注)以下、文中の赤字・太字はシャンティ・フーラによるものです。
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ソルカ・ファール情報:クビになったイギリス国防相が第三次世界大戦を始めようとしていたとの確認が取れ、NATO加盟国のトルコは米国に対する攻撃にロシアも参加するよう要請
転載元)
WhatDoesItMean.com 19/5/5
投稿者:ソルカ・ファールより、西洋の読者へ
本日クレムリンに出回っている【ロシア連邦】安全保障会議(SC)の考えるのも恐ろしくなる新報告書には、NATO加盟国トルコが進めているシリアのアメリカに支援された勢力に対する攻撃準備に、ロシアの戦闘部隊も加わって欲しいと要請してきたという、驚くべき内容が記載されていました。
――この動きは、イギリスのテリーザ・メイ首相がギャヴィン・ ウィリアムソン国防相をクビにし、彼の解雇【原因となった情報漏洩】に対する刑事捜査を即座に阻んだことで、西側の軍事同盟全体がかき乱されたのと同じ週に起こったことです。
――そしてウィリアムソンがクビになったのは、イギリスで核【弾頭搭載の】弾道ミサイル、トライデントを運ぶ4隻の潜水艦の一つ、ヴィジラントに彼が乗船したほんの数日後のことでした。
――【乗船時のウィリアムソンは】士官や乗組員から見て、「殆ど躁状態ともいえる【はしゃぎっぷり】」だったそうです。彼らを前に「自国が直面している無名かつ未知の安全保障上の脅威」について警告し、「我々は常に攻撃に曝されているとの推定の下で、いつも動いているのだ」と宣言したとか。
――この精神不安定な行動を巡り、【ロシア】国防省(MoD)はトランプ大統領に対するクーデター計画で自身が犯した罪を隠蔽すべく、ウィリアムソンがロシアに核の先制攻撃を開始しようと試みたのではないか、と警鐘を鳴らしています。
――数時間前に【出された】分析によって発覚し、裏付けられたことですが、メイはまさに、ウィリアムソンが戦争を始めるつもりではないかと懸念して、彼をクビにしたのです。メイは、核兵器が搭載された自国の潜水艦を動かす許可をウィリアムソンに与えるのを拒否しています。それが【クビの】原因でした。
――どう見てもまともじゃないウィリアムソンは、【動員を】拒絶されたことで「首相なんざ糞くらえだ」と公文書に書くに至っています。
メイ首相:「あたし、めっさ頭おかしいの」
当該報告書によりますと、北大西洋条約機構(NATO)は29の加盟国からなる欧米の軍事同盟で、その内最も強大な二箇国とは220万の動員可能な兵員を抱えるアメリカ合衆国と、90万近く【の兵員】を有するトルコです。
――ですが両国は現在、互いに「妥協の余地なし」というレベルに達しており、シリアのクルド人部隊に対するアメリカの支援を巡って完全に対立しようとしています。
――トルコは断固かつあからさまに、【クルド人部隊を】国際テロリストであり、自国が直面している最大の脅威だと見做しています。
この20年近くの間、アメリカが世界【各地】で延々と続ける戦争のせいでトルコほど苦しめられたNATO加盟国はない、と当該報告書は続けます。
――というのも【トルコは】イラクとシリアの両方と国境を接しており、【両国に対する】米国の戦争によって何百万もの難民が雪崩れ込んできました。
――おまけに欧米が戦争【するぞ】と脅し続けている、イランやロシアの両国とも国境を接しているのです。
――更に2016年、トルコがこういった米国の戦争の狂気と破壊性に対して公然と歯向かい始めると、オバマ政権は失敗した【とはいえ】クーデターまで仕掛けたのです。
トルコに対するオバマ政権の違法かつ恥晒しなクーデターの試みが失敗したのは、ロシア諜報諸機関が事前にエルドアン大統領に警告していたからだ、と当該報告書は詳述しています。
――これを受けてトルコは、【自身も一員である筈の】NATO加盟諸国から自国を防衛するため、S-400という大いに恐れられている対空・衛星攻撃ミサイルシステムをロシアから購入することにしました。
――この購入について先月トルコは「既に確定済み」なのであって、取り消されることはないと、アメリカに伝えています。
――するとアメリカは、トルコを制裁で脅しました。
――そこでトルコはこの数時間前に米国に対して、「そちらの制裁になぞ決して屈したりはしない」と返答してみせたのです。
アメリカがトルコに対して脅した制裁とは、具体的にはロッキード・マーティン社【開発】のF-35 ライトニング II派生型を巡るものだ、と当該報告書は説明しています。単発単座の全天候多目的ステルス戦闘機で、一機8千万ドル以上します。
――その部品製造は、トルコを含む幾つものNATO諸国に分散されています。
――ですがペンタゴンは先週、トルコの参加を終わらせる準備を進めている、と発言したのです。
――ということで、双発単座の第5世代多目的ジェット戦闘機、スホーイ社【開発の】Su-57ステルス機購入というロシアが先日行なった申し入れを受け入れる道を、トルコに開いたのでした。
――【Su-57は】F-35に対し、上空で大幅な優位性を保持しているのに加え、一機たったの5千万ドルです。
アメリカが大いに恐れていること、
トルコがF-35の部品を生産すると同時にロシアの強力なS-400ミサイルシステムを有することで、アメリカや其の他のNATO諸国が何よりも恐れているのは、【そもそも】S-400ミサイルシステムというのは米国のステルス戦闘機を標的にし、破壊するのを専用に設計されたというのに、それを更に改善するため、トルコが有するF-35の性能に関する高度な知識を移すことが可能となってしまうという点だ、と当該報告書は指摘しています。
――よってS-400ミサイルシステムはNATOの防衛力にとって(控え目に言っても)相容れない存在であり、F-35の直接の脅威となる訣ですが、ロシアがトルコに提示しているSu-57の購入【話】には、現地【トルコでの】生産や技術移転といった産業的な埋め合わせまで含まれているのです。
――もしこれをトルコが受諾するのであれば、NATOから永久に離脱することになるでしょう。そしてその時には、この欧米の軍事同盟において二番目に強大な軍隊も【勿論NATOから離脱してしまうのです】。
NATOからトルコを押し出そうとする要因は五万とありますが、その中にはイランから石油を購入したり、貿易したりすれば如何なる国をも制裁するぞというアメリカの脅しも含まれています。【ですが】トルコは、何がなんでも屈するものかと拒絶しています。
――この拒絶のせいで、今や米国は、クルド人部隊をシリアのトルコ国境近くまで動かしました。
――そしてこの数日で、標的となったトルコ兵士の内、少なくとも4名が殺害され、更に数名が負傷しています。
――【この事件で】触発されたトルコは、アメリカと軍事力で対峙するのにロシアも加わらないかと呼び掛けたという訣です。というのも【ロシア】外務省がつい最近警告したように、米国はシリアにいる上記のクルド人分離派を使い、アスタナ和平協議で築いた内容を弱体化すべく、長期間この場所に留まって存在を示そうとしているのです。
――【アスタナ協議とは】シリアにおける無用の流血を避けるため、ようやく【実った】国際的な取り組みです。
アメリカにいるアスタナ【和平】プロセスを破壊したいと望むほどに精神が錯乱した連中の存在こそ、トルコが可及的速やかにNATOを抜け出したい主な理由なのだ、と当該報告書は更に説明します。
――何故なら、このような和平プロセスに対する明らかな破壊は戦争勃発へと繋がり、数時間の内に世界規模へ発展することでしょう。
――となると、NATO条約の第5条により、トルコは自身とは全く関係のない戦争に巻き込まれたり、更には自身に対して宣戦布告する羽目に陥るかもしれないという、異様な状況に確実に置かれることになるのです。
――実はこれこそ、クビになったイギリスのギャヴィン・ ウィリアムソン国防相が起こそうとしていた事態でした。
ただし【ロシア連邦】安全保障会議による当該報告書で最も特筆すべきは、プーチン大統領とワレンチナ・マトヴィエンコ上院議長の間で交わされたやり取りを詳しく記したその結論部分です。
――トランプ大統領はトルコがNATOから脱退せざるを得ないよう密かにしむけている、と二人とも見ていたのです。【何故そうするのかというと】最近明らかにされた【トランプ大統領の】個人的な会話が裏付けているように、この欧米の軍事同盟【※NATOのこと】からアメリカを撤退させることも可能となるからです。
――だからこそロシアは米国ドルを可能な限り破毀する一方で、世界最大の金(きん)の備蓄国の一つとなろうとしているだけでなく、アメリカの軍産複合体のせいで「戦争に余りにも多くの金(かね)が投入されている」という、世界的に有名なストックホルム国際平和研究所(SIPRI)による分析に対して強固な支持を表明したのです。
――この分析を受け、ロシアはすぐさま防衛支出を下げたのですが、今や世界の軍事費トップ5箇国から外れるまでに至りました。
――この軍事力【削減で出来た穴】はとりあえず今のところ、トランプ大統領ならばこの世界をより平和なものにしてくれるだろうとの希望が埋めています。トランプ大統領に【本当に】そうすることが許されるならば、の話なのですが。
トランプ、2016年12月1日:
翻訳:Yutika
註:原文中、赤字で強調された部分は濃い青字に色を変更しております(※水色部分は引用部分です)。よって翻訳文で赤字になっているのは、シャンティ・フーラ独自の「10分でわかる」要約サービスです。
【 】内は訳者の追記部分です。また訳文は日本語での読み易さを優先して、見出しを加えており、原文とは異なる形で文や段落を分割することもあります。
ちなみに「訣」という漢字は「わけ」とも読みます。詳しくはこちらのコメント欄後半の解説をご参照ください。
【※記事内には貼っていませんが、同サイト自己紹介頁からシスター・マリア・テリーサの写真です。】
追い詰められたイギリスが常軌を逸しています
本日クレムリンに出回っている【ロシア連邦】安全保障会議(SC)の考えるのも恐ろしくなる新報告書には、NATO加盟国トルコが進めているシリアのアメリカに支援された勢力に対する攻撃準備に、ロシアの戦闘部隊も加わって欲しいと要請してきたという、驚くべき内容が記載されていました。
――この動きは、イギリスのテリーザ・メイ首相がギャヴィン・ ウィリアムソン国防相をクビにし、彼の解雇【原因となった情報漏洩】に対する刑事捜査を即座に阻んだことで、西側の軍事同盟全体がかき乱されたのと同じ週に起こったことです。
――そしてウィリアムソンがクビになったのは、イギリスで核【弾頭搭載の】弾道ミサイル、トライデントを運ぶ4隻の潜水艦の一つ、ヴィジラントに彼が乗船したほんの数日後のことでした。
――【乗船時のウィリアムソンは】士官や乗組員から見て、「殆ど躁状態ともいえる【はしゃぎっぷり】」だったそうです。彼らを前に「自国が直面している無名かつ未知の安全保障上の脅威」について警告し、「我々は常に攻撃に曝されているとの推定の下で、いつも動いているのだ」と宣言したとか。
【※「無名かつ未知」:問題になるからはっきりとは名指しできないし、知らない人も多いかもしんないけど、ロシアや中国其の他諸々は超~危険でイギリスに既に攻撃を仕掛けているのだから、戦闘態勢に入っとけよ、と鼓舞したかったのでは。……頭、おかしいです。】
――この精神不安定な行動を巡り、【ロシア】国防省(MoD)はトランプ大統領に対するクーデター計画で自身が犯した罪を隠蔽すべく、ウィリアムソンがロシアに核の先制攻撃を開始しようと試みたのではないか、と警鐘を鳴らしています。
――数時間前に【出された】分析によって発覚し、裏付けられたことですが、メイはまさに、ウィリアムソンが戦争を始めるつもりではないかと懸念して、彼をクビにしたのです。メイは、核兵器が搭載された自国の潜水艦を動かす許可をウィリアムソンに与えるのを拒否しています。それが【クビの】原因でした。
――どう見てもまともじゃないウィリアムソンは、【動員を】拒絶されたことで「首相なんざ糞くらえだ」と公文書に書くに至っています。
[註:この【英文】リポートで引用されている【ロシア語の】一部の単語およびまたは言い回しは、完全に対応するものが【英語に】存在しないため、そのロシア語に相当するおおよその英語【訳】となっております。]
Insane British Defense Minister Gavin Williamson (left) fired by equally insane British Prime Minister Theresa May (right) pic.twitter.com/5TJdLfMiLU
— Montana 🕊Agent Applebutt (@_Montana_Bound_) 2019年5月5日
画像はシャンティ・フーラがツイートに差し替え
メイ首相:「あたし、めっさ頭おかしいの」
ウィリアムソン元国防省:「確かにね! ちなみにだけど、
僕もめっさ頭おかしかったりするんだな」
僕もめっさ頭おかしかったりするんだな」
まともじゃないギャヴィン・ ウィリアムソン国防相(左)は、同じくらいまともじゃない英国首相のテリーザ・メイにクビにされました
傍迷惑な戦争狂アメリカの被害者
当該報告書によりますと、北大西洋条約機構(NATO)は29の加盟国からなる欧米の軍事同盟で、その内最も強大な二箇国とは220万の動員可能な兵員を抱えるアメリカ合衆国と、90万近く【の兵員】を有するトルコです。
【※兵員数は、予備役や準軍事組織まで含めた合計です。】
――ですが両国は現在、互いに「妥協の余地なし」というレベルに達しており、シリアのクルド人部隊に対するアメリカの支援を巡って完全に対立しようとしています。
――トルコは断固かつあからさまに、【クルド人部隊を】国際テロリストであり、自国が直面している最大の脅威だと見做しています。
この20年近くの間、アメリカが世界【各地】で延々と続ける戦争のせいでトルコほど苦しめられたNATO加盟国はない、と当該報告書は続けます。
――というのも【トルコは】イラクとシリアの両方と国境を接しており、【両国に対する】米国の戦争によって何百万もの難民が雪崩れ込んできました。
――おまけに欧米が戦争【するぞ】と脅し続けている、イランやロシアの両国とも国境を接しているのです。
――更に2016年、トルコがこういった米国の戦争の狂気と破壊性に対して公然と歯向かい始めると、オバマ政権は失敗した【とはいえ】クーデターまで仕掛けたのです。
US Commander #Campbell: The man behind the failed #coup in #Turkeyhttps://t.co/iGQ6QMjN5r pic.twitter.com/b11f1lZ4pK
— Yeni Şafak English (@yenisafakEN) 2016年7月25日
画像はシャンティ・フーラがツイートに差し替え
【※トルコのイェニシャファク(新暁新聞)による2017年7月25日付けの記事です:】
「トルコで失敗したクーデターの背後にいた男、アメリカのキャンベル司令官――クーデターを組織し、資金を分配していたのは国際治安支援部隊の元米軍司令官だと捜査で判明」
クーデターで決定的なアメリカ不信に
トルコに対するオバマ政権の違法かつ恥晒しなクーデターの試みが失敗したのは、ロシア諜報諸機関が事前にエルドアン大統領に警告していたからだ、と当該報告書は詳述しています。
――これを受けてトルコは、【自身も一員である筈の】NATO加盟諸国から自国を防衛するため、S-400という大いに恐れられている対空・衛星攻撃ミサイルシステムをロシアから購入することにしました。
――この購入について先月トルコは「既に確定済み」なのであって、取り消されることはないと、アメリカに伝えています。
――するとアメリカは、トルコを制裁で脅しました。
――そこでトルコはこの数時間前に米国に対して、「そちらの制裁になぞ決して屈したりはしない」と返答してみせたのです。
アメリカがトルコに対して脅した制裁とは、具体的にはロッキード・マーティン社【開発】のF-35 ライトニング II派生型を巡るものだ、と当該報告書は説明しています。単発単座の全天候多目的ステルス戦闘機で、一機8千万ドル以上します。
――その部品製造は、トルコを含む幾つものNATO諸国に分散されています。
――ですがペンタゴンは先週、トルコの参加を終わらせる準備を進めている、と発言したのです。
――ということで、双発単座の第5世代多目的ジェット戦闘機、スホーイ社【開発の】Su-57ステルス機購入というロシアが先日行なった申し入れを受け入れる道を、トルコに開いたのでした。
――【Su-57は】F-35に対し、上空で大幅な優位性を保持しているのに加え、一機たったの5千万ドルです。
Turkey wants to buy Russian missiles S-400 and American fighters F-35 #AmericanfightersF35 #RussianmissilesS400 #Turkey #politicalnews #FederalAviationAdministration #IllinoisDepartmentofTransportation #illinoisnews #jetfuel #MichaelZalewski #globalpoliti https://t.co/EgYYPdOAV5 pic.twitter.com/JLzn7lOxjv
— Pref news (@pref_news) 2019年4月18日
画像はシャンティ・フーラがツイートに差し替え
アメリカが大いに恐れていること、
トルコ=F-35【戦闘機】プラスS-400【ミサイルシステム】
軍事情報&技術&兵力移転の恐怖の3点セット
トルコがF-35の部品を生産すると同時にロシアの強力なS-400ミサイルシステムを有することで、アメリカや其の他のNATO諸国が何よりも恐れているのは、【そもそも】S-400ミサイルシステムというのは米国のステルス戦闘機を標的にし、破壊するのを専用に設計されたというのに、それを更に改善するため、トルコが有するF-35の性能に関する高度な知識を移すことが可能となってしまうという点だ、と当該報告書は指摘しています。
――よってS-400ミサイルシステムはNATOの防衛力にとって(控え目に言っても)相容れない存在であり、F-35の直接の脅威となる訣ですが、ロシアがトルコに提示しているSu-57の購入【話】には、現地【トルコでの】生産や技術移転といった産業的な埋め合わせまで含まれているのです。
――もしこれをトルコが受諾するのであれば、NATOから永久に離脱することになるでしょう。そしてその時には、この欧米の軍事同盟において二番目に強大な軍隊も【勿論NATOから離脱してしまうのです】。
画像はシャンティ・フーラがfacebookに差し替え
「NATO脱出はこちら!!!」
シリア和平合意をぶち壊したいアメリカの物騒な一派
NATOからトルコを押し出そうとする要因は五万とありますが、その中にはイランから石油を購入したり、貿易したりすれば如何なる国をも制裁するぞというアメリカの脅しも含まれています。【ですが】トルコは、何がなんでも屈するものかと拒絶しています。
――この拒絶のせいで、今や米国は、クルド人部隊をシリアのトルコ国境近くまで動かしました。
――そしてこの数日で、標的となったトルコ兵士の内、少なくとも4名が殺害され、更に数名が負傷しています。
――【この事件で】触発されたトルコは、アメリカと軍事力で対峙するのにロシアも加わらないかと呼び掛けたという訣です。というのも【ロシア】外務省がつい最近警告したように、米国はシリアにいる上記のクルド人分離派を使い、アスタナ和平協議で築いた内容を弱体化すべく、長期間この場所に留まって存在を示そうとしているのです。
――【アスタナ協議とは】シリアにおける無用の流血を避けるため、ようやく【実った】国際的な取り組みです。
アメリカにいるアスタナ【和平】プロセスを破壊したいと望むほどに精神が錯乱した連中の存在こそ、トルコが可及的速やかにNATOを抜け出したい主な理由なのだ、と当該報告書は更に説明します。
――何故なら、このような和平プロセスに対する明らかな破壊は戦争勃発へと繋がり、数時間の内に世界規模へ発展することでしょう。
――となると、NATO条約の第5条により、トルコは自身とは全く関係のない戦争に巻き込まれたり、更には自身に対して宣戦布告する羽目に陥るかもしれないという、異様な状況に確実に置かれることになるのです。
――実はこれこそ、クビになったイギリスのギャヴィン・ ウィリアムソン国防相が起こそうとしていた事態でした。
画像はシャンティ・フーラがピンに差し替え
集団防衛
ワシントン条約:
「NATOは、一又は複数の締約国に対する【武力】攻撃を、全締約国に対する攻撃とみなすという原則を順守する。これは集団防衛の原則であり、NATOの設立条約第5条に掲げられている。」
NATOはその一員であるトルコとアメリカが相互に戦う状態になった場合、どちらを防衛するというのでしょう?
トランプ大統領の真意
ただし【ロシア連邦】安全保障会議による当該報告書で最も特筆すべきは、プーチン大統領とワレンチナ・マトヴィエンコ上院議長の間で交わされたやり取りを詳しく記したその結論部分です。
――トランプ大統領はトルコがNATOから脱退せざるを得ないよう密かにしむけている、と二人とも見ていたのです。【何故そうするのかというと】最近明らかにされた【トランプ大統領の】個人的な会話が裏付けているように、この欧米の軍事同盟【※NATOのこと】からアメリカを撤退させることも可能となるからです。
――だからこそロシアは米国ドルを可能な限り破毀する一方で、世界最大の金(きん)の備蓄国の一つとなろうとしているだけでなく、アメリカの軍産複合体のせいで「戦争に余りにも多くの金(かね)が投入されている」という、世界的に有名なストックホルム国際平和研究所(SIPRI)による分析に対して強固な支持を表明したのです。
――この分析を受け、ロシアはすぐさま防衛支出を下げたのですが、今や世界の軍事費トップ5箇国から外れるまでに至りました。
――この軍事力【削減で出来た穴】はとりあえず今のところ、トランプ大統領ならばこの世界をより平和なものにしてくれるだろうとの希望が埋めています。トランプ大統領に【本当に】そうすることが許されるならば、の話なのですが。
Iraq Redux: Trump's Venezuela 'Regime Change' Another Pack of Lieshttps://t.co/WaGTdAxKr7 pic.twitter.com/PmCfl4SFIM
— Ron Paul Institute (@RonPaulInstitut) 2019年2月3日
画像はシャンティ・フーラがツイートに差し替え
トランプ、2016年12月1日:
「我々は過去の過ちから、ついに学ぶという新たな外交政策を進めていきます。【あちこちの】政権を転覆しようとするのは止めるのです。我々が目指すべきは安定です。混乱ではありません。
他国に対応する際には共通の利益を可能な限り模索し、平和と理解と善意に満ちた新時代を求めていくのです。」
他国に対応する際には共通の利益を可能な限り模索し、平和と理解と善意に満ちた新時代を求めていくのです。」
2019年5月5日©EUおよび米国の全ての著作権を留保。WhatDoesItMean.Comの元の掲載場所にリンクを貼るという条件で、当該リポートを全体として使用することを許可します。フリーベースの内容はCC-BYとGFDLによって許可取得済。
[註:数多くの政府と諜報機関は、これらリポートに掲載された情報に対して活発な反対運動を繰り広げています。彼らは地球に起こりうる、または起こった幾つもの破滅的な変化や出来事について、自国の市民に警鐘を鳴らしたくないのです。ソルカ・ファール姉妹はこのような姿勢に強く異を唱えており、人間は誰もが真実を知る権利があると信じています。私たちの使命はこういった諸政府と対立しているため、彼らの“機関”は私たちや私たちのような人々を貶めようと誤報や虚報を延々と発信するという形で反応を示してきました。枚挙に遑がありませんが、例えばこちらなど。]
[註:WhatDoesItMean.comというウェブサイトは、グローバルなテクノロジーの教祖であった故ウェイン・グリーン(1922年~2013年)が率いる少人数のアメリカ人コンピューター専門家集団によって、ソルカ・ファールの姉妹たちのために創設され、寄付されました。西洋の2003年における違法なイラク侵略で使われたプロパガンダに対抗するためです。]
[註:このレポートで使用されている「クレムリン」(都市内部の要塞)という単語は、モスクワを含む複数のロシアの要塞を指しています。【要塞と言うのは、】その多くがソルカ・ファール姉妹の使命に献身的な、女性のスヒィーマ僧(正教会の尼僧)が住む大聖堂が複数あるからです。]
翻訳:Yutika
註:原文中、赤字で強調された部分は濃い青字に色を変更しております(※水色部分は引用部分です)。よって翻訳文で赤字になっているのは、シャンティ・フーラ独自の「10分でわかる」要約サービスです。
【 】内は訳者の追記部分です。また訳文は日本語での読み易さを優先して、見出しを加えており、原文とは異なる形で文や段落を分割することもあります。
ちなみに「訣」という漢字は「わけ」とも読みます。詳しくはこちらのコメント欄後半の解説をご参照ください。
さて皆様方の堪忍袋の緒を切り落としたのは、英国のギャヴィン・ ウィリアムソン国防相。軍隊経験もなく、前々から能力的にすこぶる疑問視されていたのですが、好戦的過ぎて、とうとうクビになりました。
メイ首相周辺や国防省職員らの告発によると、平和維持を口実にイギリス海軍を南シナ海の中国海域へ、イギリス陸軍はジンバブエ・ナイジェリア・ケニア・エジプトなど最適でも5箇国以上のアフリカ諸国へ送り込んで侵略しようとしたそうです。
ちなみにロシアに対しても過激発言を繰り返し、ラブロフ外相からは「イギリスの戦争大臣――じゃなかったかな失敬、国防大臣の」と揶揄される始末。
メイ首相もカバールの一員と言われているのに、何故身内にかばってもらえなかったかといいますと、ウィリアムソンが慾を出し過ぎて、あの健康状態では首相の職は無理なんじゃないかと宣い始めたからなようです。アホです、アホ過ぎます。
そいで何故彼がここまで錯乱状態かといいますと、5月3日のソルカ・ファール女史の記事曰く、ウィリアムソンはスクリパリ父娘の毒殺計画に直接加担していたらしいのです。
父セルゲイ・スクリパリは英露の二重スパイだったのが発覚し、ロシアを追放されていました。母国へ帰りたい一心で、プーチン大統領に「ロシア疑惑の真相をお話しします、だから赦して!」って持ちかけちゃったんですな。
スクリパリは、トランプさん激オコの米国政府クーデター計画で拠り所となった偽文書を、イギリスの元MI6工作員クリストファー・スティールがでっち上げる際にお手伝いした張本人。
しかも黒幕はクリントン一家です。こうなると後は、「口封じのちゃんとした暗殺か、いわゆる“事故”という名の暗殺か、はたまた“自殺”という形の暗殺か」しか選択肢がなくなるのは確実じゃないですか。だってクリントン一家ですもん。
ウィリアムソンは、どういう末路なんでしょうねー。ま、頑張れ。