東京の放射能どうなったの?
羽田に到着するや否や、確かに、東南アジアで経験したときのようなムッとした蒸し暑さを感じました。昔は、東京の国際線といえば、成田空港だけでしたが、今では、羽田空港も国際線を乗り入れて便利になりました。新宿までのリムジンバス・・10年ぶりの東京の新宿はお店が変わっていました。10年前の
PASMOを持ってきたので、チャージをすれば使えると思っていましたが、なんと、10年経過すると使えないとのこと・・。そして、世界的に半導体が不足しているために、製造に必要なICチップの入手が困難なために新規のカードも作れないとのことでした。ですので、東京滞在中は、乗り換えごとに何度も切符を買う羽目になりました。
私が10年ぶりに東京に一時帰国して、いちばんの気掛かりだったのは、2011年の原発事故の影響による放射能汚染がどうなったのか・・でした。以前
第10楽章の記事に書いたことがありますが、この10年間、帰国をしなかった理由は、放射能を避けるためでもありました。私だけならいいのですが、息子への影響を懸念。なぜなら、2012年、2013年には手続きのために一時帰国していますが、成田空港に到着した途端に、鉄金属のような匂いを感じて、当時はマスクが流行っていない時代でしたが、N95のマスクを2つ重ねていたほどでしたので・・。2013年には、成田からの高速道路で草木が枯れている様子も確認していたのです。今回も、
もし鉄金属の匂いがしていたのならば、マスクをつけようと用意していたのですが、あれ??何も感じない・・実家の緑が多い地域では、空気が綺麗に感じました。この10年で放射能はどこへ行ったのでしょうか?土壌の中に染み込んだのでしょうか・・。
日本は、2018年のTPP11協定、そして2020年の日米貿易協定によって「グローバル経済」の餌食にされてしまいました。元々、小麦や大豆、とうもろこしなどは輸入の多い品目でしたが、さらにこれらの加工品・食品添加物の関税撤廃が多数加わりました。生協の「遺伝子組み換え作物」からできる加工品、添加物の系統図が紹介されていますが、最終的な加工食品は多岐に渡ります。
よく見る品目として「ソルビトール」「デキストリン」「ベーキングパウダー」「酵母」が挙げられました。また加工品だけではなく生鮮品も新たに入っており、「えんどう豆」「インゲン豆」「ジャガイモ」など、これらは冷凍食品となって輸入量が伸びているようです。比較すると国産野菜の冷凍品の20倍、冷凍野菜はほぼ輸入野菜と言えます。
それを裏付けるように、農林水産分野での輸入額は約12兆円規模、それに対して輸出額は1.3兆円だそうです。政府は「自給率を高めよう、自国の生産応力を高めよう」と言いながら実態は輸入頼みになっています。
この食糧の輸入増加のもう1つの問題は遺伝子組み換えと指摘しています。大豆、とうもろこしに加えて新たに加わったジャガイモですが、日本はアメリカ産のジャガイモの遺伝子組み換え使用を許可しています。
「今後、ジャガイモを使った商品を買うときには絶対に裏を見た方がいい。アメリカ産がちょっとでも見られたら、遺伝子組み換えの可能性が非常に高い」「某K社のポテトチップス(の裏)を見たら、日本またはアメリカという表示」「遺伝子組み換えとは書かれていないけれど、その可能性が高い」とアドバイスされています。
大豆、とうもろこしの輸入相手国もブラジル、アメリカで、作付け品種を見ると9割が遺伝子組み換えです。農水省のサイトでも「我が国は遺伝子組換え農作物を飼料用や加工用に大量に輸入しており」と認めています。
なるべく「遺伝子組み換え食品」を食べなくて済む方法として、
・生鮮物を自分で自炊する
・国産を選ぶ(国内で商業用に作られた遺伝子組み換え作物はないから)
しかし、困ったことにトマトなどの「ゲノム編集食品」に関しては規制がなく、表示義務もないので国産、生鮮物でも素性がわかりません。ただ、JAS有機法をとっている生産者はゲノム編集の種子は使ってはいけないことになっているので、JAS有機の農産物であれば、ゲノム編集食品は排除できそうです。
さらに困ったことに「重イオンビームの放射線育種米」はJAS有機でも規制がかかっていません。こればかりは、信頼できる農家さんから買うしかないと話されていました。