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ユダヤ問題のポイント(日本 昭和編) ― 第17話 ― 731の遺伝子(中)
731の遺伝子作動が映り込む映像
「731の遺伝子」と題しています。これは731部隊が「その遺伝子とも呼ぶべきもの」を生み出したという意味ではありません。正確に記せば“731部隊を生み出した遺伝子”となります。題名には731部隊の振る舞いが「その遺伝子とも呼ぶべきものを強化し鮮明にした」という意味も込めてはありますが…。
“731部隊を生み出した遺伝子”が明らかに作動している場面の映像を、ずいぶん古くなりますが以前に取り上げたことがあります。2017/05/23の記事です。「せせら笑う」三者の映像についてです。
場面映像の古い順から記すと、一つめは脳死・臓器移植を巡る推進派と反対派のテレビ討論です。反対派の医師たちを「せせら笑う」推進派の医師などの面々がそうです。
次いでは、原発の稼働を巡っての京大小出裕章助教(当時)と東大大橋教授の討論映像、「プルトニウムは飲んでも大丈夫…」などとうそぶきながら「せせら笑う」大橋教授の映像。
そして最後が安保法案参院本会議の最終局面、採決直前の野党の反対討論を公明党山口代表とその周囲が(ヤジを飛ばしながら?)「せせら笑い」談笑している映像です。この三者、おそらく脳死・臓器移植推進派の医師などたちは、731部隊に直接的に関係する面々、大橋教授など原発稼働を推し進める勢力も同様である可能性は高いです。
公明党の山口代表たちは、直接は731部隊とは無関係でしょう。しかし間接的な意味では繫がっていると見てもいいでしょう。
何よりも「せせら笑い」映像の三者、彼らには共通して“731部隊を生み出した遺伝子”が作動しているのが見て取れます。過去記事では彼らの共通項として次の指摘をしました。
自身のバックには巨大な力と権力が存在し、自身はその巨大な存在に連座する代弁者で、選ばれし優等エリートであるとの選民意識が明瞭に見て取られます。
彼らのその高慢と「お前たち弱者・劣等者たちが何をほざいたところで…」との弱者と見なしたものへの嘲りが「せせら笑い」になっているのだとも。
改めてですが、「脳死問題」とは、「生きた臓器」の移植をその生体実験を適法のもとで行いたくてたまらない医師たちが、そのため「脳死」を「人の死」とする法律を求めたものです。「死んだ臓器」など使い物にならないからです。
「歴史の襞の中から6」で「(昭和)43年の和田寿郎の心臓移植手術」を取り上げています。当時、和田医師は殺人罪で告発されています。
【メモリー】Japan
— 菊田邦洋✳️ (@palaiso9) August 7, 2019
51年前のきょう、
昭和43年(1968) 08/08
和田寿郎札幌医大教授が日本初の心臓移植手術を行う。 pic.twitter.com/VUP9yoQEEs
右から二人目が心臓移植手術をする和田教授
こういった彼らの振る舞いを観察すると、証拠はなく邪推のそしりもあるでしょうが、彼らが闇では臓器移植を、生体解剖実験を実践していたのではないか?との疑念が拭えません。
ともあれ、元々は人間の死、個人の死の概念に「脳死」などはなく、本来は殺人罪が適用される行為を適法にすべく進めていったのが「脳死・臓器移植」の法案です。本来は完全な犯罪の残虐行為を、巨大な力を背景にそれを「正当行為」として推し進めていく、この姿は731部隊の姿とオーバラップします。
満洲では、関東軍は絶対権力と言えたでしょう。その絶対権力をもとに731部隊は生体解剖実験など残虐非道な行為を繰り返していました。
Unit 731: Japan discloses details of notorious chemical warfare division https://t.co/orjRNF0SIX
— The Guardian (@guardian) April 17, 2018
編集者註:ガーディアン紙の翻訳記事はこちら。
不法を力で正当化するのを誇る面々
本来は犯罪であるはずのものを、力を背景にそれを捻じ曲げ、ねじ伏せ「正当化」していく、これは原発稼働も安保法制も同じことです。
日本での原発稼働、そもそも地震大国である日本では、本来は原発の建設稼働が許可できる場所など皆無でしょう。これも、本来は違法のものを力で適法に捻じ曲げ、原発の建設稼働を実現させていったものと言えるでしょう。
元来からムリであるはずの原発の建設・稼働、これの本当の目的は何であったのか?
小出裕章氏たちが既に指摘しています。
原発の建設稼働の表向きの理由は、資源の乏しい日本での「電力確保」ですが、これはウソです。現に原発稼働なしでも日本の電力は足りています。
また、原発を電力確保のためと言っても、原発のウラン燃料そのものが非常に貧弱な資源でしかないので、原発が長期の電力確保に資するわけでもないのです。
それでは何のための原発か?
ズバリ❗核兵器の開発と保持、これがその目的です。
この原発の建設はアメリカ側からの要請(命令?)によるものであったのは既によく知られた事実です。
原発の仕掛人
— 桑ちゃん (@namiekuwabara) February 18, 2021
興味深い記事を記載しましたね。
2021年1月29日日刊ゲンダイ
中曽根康弘・正力松太郎
安全神話作り上げに貢献した人物。
核のゴミ売り商人 pic.twitter.com/2QtwYr7jfn
編集者註:日刊ゲンダイの元記事の続きはこちら。
しかし、…原発はアメリカ側から、その力によるものだけで進められたのか?
違う力もあったでしょう。
日本で原発を推進し「原発の父」とも呼ばれているのが、読売新聞の正力松太郎と中曽根康弘元首相です。彼らが誰の部下であったのか?
これを知っていけば、原発推進の背景に何が存在していたのか?のおおよその見当はつくでしょう。
ついで強行採決で成立した安保法制についてです。
安保法制、これは日本の最高法規である憲法に照らせば明らかに違法です。これも違法を力で適法に捻じ曲げていったものでした。言うまでもなく、これを無理やり成立させたのが安倍政権で「せせら笑い」談笑の山口公明党代表との連立政権です。
安倍政権がどのような人脈によって構成された政権であったのか?
公明党の母体である創価学会がどこに所属する組織であるのか?
安倍首相が本当に仕えているのは裏天皇であり、彼を中心として日本会議、神社庁、右翼はもちろん、統一教会、北朝鮮まで一体になっているわけです。(中略)...本質は裏天皇内閣と言うべきかも知れません。
(2014/11/28 時事ブログ)
今回の安保法制の強行採決に至る一連の経緯は、多くの国民を目覚めさせたという側面が確かにあります。しかしそれ以上に、裏天皇陣営がクーデターを成功させたということは、今後、巧妙なやり方で、目覚めた市民を弾圧する形に出て来るのは間違いないと思います。
(2015/09/21 時事ブログ)
安倍政権は、中国と戦争するために意図的に作られた政権です。3.11も、そのために仕掛けられたと考えてよいと思います。安倍政権の後ろ盾は、日本会議、創価学会、統一教会ですが、背後に隠れているのは、満州を作った勢力です。彼らがCIAと足並みを揃えていたと考えて良いでしょう。
(2018/07/23 時事ブログ)
安保法制の強行採決もこれらのことを知っていけば、その背景についてのおおよその見当はつくでしょう。そして、原発推進の背景も、安保法制を不法に成立させた背景にも同一の存在があることも見て取れるでしょう。
脳死・臓器移植の推進、原発建設稼働の推進、安保法制の強行採決。これらには全て同一の遺伝子とも呼ぶべきものが内在していて、それが発動していたのです。“731部隊を生み出した遺伝子”です。
この遺伝子は「力で不法を適法に捻じ曲げ、それを誇る。」という特徴を持っています。
そういえばアベシの祖父の岸信介について次の記述があるようです。
岸信介ほどたくさんの法律と特殊会社を作った人もいなかった。なにしろ満州人たちから『法匪』と呼ばれていた。
(『満州帝国史』太田尚樹著)
「法匪」とは「法律を詭弁的に解釈して、自分に都合のいい結果を得ようとする者を指す呼称。」(weblio辞書)です。
要は、岸信介が「法匪」と呼ばれたのは、アヘン事業を始め、違法な事柄を適法にするための「たくさんの法律と特殊会社を作った」からということです。岸はそれを誇っていました。件の遺伝子の発動した姿です。
731部隊の姉妹機関 〜秘密の特殊任務を担当
発動していた遺伝子、《櫻井ジャーナル》2009.06.19記事で次の記述があります。
臓器移植を考える場合、日本には特別な問題も横たわっている。日中戦争で日本の医学界が軍と共同で行った細菌兵器、化学兵器の開発である。その末端にあった「実験部隊」が「731部隊」であり、そこでは生体解剖も行われていた。この人脈がミドリ十字や国立予防衛所研究所(現在の国立感染症研究所)につながっていることは、様々な人が様々な場所で指摘している。
ここでは、731部隊といっても末端の実働部隊であり、本体には日本医学界と軍があって、それによる生産物だとの指摘です。そして、その人脈が現在も稼働しているということです。
この指摘はその通りで、ウィキペディアの「陸軍習志野学校」記事の「前身」の欄には面白い記述があります。次のものです。
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1933年(昭和8年)
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永田鉄山参謀本部第2部長と小泉親彦陸軍医学校校長は、毒ガスを習志野学校で、細菌戦は731部隊で行うことを決定。新聞で、化学戦学校が千葉県習志野に設置されることが報じられ、まもなく正式に「」と命名。
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永田鉄山参謀本部第2部長と小泉親彦陸軍医学校校長は、毒ガスを習志野学校で、細菌戦は731部隊で行うことを決定。新聞で、化学戦学校が千葉県習志野に設置されることが報じられ、まもなく正式に「」と命名。
「毒ガスを習志野学校で、細菌戦は731部隊で行うことを決定。」
この決定は軍と医学界(科学界も)によるもので、彼らが731部隊と毒ガス兵器の習志野学校を姉妹機関として生み出したと言うものです。
731部隊は、中国大陸で実際に幾度も細菌戦を行っていますが、同様に日本軍は日中戦争では毒ガス兵器も幾度も使用しています。中国大陸に遺棄された日本の毒ガス兵器が問題にもなっています。
731部隊と習志野学校は姉妹組織となりますが、この姉妹組織は他にもあります。「登戸研究所」と「陸軍中野学校」がそうです。
登戸研究所は様々な兵器開発を研究していたのですが、その中にはウィキペディア記事を見れば分るように、原子爆弾、そしてウイルス兵器もありました。
また、偽札による作戦も実行させています。「杉工作」と命名された偽札の作戦は、特務機関「松機関」が担当したのです。
陸軍中野学校はスパイ養成学校で、明石元二郎が深く関連しています。この中野学校は現在の自衛隊の秘密組織「別班」に直に繫がっているのは確実です。
731部隊、陸軍習志野学校、登戸研究所、陸軍中野学校、これら姉妹機関組織は秘密の特殊任務を担当していました。この意味で、特には特務機関の名前はついていなくてもそれぞれが特務機関です。
誰かの「実働部隊」だったと見ても間違いではないでしょう。
彼らは自分たちが選ばれし優秀なエリートであり、他は劣等種族であって、自分たちが好き放題に扱うべきだと思い込んでいるようです。しかし、彼らのエリート意識そのものが劣等意識の裏返しであり、他者の奴隷支配を実行している彼ら自身が、自分の「心の闇」の奴隷となって支配されているのが事実です。恐怖にも覆われています。この「心の闇」は誰にでもあるのかもしれません。ただし、その奴隷となるかどうかは各人次第なのでしょう。
「心の闇」に支配された支配層の人々の実働部隊として、その性向を鮮明に表したのが731部隊です。731部隊は隊長の石井四郎がある意味優秀であったので、部隊が拡大した組織となり目立ちました。しかし、日本軍の部隊で秘密の非合法行為を担当したのは731部隊だけではなく他にもあります。 直接的にそれらを生み出したのは軍であり、それに医学界・科学界でもありました。ただ突き詰めていくと、それらの全ての生みの親は「心の闇」なのでしょう。