注)以下、文中の赤字・太字はシャンティ・フーラによるものです。
アメリカの捜査の本丸は、権力者らの汚職
本日クレムリンに出回っている【ロシア】対外情報庁(SVR)の驚天動地の新報告書は、トルコの国家情報機構(MIT)との合同捜査について最新の情報を【ロシア連邦】安全保障会議(SC)に提供するものでした。
――人を死に至らしめる核物質カリホルニウムが7,200万ドル相当の18.1グラム入った小瓶は何故、密輸業者らによって【トルコの】ボル県を移動していたのか、という件です。
――ロシアとトルコ双方【の事件担当官ら】は尋問で、世界で最も危険なこの核物質の最終目的地がニューヨーク市だと知ったのです。
――【ということで彼らは】既存の外交上のルールに則り、アメリカ司法省(DoJ)に連絡をしたのですが、米司法省がこの捜査で連絡相手として指定した中にはモーリーン・コーミー連邦検事補もいたのです。
――【彼女は】元FBI長官のジェイムズ・コーミーの娘で、昨日ロシアおよびトルコの捜査官らと協議した後、性的【搾取目的で】子どもを人身売買するジェフリー・エプスティーンを追及する検察官の一人に、突如として任命されました。
――事件の指揮を執っているのは司法省の汚職【追及】部門であって、性犯罪部門ではありません。つまり、エプスティーンが自身の“黒い小手帖”に名を記し、脅していた権力者らは、思っていたよりも早急にエプスティーンを暗殺する必要が出てきたという次第です。
Small world. https://t.co/Q53R2VdMzJ https://t.co/Q53R2VdMzJ
— Rick Miles-Houston (@RickMiles66) 8 July 2019
暗殺する側が先に死んでいそうな暗殺兵器
当該報告書によりますと、核物質カリホルニウムはバークレーにあるカリフォルニア大学放射線研究所の物理学研究者らが1950年に初めて合成しました。
――【この物質は】核兵器で使用することも出来ますし、原子炉を起動させる手伝いもします【※原子炉起動用中性子源となるそうです】。ですが生み出すには方法が2つしかなく、プルトニウムを詰め込んだ強力な熱核兵器【つまり水素爆弾】の爆発の最中か、あるいは特殊な原子炉の中でカリホルニウムの同位体を生成するかだけで、【おまけに後者の方法であるカリホルニウム生成可能な特殊原子炉自体も、この世に】2つしか存在しません。
――1つはロシアのウリヤノフスク州ディミトロフグラード市にある原子炉研究所にあり、もう1つは2013年から【カリホルニウムの製造(および供給)契約を実行し始めた】テネシー州オークリッジにある米エネルギー省配下のオークリッジ国立研究所にあります。
当該報告書によりますと、この危険な核物質には、裸の球形の臨界量が9kgとなる兵器級の核分裂性物質「カリホルニウム251」と、強い中性子線を出して原子炉を起動するのに使われる「カリホルニウム252」の2つの【同位体】があるそうです。
――ですが【核兵器級ではない筈の252の】真の恐ろしさは、その高い透過性から【誰かに】毒を盛ったり殺害することに使用可能という点にあり、ガンマ線と比べて3倍から10倍危険だそうです。
――つまり、たった塩数粒分のサイズで、ほぼ完璧な暗殺兵器と化してしまいます。
――だからこそ旧ソビエト連邦ですら、それが「核小銃弾」を作るのに使われ出すと、【そのような銃弾の】使用を拒絶したのです。【何せカリホルニウム252の小銃弾】たった一つで、一台の装甲戦車全体を溶かしてしまう【という威力】。
――そして必要とあらば、武装した囚人護送車を透過して爆発させたり、あるいは刑務所の金属で【覆って】補強されたコンクリートの壁があたかも存在しないかのように切り刻んでしまうことも可能なのです。
$72M worth of radioactive element used in nuclear reactors reportedly seized in Turkey https://t.co/SoI8V702Cu pic.twitter.com/AQZmyAo7jm
— Billion Vibes Media #BBNaija (@bv_media) 2019年7月9日
超危険物質、いきなりトルコで出現
カリホルニウム252は【この世に】存在することが知られている核物質の中で最も希少かつ最も危険なものであるが故に、密売業者の車輌から18.1グラムの小瓶を、車【の内張り】を切り刻んで押収した旨をトルコ【側】の諜報部員らから報告された際には、SVRの情報分析官の間で「激震が走った」、と当該報告書は続けています。
――この量だと7,200万ドル相当となり、国家か億万長者でもない限りは到底支払えない額です。
――そして【製造】元として唯一考えられるのは、オークリッジ国立研究所です。何故ならロシアは、1990年代後半以降【ずっとカリホルニウム252の】製造を停止しています。
――とはいえ、【この核物質が】アメリカ合衆国からトルコへ法を犯して移された後、【再び】ニューヨーク市へと密輸入するべく計画されていたということは、それがどれ程まで極悪非道な使用目的であったにせよ、ロシアのせいにされることは間違いありません。
Bolu'da radyoaktif madde operasyonu - https://t.co/l0oh8GsSwA
— SALİH RIDVAN ÜÇÜNCÜ (@SalihRidvan) 2019年7月6日
Turkish police in the Black Sea region seize 18.1 grams of radioactive californium, an element used in nuclear weapons and reactors, worth around $72 million and held five suspects pic.twitter.com/qDNwqLEblO
— TRT World Now (@TRTWorldNow) 6 July 2019
本文引用先の記事にあった動画で確かめたら、ゴム手袋をしているとはいえ車内を物色していた捜査官が、瓶の蓋を開けてました。その時に手で抱えた状態が「上の写真」。
確かに黄色いです、黄色いから放射能っぽい感は伝わってくるんですケド、問題はそこじゃねぇ! ということで、動画を追加しておきます。半袖て……。】
今ホットな暗殺ターゲット
SVRの危険分析によれば、カリホルニウム252暗殺機器による標的としてアメリカ人で最も可能性がある人物は、【当然ながら】ドナルド・トランプ大統領がリストのトップだったのですが、現在では性的【搾取目的で】子どもを人身売買するジェフリー・エプスティーンが取って代わった、と当該報告書は指摘しています。
【中略】
エプスティーンは自身の“黒い小手帖”の中に、子どもとの性交渉【を斡旋してやる】“顧客”【を多数】記していますが、その中で最も突出しているのは元大統領のビル・クリントンだと当該報告書は詳述していました。
――彼が不名誉にも「ロリータ・エクスプレス」と名付けられたエプスティーンの飛行機に乗ったのは、合計たったの4回だけだ、とかいう恐怖に駆られてパニックに陥った【のが如実に伝わってくる】コメントを発表したのは、ほんの数時間前のことです。
――FAA【=アメリカ連邦航空局】のフライト・ログ【=飛行記録】では、彼はエプスティーンの飛行機で【通称“ロリータ島”への】旅を27回行ったとあるのですから、明白かつ【反】証可能な嘘【ではありませんか】。
――更にアメリカ政府が法律で義務付けている【複数人の】パイロット・ログ【※上のFAAとは別で、各操縦士が自分の飛行時間を管理する記録ノート】によれば、「クリントンが同機に搭乗していた際には、ほぼ毎回、未成年の少女たちも搭乗していた」という衝撃の【事実】が判明しているのです。
(ただし、クリントン家のボディガードになると、「アーカンサイド、つまり“自殺”させられる」ことで有名でして。こちらの記事だと、少なくとも12名のボディガードさんが既にお亡くなりに……知ってはいけない秘密を、仕事柄やむなく知ってしまったのでしょうか。成程、“命懸け”のお仕事ですな。)】
— Sandib 🇺🇸🇺🇸 (@sandib1200) 2019年7月9日
【※2008年以来、エプスティーンはニューヨーク州で性犯罪者として登録されています。しかも常習の高い可能性あり、公共の危険ありという、終身登録されねばならないレベル3です。(レベル3が危険度最高となっています。)】
メディアによる印象操作
SVRの情報分析官らの見積もりだと、ジェフリー・エプスティーンが暗殺されるまでに残された時間はせいぜい数週間、もしくは数日である、と当該報告書は締めくくっています。
――ニューヨーク市に向かう【密輸兵器】が押収されたカリホルニウム252だけだとは、「どう考えても」ありえないからだそう。
――アメリカの左派大手メディアが最も不快かつ恥知らずなのは、彼らがトランプ大統領をこの子どもと性交渉するバケモノに関連づけようとしている点です。
――そのやり口は、エプスティーンがかつて、フロリダ州パームビーチにあるトランプの【別荘兼プライベート・クラブ】マー・ア・ラゴに部屋を【借りて】いた、と指摘すること。
――ですがエプスティーンが【クラブ内で】未成年の少女に性的暴行を加えたため、トランプは【出入り】禁止にした【という噂が前々からあること】や、それ以来トランプはこれ以上子どもたちが食い物にされることがないよう、エプスティーンを終身刑にしようと献身的だった、という点を誠実に報道しようとはしません。
――エプスティーンの性的暴行の犠牲者となった子どもたちを【司法】代理しているブラッドリー・エドワーズ弁護士は、以下のように述べて【トランプ大統領を】賞讃しました:
しかも彼が提供してくれた情報は非常に有益なものでしたし、彼が何らかの都合の悪い事態に関与していることを窺わせるものは全くありませんでした。
ただし貴重な情報を有していました。
この点が判明し、しかも我々に協力してくれましたから、2009年に【エプスティーンに対して我々が訴訟を起こした際、彼の場合は他の関係者と異なり、正式な宣誓】供述書を取る必要がなかったのです。」
ですがShanti phulaの読者の皆さんでしたら、エドワーズ氏が上の発言をしている際に嘘を吐いているかの真偽判定が出来た方が便利なのではと思い、実際の動画を入れることにしました。5分35秒辺りから翻訳した内容を話しています。】
【以下略】
エプスティーンと仲が良いのは、アコスタじゃなくてマラー
本日クレムリンに出回っている【ロシア】対外情報庁(SVR)の驚くべき新報告書は、アメリカのアレクサンダー・アコスタ労働長官に対する左派メディア包囲網について述べていました。【メディアがバッシングする】原因は、長官が2007年から2008年にジェフリー・エプスティーンの性的【搾取目的の】子どもの人身売買を巡る訴訟を担当していたせいなのですが、【実は当時】FBI長官だったロバート・マラーがエプスティーンを逃すよう命じたのであって、アコスタ【の独断】ではなかった、というのがこの事件の真相なのだそうです。
――というのも、エプスティーンはマラーの情報提供者の一人だった、というのが最も具体的な理由です。
――イギリス【生まれで】アメリカ【に帰化した】事件調査記者ヴィッキー・ウォードがこの点を裏付けており、アコスタがエプスティーンの弁護士の一人と不起訴合意を取り交わしたのは、エプスティーンは彼の立場では届かない上の存在なのだと言われ、手を引くよう“言い渡された”せいだったと、昨日明かしました。
――アコスタ【本人】も、「私はエプスティーンが『諜報機関のお抱え』なのだと知らされ、手を出すなと言われた」とはっきり述べているのです。
Mueller was FBI Director at the time... pic.twitter.com/ZgVEvxWxho
— ffe3301 (@ffe3301) 2019年7月10日
エプスティーンはモサド工作員
当該報告書によりますと、今や「アメリカ史最大のスキャンダルになりそうな気配」だと言われるようになりましたが、性的【搾取目的で】子どもを人身売買するエプスティーンを取り巻く当問題がSVRにとって最大の関心を抱く対象となったのは、2016年6月初めにシャリアー・ゾルファガーリがジョージア州アトランタでCIAの暗殺者らによって標的となり、殺害されてからのことでした。
――彼の妻カミーラ・ライトに向けた“メッセージ殺人”です。というのも彼女はジョージア州全土の人身売買事件を担当する検事【補】で、ビル・クリントン元大統領とジェフリー・エプスティーンの両方に対して性犯罪で起訴しようと準備を進めていたところでした。
――ですがその後は【検察官の】職を辞し、ジョージア・ライフ・アライアンス【という中絶反対および母子支援団体】の専務となり、まだ生まれていない赤ん坊の命を救おうとするトランプ大統領の運動に加わったのです。
SVRは2016年10月初頭には、ジェフリー・エプスティーンがイスラエル諜報機関の工作員である旨の裏付けが取れた、と当該報告書は続けます。
あと入っていたのは、動画や写真で性交渉の記録をしたものに加え、札束の山と何十個ものダイヤモンドなど。更にこの豪邸にはこちらの記事によると、等身大の女性の人形がシャンデリアからぶら下がっていました。廊下は義眼で埋め尽くされ(イルミナティが大好きな目玉“アート”です)、チェスの駒は本人曰く“従業員”をモデルにした、下着姿の女性のフィギュアだそう。】
――【彼は】標的にしたエリート(億万長者やハリウッドのスターや国家元首や政治家など)を脅迫するため、彼らが未成年の子どもと性交渉をしている様子を動画に収めようという隠密作戦に従事し、FBIとCIAの両方と協力していました。
――その中でも注目すべきはエプスティーンによって13歳の少女を強姦している様子を撮影された、ビル・クリントン元大統領です。
Shahriar Zolfaghari- husband of Georgia Assistant Attorney General Camila Wright-Phillips dead in car at stoplighthttps://t.co/7uayTLI8N4
— Name can't be blank (@MAGAChronicle) 2019年6月9日
諦めない正義の番人
自分の命どころか家族の命まで危険に晒さない限りは、全権力を握るオバマ゠クリントン政権に立ち向かうことは無理だと分かっていたアコスタ労働長官は、ジェフリー・エプスティーンを起訴しないようマラーFBI長官から命じられてから程なくして連邦検事としての職を諦めました。
――ですが自身を守るために、強力【つまり超大手】の法律事務所カークランド&エリスに弁護を依頼したのです。
――そして2009年にはカークランド&エリス法律事務所から守ってもらえるようになった訣ですが、当時【事務所に所属していた】弁護士の一人はウィリアム・バーでした。
――【バーは】現在トランプ大統領の下で米司法長官となっており、昨日もエプスティーンの訴追を【検察側トップとして】監督する役割に、忌避を申し立てるつもりは毛頭ないと宣言しています。
「バーの父親が校長をしていた進学校(超名門私立のダルトン校)で、大学卒業資格すらないエプスティーンを微積分と物理担当の教師として雇った、だからバーは繋がりがある」、というメディアのバッシングがあったと記憶しています。実際には、お父さんが校長だったのは、エプスティーンがやってくる遥か前の時代でした。】
【以下略】
別記事からおまけ:トランプ大統領もアコスタ保護へ
――この保護によってアコスタは、エプスティーン【側関係者ら】による“極秘の申立て”を【この度】棄却してみせた連邦裁判所と協働することが可能となりました。
――【当該法廷は】水曜日には27頁に渡る決定を出し、その中でこれまで秘密扱いだったエプスティーンが誰に子どもによる性的サービスを提供したのかを示す文書を公表するよう命じています。
Labor Secretary Alexander Acosta resigns after criticism of Epstein plea deal https://t.co/jmgFALv92X pic.twitter.com/ixaZhs8IRO
— TIME (@TIME) 12 July 2019
そしてアコスタ氏本人が、今朝辞表を提出したので一週間後に退くと宣言しました。政権への悪影響を避けるため、そして正しいと思う道を進むためだそう。
このやり取り、今回のソルカ・ファール女史の記事を踏まえて聞くと、とても納得がいくのです。
ですが案の定、大手メディアでは、「エプスティーンと最低な司法取引をしたトンデモ男の味方をするトランプ」と叩かれてしまいました。それを見越した上で「自分はアコスタ氏の味方だ、彼は素晴らしい」と庇うトランプさん、なかなかの漢っぷりじゃございませんか。】
翻訳:Yutika
註:原文中、赤字で強調された部分は濃い青字に色を変更しております(※水色部分は引用部分です)。よって翻訳文で赤字になっているのは、シャンティ・フーラ独自の「10分でわかる」要約サービスです。
【 】内は訳者の追記部分です。また訳文は日本語での読み易さを優先して、見出しを加えており、原文とは異なる形で文や段落を分割することもあります。更に今回は元記事の画像を所々、変更しております。
ちなみに「訣」という漢字は「わけ」とも読みます。詳しくはこちらのコメント欄後半の解説をご参照ください。
そして後半では、月曜日のフルフォード氏の記事で、「トランプのロシア【疑惑】を調査したロバート・マラーはエプスタインに近かった」と書いてあった意味が明らかに。
大手メディアの攪乱報道とは一線を画した内容ですし、ソルカ・ファール女史の記事は基本的に「キリスト教徒イコール味方、よってトランプさんは良い人」という単純な図式なので、俄かには信じられないかもしれませんが、興味深いことは確か。
さてここからは人物名の表記についてなので、興味のない方は本文へ移ってくださいませ。
人物名は毎回、日本語版ウィキペディアを基本に、本人やその国の報道機関の発音を動画などで確かめてカタカナ表記しています。そしてウィキが後者と著しく違うことに気が付いた場合は、後者を優先しています(※例えばウィキではご先祖のドイツ式に「ミュラー」となっていた「マラー」特別捜査官など……あれ、今ウィキを確認したら見出しが「モラー」に変更されてますな。あと、日本独特の表記で定着してしまい、現地読みにすると著しく違和感がある場合など、例外も勿論あります)。
それは兎も角、ウィキペディアでは「ジェフリー・エプスタイン」だったので、これまでフルフォード氏など他の翻訳記事でもそう訳していたのですが、私が聞いた限り大手メディアもオルタナ系もRTの各番組も「エプスティーン」と毎回呼んでいたので引っかかっておりました。
ですが今回の記事が取り上げたアコスタ労働長官も後者でしたので、「エプスティーン」に変更することにします。本人が名乗っている動画は見つからなかったので100%確実ではありませんが、かつて起訴しようと本人に面会している筈の官吏が名前をずっと呼び間違えることは考えにくいので。
細かい差ですが、気にされる方向けに念のためお断りしておきます。次回からは同様の例では、断りなく変更しま~す。