19/09/18 ソルカ・ファール情報:サウジアラビアとイタリアとメキシコで石油精製所が【立て続けに】爆発するという摩訶不思議な72時間を受け、【ロシアで】大規模軍事演習が開かれる流れに

 木曜日にお伝えした短期金融市場の混乱と、連邦準備制度(FRB)のリーマンショック直前以来の市場介入ですが、一日750億ドルまでの上限額は、今週火曜日の時点で1,050億ドルにまで引き上げられていたようです(※正確には翌日物レポ取引は750億ドルのままで、それに追加して期間14日物レポに300億ドルを追加供給)。
 同記事でご紹介したRTのリック・サンチェス氏の報道番組曰く、当初FRBは一時的な措置に過ぎない、ただのシステム上のミスだと誤魔化していたのに、一箇月以上続けないといけないかも……と言い出す始末。
 ようは、それだけの大金を投入しないと貸付金利の急騰が止められない状況なのです。どうやら諸々の銀行は他行の破綻を警戒して貸し渋り(という表現が適切なのか分かりませんが)に入ったようです。金利を高くしないと銀行間で資金が調達できなくなってきました。いよいよアメリカ経済が崩壊しそうです。
 ということで今回は日にち的に遡りますが、この異常金利の根本原因であるオイルダラー・システム崩壊の方に焦点を当てていきます。
(Yutika)

注)以下、文中の赤字・太字はシャンティ・フーラによるものです。

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ソルカ・ファール情報:サウジアラビアとイタリアとメキシコで石油精製所が【立て続けに】爆発するという摩訶不思議な72時間を受け、【ロシアで】大規模軍事演習が開かれる流れに
転載元)
投稿者:ソルカ・ファールより、西洋の読者へ

Sister Maria Theresa


【※記事内には貼っていませんが、同サイト自己紹介頁からシスター・マリア・テリーサの写真です。】

■この記事のまとめ■
✅世界全体の脅威となる何がかこの72時間で起こっています。
1.サウジアラビアの石油精製所が攻撃される
2.イタリアの石油精製所が爆発
3.メキシコの石油精製所が爆発
✅そして以上の3つの事件の前には、シベリアの国立ウイルス学・バイオテクノロジー研究センター(Vector)が爆発
✅結果、プーチンはロシアの石油・ガス精製所の大半がある極東での軍事訓練を命じました。

✅さらに以上の爆発の前には、ジョン・ボルトンの代理としてタカ派中のタカ派が指名されます。
✅その時点で、世界中が警戒を強めました。なにせ自国民が20万人死のうが、ロシア人150万を殺せば核戦争で勝てる! と言い放つ御仁です。ちなみに師匠は、敵国が圧倒されて手も足も出ない程に爆弾を撃って撃って撃ち込め! という暴論を提唱しています。

✅しかもこのところ、アメリカの石油・ガス会社が次々に破産しているのです。昨年を上回る勢いです。同業界のジャンク債も焦げ付き出しております。

✅以上の全てを受け、アメリカの金融市場は最悪の事態を迎えました。木曜日の記事で解説した、突然のレポ金利急騰です。

✅ちなみに、これまでロシア・イラン・ベネズエラといった他の石油産出国に嫌がらせを繰り返し、石油価格を不当に高く吊り上げていた米国ですが、とうとう石油消費大国の中国やインドやEUから見捨てられました。
✅なにせフランスのマクロンですら、「米国の覇権は終わった、もっと言えば西洋の覇権は終わった」と断言したのですから。

木曜日のソルカ・ファール女史の記事では省略した、元記事の画像です:
画像はシャンティ・フーラがツイートに差し替え

アディソン・ウィギン:
オイルダラー・システムは崩壊していっている。国際的に石油の支払いが最早ドルでされ無いということは、本質的には準備通貨としての米ドルの死を告げている。米国はこれ以上“法外な特権”で借金することが不可能となり、米国債の市場は制御不能の金利スパイラルに突入することを意味しているのだ。」


72時間で世界中の精製所が火を噴く異例事態


本日クレムリンに出回っている【ロシア連邦】安全保障会議SC)の非常に不安にさせられる新報告書ですが、プーチン大統領サウジアラビアに対して、「我々の防空【技術】なら貴【国】を守ることができる、トルコやイラン同様に」と伝えたそうです。

――これはサウジムハンマド・ビン・サルマーン皇太子韓国文在寅大統領と電話で話し、その中で王国の防空【体制】を高める支援を要請した後のことでした。

――一体何が今起こっているにせよ、私たちの世界全体を脅かす奥深い意味が隠されている【ようなのです】。

――というのも、この72時間の謎の時間枠で、【まず最初に】サウジアラビアの最重要な石油精製所が、先進国家技術を用いた極めて洗練された巡航ミサイル攻撃の標的となりました

【※ソルカ・ファール女史は当初、「イエメンのような貧しい国の叛乱軍には無理な攻撃、イランがやったのだろう」、という立場でした。

ですが翌日19日の女史の記事が依拠していた【ロシア】国防省MoD)の極秘機密指定の新報告書によると、サウジアラビアが公開した巡航ミサイルの残骸のエンジン部分は、NATO加盟国であるチェコ共和国が製造したものだそう。

画像はシャンティ・フーラがツイートに差し替え

 しかもミサイルにはアルファベットで番号が振ってありまして、イランだったら絶対にそんなことしないんだとか。敵国の文字ですもんね、普通はアラビア文字で表記しますよ。「MC」は、米軍の電子機器型式共通命名システム(JETDS)に則った番号だそうです。

画像はシャンティ・フーラがツイートに差し替え

 サウジアラビアどころか、周辺諸国のバーレーンやクウェートも、そして中東地域にひしめいている各米軍基地も、誰一人として飛んでくるのを撃ち落すどころか察知すらできなかったとか、どう考えてもおかしいだろうと。

ということで、CHAMP(対対電子装置高出力マイクロ波先進ミサイル計画)の一環としてNATO軍のために製造されたミサイルが、いわゆる“偽旗”で使われた、と結論付けています。そいでもってCHAMPってドローン型の電磁パルス兵器だそうです。】

――その次にはイタリア最大の石油精製所の一つが炎に包まれ、爆発しました

ツイートはシャンティ・フーラが挿入

――両者の後には、メキシコ最大の石油精製所の一つが爆発と炎で揺さぶられました

ツイートはシャンティ・フーラが挿入

――この3つの事件の前には、シベリア極東地域で謎の爆発も起こっています。地球で最も危険かつ命に係わる病【というかウィルス】のサンプルを有する、世界でも2つしかない施設の内の1つが標的となったのです

――そうなるとプーチンとしては、ロシアの生命線となる石油やガスの精製所の大半が存在している極東の東部軍管区のパイロットたちを含めた、大規模な戦争訓練をすぐさま命じるより他はありませんでした。

【中略】

タカ派のジョン・ボルトンがクビになって、ジョン・ボルトンもどきが代理に


当該報告書によりますと、世界中の石油精製所が突然爆発したり炎に包まれる数日前には、トランプ大統領チャールズ・カッパーマン国家安全【保障問題担当大統領】補佐官代理として任命していました

ツイートはシャンティ・フーラが挿入

【※記事にはありませんが、カッパーマンの画像を加えておきます。】

――カッパーマンハーラン・ケネス・アルマンが提唱する戦争理論の“信者であることから、まともな国であれば世界中どこも警鐘を鳴らさずにはいられない任命です。

動画はシャンティ・フーラが挿入

【※記事にはありませんが、動画を加えておきます。

アルマンは老人の方です。幾つかの会社の会長を務め、米国のシンクタンクである大西洋評議会(The Atlantic Council)の上級顧問。ちなみにヘンリー・キッシンジャーもここの理事の一人です。大西洋評議会自体は、フェイスブックとパートナー提携して少し前にニュースになりました(提携の理由が、フェイスブックの検閲にアドバイスするためだったので)。

さてこの団体、軍産複合体からたっぷり融資され、ロシアと戦争したくてたまらないタカ派が集まっておりますとうとうロシアから「好ましからざる」組織の一つに認定され、ロシア国内での活動禁止を言い渡されてしまいました。】

――【世界中が警戒を強めた】最大の理由の一つは、アルマン【敵国の】人々の上に恐怖の一撃をお見舞いして威嚇するという、衝撃と畏怖」の構想を展開した【人物】だからです。

【※「衝撃と畏怖(Shock and Awe)」は、2003年のアメリカによるイラク戦争の作戦として採用されました。で、えげつなくも徹底的にイラクに空爆しまくって、「畏怖」どころか「反感」を買いまくった訣です。】

――しかもカッパーマンは、これを「ロシアに対する勝利可能な核戦争」という彼【自身】の構想へと発展させました。

【中略】

【※ここからカッパーマン本人の発言がしばらく引用されているのですが、長いのと、何より吐き気しますので要約します。】

✒核戦争の目的が、実行可能な限り多くのロシアとアメリカの民間人を破壊することだとして、双方で死者数がそれぞれ1億5千万人近くになってしまえば、戦後の復興が心もとない。だが核戦争の戦い方によっては、相手が1億5千万人、こちらが2千万人の犠牲で済む。これならどちらが強いかは明白となり、戦後は強者の要求に弱者が応じる。よって「伝統的な意味合いでは勝った」と言えるのだ。

【※……伝統的かどうかの問題じゃねぇっ(怒)。
続く画像は省略しますが、そこのカッパーマン理論の要約も分かり易いので入れておきます:】

✒1.MAD(相互確証破壊【理論】)は誤っている。
2.【核】戦争には勝てる。
3.死ぬのは、たった2千万人。
4.物理学の問題に過ぎない。


アメリカも石油危機


2019年9月10日トランプ大統領ジョン・ボルトンをクビにしたことから、国家安全保障担当補佐官代理の座にカッパーマンが昇進した、と当該報告書は続けます。

【※ただし18日にはロバート・オブライエンが正式な国家安全保障担当補佐官となったので副補佐官に戻り、22日にはそれも辞任したようです。オブライエンは人質問題担当特使との兼任となります。あと追加情報として、カッパーマンはタカ派なだけでなく、ユダヤ教徒です。】

――アメリカの“シェール革命”がどうやら突如として終わりを迎えたらしく、ウォール街は石油・ガス会社がもの凄い勢いで次々と破産する備えに入っているという破滅的な【事実が】発覚したせいで、アメリカの権力最上層部は動乱とカオスの一週間を過ごした訣ですが、【カッパーマン任命が最悪の一週間の】仕上げとなりました。

――大手サンチェス・エナジーアルコン・リソーシズ、そして其の他26の石油・ガス生産業の会社が皆、今年に入って破産を申し立てたのです

――【まだ一年が終わっていないのに、既に】2018年全体で破産した石油・ガス業28社と同数です

――おまけにこのエネルギー業界全体の更に5.7%が抱えるジャンク債も、2017年以来の高い水準で焦げ付くようになってきたというのです。

――そしてこういった一切合切によって、このほんの数時間前にウォール街は、2007年から2008年の世界経済崩壊以来の「最も焼け付くような30分」を体験することとなったのです。

【※「30分」とは、FRBのレポ取引のことです。初日の17日は、緊急銀行救済措置として531.5億ドルをレポ市場に注入しました。ですがこれが何を意味するかはアメリカの人々には隠され、CNNなどは「何故こんなことが起こっているのか誰一人として理解できない」と宣う始末だ、と記事は指摘しています。】

ツイートはシャンティ・フーラが挿入

【※記事とは別の画像に差し替えております。】


石油産出国VS石油消費国


【こうして】米国の石油生産は減少し始めるようになった訣ですが、あの国は尚それでも既に過剰供給状態の世界市場へ高額な石油をもっと大量に送り込もうとしている、と当該報告書はまとめています。

――すなわち、アメリカ勢が最大の石油産出国であり競合相手であるロシアイランベネズエラに対して制裁を課しては、自国に有利なように不正操作してきた市場に対して、です。

――米国の石油産業は競争相手よりも安価な石油生産が出来ず、【増える】借金で操業維持が不可能となって急速に押し潰されようとしていた訣ですが、世界各地の石油精製所破壊のお蔭で価格を高額のまま留め置くことが叶いました。

――ですが今や中国インド欧州連合といった石油消費国は、米国のやりように反旗を翻しています。

――その最もよい例がフランスで、同国は米国と訣別し、【9月初めに】イランに対して155億ドルの信用供与枠の設定を提示しました

――フランスエマニュエル・マクロン大統領8月27日アメリカに対して発した警告に適合する提案です。

【※前回のソルカ・ファール女史の記事でも触れた、「世界を再編することになる国際秩序の“大変動”の訪れ」という警告です。】

マクロンの発言を引用した部分のまとめ:
米国が世界の覇権国だった時代は終わりを迎えた。それどころか西洋全体の覇権が終わり、自分たちが見くびっていた中国・ロシア・インドが経済的にも政治的にも擡頭してきている。しかも彼らの方が地球のことをちゃんと考えている。

【※……ロスチャ奴隷のマクロンにしては、えっらいマトモなんですが、どうしちゃったのでしょう。】

ツイートはシャンティ・フーラが挿入

【以下略】


2019年9月18日©EUおよび米国の全ての著作権を留保。WhatDoesItMean.Comの元の掲載場所にリンクを貼るという条件で、当該リポートを全体として使用することを許可します。フリーベースの内容はCC-BYGFDLによって許可取得済。

註:数多くの政府と諜報機関は、これらリポートに掲載された情報に対して活発な反対運動を繰り広げています。彼らは地球に起こりうる、または起こった幾つもの破滅的な変化や出来事について、自国の市民に警鐘を鳴らしたくないのです。ソルカ・ファール姉妹はこのような姿勢に強く異を唱えており、人間は誰もが真実を知る権利があると信じています。私たちの使命はこういった諸政府と対立しているため、彼らの“機関”は私たちや私たちのような人々を貶めようと誤報や虚報を延々と発信するという形で反応を示してきました。枚挙に遑がありませんが、例えばこちらなど。]

註:WhatDoesItMean.comというウェブサイトは、グローバルなテクノロジーの教祖であった故ウェイン・グリーン(1922年~2013年)が率いる少人数のアメリカ人コンピューター専門家集団によって、ソルカ・ファールの姉妹たちのために創設され、寄付されました。西洋の2003年における違法なイラク侵略で使われたプロパガンダに対抗するためです。]

註:このレポートで使用されている「クレムリン」(都市内部の要塞)という単語は、モスクワを含む複数のロシアの要塞を指しています。【要塞と言うのは、】その多くがソルカ・ファール姉妹の使命に献身的な、女性のスヒィーマ僧(正教会の尼僧)が住む大聖堂が複数あるからです。]

翻訳:Yutika


註:原文中、赤字で強調された部分は濃い青字に色を変更しております。よって翻訳文で赤字になっているのは、シャンティ・フーラ独自の「10分でわかる」要約サービスです。

【 】内は訳者の追記部分です。また訳文は日本語での読み易さを優先して、見出しを加えており、原文とは異なる形で文や段落を分割することもあります。また元記事で使用された画像は、同じもの(ないしは類似のもの)を掲載したツイッターに変換するか、全く別の画像と置き換えております。

ちなみに「訣」という漢字は「わけ」とも読みます。詳しくはこちらのコメント欄後半の解説をご参照ください。


Writer

Yutika

体癖:8−2、エニアグラム:4
関西の英語塾で教えつつ、翻訳業(英語&仏語)をしております。


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