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日本とドイツのコロナ助成金の実際
コロナ禍による経済苦でとんかつ油をかぶって焼身自殺を図った可能性のあるとんかつ屋さん…。
— 山下芳生 (@jcpyamashita) June 20, 2020
なんのために都政はあるのかと訴えて絶句する #宇都宮けんじ さん。
あなたの一票で、東京を変え、日本を変えよう! https://t.co/T61x8Pszu2
こちらのツイッターを見て衝撃を受けました! まず、とんかつ・・懐かしい・・10年くらい食べていないです。日本の料理人こそ、海外に出てほしい、海外でも美味しい日本の食事ができるところがほしい・・と思ってしまいますが・・。(海外の実態として、チャイニーズがスシなどの経営をしているところがほとんどです!)コロナによる経済苦でなぜ自殺をしなければいけないのか・・援助はないのか・・という点です。世界的に食品産業への打撃は大きく、デリバリー・宅配へとシフトしていかなければいけない現状です。旅行業界などの打撃も大きいです。海外でも旅行産業、留学業界などは打撃が大きいそうです。ドイツ式ポン!とコロナ援助金支給もドイツでは問題なのですが、経営を存続させるためにも、命のためにもまずこのシステムが必要!!
私はこちらの記事を拝見して、日本では、わからない、面倒なために、わずか1%くらいしかコロナ助成金を利用していない、理解していない方も多いと書いたのですが、まのじ編集長にそれをお見せしたところ、このように返答をいただきました。
ここはかなり違った印象を持ちました。日本の個人事業主は1500万社、それなのに給付すると国が決めたのは10分の1の150万社で、そもそもが異常に狭き門でした。ところがその狭き門に応募した人々にも様々な条件を課した挙句に、やっと申請できた人のフォームが不明になったり給付が想定以上に遅れていていることが大問題になっています。
海外のように一括して給付し、後日の確定申告で修正なりすべきという事業主サイドの意見を日本政府は聞きません。もしも1%の利用という数字が正しいのであれば、それしか利用できていない、というのが実態に近いかもしれません。
海外のように一括して給付し、後日の確定申告で修正なりすべきという事業主サイドの意見を日本政府は聞きません。もしも1%の利用という数字が正しいのであれば、それしか利用できていない、というのが実態に近いかもしれません。
ドイツでは、フリーランスや自営業の方に対して、コロナで収入に影響があった場合には、60万円(5000ユーロ)が3日で支払われるという噂が日本でも流れましたが、税理士によると、ドイツでのコロナ救済援助金・補助金については、問題になっていて、返金が必要な方も多いとのことでした。しかし、まずは、緊急の場合、命のためにまずはお金を支給されて、その後確定申告で修正してもよいわけです。命のためにも、日本でもドイツ方式で、3日でポン!とさっさと支給してください!! ベルリンでは投資銀行が即日支給を行なっていますので、銀行こそが今、動くべきなのです。銀行さーーん、動いて!
こちらの記事では、ドイツのアーティスト支援の詳細が書かれていますが、面白いことは貯金が6万ユーロ(700万円くらい)以下なら、失業保険ももらえますよということで、700万円以上の貯金がなければ大変ですね!と思われているところです(笑)日本の方で若い方など、たいていはこんなに貯金がある方はあまりいないような気がするのですが・・。
ドイツでは、こちらの記事によると、自営業やフリーランスの方が、4月の時点で15万人がコロナ補助金を申請したらしく、13億ユーロの援助金が支払われたとのことです。ドイツ・ベルリンの補助金は2つの種類がありました。従業員が10人以上の12月末日まで申請の補助金もあります。
1.4月まで申請のコロナ救済援助金:最長2年間で最大50万ユーロの無利子の橋渡し融資の形の流動性援助で構成され、中小企業(自営業者、フリーランサー)が使用できる。(こちらが、5000ユーロ(60万円)の援助金で、ベルリン投資銀行が行った援助プログラム こちらは生活費にも使うことができる!)
2.5月まで申請のコロナ助成金: 申請から3か月間の使用で、自営業者、フリーランサー、最大5人の従業員を抱える中小企業は、最大9,000ユーロを申請でき、従業員が最大10人の企業は、最大15,000ユーロを利用できる。(ドイツ連邦政府のプログラム こちらは生活費に使うことができない!)
参考1:Investitionsbank Berhn(投資銀行)
参考2:ベルリンぐらし「弁護士が解説!ベルリンにおけるコロナウイルス援助金のQ&A集」
1の救済援助金は、オフィスの賃貸料、リース費用、人件費(生活費の自分のお給料・保険料は可能)に当てなければいけないので、もらえる!!と喜んで申請して受け取ってしまった方は、返金しなければいけない場合が多いようなのです。補助金は収入として来年の確定申告で申請しますので、使い道も検査されます。今後詳細が決定されるとも上記に書かれています。税理士の判断になりますが、例えば、PCが壊れたので購入の場合は、これは相当するの?それともしないの? こんなところが個人的に気になります。
ドイツやベルリン在住の日本人の方は、私ももらえるんですか? もらえるものならもらいたい・・・との声を聞きました。コロナの影響は関係なく、その前からも収入が少ない場合には、対象外になるのは当然です。本当にコロナの影響を受けたのかどうか・・コロナの影響ではなく、その前からビジネスが低調であったのか・・このあたりは、ヤマ・ニヤマの法則に基づき、ウソをつかないことが求められていますし、ドイツではその後の確定申告での請求書、領収書などでわかってしまいます。ということで、返金対象の方も多く、もらったことでビクビクされている方も多いようなのです。(実際にベルリンに滞在している日本人の方もフリーランス・アーティスト・自由業が多く、基本的には収入を得ていくことも大変である方も多い現状です。こちらの記事にも書いてあります。)
弁護士の見解ではこのように書かれています。
『まず5000ユーロの援助金は以前ベルリン投資銀行IBBが行った援助プログラムで生活費(自分の給料や保険料など)に援助金を使うことは可能でしたので、XXXさんの生活に直接コロナの影響でそのような支障があれば、使うことは可能です。』(返金対象の方とは(弁護士の回答)より)
下線部の"直接コロナの影響でそのような支障があれば"・・・このあたりがポイントですね。多くの方がコロナがなかったとしても以前からの不況の影響を受けているはずですので・・・。私たちの生活の支障って・・どこまでを言うのだろう?? ということも考えさせられます。来年の確定申告以降において、すべての審査は後々になります。
日本のこちらの記事を見て、日本でもいろいろな助成金があるじゃない・・と思ったのですが、国民全体の満足には程遠く、看板や形式だけになっているようです。
また、ドイツは援助を支給してから、後で審査なので、日本のように申請時に前年度の収入と比較する方がカオスではないのかも・・とも思いましたが、日本では申請に時間がかかるようですので、本当に困っている方は、今すぐに必要なので、ドイツ式のポン!と支給の方が国民の生活や命を守ることになることもわかりました。こちらの記事でも、生き延びが先決と書かれていて、ドイツの例も書いてあります。
ドイツ式の3日でポン!は、・・・偉いようで・・
しかし、ドイツでは、コロナ補助金をもらっていない方もたくさんいますので、日本では、誰でも、どんな職業でも1人10万円を支給していることで、家族の多い方など助かっている方も多いはずです。余裕のある人でさえも受給していることが問題な日本ですね! 正社員などには受給する必要もないような気がしますが・・。余裕のある人は受給せずに、本当に必要な人にまわさないといけない・・ドイツでは、個人事業主やフリーランスで、余裕のある人はもらえない、困窮している人はもらえるとはっきりしています。
ドイツは大学でもそうですが、間口を広くして、そのあと絞っていく・・ドイツの大学を卒業できるのは、3割程度であり、ほとんどが辞めていくと言われています。日本は受験システムからもわかるように、入り口が狭くて、大学に入学すれば卒業はしやすいという価値観と似ているような気もしました。
ドイツがこのようにしっかりとコロナ支援ができるのも、税制度がきちんとしていて、教会税も犬税もありますし、しっかりと収入がある人から税金を取る仕組みになっているからです。日本も多くの税金を納めていない団体などから取るべきですし、富裕層が税金逃れできないような仕組みを作れば、もっと多くの困っている方に支給ができるはずです。
思うことは、ドイツでは、たくさん働いて収入が増えると税金の支払いが多くなるので、ある程度で仕事を抑えて、バカンスにいきます。その分を他の人が働いて収入を得ることができるのです。つまり、きちんと税金を納めるシステムがあれば、たくさん稼ぐことはしなくなるわけです。しかし、日本では、なんでもいいから稼ぎたい・・この思いこそが、奪い合いの競争になり、儲けている人ほど、税金を納めていないなどもあり・・とんでもない世界になってしまうわけです。
しかし、ドイツでは、夫婦2人で働いて一緒に住んで稼いでいると税率が高くなり、シングルの方が税率が低いので、離婚率が高かったり、結婚していなかったり、パートナー状態だったりするのかな・・。お金が基準の世界はいやですね・・
本日の音楽は・・
日の長い時期にゆっくり聴きたいですね!こちらの曲、アンダンテ・フェスティーボの曲調が大好きなのですが、シベリウスもお気に入りの曲であると書かれていました。
以前、ドイツでは、数日でコロナ助成金が振り込まれる!という報道が日本でもあったかと思いますが、問題山積で、今後確定申告での審査があるとも言われています。しかし、命を守るためにも、3日でポン!と入金してくれるドイツはいいのかも・・とも思いました。日本での自殺の報道を見て考えさせられました。
第64楽章は、ドイツ式コロナ援助金支給システムは偉い!?です。