『
ラーマーヤナ』とともにインドの二大叙事詩と称され、ギリシャの叙事詩『
イーリアス』と『
オデュッセイア』としばしば比較される。第6巻に
ヒンドゥー教の聖典である『
バガヴァッド・ギーター』を含む。
この長大な物語には、古代インドにおける人生の四大目的、法(
ダルマ)・実利(
アルタ)・性愛(
カーマ)・
解脱(モークシャ)が語られており、これら四つに関して「ここに存在するものは他にもある。しかし、ここに存在しないものは、他のどこにもない」と『マハーバーラタ』自身が語っている。これは『マハーバーラタ』という物語の世界観を表す、非常に有名な一節である。
内容
パーンドゥ王の息子である五王子(
パーンダヴァ)と、その従兄弟である
クル国の百王子(
カウラヴァ)の間に生じた長い確執と、
クル国の継承を懸けた
クル・クシェートラにおける大戦争を主筋とする。18日間の凄惨な戦闘の末、戦いは
パーンダヴァ側の勝利に終わったものの、両軍ともに甚大な被害を出す。
大戦時における両陣営の主な戦士の構成は以下の通り。
《
パーンダヴァ側》
ユディシュティラ、
ビーマ、
アルジュナ、
ナクラ、
サハデーヴァ(以上が五王子)、
クリシュナ、
ドルパダ王、
ドリシュタデュムナ、
シカンディン、
ガトートカチャ、
アビマニユ等。
《
カウラヴァ側》
ドゥルヨーダナ、
ドゥフシャーサナ他(百王子)、
ドリタラーシュトラ王、
ビーシュマ、
ドローナ、
アシュヴァッターマン、
カルナ、
クリパ、
シャクニ等。
『ラーマーヤナ』は、古代
インドの大長編
叙事詩。
ヒンドゥー教の聖典の一つであり、『
マハーバーラタ』と並ぶインド2大
叙事詩の一つである。成立は紀元
3世紀頃で、
詩人ヴァールミーキが、
ヒンドゥー教の神話と古代英雄
コーサラ国の
ラーマ王子の伝説を編纂したものとされる。
この
叙事詩は、
ラーマ王子が、誘拐された妻
シーターを奪還すべく大軍を率いて、
ラークシャサの王ラーヴァナに挑む姿を描いている。ラーマーヤナの意味は「ラーマ王行状記」。
内容
第1巻 バーラ・カーンダ(少年の巻)
子供のいない
ダシャラタ(
英語版)王は盛大な馬祀祭を催し、王子誕生を祈願した。おりしも世界はラークシャサ(仏教では
羅刹とされる)の王
ラーヴァナの脅威に苦しめられていたため、
ヴィシュヌはラーヴァナ討伐のためダシャラタ王の王子として生まれることとなった。こうして
カウサリヤー妃からラーマ王子、
カイケーイー妃から
バラタ王子、
スミトラー妃から
ラクシュマナと
シャトルグナの2王子がそれぞれ生まれた。成長したラーマは
リシ(聖賢)
ヴィシュヴァーミトラのお供をして
ミティラーの
ジャナカ王を訪問したが、ラーマはそこで王の娘
シーターと出会い、結婚した。
第2巻 アヨーディヤ・カーンダ(アヨーディヤの巻)
ダシャラタ王の妃
カイケーイーには
マンタラーという侍女がいた。ラーマの即位を知ったマンタラーは妃にラーマ王子への猜疑心を起こさせ、ダシャラタ王にラーマをダンダカの森に追放し、バラタ王子の即位を願うように説得した(ダシャラタ王はカイケーイー妃にどんな願いでも2つまで叶えることを約束したことがあった)。ラーマはこの願いを快く受け入れ、シーター、ラクシュマナを伴って王宮を出た。しかしダシャラタ王は悲しみのあまり絶命してしまった。
第3巻 アラニヤ・カーンダ(森林の巻)
ダンダカの森にやってきたラーマは
鳥王ジャターユと親交を結んだ。またラーマは森を徘徊していたラークシャサを追い払った。ところが
シュールパナカーはこれをうらみ、兄であるラークシャサ王ラーヴァナにシーターを奪うようにそそのかした。そこでラーヴァナは
魔術師マーリーチャに美しい黄金色の
鹿に化けさせ、シーターの周りで戯れさせた。シーターはこれを見て驚き、ラーマとラクシュマナに捕らえるようせがんだ。そしてラーヴァナは2人がシーターのそばを離れた隙にシーターをさらって逃げた。このとき鳥王ジャターユが止めに入ったが、ラーヴァナに倒された。
第4巻 キシュキンダー・カーンダ(キシュキンダーの巻)
ラーマはリシュヤムーカ山を訪れて、
ヴァナラ族の
スグリーヴァと親交を結んだ。ラーマは王国を追われたスグリーヴァのために
猿王ヴァーリンを倒した。スグリーヴァはラーマの恩に報いるため、各地の猿を召集し、全世界にシーターの捜索隊を派遣した。その中で、南に向かった
アンガダ、
ハヌマーンの1隊は
サムパーティからシーターの居場所が南海中の
ランカー(島のこと。
セイロン島とされる)であることを教わる。
第5巻 スンダラ・カーンダ(美の巻)
風神ヴァーユの子であるハヌマーンは、海岸から跳躍してランカーに渡り、シーターを発見する。ハヌマーンは自分がラーマの使者である証を見せ、やがてラーマが猿の軍勢を率いて救出にやってくるであろうと告げた。ハヌマーンはラークシャサらに発見され、
インドラジットに捕らえられたが、自ら束縛を解き、ランカーの都市を炎上させて帰還した。
第6巻 ユッダ・カーンダ(戦争の巻)
ランカーでは
ヴィビーシャナがシーターを返還するよう主張したが聞き入られなかったため、ラーマ軍に投降した。ここにラーマとラーヴァナとの間に大戦争が起きた。猿軍はインドラジットによって大きな被害を受けながらも次第にラークシャサ軍を圧倒していき、インドラジットが倒された後、ラーヴァナもラーマによって討たれた。ラーマはヴィビーシャナをランカーの王とし、シーターとともにアヨーディヤに帰還した。
第7巻 ウッタラ・カーンダ(後の巻)
ラーマの即位後、人々の間ではラーヴァナに捕らわれていたシーターの貞潔についての疑いが噂された。それを知ったラーマは苦しんで、シーターを王宮より追放した。シーターは聖者ヴァールミーキのもとで暮すこととなり、そこでラーマの2子クシャとラヴァを生んだ。後にラーマは、シーターに対して、シーター自身の貞潔の証明を申し入れた。シーターは大地に向かって訴え、貞潔ならば大地が自分を受け入れるよう願った。すると大地が割れて女神グラニーが現れ、 シーターの貞潔を認め、シーターは大地の中に消えていった。ラーマは嘆き悲しんだが、その後、妃を迎えることなく世を去った。
また、もう一つの論文『カナダの人口ベースのサンプルにおけるフッ化物曝露と睡眠時間と睡眠の質』には、“食事や環境由来のフッ化物は、松果体のようなカルシウムを含む部位に濃縮される可能性がある。松果体は睡眠覚醒周期を調節するホルモンであるメラトニンを合成する。…水道水中のフッ化物濃度が0.5mg/L高くなるごとに、睡眠が推奨量より少ないと報告する相対リスクが34%増加することがわかった”とし、結論として「フッ化物曝露は、カナダの高齢の青年および成人において推奨される睡眠時間よりも短い睡眠時間に寄与している可能性がある。」と記しています。
冒頭の動画は「松果体」に関するもので、“松果体は脳内の中央2つの大脳半球の間に位置する小さな内分泌器官で、人間の体内時計を調整するメラトニンや幸せホルモンのセロトニンを分泌することで知られています。…概日リズムを制御していることを科学者が発見したのは1960年代でした(32秒)。…松果体は松ぼっくりのような形をしているため、沢山の宗教的シンボルに松ぼっくりが表現されているという説があります(6分7秒)。…現代人の松果体は石灰化されているという話もあります。石灰化とは、松果体にカルシウムが沈着する現象で、加齢と共にリン酸カルシウムや炭酸カルシウムなど、結晶化した脳砂…が出現するようで、そのため頭蓋骨をX線で撮影すると、石灰化した松果体が写るそうです。松果体の石灰化は早くて2歳から、そして人口の40%もが17歳までに完全に石灰化されると言っている研究もあります(8分7秒)。…松果体の石灰化は統合失調症やアルツハイマー病とも高い関連性があると言われていて、石灰化によるメラトニン分泌の低下が影響していると言われています。その石灰化の原因の1つとして、フッ素の蓄積があげられています。水道水や歯磨き粉に含まれているフッ素が原因…と言われています。…フッ素はそれ以外にも殺虫剤や農薬でも使われていたり、フライパンのテフロン加工などもフッ素樹脂のコーティングなので、生活のあらゆるところで我々はフッ素を摂取していることになります。…松果体の石灰化が進行してしまうと、人間の直観力や意識レベルが弱まり、よりマインドコントロールしやすい社会を作り出しているのかも知れません(11分20秒)”と言っています。
「松果体」は肉体レベルでサハスラーラ・チャクラに対応する器官です。サハスラーラ・チャクラが覚醒すると、松ぼっくりが開く感じ、あるいは花のつぼみが開く感じがします。数日で完全につぼみが開くと、次に脳全体が花のように開花してゆきます。最後に頭頂が薄く開いたような感覚になり、高次の光を受け取る準備が整います。
この段階では、ジッドゥ・クリシュナムルティが勧める全方位的な知覚を伴う瞑想が必要でしょう。そして、ついにサマーディ(三昧)の瞬間が訪れます。無限の光が、頭頂のサハスラーラ・チャクラから体内に流入し、体の細胞の全てを光で満たすのです。これがニルヴィカルパ・サマーディです。
こうした霊的探究の簡単な道筋は、私が書いた本『幸せを開く7つの扉(チャクラ)』に簡潔に記しています。