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緊急事態宣言の対象から外れた愛知県は独自に「県民のいのちと健康を守る」と宣言 〜 有能な首長が市民を救う可能性が見える

 7日に出された緊急事態宣言の対象7都道府県に、なぜか愛知県は入っていませんでした。他県と比べ感染者の増加が穏やかなことなど説得力に欠ける理由で釈然としませんでしたが、10日、愛知県は独自の緊急事態宣言を発表し「県民のいのちと健康を守ることを第一にありとあらゆる対策を講じる」姿勢を見せました。愛知県の大村秀章知事は、以前にあいちトリエンナーレ問題で存在感を発揮しましたが、今回も県独自に医療、生活、経済支援に乗り出しました。かっこいい。この展開に毛ば部とる子氏は、愛知県が緊急事態宣言の対象から外されたのは「中央の顔色を見ずに独自路線を打ち出せる有能な大村知事に権限拡大を与えたくなかったのではないか」という鋭いツイートをされています。現時点での休業要請はありませんが、大村知事は「休業要請と補償は一体」との見解です。感染増加が心配される名古屋は「ぎりぎりで県知事に恵まれました。」
 緊急事態宣言を出したものの、方針が定まらぬ現政権の無能無策が隠しようもない中、全国知事会は国に損失補償を求める緊急提言を行いました。市政レベルでも川口市が独自に一律10万円の支給支援を発表するなど、座して待つだけでない行政の活躍が見えてきました。自分たちの選んだ首長がどんな方針を見せるか、これは地方自治を見直す絶好の判断材料です。
(まのじ)

注)以下、文中の赤字・太字はシャンティ・フーラによるものです。

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東海3県が独自の緊急宣言 感染拡大を一体で抑止
引用元)
愛知、岐阜、三重の3県は10日、新型コロナウイルス感染拡大を緊急事態と受け止めた独自の宣言をそれぞれ発令した。いずれも改正特別措置法(新型コロナ特措法)に基づく政府の緊急事態宣言の対象になっていないことから、東海3県が一体となって感染拡大を抑え込みたい考えだ。愛知県の大村秀章知事は宣言を踏まえて行う緊急事態措置を発表。医療、県民生活、経済面の支援強化を柱とした特別対策も明らかにした
(以下略)
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緊急事態宣言を出しながら、店舗や企業に休業を要請しないという支離滅裂なことを行なっているのが安倍政権 ~休業要請にともなう自粛事業者への営業損失補償を行いたくない

竹下雅敏氏からの情報です。
 西村康稔コロナ担当相は「緊急事態宣言」の対象となる7都府県知事に、“休業要請を2週間程度見送るよう要求”していたことがわかりました。緊急事態宣言を出しながら、店舗や企業に休業を要請しないという支離滅裂なことを行なっているのが安倍政権です。
 状況から見て、あべぴょんの緊急事態宣言は、「新型コロナウイルス感染症対策専門家会議」や「医師会」からの強い要請を受けて、仕方なく行ったように見えます。なので、緊急事態宣言を出して「外出自粛を要請」すれば、2週間後には感染者数が減り、休業要請を出さなくて済むという甘い見通しがあるのではないかと思えます。それくらい、休業要請にともなう自粛事業者への営業損失補償を行いたくないということでしょう。
 生物学者で早稲田大学名誉教授の池田清彦氏は、“安倍政権は、実はパンデミックを狙っているのではないか”と言っていますが、こう考えると「すべての辻褄が合う」ということは、4月8日の記事で指摘しています。
 こちらの記事によると、「厚生労働省の“美魔女”官僚で、和泉洋人首相補佐官(66)との不倫疑惑が取りざたされていた大坪寛子審議官(52)が、兼務していた内閣府の全役職を解かれていた」とのこと。“大坪寛子審議官が美魔女官僚である”というのは閣議決定が必要ですが、記事の中で「新型コロナウイルス対応を巡っても、安倍首相に叱責された」とあるので、大坪寛子審議官は「新型コロナウイルス対応」の責任を取らされたと見て間違いないでしょう。
 だとすると、官邸はオリンピックが本当に開催できると考えていたことになるでしょう。「新型コロナウイルス」を、あのように杜撰な水際対策で、本当に防げると思っていたわけです。オリンピックが延期になり、世界経済が未知の領域に突入したことから、「年寄りはいらない」という方針を固めたということでしょうか。
 ということになると、“続きはこちらから”の一連のツイートを、頭に入れておかなければならないでしょう。
(竹下雅敏)

注)以下、文中の赤字・太字はシャンティ・フーラによるものです。

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スピード感削ぐ国・都対立 休業要請で溝、野党は批判 緊急事態宣言
引用元)
 新型コロナウイルスの感染拡大を受け緊急事態宣言を発令したにもかかわらず、政府は東京都が主張する特定の事業者への休業要請には及び腰だ。
(中略)
感染者の増加が特に深刻な東京都の小池百合子知事は6日の段階で、百貨店やホームセンター、理髪店、居酒屋など幅広い業種に宣言期間中の休業を求める予定だった。

 ところが政府は緊急事態宣言を発令した7日に、具体的手続きを定めた「基本的対処方針」を改定。発令後も事業継続が求められる業者として百貨店、ホームセンター、理髪店などを列挙した。

 さらに、知事による要請は「国に協議の上、外出自粛要請の効果を見極めた上で行う」との文言も追加し、都の動きに縛りを掛けた。

 政府関係者は「百貨店や理髪店まで営業を止めると影響が大き過ぎる。東京都は走り過ぎだ」と指摘。ある自民党議員は、大手パチンコ店関係者から「1カ月営業を止めると億単位の売り上げが消える」と相談を受けたと打ち明けた。
(以下略)
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なんちゃって緊急事態宣言の下で自粛の事業者は殺される / マスク2枚配布の次は防護服の怪

 4/7夕刻に安倍首相が「緊急事態宣言」を発表しました。なぜこのラインナップか不明な7都道府県を対象に、5月6日まで飲食店などの営業自粛などを要請する鳥肌ポエムな演説でしたが、一方、国会で安倍首相は事業者への休業補償を検討する気は無い、と何度も答弁して批判を浴びています。記者会見の場では感染抑え込み失敗の場合の責任を問われ、堂々と「責任を取る気はない」と答えて脱力です。崩壊に拍車がかかっているのは安倍首相だけでなく、翌8日には緊急事態宣言で発した「休業要請」を2週間見送るよう西村経済再生担当相が7都道府県知事に打診しました。この内閣は何がしたいのか? 首相会見を聞いて、まじめに身を切る思いで休業した事業者を裏切るように2週間の見送り、しかも直接補償はしないなど「日本政府異常事態」です。国民の悲鳴が聞こえるようです。
 さらに与野党どころか世界にもバカにされた「マスク2枚配布」の費用がなんと、466億円だと判明しました。国民の声を無視した壮大なムダ遣い。その上「防護服を休業中のANAの客室乗務員に縫製させる」という冗談のような案を西村大臣が持ち出し、日本の終焉を見ました。防護服って縫製するものではなく、溶接するそうですよ、大臣。今や各国との比較をする気も失せ、ただただ無能な内閣を消し去りたい。
(まのじ)

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新聞あかはた日曜版のスクープ、沖縄防衛局は辺野古の軟弱地盤エリアの工事6件をこっそり中止していた / 過去5年で地盤調査などに約303億円

 「桜を見る会」など忖度ないスクープを飛ばす「新聞あかはた日曜版」ですが、4/5、辺野古新基地移設問題でも驚きの報道がありました。沖縄防衛局が3月末までに軟弱地盤に関わる大浦湾側6件の工事を全て打ち切っていたことが判明しました。これら6件は2014年発注のものでしたが、軟弱地盤が原因で大半が工事未着手のままです。国会で軟弱地盤が指摘されても、防衛省は無視して5年以上も契約更新を続けていたわけです。琉球新報も取り上げ、一部の工事や地質調査などに使われた経費は6件で約303億円と報じ「計画の見通しの甘さを露呈」としていますが、事実上、辺野古新基地建設が破綻していても、安倍政権は五輪同様、認めるわけにはいかないのでしょう。こっそりと工事は中止する反面、今なお辺野古のゲート前では警備員、県警機動隊員が県民を強制排除しています。河野防衛相には「濃厚接触」すら止めさせる気は無いのか?
(まのじ)

注)以下、文中の赤字・太字はシャンティ・フーラによるものです。

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辺野古新基地護岸6工事コッソリ打ち切り
引用元)
 本日付の赤旗「日曜版」は、辺野古新基地建設問題について次のように報じました。
 「沖縄県名護市辺野古の米軍新基地建設工事で沖縄防衛局が3月末までに、軟弱地盤にかかわり6件の護岸・岸壁工事を途中で打ち切っていたことが編集部の調べで分かりました。軟弱地盤が存在するにもかかわらず工事を強行し、県民を諦めさせようとした安倍政権。その工事をコッソリ打ち切っていたことは、新基地建設の破たんぶりを示しています。」
(中略)
(中略)ところが防衛省は報告書をひた隠しにし、公表したのは18年3月。その後も見通しのないまま漫然と契約を更新し、巨額の税金を無駄にしてきた責任は重大です。」
(以下略)
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約303億支出の新基地絡む6工事打ち切り 防衛省 辺野古軟弱地盤が影響
引用元)
(前略)
いずれも大浦湾側の埋め立て海域で予定していた工事で、軟弱地盤の存在が判明し契約を取りやめざるを得なくなった。うち5件は護岸や岸壁そのものの建設まで至らず、一部の工事や地質調査などに使われた経費として6件で約302億8千万円が業者に支出されている。同省が検討中の設計変更で配置が変更される護岸もあり、計画の見通しの甘さを露呈している
(以下略)
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防衛局は辺野古の工事をただちに中止せよ! --- シュワブ基地には、「社会的距離を!」の掲示も出されている
引用元)
 4月8日(水)、朝から辺野古へ。(中略)
(中略)
 昼前に全員、工事用ゲートに移動。今日は60名ほどの人たちが座り込んだ。後ろには警備員らが50名以上、2列にぴったりと並んで立っている。警備員らは、マスクもしていない。

 昨日の衆議院安全保障委員会で赤嶺政賢衆議院議員が、「キャンプシュワブゲート前では警備員がスクラムを組むような状態で立っている。濃厚接触の面からも懸念が持たれる」として、工事を止めるよう求めたが、河野防衛大臣は全く受けいれなかったという(琉球新報 2020.4.8)。

 今日のゲート前でも、県民約60名、警備員約50名、県警機動隊員約30名ほどが密集し、機動隊が県民の身体をつかんで強制排除を繰り返した
(以下略)
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専門家会議メンバー「ロックダウンの提案を政策決定者に伝えたが、大恐慌になるので却下された」 ~「命」よりも「金」を優先した日本政府 / 電車に乗って進軍する新型コロナウイルス

竹下雅敏氏からの情報です。
 専門家会議の西浦教授が4月3日に公表したデータによれば、“今より80%程度の接触減”を実施しなければ、爆発的な感染者の増加を防ぐことは出来ないようです。しかし、佐藤彰洋・横浜市立大学教授によれば、「東京都の場合、公共交通機関の乗車時間と面会する人数を各個人が98%減らす必要」があるらしい。福岡が99.8%というのは驚き。これはもう武漢並みの「完全封鎖」以外には、感染爆発を止める手立てが無いということ。
 それなのに、“4月5日になって、専門家会議メンバーが「ロックダウンの提案を政策決定者に伝えたが、大恐慌になるので却下された」とツイッターで明かしている”と言うのだから、政府は「命」よりも「金」を優先したわけで、当初の予想通りです。
 “続きはこちらから”をご覧になると、「コロナが電車に乗って進軍してる」のが良く分かります。「中国5県のうち、現在感染者が出たとされる自治体を白地図に塗った」ところ、“新幹線の駅ごとにオレンジ色”になったというのです。電車で「新型コロナウイルス」の感染拡大が起こっているのは明らかで、恐らくパチンコも同様でしょう。
 感染者の増加を、“本気で減らしたいなら、全ての電車の運行を止めたら”よいのですが、“安倍も小池もバー・ナイトクラブ・カラオケには行くなと言うくせに通勤電車には乗るなと言わない”のは、“大恐慌になるので”出来ないのです。なんせ、金銭の補償をしたくないのですから。
 専門家会議は「もう手遅れでどのような事態が待っているのか知っている」のです。多くの日本人も心の底では、知っていると思います。
(竹下雅敏)

注)以下、文中の赤字・太字はシャンティ・フーラによるものです。

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緊急事態宣言は1週間遅かった。なぜ専門家会議は「命」より「経済」を優先したのか?
WHO事務局長上級顧問・渋谷健司氏【緊急再寄稿】
引用元)
(前略)
公表されている感染者数は氷山の一角だ。注目すべきは、院内感染の増加と感染経路を追えない市中感染の増加であり、これはクラスター対策が既に破綻していることを如実に示している。(中略)… その根本的原因は、一つの仮説に固執したこと、そして、明らかな検査不足である。日本でまことしやかに言われていた「検査によって患者が増えることで医療が崩壊する」のではなく、「検査不足による院内感染で医療がすでに崩壊し始めている」のだ。
(中略)
専門家会議は4月1日の段階で西浦教授が4月3日に公表したデータは知っていたはずである。そこでは、ロックダウンを含めた強力な施策(今より80%程度の接触減)を実施しなければ、爆発的な感染者の増加を防ぐことができないことが示されている。
(中略)
4月1日の専門家会議の会見では、なぜかそのデータが示されずに、強力な施策を打つ最後の機会を逃してしまった。(中略)… 4月5日になって、専門家会議メンバーが「ロックダウンの提案を政策決定者に伝えたが、大恐慌になるので却下された」とツイッターで明かしている。つまり、命と経済との選択において、後者が優先されたと言えよう。
(中略)
もう手遅れでどのような事態が待っているのか知っているのならば、なぜ身を挺して真実を明かさなかったのだろう。
(以下略)
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配信元)
 
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