注)以下、文中の赤字・太字はシャンティ・フーラによるものです。
中央自動車道で進められている耐震補強工事を巡り、東京・日野市にある緑橋を支える橋台に鉄筋が入っていなかったことが、発注者の中日本高速道路株式会社(NEXCO中日本)の調査で判明した。
10月29日発売の「週刊文春」は、手抜き工事を、同工事に携わった二次下請け、吉岡建築設計(東京・三鷹市)の吉岡史人会長の実名告発によって詳報。それを受け、同30日の参院本会議でも赤羽一嘉国交相が「中日本(高速道路)の調査結果を踏まえ、適切に対応する」と述べていた。
「(中略)この検査の結果、緑橋の橋台には鉄筋が入っていないことが明確になったのです。大島産業側も、その事実を認めています」
(以下略)
NEXCO中日本によると、施工不良があったのは中央道下りの国立府中―八王子インター間にあり、中央道をまたぐ市道に架かる緑橋(東京都日野市、全長52・8メートル)。1966年に造られた橋で、巨大地震に備えて耐震補強工事が進められていた。工事は大島産業(福岡県宗像市)が担当し、2018年8月~20年10月に行われた。
(以下略)
NEXCO中日本の発表ベースの記事です。
— kou 感染症に強い国づくりを (@kou5600) November 6, 2020
こちらの記事では、宮内秀樹衆院議員などについてはあまり触れられていません。https://t.co/ruQOWxPuh8
NEXCO中日本と大島産業が
— YOKO #国会を見よう🌿🌈🌳 (@granamoryoko18) November 9, 2020
グルの可能性もあるよね?て話 / #ツイキャスゲームズ 野党ヒアリング【NEXCO耐震偽装】 https://t.co/3PsWf2EPsX
このヒアリングの最高の目玉は、今回の件を実名告発された二次下請けの吉岡建築設計・吉岡史人会長の説明でした。ここだけでも見る価値ありです。きっと不利益を受けることになるであろう告発をあえて行った経緯を勇敢に、そして不思議と明るく語られています(21:20〜26:52)。ご自身を「孫請けの、下々の一作業員の立場」としながらも、この重大な事件を明るみにしたいと一計を案じ、大胆に行動されたことに驚きました。快男児です。仕事に誇りを持ち、人々の安全を第一に考えられる方が現場にいて下さることはありがたい。国交省への「なぜ施工チェックが機能しなかったのか」というポイントになる質問にも、吉岡会長が核心を突くような補助説明をされ、光が差すようです。「第2の耐震偽装がこうしたずさんな管理の中で起こるということを知っていただきたい」(47:45〜50:05)。
もう一つのトピックは、NEXCO中日本から大島産業への「パワハラ事件」の経緯でした。大島産業のずさんな工程を指導したNEXCO中日本のメールが「パワハラだ」と問題視され、宮内秀樹議員がNEXCO担当者と国交省の担当者を呼んだというものです。大島産業の意向を受けて、適正な指導をしたNEXCO側に圧力がかけられたのではないかと思われる事案ですが、またまた国交相の応接記録は無く、NEXCOからのメールも無い、というこれまでの安倍政権の数々の疑惑のデジャヴを見せられたようでした。今回はヒアリングの配布資料も提示されました。