(前略)
日本の終戦記念日を前に、朝鮮半島が本格的にキナ臭くなってきました。
(中略)
第三次世界大戦へ向かう第一弾目の開戦の火ぶたが落とされるとすれば、「中東より朝鮮半島が先」である、と書いてきました。そして、「
朝鮮半島有事という事態が起これば、それは、いよいよ
自衛隊が戦争に駆り出されるきっかけとなる」と。
自衛隊は、北朝鮮がグアム島近海へ向けて弾道ミサイルを発射した場合に備えて、
地上配備型迎撃ミサイル「PAC3」を中国・四国地方に展開しました。
(中略)
ただし、これは(中略)… 北朝鮮の誤射、あるいは、日本の本土目がけて落ちて来るミサイル
を迎撃するためのもので、自国領土の防衛のためです。
(中略)
北朝鮮が、日本列島の上空を弾道ミサイルが通過すると事前予告したのは、グアム島周辺への攻撃に現実味を抱かせるためのプロパガンダの一種です。
第一、
日本列島の上空を北朝鮮のミサイルが横切る、といっても、
地上数百キロの宇宙空間が、国際法上、果たして日本の領空と言えるのかどうか疑わしいのです。それは、日本の脅威とはならないのです。
北朝鮮は、日本の防空システムが発動したとき、もっともダメージを被るのは、米軍と日本であることを知っています。
(中略)
日米の
ミサイル迎撃システムの命中精度が低いことが露呈されてしまうことによるダメージをコントロールできないと見ているのです。
ネオコンにとっては、半島有事は在庫一掃セールの好機
ワシントン内部に潜入している
ネオコンの軍事ロビーは、朝鮮半島で戦争を起こすことによって、兵器の在庫一掃セールを狙っています。(中略)… 米軍に納入される兵器は年ごとに積み上がり、10年で在庫がピークに達するという循環を繰り返しています。つまり、
10年に一回の割合で、世界のどこかで戦争を起こさなければ兵器の在庫が捌けないのです。
(中略)
10年前の兵器を輸入してくれる奇特な国は、テロリストの巣窟のような治安の悪い発展途上国と相場が決まっています。
(中略)… 最近、もっとも大規模に兵器の在庫が消化されたのがイラク戦争、そして、それに続くリビアの絨毯爆撃でした。そして、次の狙い目がシリアでした。
(中略)
ISIS掃討を掲げつつも、
巧妙にISISのアジトを避けながら数万回もの空爆を重ねながら戦闘爆撃機とミサイル、爆弾を消化してきた米軍も、ネオコンの軍産複合体の上得意に過ぎない、というわけです。
(中略)
安倍首相は、(中略)… 日本の戦前の戦争財閥の復興を目指しています。日本も、米国のように、
世界の警察になろうとしているのです。いや、その下請けの「アジアの警察」でしょうか。
しかし、トランプ大統領は、就任早々、世界の警察の座を降りると控え目に宣言しました。
その瞬間、オバマの
「ピボット・アジア戦略」は崩れたのです。
安倍首相は、民主党から政権を奪還すると同時に、日米合同委員会で承認を得た「
セキュリティー・ダイヤモンド構想」をぶち上げました。
(中略)
安倍首相が、トランプに反旗を翻してでもTPPに突き進もうとするわけ
「セキュリティー・ダイヤモンド構想」とは、海洋国家である日本の強みを生かして、
西太平洋からインド洋にいたるダイヤモンド型の広大な海域と、その国々へのプレゼンスを構築することによって、西太平洋の安全保障を日本が担う、という構想でした。
そのために、どうしても
必要だったのがTPPだったのです。
(中略)
TPPとは、多国間の自由貿易条約などではありません。
(中略)… TPPの本当の目的は、「
日本の環太平洋の軍国化」であることは間違いのないことです。
TPPは、日本の自衛隊が「アジア版NATO」、つまり、アジアの盟主として君臨するために、自由貿易という衣を着せて本質をわからなくしている実質的な
秘密の軍事協定なのです。
(以下略)
小沢氏も、日本はいずれ「ハイパーインフレ」になると見ているようです。現状の金融システムの崩壊は避けられません。日銀が刷ったお金の量はとてつもないもので、経済崩壊と共に現物以外は価値を無くすだろうと思われます。もちろん年金も社会保障も、すべて吹き飛んでしまいます。老人大国の日本では、まさに安倍叫喚地獄が出現するでしょう。
この艱難を克服するには、小沢一郎政権が生まれる他ありません。板垣英憲氏の情報が正しければ、小沢氏は天皇の金塊に基づくお金の蛇口をコントロールしているように思えるからです。加えて、現在の自民党議員のあまりの腐敗ぶりを考えた時、小沢氏は随分とまともに見えます。
小沢一郎氏が完全に信頼できるかと言えば、残念ながらそうではありませんが、他の政治家と比べれば、比較にならないほどまともだと思います。現状で私が信頼できると考える政治家、およびその関係者は、山本太郎氏、鳩山由紀夫氏、小沢一郎氏です。この中で、山本太郎氏のみが完全に信頼できる人物だと思います。しかし、キッシンジャー博士が今では世界の恒久平和のために尽力しているように、人間は何時いかなる時点でも変わり得ます。その意味で、小沢一郎氏も随分と変わったという印象を持ちます。
私がそうした印象を強く持ったのは、今年の7月31日のことです。この日の朝に目が覚めると同時に、小沢氏に対する印象ががらりと変わりました。その時、“彼は信頼していい”と感じるようになりました。おそらく、小沢氏は残りの人生をキッシンジャー博士と同様に、世界の恒久平和のために尽力したいと思っているのだと思います。