ユダヤ問題のポイント(日本 明治編) ― 第8話 ― 明治維新の裏側

 この地球世界は物質世界です。原則としてこの世界で起きた数々の問題はこの世界で解決しなくてはいけません。物質世界には物質世界のルールがあり、そのルールによって問題は処理されなければいけないからです。人間が起こした問題を神が降臨して魔法のように一挙に解決するなどはないのです。
 そして問題解決にはその問題の事実を把握しておく必要があります。事実に光を当てて認識することが欠かせないのです。しかしこの物質世界の問題を物質世界の視点でのみ把握できるか?といえば無理なところもあるのです。同じ位置の視点では見えないものは多々あります。
 明治維新は複雑です。物質的な動きでも、日本のいくつかの勢力と外国のいくつかの勢力が絡み合ってもいます。そしてその背後には秘密結社を動かす勢力が絡み合ってもいます。
 過去、フリーメイソン組織をホワイト・ロッジ、ブラック・ロッジ、ホワイト・ロッジの闇組織がそれぞれ自陣に取り込もうとしてきたのを見ましたが、同じような構造がやはり明治維新の裏側にあります。
 この三者の構図はハイアラーキ(国津神)の霊的世界ですが、八幡系と春日系の権力争いなどというホツマの神(天津神)レベルの関与もあります。
 このように明治維新は複雑ではあるのですが、基本となる底流とでも表現すべきものがあります。それがやはりハルマゲドン・救世主降臨計画だったのです。日本にユダヤ王・世界王を誕生させる動きとも表現できます。これが底流にあってそれを軸として、いくつもの勢力が争い、時には協力し、妥協やおそらくは密約を交わしたりしながら歴史が展開し、明治維新が成立していったと見受けられます。
(seiryuu)
————————————————————————
ユダヤ問題のポイント(日本 明治編) ― 第8話 ― 明治維新の裏側

明治維新の底流にあったもの 〜光格天皇の祭祀


明治維新を実現させた日本での中核組織が、秘密結社八咫烏の政治部門組織となった「天忠党でした。秘密結社八咫烏は日本最強最古の霊能集団でありカバラの使い手です。古代イスラエルの末裔である秦氏が組織した秘密結社でもあります。

「天忠党」は八咫烏とタッグを組んだ光格天皇の「尊皇討幕」の意思で組織されたのですが、光格天皇、そして八咫烏(秦氏)の霊的なバックにはマイトレーヤ、ミトラ、サナット・クマラのホワイト・ロッジの存在がありました。更にそれを守護していたのが応神天皇を頭とする八幡系のホツマの神々でもありました。


光格天皇が八咫烏の神と位置づけられる役小角に「神変大菩薩」の諡号を直筆で贈った大変な崇拝ぶりは、既に日本 明治編)第7話で指摘しています。光格天皇と八咫烏が一体として動いていたのです。

更には「天忠党」が八咫烏の組織であり、背後にホワイト・ロッジ、八幡系の神という霊存在があったのは、ウィキペディアの「光格天皇」記事の「400年近く途絶えていた石清水八幡宮や賀茂神社の臨時祭の復活や新嘗祭など朝廷の儀式の復旧に努めた」という部分からも窺えます。

光格天皇が約400年ぶりに臨時祭を行ったとされる石清水八幡宮と賀茂神社ですが、石清水八幡宮の祭神は応神天皇、宗像三女神、神功皇后という八幡系の神です。そして賀茂神社を祀る加茂氏は、秦氏と一体となったといえるほどの密接な関係であり、下鴨神社の祭神の賀茂建角身命について「金鵄および八咫烏は賀茂建角身命の化身である。」(ウィキペディア「下鴨神社」)とあるのです。

神武天皇の弓の先に止まった金鵄
Wikimedia Commons [Public Domain]

八咫烏は現在は一つになっているとのことですが、以前は2つあったとのことで、複雑な部分もあるのですが、概ねはマイトレーヤやミトラが率いるホワイト・ロッジの実働部隊と見て間違いないでしょう。

この八咫烏の政治組織の「天忠党」が中核となって明治維新が実現しているので、明治維新とはその底流にハルマゲドン救世主降臨計画、新エルサレム建設計画があり、その計画の一環であったと見ても取れます。地球の霊的統治の中心である日本で、天照大神の血統の天皇から成り代わり、ユダヤ王・世界王を誕生させる動きともいえるでしょう。

明治維新とは霊的な長いスパンの観点では、ホツマの神々の支配権を奪取し、全宇宙を支配せんとするサナット・クマラの野望に基づいたハルマゲドン・救世主降臨計画が先ず基本としての底流にあるのです。こういった事柄は天忠党に集った存在の性格を見れば現れてもいるのです。

天忠党の同盟者 〜坂上一族と島津氏の出自


貴嶺会の「天忠党」の図から、 天忠党の「諸国同士」の記述で、その同盟者は水戸の徳川斉昭、薩摩の島津斉彬、坂上一族であったことが分かります。

この同盟者ですが、先ず坂上一族について。天忠党の総督で光格天皇の皇子であった中山忠伊が、前年に決起した天誅組の不首尾などの責を負って自害したのが1864年でした。中山忠伊が自害した場所が大阪平野の坂上一族の屋敷でした。この点からも坂上一族が天忠党と同盟関係にあったことが窺えます。

その坂上一族は将軍坂上田村麻呂の子孫であり、坂上田村麻呂は「漢氏」の出身です。天忠党は秘密結社八咫烏の政治組織であり、八咫烏は秦氏が結成させています。そして秦氏と漢氏は遡れば古代イスラエルの末裔であり、元を正せば同族血族です。坂上一族が漢氏であり、秦氏と同族血族であったことが分かれば、坂上一族が天忠党と同盟関係にあったことに頷けます。

次に島津斉彬の薩摩の島津氏です。島津氏について次のような情報があります。

島津家は、鎌倉時代、秦の始皇帝の末裔と称する渡来人の秦氏の子孫・惟宗氏の流れを汲む惟宗基言の子の惟宗広言が、日向国島津庄(現在の宮崎県都城市)の荘官として九州に下り、その子の惟宗忠久が、源頼朝から同地の地頭に任じられ「島津」を称したのが始まりと言われている。」(島津義弘.com

「島津氏の祖島津忠久は、室町時代後期に島津氏自身が源頼朝の隠し子と称して、源氏を名乗り、それ以後明治維新に至るまで源氏を称しました。しかし、忠久は「惟宗朝臣忠久」と記した古文書が複数残されており、現在の歴史研究では、摂関家近衛家の家人出身で惟宗氏であることが確定しています。すなわち、島津氏の出自は惟宗氏です。惟宗氏は秦氏の後裔とされております。」(Yahoo!知恵袋回答

つまり島津氏は秦氏だったのです。これはウィキペディアの「秦氏」の記事でも、島津氏が秦氏の後裔であったと図に示されているので分かります。

そうすると島津氏の家紋の意味が見えてきます。島津氏の家紋、○と十字の組み合わせは、要は薔薇十字ということでしょう。薔薇は女性器を示し、それは○とか赤色でも代用となります。十字は男性器を意味します。○十字は男女の結合であり、性錬金術を意味しているでしょう。

島津氏の家紋「丸に十字」
Author:Mukai [CC BY-SA]
黄金薔薇十字の紋章(1756年)
Author:Raziel777red [CC BY-SA]

カバラの秘奥義であり、△(陽)と▽(陰)の組み合わせ六芒星✡の陰陽道を示しているとも言えるでしょう。

天忠党と島津氏そして坂上一族が同盟関係にあったのは全く自然だったのです。元は同族血族ですから。問題は徳川幕府内にあった討幕の主力勢力であった水戸徳川です。


水戸学の目指す先 〜天忠党、水戸徳川、島津氏、坂上一族を繋ぐもの


水戸徳川出身の徳川慶喜が将軍に就任して僅か一年で徳川幕府が倒れ、明治維新が成立しています。実のところ倒幕と明治維新の最功労者は徳川幕府最後の将軍徳川慶喜だったのです。

そもそも倒幕維新運動のイデオロギーとなった合言葉が「尊皇攘夷」でした。水戸では徳川斉昭の側用人で水戸学の大家藤田東湖の息子小四郎を立てて挙兵(天狗党の乱)してもいます。

「尊皇攘夷」思想の元を辿れば黄門さん水戸光圀にあります。コトバンクの「水戸学」の欄では次のような文言があります。

「江戸時代、水戸藩主徳川光圀(とくがわみつくに)の「大日本史」編纂(へんさん)に端を発し、同藩で興隆した学派。儒学思想を中心に、国学・史学・神道を結合させたもの。皇室の尊厳を説き、幕末の尊王攘夷(そんのうじょうい)運動に多大の影響を与えた。」

「『大日本史』の編纂の過程で水戸藩に成立した学風。主として朱子学によりながらも,神道,国学をも取入れ,日本史における権力の正統性の問題に強い関心を示す点に特徴がある。」

光圀が編纂を命じた「大日本史」から水戸学が成立していくわけですが、そこでは「皇室の尊厳を説き」とあります。この尊厳ある皇室とは南朝です。光圀が正統と説いたのは北朝ではなく南朝だったのです。この水戸学が「尊皇攘夷」運動となって明治維新に繋がったのです。

そして水戸学の中には「国学・史学・神道」が組み合わされてあって、更にそのベースとなっていたのが朱子学だったのです。朱子学は明教、即ち東方ミトラ教から出てきているのです。つまり水戸学の基底部にはミトラ教があると見て間違いないでしょう。


それだけではありません。国学・史学は『ホツマツタヱ』ではなく『古事記』『日本書紀』を鑑にしており、これは水戸学に組み合わせられた神道も同じです。記紀を完成させたのは百済の王子であった藤原鎌足の息子藤原不比等ですが、最初にその編纂を命じたのは天武天皇です。

天武は天智系からは天皇と認められず、父がたはミトラ教を奉じていた蘇我氏系と見られます。『ホツマツタヱ』では天照大神からの血統が明確で、ユダヤ王の天皇が誕生する余地はありません。この天照大神からの血統は北朝に受け継がれていると竹下さんはされます。

南朝を正統とし「尊皇攘夷」で維新運動を展開した水戸学が目指していたのは、日本でのユダヤ王の誕生でしょう。背後にはマイトレーヤ、ミトラの存在があったでしょう。天忠党と水戸徳川、島津氏、坂上一族をハッキリと結びつけていたのはマイトレーヤ、ミトラだったのです。


Writer

seiryuu様プロフィール

seiryuu

・兵庫県出身在住
・いちおう浄土真宗の住職
・体癖はたぶん7-2。(自分の体癖判定が最も難しかった。)
・基本、暇人。(したくないことはしない。)
・特徴、酒飲み。アルコールには強い。
・歯が32本全て生えそろっている(親不知全て)原始人並み。

これまでのseiryuu氏の寄稿記事はこちら


Comments are closed.