竹下雅敏氏からの情報です。
注)以下、文中の赤字・太字はシャンティ・フーラによるものです。
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トランプ大統領 バグダディの殲滅を宣言 作戦の詳細をつまびらかに
トランプ大統領はテロ組織「ダーイシュ(IS)」最高指導者のアブ・バクル・アル・バグダディを殲滅を宣言した。トランプ大統領は自国のテレビの生放送で「米国は『テロリスト・ナンバーワン』を殲滅した」と語った。
トランプ氏によれば、シリア北東部で特務部隊が行った「危険かつ勇敢な」作戦のおかげで、多数の武装戦闘員と
バグダディの手下の殲滅に成功した。
米軍側は一人の犠牲者も出すことなく、11人の児童の解放に成功した。
トランプ氏はバグダディの殲滅の詳細に言及し、抜け道のない地下トンネルに潜んでいたバグダディは自爆ベルトを作動させて自ら死亡したことを明らかにした。
トランプ氏はロシア、トルコ、イラクに対し、IS最高指導者の殲滅に助力した謝意を表し、ロシアに関しては、ロシアが管轄するシリア領の上空に米軍のヘリコプターが入ることを許すという、「見事な行為を行った」と称賛した。
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バグダディ容疑者の遺体、海で水葬の可能性
トランプ米大統領は、テロ組織「ダーイシュ(IS、イスラム国)」の指導者バグダディ容疑者が死亡したと発表した。テレビ局CNNは消息筋の情報として、バグダディ容疑者の遺体は海に葬られる可能性があると報じた。
先にロバート・オブライエン大統領補佐官(国家安全保障担当)もテレビ局NBCのインタビューで同様の見解を示した。オブライエン氏は、ダーイシュの最高指導者だった
故・ウサマ・ビンラディン容疑者と同じようにバグダディ容疑者の遺体も水葬される可能性があると強調した。米当局は、2001年9月11日の米同時多発テロ事件の首謀者はビンラディン容疑者だと考えており、同容疑者は2011年5月2日、パキスタンのアボタバードの自宅で米海軍特殊部隊の作戦により殺害された。ビンラディン容疑者の遺体はアラビア海で水葬された。
27日、トランプ大統領は、バグダディ容疑者が米軍の作戦により
死亡したと発表した。
トランプ大統領によると、バグダディ容疑者と一緒にダーイシュの大勢の戦闘員と共謀者らも死亡した。
トランプ氏は作戦での支援に対してロシア、トルコ、シリア、イラクに謝意を表明した。同氏によると、ロシアは米国のためにシリアの特定地域の上空の空域を開放した。
一方、
ロシア国防省は、バグダディ容疑者の死亡に関する信頼できる情報は入手しておらず、米航空機のためにシリア上空の空域を開放していないと発表した。
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ロシア国防省は、トランプのISISチーフ・アル・バグダディ殺害の発表を疑い、米軍の作戦支援に貢献したという主張を拒否
ロシアの国防省によると、イスラム国家指導者のアブ・バクル・アル・バグダディに対するアメリカの襲撃が成功したことを証明する信頼できるデータはありません。 米国連合は最近、イドリブで空爆さえ実施しなかった。
(中略)
ロシア国防省は「(米国の作戦の)まさにその事実と、特にその成功に関して正当な質問と疑念があった」と主張した。
(中略)
モスクワは、襲撃が行われた土曜日にシリア北西部のイドリブ地域で米国の連合空爆を記録しなかったことを指摘した。
また、ロシア軍がシリアの管轄下にある空域をISリーダーに対する作戦を容易にするためにアメリカの飛行機に開放したというトランプの主張を拒否しました。
同省は、イドリブにアル・バグダディが存在する可能性について疑問を呈した。この地域は、常にイスラム国家の致命的な敵であったアルカイダ分派のジャバト・アル・ヌスラによって保持されているためである。
(以下略)
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まさにこのタイミングでトルコ政府とウクライナの情報機関から支援を受けたスンニ派の武装集団、ハヤト・タハリール・アル・シャム(HTS)が11月27日にシリア軍を奇襲攻撃、州都を含むアレッポ県の大部分と北西部イドリブ県の南部を制圧しました。
HTSはアルカイダ系のアル・ヌスラ戦線を改名した組織で、アルカイダのシリア支部とみなされています。
トニー・ブレア内閣で1997年5月から2001年6月まで外務大臣を務めていたロビン・クック氏は、『テロとの戦いは軍事的手段では勝てない』という2005年7月8日の記事で、“ビンラディンは西側の治安機関による重大な誤算の産物だった。 80年代を通じて、ロシアによるアフガニスタン占領に対する聖戦を遂行するために、彼はCIAによって武装され、サウジアラビアから資金提供を受けていた。アルカイダは文字通り「データベース」であり、元々はロシアを倒すためにCIAの支援を受けて採用され訓練された何千人ものムジャヒディーンのコンピュータファイルであった。”と主張しています。
イスラムのテロ組織・武装集団は、ほぼ例外なく西側の傭兵組織であり、背後で糸を引いているのはアメリカだと思って差し支えありません。ムスリム同胞団、アルカイダ、ISIS、アル・ヌスラ戦線、HTSなどの組織は、全てCIAの資産です。こうした基本的なことを理解していないと、中東やウクライナで起きていることが分からなくなります。
イランのPars Todayは、“チュニジアの「人民の運動」党は声明の中で、シリアでのテロ組織の活動について、イスラエルが提唱し米国が支援する「新しい中東」構想の実現に向けた一歩だとの見方を示し、「テロリスト集団はイスラエルとアメリカ政府の指示で動く道具にすぎない」としました。”と報じています。
ハヤト・タハリール・アル・シャム(HTS)に対しては、イスラエルとアメリカはもちろんですが、トルコやウクライナも支援しているようです。
「トルコ軍がシリア内のISISに搬送していた武器、弾薬、燃料をロシア空軍が破壊」しています。また、ロシアのラブロフ外相は、“私たちは、ウクライナ情報機関の使者がシリア・アラブ共和国のイドリブ非エスカレーション地帯にいるという情報を得ました。アル・ヌスラ戦線の過激派がリクルートされている場所です。…彼らを新たなひどい特殊作戦に利用するためです。”と話しています。