アーカイブ: まのじ

土砂崩れを防ぐのは森林ではなく実は雑草だった!? 〜 森林ジャーナリストによる草刈り考

 梅雨から初夏にかけて、世の中の草が一気に勢いを増します。
かつて連載していた「地球の鼓動・野草便り」という人気シリーズのおかげで、時事ブログでは「雑草」と言うより「野草」として親しまれる読者の方も多いと思います。
そうは言っても、ぐんぐん伸びて存在を主張する草を放置するのは勇気がいる、、。
 そんな折、興味深い記事を見ました。私たちは漠然と、木々を伐採した山は保水力を失い、水害が起こりやすくなる、と考えています。
けれども、森林ジャーナリスト田中淳夫氏のレポートによると、樹木はむしろ雨水が山の表土を削るのを助けている面があるそうです。山の表土を雨水から守っているのは、なんと地面を覆う「雑草」であると。
「草の根は地面直下を密に伸びて表土をガッチリとつかんでいる」と、とても頼もしい表現です。
そう言えば「自然は脈動する」のシャウベルガー先生も、どうやってお調べになったのか、草の根が地下数メートルにも伸びている断面図を記されていました。
 さらに田中氏は、かつて雑草が、食用、薬用以外に牛馬のえさ、農地の肥料として大変大事にされていた歴史があることを紹介されています。
すばらしい、そのような貴重な雑草をむやみに刈ることはなかろう、と思っていると、この田中氏も「草刈りをしないで済ます理屈を考えてみたが、許されないだろうなあ。」とあっさり白状されていました。
 やはり見えるところくらいは、刈りましょうか、、、。
(まのじ)

注)以下、文中の赤字・太字はシャンティ・フーラによるものです。

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雑草が国土を守る?草刈り前に考えること
引用元)
 梅雨入りした。雨が降ると、草がよく伸びる。とくに雑草が。
 町内会でも、町内一斉草刈りの日の通知が回ってきて、自宅だけでなく公園や街路の草取りに汗を流さなくてはならない。

(中略)

 はげ山に雨が降ると、表土が流されてしまい水害を発生する心配が起きる。だが山が森に覆われているとある程度防げるとされる。それを森林の大きな役割とされるのだが……(中略)
だが、樹木はむしろ雨水が表土を削る助けをしている可能性がある

(中略)

 むしろ、表土を雨滴の落下から守っているのは、地面を覆うように生えている草である。草の葉はしなって雨滴をゆっくり地面に落とす。高さもない。そして草の根は地面直下を密に伸びて表土をガッチリとつかんでいる。

 だから森林の土壌流出防止機能を支えているのは、樹木より草の方が大きいだろう。国土を守っているのは、そんな雑草である!

(以下略)

高プロ法案:使用者側の #呪いの言葉「仕事のできない人が残業代をあてにする」を解く方法 〜 残業代ゼロの実態をありのままに見る

 「ご飯論法」で国会答弁の欺瞞を可視化して下さり、最近は「国会パブリックビューイング」という街頭で国会中継の要点を分かりやすく解説されている上西充子教授が新たな呼びかけをされています。
一見もっともらしく相手の思考を縛るような姑息な意見、これを「呪いの言葉」と名付けて、この呪いにかからないよう、また呪いを解く方法を紹介されています。
 その中でも特に、高プロ法案についての呪いの言葉が強烈です。
例えば、あの竹中平蔵氏は「時間内に仕事を終えられない、生産性の低い人に残業代という補助金を出すのも一般論としておかしい」と言い、カルビー松本会長は「高い残業手当の制度があるから社員が使う。残業代を安くすれば誰も残業などしない。」と言い、ZOZOの田端氏は「(優秀な社員は)辞めたい時には辞めていい。」という言葉で「残業代ゼロが残業をなくす」という呪いをかけています。本当に残業代がゼロになれば社員は効率的に働き、残業を積極的に止めるのでしょうか。
 元記事の各国を比較した検証によれば、客観的事実はむしろ逆で、残業代が低いほど残業は蔓延しています。日本の残業代は先進主要国の半分という低い水準で、しかもそれすら踏み倒す企業が多く、事実上「残業代ゼロ」が横行しています。企業の立場では、「新しく労働者を雇うよりも、今いる労働者に残業をさせた方が人件費を抑制できる」わけです。他国のように残業代が高いと、人件費抑制のため企業は新たな労働者を雇用する方を選び、その結果、個々の労働者の残業がなくなるだけでなく、ワークシェアリングにもなります。
また厚労省の調べでは、残業代が全額支給されている人の方が、週の残業時間は短く、年休取得日数も多く、メンタルヘルス状況も良好と、良いことずくめの結果が出ています。
残業は、労働者が怠けてダラダラするのではなく、使用者側が安く長く働かせようとして発生するものでした。
 日本は、残業代ゼロどころか、諸外国並みに今の2倍程度にしさえすれば、長時間労働はさっさと改善されそうです。
労働基準法を使って「呪いの言葉」を解き、奴隷返上でいきましょう。
(まのじ)

注)以下、文中の赤字・太字はシャンティ・フーラによるものです。

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配信元)




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不審なTwitter Japan 〜 大阪地震の際のデマを放置、デマに抗議するアカウントは凍結、政権批判のサイトには警告表示まで

 災害時にはSNSが大きな助けになります。今回の大阪地震の際も、過去の震災からの知恵が多く拡散されていました。しかし同時に、地震当日の月曜日から、SNSを使った悪質なデマも拡散され始めました。内容は外国人恐怖を煽るもので、特に中国人や韓国人についての差別的なデマは、海外にも報道されたそうです。NHKでは「ツイッターなど」とはっきり名指しして懸念していますが、当のツイッター社はデマ拡散への対応はなく放置し、それどころかデマ・ツイートに抗議した人のアカウントを次々と凍結しました。「凍結する対象を間違えている、考え直してください」とツイッター社へ訴える声も無視しデマを容認する態度に、人気のインドア派キャンパーさんは、ツイッターの24時間ストライキで抗議しました。
 ところがさらに奇怪なことに、20日掲載のリテラの記事「W杯の裏でとんでもない文書が発覚!」のサイトにアクセスしようとすると、ツイッターでは「安全ではない、有害なサイト」とする警告が出ることが分かりました。記事の内容は、時事ブログですでにお伝えした、官邸と財務省、法務省、検察が改ざんで全て繋がっていたことを示す具体的な内部文書が発覚したというものです。財務省は都合の悪い文書は最高裁まで争う覚悟で非公開にすること、官邸から法務省を通じて検察に対し、佐川氏ら38人の不起訴処分に関して圧力をかけたこと、さらに昭恵夫人付き谷査恵子氏が森友土地について、「賃料引き下げ」「貸し付料減免」を要求していたことが書かれた記事です。
安倍政権にとって致命的な証拠ですが、まさかツイッター社にとっても、致命的なのでしょうか。
先の、一人ストライキ決行のインドア派キャンパーさんは「アカウントがあるうちにこうした声を上げるユーザーが無視できない数になれば」ツイッター社を動かせるとツイートされています。
SNSが支配と分断に利用されるのか、人々が有効に利用するのか、岐路のようです。
(まのじ)

注)以下、文中の赤字・太字はシャンティ・フーラによるものです。

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日朝交渉のパイプなしで拉致問題を解決できるのか 〜 メディアを使って外交まで捏造する安倍政権

 当時は、ここまで平気でウソをつく人間だとは想像だにしていなかった、と正直に認めます。
2002年の日朝首脳会談の際、安倍氏が「金総書記が謝罪しなければ席を立って帰るべきだと小泉首相に直訴した」だの「一時帰国の5人の拉致被害者を北朝鮮に戻したらダメと止めた」だの、あべぴょんが北朝鮮拉致問題を積極的に牽引してきたような捏造報道にコロッと引っかかっていました。
メディアについても、本当のことを隠すことはあっても、まさかウソを堂々と報道するなど当時は考えもしなかったのでした。
 16年を経た今、ついに日朝会談を避けて通れない安倍政権ですが、拉致問題解決を目指すとする勇ましいアピールとは裏腹に、米韓に頼らず自力で会談を成功させる手腕がないのが現実のようです。
リテラによれば、2002年当時、アジア太平洋州局長として、日朝首脳会談実現の事実上の立役者であった田中均氏は、あべぴょんによって「悪者に仕立て」られ、その業績を横取りされました。その田中氏は「歴代の局長は北朝鮮とのルートを持ち、いざという時に使って危機を処理してきた」と語っています。日頃の水面下での交渉が大きくものを言う実務です。これまで圧力一辺倒で対話を拒否してきた安倍政権はそうしたルートを保持しているのでしょうか。
安倍政権が日朝交渉担当に据えたのは、最側近である「官邸のアイヒマン」北村滋内閣情報官です。対話のパイプを持たない北村氏は、北朝鮮のマイナス情報をリークし、日朝交渉の不調やむなしとする情報操作の可能性があるようです。
 NHKは14日、外務省の日朝担当者が、モンゴルで北朝鮮担当者と接触をし、拉致問題の意見交換をしたと報道しました。ところが15日には北朝鮮側から「日本との接触はなかった」と、あっさり否定されました。最近、蚊帳の内側の国々は、日本の報道について即座にツッコミを入れて下さることが増えましたが、そうでもしないと日本人が安倍政権に騙され続けることをご存知なのでしょう。
(まのじ)

注)以下、文中の赤字・太字はシャンティ・フーラによるものです。

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安倍首相は日朝交渉やる気なし! 北とのパイプない北村内閣情報官を担当にすえ“北朝鮮にだまされない俺”キャンペーン
引用元)
 また安倍首相の“北朝鮮やるやる詐欺”が始まった

安倍首相は、(中略)日朝首脳会談について「拉致問題の解決に資する会談にしないといけない」と述べ、前向きな姿勢をアピールした。

(中略)

 実は、こうした安倍首相の北朝鮮武勇伝は、ほとんどが安倍氏自らが吹聴した自己宣伝のデタラメである
 その典型が、(中略)「安倍首相が拉致被害者5人の北朝鮮への帰国を止めた」という話だ。

(中略)

安倍さんが弟たちを北朝鮮に返さないように説得したというのは、真っ赤なウソです。少なくとも弟を説得したのは私であり、安倍さんではありません。(中略)

透氏によれば、安倍氏は一貫して一時帰国した5名を北朝鮮に戻すとの既定路線を主張し、日本政府はスケジュールを変更できないものとして進めていたという。


(中略)

 そして、それから16年たったいまもまた、安倍首相は拉致問題を本気で解決するのでなく、情報操作を使ったごまかし、政治利用を行おうとしている

(中略)安倍首相は日朝交渉の担当窓口に、なんと自らの最側近で、謀略情報操作を得意とする“官邸のアイヒマン”こと北村滋内閣情報官を抜擢したらしいのだ。

「この人事には、我々も驚きました。北村氏は元公安でむしろゴリゴリの反北朝鮮ですから、対話のパイプなんてもっているはずがない。むしろ、北朝鮮の反感を買うだけ。にもかかわらず北村氏を日朝交渉担当にしたのは、いろんな北朝鮮に関するいろんなマイナス情報をマスコミにリークさせて、拉致解決できなくてもやむなしという空気を作るためじゃないのか、といわれています」(前出・全国紙官邸担当記者)

(以下略)

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[Twitter]おっしゃれー♪

編集者からの情報です。
鳥界の左右体癖さん。
柄ゆきも寸法も、よ〜く分かってらっしゃる。
(まのじ)
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