アーカイブ: 司法

27日、佐川氏証人喚問 〜 刑事訴追のおそれがあるという理由での証言拒否

 27日、佐川氏の証人喚問が行われます。
佐川氏の900回にも及ぶ国会答弁と、改ざん前の決済文書との矛盾点の多くは「事前の価格提示や、関係する政治家などの記録の有無」に関するもので、そのうち2回は昭恵氏に関する部分です。その部分がなぜ改ざんに至ったのか今回の証言で明らかにできれば、国会の面目躍如と言えます。
 しかし、実際には郷原弁護士の予想されるように、佐川氏は「刑事訴追を受けるおそれがあるという理由で証言を拒否する」と見られており、通り一遍の答弁に終始すると思われます。
「刑事訴追を受けるおそれ」があるとして証言を拒否することは、佐川氏の権利であるとしながらも、しかし郷原弁護士は、それが佐川氏にとって良いことだろうかと疑義を投げかけています。
国会での証言は拒否しても、検察での取調べでは実際問題として供述せざるを得ず、そうなれば結局、佐川氏に関しては捜査機関である検察に刑事処分の判断を委ねてしまうことになります。
これまでずっと検察の問題を指摘してきた郷原氏に言わせれば「現在の検察は、〜全面的にゆだねることができる信頼できる存在なのだろうか」という状況の中、法律家の観点からは「決済文書書き換えで刑事責任が問われる可能性は決して高くない」となれば、刑事訴追を恐れるよりも、国会で全てを証言し、国会や国民にその評価を委ねる方が、はるかに佐川氏の利益を守ることになるのではないか、と助言されています。
 国民のためにも、そして佐川氏自身のためにも、証人喚問で光を当ててほしい、そう思います。
(まのじ)

注)以下、文中の赤字・太字はシャンティ・フーラによるものです。

————————————————————————
検証 佐川氏答弁 矛盾点は“価格提示”と“関係する政治家”
引用元)
森友学園をめぐる財務省の決裁文書が書き換えられた問題で、去年2月から3月にかけて佐川前理財局長が国会で行った900回余りのすべての答弁を書き換え前の文書と比較して検証したところ、内容が矛盾している答弁の大半が、事前の価格提示や、関係する政治家などの記録の有無に関するものだったことがわかりました。
この問題で財務省は、決裁文書の書き換えは去年2月から3月にかけて佐川氏が行った国会答弁と整合性を取るためで、佐川氏も関与したと説明していますが、答弁のどういった点にそごがあったのか明らかにしていません。
(中略)
このうち2回は安倍総理大臣の妻の昭恵氏に関するものです
(中略)

東洋大学の早川和宏教授は(中略)政治に関わる記述を削除したのは、文書にあってはまずいと考えたからだと推測される。佐川氏には証人喚問でその理由を説明してもらうことを強く望みたい」と話しています。
————————————————————————
佐川氏は、証言拒否で身を守れるのか
引用元)
(前略)
証人喚問で予想される展開について、複数のメディアから取材を受けたが、

補佐人の弁護士が喚問に立ち会った場合は、決裁文書に関する質問に対しては、刑事訴追を受けるおそれがあるという理由で、証言を拒否するだろう。国会答弁に関する質問も、改ざんに関連するとの理由で拒否するかもしれない。そうなると答えられるのは、答弁内容の決定の流れの一般論ぐらいになる

との趣旨のコメントをした。

(中略) 「刑事訴追を受けるおそれ」があるとして証言を拒絶することは、佐川氏にとって、法的権利行使として許されることである。しかし、それが、本当に、佐川氏自身にとって、最終的に自らの正当な権利を守ることにつながるのだろうか。

(中略)その場合、「罪障隠滅のおそれ」があるとされ、強制捜査や、逮捕・勾留の理由にされる可能性がある。常識的に考えれば、国会での証人喚問では証言を拒否しても、検察での取り調べでは供述するということになるだろう。結局、供述は、すべて捜査機関である検察に対して行い、刑事処分についての判断を委ねることになる。

(中略)

佐川氏にとっては、むしろ、国会の場で、記憶していることをすべて証言し、その評価を、国会や国民に委ねるという態度をとることが、自らの正当な利益を守ることになるのではないか。(中略)決裁文書書き換えで刑事責任が問われる可能性は、常識的に考えれば決して高くはない。
(中略)
国会の証人喚問に弁護士の補佐人を立ち会わせることなく、証言拒否は一切行わず、記憶していることをありのままに証言することを期待したい。


待遇の違うもの3つ並べてみました 〜 あべぴょんの「俺様スタンダード」

 なぜか待遇の違う3つの出来事を並べてみました。
 一つ目は、兵庫県のとある業者さんが国有地を購入した後、地中からゴミが見つかり、国に対し撤去費用を求めたそうです。しかし支払までに4年以上もかかったために、業務に支障が出たとして損害賠償を求める訴えを起こしました。どこかで聞いたようなケースですね。学校法人森友学園では、1ヶ月で撤去費用を算出できるのに、こちらでは4年もかかっており、しかも急に大阪航空局が撤去費用の支払いを認めたのは2017年7月だったとのこと。例の事件がなければ、4年どころかもっとかかっていたたかもしれません。
 二つ目は、前川喜平氏と同じ、文科省の組織的天下り斡旋問題で処分された元事務次官の山中伸一氏への待遇です。彼は現在、広島県の特別参与で、講演どころか、県の教育行政に直接関与する立場だそうです。けれども文科省は、山中氏へは調査をしないそうな。
 三つ目は、国会前をプラカードを持って歩いていた人達が、突然警察官らしき人に止められてしまいました。他の人たちは、そのまま通過を認められています。なぜプラカードを持っていたら道を歩いてはいけないのか、警官らしき人も返事に窮しているように見えます。
 あべぴょんの都合で優遇されたり不遇にされたりの「俺様スタンダード」、その根底にあるものが昨日の時事ブログで指摘されています。こんな血筋、いらないよ!
(まのじ)
————————————————————————
配信元)



「再稼働ありき」大飯原発3号機、判決待たずに再稼働

 国会の「改ざん問題」の裏で、14日、大飯原発3号機が再稼働されました。続々と発せられるツイートによると、姑息にも再稼働による電気料金値下げに見せかけたり、続く玄海原発が司法を無視する形で再稼働を予定していたりと、とにかく「再稼働ありき」で暴走しているようです。
トリチウム汚染水の放出量を示した表では、稼働による大飯原発の数値が非常に高かったことが窺えます。
 この大飯原発は、2014年に福井地裁の樋口裁判長が、3、4号機運転差し止め判決を出したことが画期的でした。「原発は電気を生み出す一手段に過ぎず、憲法が保証する人間の暮らしの方が大切」という涙が出そうな、司法の本来を見るような判決でしたが、関電が直ちに控訴したため、判決は確定していません。この後、樋口裁判長が「懲罰左遷」されたことは原発ムラの闇を見るようでした。
 関電の控訴により、大飯原発訴訟は名古屋高裁に移りました。3年を経た現在すでに結審をし、判決を待つばかりの状況です。たとえ判決が原子力ムラに偏ったものになるにせよ、せめて審理はまともに行なわれていると思っていましたが、甘かった。この裁判のひどい実態を、弁護団長の島田氏が「リテラ」のインタビューで語っています。樋口裁判長と同様、積極的に関電に対し安全性の釈明を求めた裁判長は突如転勤になり、新たに着任した裁判長の元では、2年間審議が「何も進まなかった」、あえて裁判を進めずに「原子力規制委員会の安全審査結果だけを待っていた」という異常な状況だったそうです。
 官邸が行政の人事権を握って官僚を逆らえないようにした国会と同じように、最高裁人事も安倍政権が握り、司法とその独立を無残に破壊してしまいました。ここにも「ダイレクトデモクラシー」を採用すべきかもしれません。
(まのじ)

注)以下、文中の赤字・太字はシャンティ・フーラによるものです。

————————————————————————
大飯原発3号機 4年半ぶり再稼働 16日にも発送電開始
引用元)
 関西電力は14日午後5時、大飯原発3号機(福井県おおい町、出力118万キロワット)を4年半ぶりに再稼働させた。新規制基準下での再稼働は、関電では高浜3、4号機(同県高浜町)に次いで3基目。全国では九州電力川内原発1(定期検査中)、2号機(鹿児島県薩摩川内市)、四国電力伊方原発3号機(愛媛県伊方町、定期検査中)と合わせ、6基目となる。16日にも発送電を開始し、4月上旬にも営業運転に入る。
(中略)
 ただ、3、4号機を巡っては、福井地裁が14年5月に運転差し止めを命じる判決を出し、関電が控訴。名古屋高裁金沢支部で控訴審が争われ、昨年11月に結審したが、判決は出ていない。【高橋一隆】

————————————————————————
配信元)





————————————————————————
大飯原発福井訴訟弁護団・島田広弁護団長インタビュー
大飯原発が14日に再稼働! 差し止め判決を出した地裁裁判長は左遷、一変した控訴審…裁判所で何が起きているのか
引用元)
(前略)

島田 (中略)しかし高裁の審理は、一審の樋口裁判長の時とは真逆で、前半の2年間は、ほとんど何も進まなかったのです。(中略)本来なら裁判所が指揮をするべきなのですが、それがない。最近は争点整理が重要視され、裁判所が双方の言い分が噛み合っているか、疑問があるかなど精査、指揮するのですが、それが一切ない。(中略) しかも関電は、こちらが提起した問題点にまともに答えないことも多く、仕方がなく、弁護団で争点整理表を作って、突きつけたほどです。樋口判決を放置し、裁判を進めず、原子力規制委員会の安全審査の結果だけを待っていた。そんな印象を持っています。東京大学名誉教授であり前原子力規制委員会委員長代理の島崎邦彦氏の証人尋問だけはしましたが、島崎氏の証言で指摘された数々の疑問点を解明するために住民側が行った証人尋問は全部却下し、「くさいものに蓋」といわんばかりに強引に審理終結を図ったのも、そうした姿勢の表れです。

柚木道義議員がついに安倍総理に「山口敬之氏レイプ揉み消し事件」を徹底追及! ~ひたすら逃げ回り続ける逮捕中止指示の張本人、中村格総括審議官~

竹下雅敏氏からの情報です。
 希望の党の柚木議員が、山口敬之のレイプもみ消し事件を追及したようです。今回も、中村格は国会に姿を現さなかったようです。
 危機管理の専門家が、自分自身の危機に対して、“逃げ回る”ことが最善だと判断したのでしょう。果たして逃げ切れるか否かは、野党の追及次第と言えるでしょう。
(竹下雅敏)

注)以下、文中の赤字・太字はシャンティ・フーラによるものです。

————————————————————————
【全力応援】希望・柚木道義議員がついに安倍総理に「山口敬之氏レイプ揉み消し事件」を徹底追及!伊藤詩織さんは国会を傍聴!総理「個別の案件には答えられない」
転載元)
どんなにゅーす?

・2018年1月30日、衆院予算委員会にて、希望の党・柚木道義議員が、ついに「安倍総理の代弁者」との異名を持つジャーナリスト山口敬之氏によるレイプ逮捕揉み消し事件を安倍総理本人に対して追及した。

・柚木議員は、山口氏が詐欺・脱税容疑で逮捕・起訴されているスパコン開発会社ペジーコンピューティングの顧問を務めていることや、山口氏がペジー社斉藤社長から高級レジデンスを提供されていた実態なども紹介。レイプ被害者である伊藤詩織さんも国会を傍聴し、その質疑の模様や安倍総理の答弁を静かに見守った。



(中略)

昨年の臨時国会でも、詩織さん事件を徹底追及したことで大きな話題になっていた希望の党の柚木道義議員が、ついに安倍総理本人に対して、この疑惑を直接的に問い質しました!
まさに、世界中のメディアが積極的に報道し、ワールドワイドで大きく注目されているくらいの大問題ですから、議場も今までなかったほどに緊張感が包み込み、見所が満載の国会追及となりました。

(中略)

安倍総理に向かって「この方(山口氏)が準強姦罪で捜査対象になっていたことを総理はご存じだったのか?」と軽くジャブを出したところ、いきなり総理はすっとぼけた様子で平静を装い「個別の案件には答えられない」と返答。

これを受けて、柚木議員は「個別の事案ではなく、これだけ世界から『日本は性犯罪後進国なのか?』との疑惑の目が向けられている。揉み消しもでっち上げも絶対にあってはならないし、詩織さんは自分のことではなく、社会のために自ら顔を出され、実名で会見を行なった。検察審査会もブラックボックスであることが取材を通じて分かってきた。”開かれた司法”を実現するためにも、安倍総理はせめてこの捜査が行なわれていたことを、知ってたか知らなかったかだけでも答えて欲しい」と詰め寄ったところ、なんと、全くお呼びでない小此木国家公安委員長が(安倍総理の助け船で)登場。

まさに、ここで安倍政権の姑息さと、核心から逃げようとする卑怯な姿勢が如実に表れたね。

(中略)

まさに時間稼ぎのごとく、小此木氏が延々と聞いてもないことを話し始め、議場が騒然になりましたね。

(中略)

逮捕中止指示の張本人、中村格総括審議官はまたしても今回も逃亡!


そして、詩織さんからの直接取材にも全力疾走で逃走し、今までも一度も国会に姿を現わさなかった中村格総括審議官(当時の刑事部長)は、またしても今回も出席を拒否しました。

(中略)

犯人を追いかけて捕まえるはずの警察のトップが、まるで必死に逃げ回る”犯人そのもの”みたいにすり替わっちゃっているし、何とも情けないこの国の”末期的な現状”だ。

(中略)

まあ、この中村格氏の姿がこの事件の本質と「闇の深さ」を物語っているといえるだろう。

(中略)

改めて、日本の大手マスメディアが揃ってタブー視しているこの案件を、ここまで本気で積極的に取り上げた柚木議員は大きな賞賛に値するし、今後も国民の多くの声を代弁してくれながら国会追及を続ける柚木議員を全力で応援していこうと思う。

(以下略)

ぴょんぴょんの「今なぜ、改憲?」

 手さぐりで調べてきた、憲法の改正。むずかしかったけど、挑戦してよかったと思います。
 何よりも自分から学べたのがよかった。時事ブログは、毎日アーンと口を開けるだけで、栄養のある食べ物が食べられる。モグモグと食べるけど、どのくらい自分の身になっているのかわからない。それが今回は、お腹をすかして食べたので、これまでスルーしていた内容が、とてもおいしく感じられ、はじめて自分の栄養になった感じがしました。
 今回のキーワードは「戦後70年」です。
(ぴょんぴょん)
————————————————————————
ぴょんぴょんの「今なぜ、改憲?」


日本国憲法は、占領軍の押しつけ?


ねえねえ、くろちゃん、憲法改正って、いつごろから騒がれてたの?

2年前、報道ステーションでスクープされた、「岸内閣時代の憲法調査会」の録音テープ、覚えてっか?


あれはたしか、昭和31年のテープだよね。
そんな以前から、憲法を改正しようとしてたんだ。

ま、あのとき、改正を声高に叫んでいたのは、おじいちゃま、そして今叫んでるのが安倍首相。
その頃から「現行の日本国憲法は、GHQの押し付け憲法」ってセリフの繰り返しだ。
「占領下にできた憲法をあらためて、日本にふさわしい自主憲法を作りたい」
と岸信介が言えば、孫は「占領時代に作られた憲法である。私たちの手で憲法を変えていくべきだ」と言う。

なんか、まったくおんなじこと言ってる。

安倍首相の頭ン中じゃ、録音された「おじいちゃま」の言葉が、こわれたレコードみたいにリピートしてるかもな。


でも、「日本国憲法は、占領軍の押しつけ」って、ホントなの?

当時の録音で、改正派は「外国の権力者が作った憲法ですから」とか、「みっともない前文」とか言ってる。これ、どっかで聞き覚えねえか?

安倍首相も、「みっともない」って言ってたような。

2012年の安倍首相の発言
「日本国憲法の前文には『平和を愛する諸国民の公正と信義に信頼して、われらの安全と生存を保持しようと決意した』と書いてある。つまり、自分たちの安全を世界に任せますよと言っている。・・・いじましいんですね。みっともない憲法ですよ、はっきり言って。それは、日本人が作ったんじゃないですからね。」

「いじましい」? 「いじましい」ってどういう意味?

「見苦しい」って意味だよ。おのれも今の憲法の恩恵にあずかってきたくせに、なんていいぐさだって思うな。

でも、「日本人が作ったんじゃない」って言ってるよ。

» 続きはこちらから
1 21 22 23 24 25 26 27 28 29 30 31 32 33 34 35 36 37 38 39 53