世界秩序が大きく変化しはじめている。アメリカの衰退は以前から始まっているが、ここにきて注目されているのは
サウジアラビアとイスラエルの孤立。両国とアメリカの好戦派は1980年代から接近し、
2007年までにシリアやイランをターゲットにした秘密工作を開始、その手先になったのがイスラム教スンニ派の武装グループだが、その構図が公然と語られるようになっている。イスラエルやサウジアラビアの神通力が弱っている。
イスラエルやネオコン(アメリカの親イスラエル派)は地政学的な見地からイラクを重要視、そこで1980年代からイラクからサダム・フセインを排除しようとしていた。
ところが、アメリカの主流派はイラクのフセイン体制をペルシャ湾岸の産油国を守る存在だと位置づけていた。そもそもフセインを独裁者に仕立てたのはCIAである。そこでアメリカの主流派はイスラエル/ネオコンと対立することなった。
1990年8月にイラク軍がクウェートへ軍事侵攻するが、その直前、イラクとクウェートは石油をめぐって対立していた。
1990年7月にアメリカ国務省のスポークスパーソン、マーガレット・タトワイラーはクウェートを守る取り決めを結んでいないと発言、イラク駐在のエイプリル・グラスピー大使はフセインに対し、アラブ諸国間の問題には口を出さないと伝えている。少なくともイラクの軍事侵攻を止めようとはしていない。この間、クウェートはイラクを挑発し続けた。
イラクが攻め込んだあとに
アメリカ政府はイラク軍が攻め込んでくるという偽情報をサウジアラビアに囁いて軍をサウジアラビアへ展開、駐留する。そして
1991年1月にイラクへの大規模な空爆を開始したのだが、
犠牲者の大半はクルド人とシーア派で、結果的にフセイン体制を強化することになった。
フセインを排除しなかったことに激怒したのがネオコンやイスラエルで、ポール・ウォルフォウィッツ国防次官はシリア、イラン、イラクを攻撃するとこの時点で口にしていたと
ウェズリー・クラーク元欧州連合軍最高司令官は語っている。
2001年9月11日から間もない時点でドナルド・ラムズフェルドを長官とする国防総省ではこの3カ国にリビア、レバノン、ソマリア、スーダンを加えた国々を攻撃する計画を立てていたという。そのうちイラクは2003年に先制攻撃し、フセインは排除した。
当時のアメリカ政府はネオコンが主導権を握っていたが、その
アメリカはイスラエルやサウジアラビアと手を組み、シリアやイランの体制を倒す秘密工作をはじめたとしている。その手先がイスラム教スンニ派の武装勢力で、その中にはアル・カイダも含まれていた。
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今年はそれが現実の世界の変化として、身を持って感じられるようになるだろうと思います。すでにお伝えしているように、2014年1月1日の13時に、地球は光の世界へと突入したからです。記事の最後の赤字部分ですが、おそらくこの通りだろうと思います。