武装組織「IS(イスラム国)」に制圧されたイラクの都市ラマディ奪還に8万人以上の志願者が参加している。通信社Tasnimが、志願者統合司令部の司令官の1人の話を引用して伝えた。
先にシーア派民兵の代表で、イラクの国会議員でもあるアハメド・アル・ アサディ氏は、
イラクのアンバル州奪還作戦は「長くは続かない」と指摘し、イラク部隊は
すでに3方向からラマディを包囲することに成功したと発表した。アハメド・アル・ アサディ氏はまた、
作戦では新兵器が使用されており、「敵は驚くだろう」と指摘した。
イラクにおけるこれらの出来事は、イラク軍には「戦う意欲」が不足していると非難した米国防総省の声明に疑問を投げかけている。
米国などの有志連合からの更なる援助を待つことなく、ボランティア部隊が町を奪還する確立は高くなっている。
民兵たちは現在、「イラク、君のために!」と名づけられた大規模な作戦を準備している。
シリア中部の要衝、パルミラをIS(イラクとレバントのイスラム首長国。ISIS、ISIL、IEIL、ダーイシュとも表記)
が制圧したという。この都市は紀元前1世紀から紀元後3世紀までシルクロードの中継地として発展、当時の遺跡は世界遺産に指定されている。
この進撃をアメリカは黙認した。つまり、要衝の制圧を目指す作戦を止めようとしていない。それに対し、シリア政府軍に対する空爆をイスラエルは続けてきた。ロシアに阻止されたアメリカは、昨年9月23日からISを口実にしてシリアで空爆を始めたのだが、最初の攻撃で破壊されたビルはその15から20日前から蛻の殻だったとCNNのアーワ・デイモンは翌朝の放送で伝えている。
その後、
アメリカは高性能の兵器を「ミス」でISへ渡していると伝えられた。
イラクのアリ・アクバル大隊の司令官は
ISとアメリカ軍が定期的に連絡を取り合い、物資の投下地点を相談していることを通信傍受で確認したともイランのFNAは伝えていた。
また、イランの義勇兵組織、バスィージのモハマド・レザ・ナクディ准将は、
イラクのアメリカ大使館がISの司令部だと語っている。
アメリカ軍機が投下した物資をISが回収していることは事実だが、それはミスでなく故意だとも准将は主張する。
今年1月にはイスラエルがISと戦っていた部隊を攻撃、ヒズボラの幹部5名とイランの革命防衛隊の将軍が殺された。
イスラエルは反シリア政府軍の負傷した戦闘員を治療していることも知られている。
イスラエルだけが反シリア政府軍を守るために空爆を実施しているわけでないことをトルコの外相も証言している。
トルコのメヴリュト・チャヴシュオール外務大臣はサバー紙のインタビューに答え、
アメリカとトルコはシリアの「穏健派反政府軍」を軍事訓練し、武器を供給するだけでなく、空爆で守ることで合意していると語っているのだ。こうしたことは知られていたが、トルコ政府からこうした話が出て来たことは興味深い。アメリカとの間に隙間風が吹き込んでいるのかもしれない。
5月16日にアメリカ陸軍の特殊部隊デルタ・フォースがISの司令部を襲撃した。
この日、シリアの特殊部隊も同じ場所を目指し、
逃げ出した車列を追いかけ、司令官が使っていたコンピュータや文書を回収したという。
コンピュータのデータにはイスラエルなどからの指令が記録され、アル・アクサ・モスクの破壊計画に関する記述もあったようだ。
拘束した人物は、アメリカ軍の退役将軍がイギリスを拠点とする
CIAの委託会社に雇われ、作戦組織していると語ったという。
バラク・オバマ大統領の周辺で「混沌化作戦」を「安定化作戦」に切り替える動きがあっても、腹を据えない限り、ネオコン/シオニストやキリスト教系カルトの暴走を止めるの難しそうだ。
前半は現在のイラン核合意に至るまでの経緯についての解説です。これまでアメリカやイスラエルが、「イランは敵国で悪魔の国だ」と言っていたのは、“自分たちの一番痛い所を知っているから”のようで、その1つにアメリカがイスラエルを通してイランに武器を売り、その金でニカラグアの新自由主義勢力に対して資金援助していたイラン・コントラ事件を紹介しています。
さらにイランにおける原子力研究の根幹はアメリカが提供していたことも指摘されています。チェイニー元副大統領がCEOだったハリー・バートンが“原子力を供与しますよ”と持ちかけていたようです。イランの核問題を植え付けたのはアメリカだったようです。