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[Sputnik]ロシア経済は原油安と制裁で強化されている / 露外相:欧州は外部へ不安定を投影する地域へと様変わりしている 〜スプートニクの2つの記事は、事実上ロシアの勝利宣言〜

竹下雅敏氏からの情報です。
 スプートニクの2つの記事は、事実上ロシアの勝利宣言のように見えます。私もこの通りだと思っています。フルフォードレポートでは、“二ヵ月後の窓口では、米ドルとユーロはもはや国際決済で受け取られなくなるだろう”ということでしたが、ラブロフ外相の発言通り、国際舞台は大きな変化の直前であり、欧州は衰退し、今後金を裏付けとした通貨体制によって、アジアが“新たな中心地”になることがよくわかります。ロシアはそうした“根本的に変化した景観に適応している”のです。
 下の藤原直哉氏のツイートは、私の感覚と一致しています。これまでの古い金融システムは破綻の直前であり、皮肉なことに、サミットでの安倍首相の“リーマン級のリスク”発言は正しいと言えるものでした。もしも安倍首相がヒトラー程の天才であったなら、ジャパン・ハンドラーを出し抜き、国際銀行家のコントロールも効かなくなる状態で大戦争に突入して行くことになったはずです。幸いなことに、このような能力は安倍首相にはありません。
 米軍が選んだ最高司令官の立場で戦争ごっこが出来れば満足するという程度の“お子ちゃま”なのです。米軍が良識派のコントロール下にある限り、中国との関係も何とかなりそうだという気配です。
(竹下雅敏)

注)以下、文中の赤字・太字はシャンティ・フーラによるものです。

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テレグラフ:ロシア経済は原油安と制裁で強化されている
引用元)
西側の制裁で対外債務削減を迫られる中での原油安がロシアにおける改革に強い刺激を与え、その経済強化を促している。テレグラフ紙が伝えた。

ロシアがすでに根本的に変化した景観に適応しているという事実は、ロシアが新たなチャンスを活用すればそこにあるはずの成功の前触れだ」とアナリストは指摘する。

専門家は今年0.4%のGDP成長率を予測しており、来年は1.9%の成長となるという。

ロシア中央銀行にとっての主要な焦点はインフレをターゲットだ、とアナリスト。

アナリストはまた、エネルギー需要の堅調な成長により年末までに原油の価格はバレル当たり60ドルのレベルに進むと予測している。

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露外相:欧州は外部へ不安定を投影する地域へと様変わりしている
引用元)
欧州は、幸福ではなく不安定性を外部へ投影する地域へと様変わりしている。ロシアのラヴロフ外相が、非営利団体の代表者との会合で述べた。

外相は、「我々は国際舞台における非常に大きな変化の目撃者だ。ロシアはグローバル世界の一部であり、グローバル世界は文字通り目の前で変化している」と指摘した。

ラヴロフ外相によると、成長と影響の新たな中心地が現れ、強化されており、それはまずアジア太平洋地域だという。

ラヴロフ外相は、「欧州が、伝統的な幸福ではなく、不安定性を外部へ投影している地域へと様変わりしているという珍しい現象が見られている」と指摘した。

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引用元)


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引用元)

[芳ちゃんのブログ]ギリシャの降伏 - 新たな戦争の手段としての国際金融

 先月下旬、ギリシャはIMFやユーロ圏から103億ユーロの融資を受けることになり、それに伴い、一般庶民の生活は年金の支払いが一部カットや新たな課税が導入され、"非常に過酷な緊縮財政"に見舞われることになるようです。こうした動きについてマイケル・ハドソン教授がとても分かりやすい見解を述べています。
 IMF・ユーロ圏は融資との引き換えに、緊縮財政をしき、"ギリシャが達成する所得の伸びをすべて吸い取ってしまう"程の金利を25年も課し、ギリシャの"経済は年率で1%、2%あるいは3%も委縮"させ、二進も三進もいかなくなったころに、その出口としてギリシャの"港湾や土地、公共の上下水道施設、空港、等、所有している物は何でも"売却させることを目論んでいるようです。
 マイケル・ハドソン教授は"国際金融を新たな戦争の手段として用いている"と指摘しています。経済崩壊後の新しい金融システムでは、こうしたことがなくなることを望みます。
(編集長)

注)以下、文中の赤字・太字はシャンティ・フーラによるものです。

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ギリシャの降伏 - 新たな戦争の手段としての国際金融
転載元)
(前略) 

ギリシャ危機に関してはギリシャ、IMF、ユーログループとの間での交渉によって突破口が開かれたと報じられている。5月25日にロイターが報道 [注1] した内容の一部を参照すると、下記のような具合だ(斜体で示す):

債務の減免に関してユーロ圏はギリシャに対して今までには見られなかったようなもっとも確固とした提案を行った。

(中略) 

ユーロ圏の蔵相らは、(中略)… アレクシス・ツィプラス首相が率いる左翼系連立内閣によって推進される苦痛を伴う財政改革を評価して、ギリシャに対して103憶ユーロ(80憶ポンド)の新たな救済策を講じることに承認を与えた。

しかし、話を先へ進めるさまざまなステップの中でもより大きなステップとなるのは次の策だ。つまり、合意された支払い基準を満たすために救済が必要となった場合には、ユーロ圏はギリシャ政府に対する債務の減免に関する提案を2018年に示すことに同意したのである。これがギリシャを救済する資金提供を行うにあたってはIMFが再び参画することに関する合意を取り付ける鍵となった。

(中略) 

IMFは、ギリシャの公共財政を持続可能とするためにはヨーロッパ各国が自ら打撃を受け止めて、アテネ政府の債務の一部を削減するべきだと長い間主張していた。ドイツや他の国々はこれに反対し、何ヶ月にもわたってIMFとの口論が続き、この交渉の間、ギリシャはあたかも観覧席に居るかのような有様であった。

(中略) 

こうして、ギリシャ危機については当面の決着がついた模様である。この話し合いの結果、ギリシャは当面103億ユーロの融資を受けることになった。

(中略) 

今後、2018年にどのような判断が必要となるのかが関心の的となりそうだ。

しかし、この決着によって非常に過酷な緊縮財政に見舞われる一般庶民の生活はさらに大きな痛みに直面することになる。年金の支払いが一部カットされることや新たな課税が導入されることがこの5月にギリシャ議会を僅差で通過したのだ。この新法案の詳細を見てみよう(注2)(斜体で示す):

この新法によると、2,000ユーロおよび3,000ユーロを超す年金はカットされ、企業年金基金は暫時排除するとしている。

免税となる所得限度額は9,100ユーロから8,600ユーロに引き下げる。加えて、7月1日から消費税率を13パーセントから14パーセントに引き上げる。これらの措置は諸々の製品やサービスのコストを増加させるものと見られる。6月1日から、タバコ、ガソリンやディーゼル燃料、ならびに、天然ガス、等の物品税や消費税も増税となる。

2017年1月1日には、コーヒー、電子タバコ、2個以上のスターにランクされるホテルでの旅行者の宿泊も初めて課税の対象となる。

インターネットでのブロードバンド接続には5パーセントの課税、有料テレビには10パーセントの課税が今年7月1日に開始される。

投資物件にも課税され、これには不動産会社や資産運用管理会社も含まれる。財産税(ENFIA)の徴収が新法によって拡張される。 

政府支出、特に国防費や公営企業に対する費用は今年の6月には減額される。

中小企業に対する課税は年間所得が50,000ユーロまでの場合は26パーセントから29パーセントに引き上げられる。50,000ユーロ以上の所得に対しては33パーセントが課税される。

ギリシャ政府による増税策は以上のような具合だ。
2011年に強化された財産税(ENFIA)は今までのところ立派な成績をあげていると報じられている。この実績に基づいて、政府としては徴収の対象をさらに拡大したいようだ。

しかしながら、緊縮財政政策の影響を受けて経済が疲弊し、失業率が高まると、今後もこの成績が続くとは限らないとも指摘されている。ギリシャの返済能力は減少の一途を辿るのではないだろうか。

ここで、ギリシャ危機を巡るIMFやユーログループの最近の動きについてマイケル・ハドソン教授の見解 [注3] を確認してみたいと思う。

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[嗚呼、悲しいではないか!]フルフォードレポート英語版(5/31) 〜今後地上においても、血統支配は無くなる / 今現在の裁きの焦点は、メディア関係の人間〜

竹下雅敏氏からの情報です。
 前回のフルフォードレポートを時事ブログで紹介したタイミングで、ジェイコブ・ロスチャイルドは既に白龍会と交渉するつもりであることを感じていました。やはり、思った通りだったわけですが、冒頭部分では、この交渉がコーエン犯罪ファミリーの横やりによって停滞しているということです。
 ヒトラーはロスチャイルド家の血筋だと言われており、メルケル首相はヒトラーの娘のようです。記事では、彼女はサックス・ゴータ・ロスチャイルド血統であると書かれています。彼女以外のG7首脳は、“ただの使用人”らしい。
 確かに、これまでは天界においても血統が優先され、支配層は血筋で繋がっていました。現在、天界の改革が行われた結果、このような血統支配は完全に消滅しました。以前の支配体制に戻そうとした連中は、ことごとく消滅してしまいました。地上の世界は天界の写しとなるので、今後地上においても、血統支配は無くなると思います。
 現在の天界において、高い地位に就くための条件は心の美しさです。血筋でも才能でもありません。宇宙人や一部の霊能者は、オーラを見ることで、ある程度心の美しさを客観的に見定めることが出来るかも知れません。
 地上でも、精神分析によって、ある程度反社会的な人間であるか否かを判定出来ると思います。同様に、心の美しさを判定する手法も見出せるのではないかと思います。せめて、サイコパスやソシオパスといった反社会的な人間が、政府の中枢に居るような社会は避けなければなりません。残念ながら、現在の地球上のほとんどの国の政府は、要所要所にこうしたサイコパスだと思われるような人物が配置されており、彼らによって国が崩壊するように仕向けられています。人々がこうしたことに気付くことによって、未来はこのような人物が権力を持つのではなく、治療が受けられるようにすべきです。
 レポートを見ると、世界の変革は順調に進んでいると思います。すでにお伝えしたように、カバールの99%は霊的に滅ぼされました。彼らに抵抗する気力はもはや残っていないと思います。現在は、変革のスピードを上げるため、権力と絡んで来た民間の一般人が裁きの対象になっています。具体的に言うと、今現在の裁きの焦点は、メディア関係の人間です。これ以上報道をゆがめると、彼らのほとんどが、肉体のみの存在に滅ぼされることになるでしょう。うつ病から一気に著しい体調不良へと進むことになります。ほとんど時間が残されていないので、自分たちの立場をわきまえて、行動することです。
(竹下雅敏)

注)以下、文中の赤字・太字はシャンティ・フーラによるものです。

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フルフォードレポート英語版(5/31)
スイスのゾグの丘の上のマークリッチの家に隠れている男爵ジェイコブ・ナザニエル・ロスチャイルドがハザールマフィアのトップと同定された時、ロスチャイルドは平和の和解と金塊の金への交換と将来計画機関の設置を交渉するために、甥を通じて白龍会に手を伸ばしてきた。これは、ハザールマフィアのコーエン犯罪ファミリが率いるニューヨーク支部がそれを阻止しているので、今のところ保留にされていると、ロスチャイルドファミリは言う。

ロスチャイルドとハザールマフィアの破産G7グループ国に対する支配は低下している。先週日本におけるG7会合の写真をご覧下さい。
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http://www.zerohedge.com/news/2016-05-26/caption-contest-spot-odd-g-7-leader-out

他の全ての指導者達がグループで手を振っている間に、ドイツ首相のアンゲラ・メルケルは目のような彼女のジャケットのボタンを使って、手でホルスの符号を作った。メルケルはG7を主導するサックス・ゴータ・ロスチャイルド血統出身である唯一の指導者であり、ホルスの目は最高の指導者を示しているので、彼女は写真の他の指導者はただの使用人であると言うメッセージを送っている。

知っておくべき重要なことは、白龍会とその同盟者達は、この支配している血統の全ての幹部の名前と居住地を同定してあり、この世界から彼らを排除する技術的能力を持っていると言うことである。

しかし、ポイントはG7と国連株式会社を現在支配しているファミリはもはや、世界に支持する位置にいない。世界の実体金塊は今、白龍会の同盟者の手中にある。

これが意味するところは、白龍会は今、正当な商取引を遡ることができる未払いのユーロと米ドルの全てに対して金塊を取引することを提供する位置にいる。二ヵ月後の窓口では、米ドルとユーロはもはや国際決済で受け取られなくなるだろう。この提案の下、米軍と機関は新通貨で資金供与され続けることになる。これはハザールマフィアの権力の最後の痕跡を実質的に取り除くことになる。

そのような場合、白龍会は全ての合法的商業活動はいつもどおり継続することを提案しています。違法な麻薬取引とグレーゾーン活動は適切な法的地位が与えられ、新システムに移行して行く。

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[GFLサービス]ロスチャイルド降伏情報、これは真実か?

竹下雅敏氏からの情報です。
 ロスチャイルドが敗北し、“書面での降伏を申し出た”という情報です。以前のコメントで、“彼の計画は完全に暴露されており、おそらく白龍会に協力せざるを得なくなるだろう”としましたが、やはり思った通りの展開になりました。この情報は間違っていないと思います。
(竹下雅敏)

注)以下、文中の赤字・太字はシャンティ・フーラによるものです。

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ロスチャイルド降伏情報、これは真実か? 2016年5月26日
引用元)
Beamer: fisher も yosefもよい情報を持っている。彼らが言っていることの多くは私が持っているものと同じだ。

Lostnq8: あなたが言っていることはほかのいくつかの情報と合致しているので、本当だと思う。

Beams: YOSEF がWCあてに送った情報では、ゴールドマン・サックス、ピムコなどの歴史があるカバール企業を売却したとのことだ。

WF(ウエルズ・ファーゴ)は一般へのRV開始指示書を発送した。国連はSWIFTシステムが崩壊した、と言っている。スタッフが午後6時に到着し、午後8時にはオフィスから去り、午前2時に出社して、午前6時から支払いを開始するように言われたとのこと。

すべての短期特権レートがスクリーンに現れ、通貨交換希望者は特権レートを要求できるが、使用方法が示されている。

多くのファームが売却され、今では証券と通貨の償還が可能になっている。静かな崩壊が認められ、売却が広がっている。すべての通貨は金で裏打ちされている。

新共和国に関して政治的、経済的に大規模な変化が起きている。

ダンフォードがすべてを午後6時から開始している。

すべての私的グループの支払い元には現金があふれている。

悪のロスチャイルドは敗北し、書面での降伏を申し出た。
ポール・ライアンは米国議会で憲法への回帰を訴えた。これは憲法に沿った金本位制度への回帰でもある。

金本位の通貨が発行された。
WFは米国が午前11時45分に金本位制度に戻り、一般への通貨交換を始めるとのメモを発行した。

月曜日はメモリアルデイの銀行の休日で火曜日から100%通貨交換が可能になる。特権レートは高い。

人々は忙しく働いており、WFの処理はいまだに進められていて、まだ交換開始にはなっていないが、すべてはうまくいっている。おじいさんは今日のハワイの業務終了時間である真夜中までには開始を強制しようとしている。

[GFLサービ ス]ムーディーによるドイツ銀行の格付け切り下げ 〜欧米は、新金融システムへのスムーズな移行に協力すべき〜

竹下雅敏氏からの情報です。
 ドイツ銀行が破綻寸前であるというのは、これまで何度も記事に出て来ています。もしもドイツ銀行が破綻すれば、文末にあるように、“食糧は不足し、食糧暴動が起きる”でしょう。現在ベネズエラが大変な事態になっていますが、これはベネズエラだけではなく、瞬く間に全世界に拡がり、冒頭にあるように“飢饉がヨーロッパ、アメリカを襲う”ことになります。国際貿易が停止し、欧米の金融機関はことごとく破綻します。
 この混乱に乗じて、欧州に難民として入り込んだダーイシュたちのテロ行為が重なると、地獄のような光景が現出します。テロはヨーロッパだけではなく、アメリカでも確実に起こるでしょう。このような最悪のケースを避けるためにも、欧米の金融機関、特にアメリカは、中国が提案している金の提供を受け入れ、新金融システムへのスムーズな移行に協力すべきです。
(竹下雅敏)

注)以下、文中の赤字・太字はシャンティ・フーラによるものです。

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ムーディー(Moody)に よるドイツ銀行の格付け切り下げ 2016年5月24日
http://beforeitsnews.com/opinion-liberal/2016/05/moodys-downgrades-deutsche-bank-now-two-steps-from-junk-another-lehman-crisis-to-hit-the-world-2529173.html

“Moody’s Downgrades Deutsche Bank; Now Two Steps From Junk – Another Lehman Crisis to Hit the World?”
Tuesday, May 24, 2016 1:09

ムーディーによるドイツ銀行の格付け切り下げは、ジャンククラスからわずかに2段階上。リーマンショックの再来か?

ヴェネズエラでは人々は文字通り飢えているが、もしもドイツ銀行が破たんしたら、飢餓がヨーロッパ、アメリカを襲うだろう。ムーディーの投資家サービスは今日、ドイツ銀行と関係企業の格付けを切り下げた。これらの切り下げには以下の事項が含まれる。:

○ この銀行の長期預金格付けをA3からA2に
○ 担保なし債権の格付けをBaa1からBaa2に
○ スタンドアローン・ベースライン・クレジット・アセスメントをbaa3からba1へ
○ 相手方リスク評価をA2からA3に
○ ドイツ銀行の短期格付けと短期相手方リスク評価をプライム1からプライム2に

今日の格付けの切り下げはドイツ銀行の運営に問題を投げかけ、その戦略プランの達成を困難にする。

下記のチャートはリーマンショック前のS&Pによるリーマンの格付けの推移と、ドイツ銀行のムーディーによる格付けの推移を比較したものであり、非常に類似していることが分かる。

http://beforeitsnews.com/mediadrop/uploads/2016/21/4be2ab78f19d90f28c0c96b9b425c1700e5f2961.jpg

リー マンは2008年の4月から5月初めにかけて大きく格付けを下げられた。9月の第一週までには、リーマンの格付けの低下が大きい金融危機のきっかけになっ た。リーマンの崩壊は金融システム全体に大きいマイナス効果を及ぼし、あらゆることに影響した。リーマンのケースはドイツ銀行のケースと比較して、まだま だ”小さい変化”に過ぎないのだ。

多 くの金融関係者が恐れていることだが、もしもドイツ銀行が破たんすれは、その影響はリーマンの崩壊をさながら快晴の夏の日、のように思わせるだろう。ドイ ツ銀行は巨大なのである。そしてドイツ銀行はデリバティブ市場の指導的立場に位置していて、ほとんどすべての金融機関と取引をしている。ドイツ銀行はクレ ジットデフォールト・スワップを売り買いしていて、これはほかの金融機関の保険のような作用をする。もしもドイツ銀行が破たんすれば、これらすべての”保 護”が消失し、世界全体が金融危機に突入する。

問題は、ドイツ銀行が救済するには大きすぎることだ。世界中のどの機関も十分な救済資金を供給できない。だからもしもドイツ銀行が破たんしたら、そしてますますその可能性は高くなってきているのだが、西側銀行、金融システムの終焉は数時間以内に現実のものになるだろう。

こ れがどの様にして起きるのかは簡単なことである。金融機関はプロジェクトに関する投機的な借款に手を出していて、担保価値が小さい債権に対してお金を貸し ている。彼らはまた担保価値が低い債権で借り入れをしている債務者に対する他の銀行が起こしたローンの保険としてクレジットデフォールトスワップを行って いる。これらの多くは今ますます悪化の一途をたどっている。ローンが次々と不良債権化するとドイツ銀行の帳簿のバランスも悪化の一途をたどる。預金は銀行 にとっては債務だと考えられている。資産の内容が悪化するにつれて、銀行が保有する裏付け資産も減少してくる。これはナンバーズゲームのようなものだが、 ナンバーズは嘘をつかない。

も しもドイツ銀行が破たんしたらどうなるだろうか?世界中で信用の供与は中止されるだろう。現金は銀行から供給されなくなる。まだ細々と続いている国際貿易 も実質的に停止されるだろう。数多くの銀行、保険会社、信用組合、そのほかの金融機関も破たんするだろう。国家経済も破たんするだろう。食品や燃料などの サプライチェ-ンは途切れるだろう。店の棚は空になるだろう。食料は不足し、食料暴動が起きるだろう。