親も社会の波にのまれて、そのおかしさに気が付いていません。子どもを持った時の不安は?という内閣府の調査でも経済的不安がダントツの71.7%。仕事と生活、育児の両立47.1%。不安定な雇用・就業関係43.7%、保育所などの保育サービス37.4%となっています。「子どもに向き合って育てていく不安」という子育てに関する項目はないのでしょうか?

確かにお金は必要です。でも家庭で子どもを育てていたらそこまでお金を使いません。不安をあおられているようにも感じます。子どもまんなか社会を目指すなら、どんな環境に生まれた子どもでも生活と学業の保障はされるべきです。

最近「子育てで自分の時間が無くなった」「マミートラック」という働くママの声ばかり注目されています。もっと、安心して子どもに向き合い、育てられるような子ども主体の働き方改革や社会作りについて議論したり、主張してもいいのではないでしょうか?

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ままぴよ日記 120 「足元の思いやり。お互い様だよと自分から繋がる力 自分で向き合う力さえあれば、世の中捨てたもんじゃない」

 麦刈りが終わったら、田んぼに水が張られて一面の鏡の世界です。私たちも無事に玉ねぎとジャガイモを収穫しました。キイチゴを摘み、ブルーベリーを山ほど摘んでジャムやジュースを作ります。ヤマモモは収穫する前に落ちてしまいました。お友達から分けてもらうあんずの実の種を乾かして、実はジャムにします、赤しそも出回り始めたので孫が好きなジュースを作ります。
 自然の恵みは待ってくれない。私は一日のほとんどを台所で過ごしています。
(かんなまま)
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子どもは無駄なことばかりする


最近、タイムパフォーマンス(タイパ)、コストパフォーマンス(コスパ)、タスク管理、効率よく管理・実行・見える化する、費用対効果という言葉を聞くようになりました。聞いているだけで緊張します。



仕事ではリモートワークや会議が増え、家庭では掃除ロボット、乾燥までしてくれる洗濯機、ほったらかし調理器、食洗器、ミールキットなど時短で快適な生活がおくれるようになりました。もちろん停電しなければの話ですが。

このように一見、効率よく仕事をして快適な生活を送れるようになったのですが、ひとり一人に焦点を当ててみると、ちっとも幸せそうじゃありません。むしろ、戦士のように働き、こんな道具が必要なほど1人で家事、子育て、介護を抱え込んでいるように見えます。

そもそも子どもは効率よく育つはずがなく、このような生活で一番迷惑している存在です。

子どもは無駄なことばかりします。電動鉛筆削りより、自分で回して削る方が好き。もっと言えば肥後守で削るのが一番面白いでしょう。だって、している事の結果がわかるから実感できます。

時間は気持ちと連動していて、面白かったら時間を忘れて何度もやります。自分の五感を使って、確かめて、又発見して、展開して、次のことを思いついてやってみるのです。

だから遊びにタイトルはつけられません。だってままごとしていたら水遊びになって穴を掘り始めるかもしれません。めあて、目的もないのです。

遊びながら自分の身体感覚や身体の使い方、自分の生きている世界を認識して広げていくのです、それが成長。


そんな子どもをみるのが好きです。輝いています。

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