総務省の接待問題に影響され、農水省の幹部6人も突然に処分発表 / 国会では答弁拒否でアキタフーズを徹底調査をする気もない隠蔽体質

 総務省の接待問題は、利害関係者からの接待という倫理規定違反、総理の長男という公私混同の利益誘導も加わった菅首相の持つ独裁的な人事権、「電波利権」と言われる総務省の特殊な許認可など行政を歪める問題点が山のように表出しています。この大混乱に乗じて影を潜めていたようなアキタフーズ問題ですが、総務省の幹部が24日に公務員倫理規定違反で処分された事態を受け、唐突に農水次官ら6人の処分を発表しました。以前に贈賄罪で起訴されていたアキタフーズ元代表からの接待を受けていたことが理由ですが、急に思い立ったような処分でした。
 25日の衆院予算委員会で今井雅人議員が野上農水相に、2019年〜2020年のアキタフーズへの補助金の金額を聞きました。この質問自体は公表された事実の確認程度のものと思われますが、そこから展開された答弁拒否には呆れました。国からの補助金の額が言えない農政って。官僚6人の疑惑で済まないと答えているようなものではないか?
 総務省を見ても農水省を見ても、政府与党に調査能力も自浄能力もないことがハッキリします。メディアは野党の追求が甘いと言うべからず、常識的に対処できない政府がヤクザなだけだ。
・・・それにしても最近の生まれ変わったような金田勝年委員長は立派です。棚橋委員長時代とは見違えるまともな議事運営をなさっています。最初の動画の見どころはそこかも?
(まのじ)

注)以下、文中の赤字・太字はシャンティ・フーラによるものです。

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配信元)

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農水次官ら6人処分、鶏卵業者側負担の会食に参加…吉川元農相と前代表が同席
引用元)
 農林水産省は25日、吉川貴盛・元農相と大手鶏卵会社「アキタフーズ」の秋田善祺よしき前代表が在宅起訴された贈収賄事件を巡り、2人が同席する会食に参加していた枝元真徹次官ら6人を減給や戒告などの処分とした。飲食費は前代表側が負担しており、利害関係者からの接待を禁じた国家公務員倫理規程に違反すると判断した。
(以下略)
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山田内閣広報官の国会招致、総務省と農水省のダブル接待問題で菅政権を見切る声が自民党から続々〈週刊朝日〉
引用元)
(前略)
 接待問題は農水省にも飛び火した。本誌でも追及してきた元農水相の吉川貴盛氏が起訴された鶏卵疑惑の贈賄側として起訴されているアキタフーズの秋田善祺氏から接待を受けていたとして農水省幹部が処分されたのだ。
(中略)
「吉川氏の事件に関連することなので、本当ならもっと早く処分すべき話。しかし、マスコミの目が政治家ばかりで、農水省は注目されず、様子見だった。そこへ菅首相の長男接待疑惑で、総務省が注目をされた。次は農水省にくるとあわてて処分を出した(中略)」(農水省幹部)
(以下略)

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