新生児を持つママ達のセミナーの開催
新型コロナウイルスの感染を避けるために子育て広場の行事もキャンセル続きでしたが、子育て中のママ達に支援の手が全く届かなくなるのも問題なので少しずつ再開することにしました。
まず第一子の新生児を持つママ達のセミナーを始めました。参加人数を半分にして時間も短縮しました。マスク着用、お互いの距離を取り、換気をしながらの開催です。こんな時期だからこそママ同士で話したいことがあるだろうし、私達も伝えたいことがあるのでプログラムの内容も吟味しました。口コミの勧誘が難しく、申し込んでも赤ちゃんを外出させることをためらって断念するケースも見られましたが、すぐに定員が埋まってキャンセル待ちも出ました。
今回のセミナーは緊急事態宣言の頃に出産した人が対象で、お産の時はもちろん、パートナーの面会も制限されていたママ達です。退院しても移動の制限があったので里帰りもできず、実家のお母さんも手伝いに来られなくて孤立無援で頑張っています。
「他の赤ちゃんに初めて出会えました」と嬉しそうなママ。でも、「最近寝返りができるようになったのですが、夜中に寝返りされたら心配なので寝返り防止のために2リットル入りのペットボトルに水を入れて赤ちゃんの両側を囲っています。それでも乗り越えるようになったのでどうしたらいいですか?」と心配顔です。「赤ちゃんが自力で寝てくれるようにネントレ(ほっといて眠るトレーニング)しているのですが、うまくいきません」と、赤ちゃんにはトレーニングが必要だと思っているようです。
なぜそう思うのか聞いてみると、どちらもネットに書いてあったとの事。「うつぶせになったら窒息する」「目を離せない。心配で眠れない、家事ができない」などなど赤ちゃんがどんな存在なのかも知らずに孤軍奮闘しているのです。
特に第1子を出産したばかりのママ達は人との交流が閉ざされて頼りはネットです。子育てが激変しているのを感じます。母乳をやってもすぐに泣くし、体重がどのくらい増えているのか不安だから母乳を断念するケースも増えました。
抱き方もあっという間に縦抱きが主流になりました。首の座っていない赤ちゃんにとって頭を支えるのはとても負担です。でもおしゃれな縦抱き用の抱っこベルト発売されるようになって、自分の手で横抱きにしているママを見なくなりました。
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「コロナ禍でできることは、ネットで情報を集めて発達や学力に効果があるという知育玩具を与えること。そして積極的に効率よくトレーニングしてより良い子に育てようと思います」と話してくれました。
「なぜ?どんな人になってほしいの?」と聞いたら「自分の考えをはっきり言える人になってほしいから」と答えてくれました。「え?じゃあ、知育玩具を与えてトレーニングしたらそうなるの?」と聞いてしまいました。
意地悪な言い方をしたなあ~と反省したのですが「赤ちゃんは何をしたいのかな?赤ちゃんの言いたいことを探ろう」というワークをしたばかりだったので思わず聞いてしまったのです。他のママ達も「そんな事、深く考えたことなかった」と不安げです。
「答えはすぐには出ないよ。子どもに合わせて考え続けよう。一人ひとり違うから」と言ったら安心してくれました。
そして、みんなで赤ちゃんに「ママはわからない事ばかりです。どうぞよろしくお願いします」と言って笑いました。
追伸:スーパー台風10号が我が家に向かって近づいています。これを書きながらも落ち着きません。最大瞬間風速80メートル?もうどこに逃げてもお手上げです。ブルーシート、養生テープ、ベニヤ板、水を買い求めて量販店は大渋滞。この記事が掲載される頃には覚悟を決めていると思います。4日の時事ブログに掲載された自分の体に聞く検知方法とぺりどっとさんが以前の記事で書いてくださっていた三脈の法で24時間の生存を確認しながら、神様に祈り続けます。皆様のご無事も祈ります。