注)以下、文中の赤字・太字はシャンティ・フーラによるものです。
アメリカが大使館をエルサレムに移転した14日、パレスチナ自治区のヨルダン川西岸とガザでは、1万を超す人々が、イスラエル国境に向かってデモ行進した。イスラエル軍が銃口を向けて待っていることを百も承知で国境に向かったのである。
(中略)
田中はビルの裏をつたってイスラエル軍の最前線に出た。(中略)… 小一時間もするとデモ隊が到着した。故郷を奪われ離散した民は、死をも恐れない。洪水となってイスラエル軍の前線に向かって歩いた。
「ドーン、ドーン」「パーン、パーン」・・・イスラエル軍は連射で応じた。催涙弾が雨あられのごとく撃ち込まれた。白煙で視界はゼロとなり逃げ場を失う。催涙ガスによる呼吸困難と目の痛みは、精神論でガマンできるものではない。イスラエル軍が放つ催涙弾による死者は、パレスチナでは珍しくも何ともない。
救急車がサイレンを鳴らして行き交った。阿鼻叫喚の地獄だった。救急車が そばを通りかからなかったら、田中も窒息死していたはずだ。
(以下略)
イスラエル軍の狙撃兵はデモ隊に銃口を向けて待ち構え、フェンスに近づく若者らに実弾を放って警告。「ヒューン、ヒューン」と銃弾が飛ぶ音が間近に聞こえる。後方で取材する記者団や女性、子どもたちの上空にもイスラエルの無人機が飛来し、催涙ガス弾を投下。強烈な刺激臭に多くの市民が地面に倒れ込んだ。
イスラエル軍は過剰な武力行使を「国土防衛」の一言で正当化する。それでもパレスチナの若者らは足を止めない。
(以下略)
[閲覧注意]
— ITOKEN (@itokenichiro) 2018年5月14日
正気とは思えん。まったく非武装のデモにイスラエル兵が発砲。 https://t.co/J3I2VyMw8L
Massacres! Watch as Israeli soldiers open live fire on peaceful Palestinian protesters east of the Gaza borders.#GreatReturnMarch#Nakba70#EmbassyMove pic.twitter.com/MsR2LuGeQi
— Quds News Network | #GreatReturnMarch (@QudsNen) 2018年5月14日
#パレスチナ 自治区 #ガザにて。イスラエル兵がこちらに実弾を撃ってきた。デモに対する実弾射撃、国連でも調査を求められているが米国が妨害。安倍政権が高く評価する「イスラエルのセキュリティ」ってこういうこと。
— 志葉玲 (@reishiva) 2018年5月14日
志葉玲帰国報告会 5/27 午後5時半~専修大学https://t.co/G1VMDa0ICx … pic.twitter.com/34yfpdPLxP
志葉さん。釈迦に説法だけど、望遠レンズ使ったら、貴兄が撃たれるよ。ロケット・ランチャーと間違われて。いずれにせよ、お気を付けて下さい。
— 田中龍作 (@tanakaryusaku) 2018年5月14日
万が一、撃たれても同行のパレスチナ人記者が写真を回収してくれます。
— 田中龍作 (@tanakaryusaku) 2018年5月14日
志葉さん。心おきなく いい取材をして下さい。
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東京新聞の記事では、トランプ政権は、“「聖地エルサレムはユダヤ人の首都」とのメッセージを世界に発した”と書かれています。しかし、このメッセージは嘘に塗り固められたものだと言えます。
時事ブログで何度も触れていますが、エルサレムの本来の場所は、イエメンのアシール地方であって、現在のイスラエルの地とは何の関係もありません。次に、そのエルサレムはユダヤ人の首都だということですが、これは、聖書の神とやらの約束が、現代でも有効であると仮定した上での話です。法的には何の意味もないでしょう。
しかも、その約束をしたアブラハムの血を引いているのは、パレスチナ人の方なのです。現在のイスラエルに居るユダヤ人はその大部分がアシュケナジー・ユダヤであり、アブラハムの血を全く引いていないことが、DNAからもはっきりとしています。
このように、この土地に何の関係もない人間が、おとぎ話のような紀元前の物語を根拠に、その土地は俺たちのものだ、だからお前たちは出ていけと言っているわけです。パレスチナ人は何千年もこの地に暮らしてきており、この土地は彼らのものです。
なぜ、このようなイスラエルの横暴が許されているのか。イスラエルをポケットマネーで作ったロスチャイルド家が、後ろに居るからです。