竹下雅敏氏からの情報です。
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配信元)
1/
「キエフじゃなくてドンバス、最初も今もこの後も。」
これがロシアの一貫した戦略で、現在恐ろしいほど効率的に駒を進めています。
しかし、西側メディアのプロパガンダのせいで
現実が見えにくいので、この戦略をまとめてみます。
正義、悪とか関係なく、あくまで戦略の話です。 pic.twitter.com/epcPXl8X15— Kan Nishida 🇺🇸❤️🇯🇵 (@KanAugust) April 3, 2022
2/
まずロシアのゴールは?
ロシアは開戦時、停戦の条件として以下の6つを挙げた。
1. NATOに入らないことを保証、
2. 非軍事化
3. クリミアをロシア領と認める
4. ドンバス地域の2国(ドネツク、ルガンスク)を独立国として認める
5. 政権からネオナチの追放
6. ロシア語を第2公用語に戻す pic.twitter.com/mSwtc6PJaW— Kan Nishida 🇺🇸❤️🇯🇵 (@KanAugust) April 3, 2022
3/
ここから、まず最初の軍事的ゴールは東部のドンバスの制圧または「解放」です。
しかし、戦争が始まってみるとウクライナ各地に攻撃が開始され、キエフに向かってロシア軍進軍があったので、ウクライナ全体の占領か!
と、私を含む多くの人が勘違いしてしまいました。— Kan Nishida 🇺🇸❤️🇯🇵 (@KanAugust) April 3, 2022
4/
しかし、ロシア軍のゴールはぶれていません。(今のところ)
ドンバス地域の制圧またはウクライナ軍からの「解放」です。
次に、ロシア軍に課された制約条件を見てみましょう。— Kan Nishida 🇺🇸❤️🇯🇵 (@KanAugust) April 3, 2022
5/
まずは軍隊の規模。
ロシア軍はウクライナ軍よりも規模は大きいが、
ウクライナへの侵攻に送るのはロシア軍全体の一部。
なので、規模(人員)で劣るロシア軍は規模の大きなウクライナ軍と戦わなくてはならない。
20万人(ロシア)vs. 60万人(ウクライナ)— Kan Nishida 🇺🇸❤️🇯🇵 (@KanAugust) April 3, 2022
6/
次に、補給線、ロジスティクス
ロシアからドンバスを経てクリミアまでつなぐ間の補給線、軍隊の移動を確保する。
そのためには、途中にある都市マリウポリを陥落しなくてはいけない pic.twitter.com/fbGWH82nD3— Kan Nishida 🇺🇸❤️🇯🇵 (@KanAugust) April 3, 2022
7/
さて、みなさんが軍師であればどうしますか?
ドンバスに軍を集中的に送りますか?
それとも?— Kan Nishida 🇺🇸❤️🇯🇵 (@KanAugust) April 3, 2022
8/
ロシア軍は
ウクライナ軍の主力を首都キエフや北部、東部、南部のそれぞれの都市に閉じ込め、ドンバスにいる最大規模のウクライナ軍を支援できなくする
という戦術をとりました。 pic.twitter.com/AzbZqAqd4O— Kan Nishida 🇺🇸❤️🇯🇵 (@KanAugust) April 3, 2022
9/
まず開戦早々、ウクライナ国内の補給線、制空権、コミュニケーション、長距離ミサイル網などを破壊
結果、ウクライナ軍はそれぞれの軍隊の間のコーディネートができなくなった。
3月27日の時点では
529のタンク、1177の軍備装甲車、160のコマンド・通信用のレーダーが破壊、
空軍と海軍消滅— Kan Nishida 🇺🇸❤️🇯🇵 (@KanAugust) April 3, 2022
10/
そしてそれぞれの地域での作戦が始まる。
北部:
キエフをロシア軍で囲い込むことで、ウクライナ軍は首都防衛のために動けなくなった。
赤:ロシア軍支配
青:ウクライナ軍抵抗エリア pic.twitter.com/DduCu2awMq— Kan Nishida 🇺🇸❤️🇯🇵 (@KanAugust) April 3, 2022
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タマホイさんのこちらの動画でマクレガー元米陸軍大佐は、“ウクライナ軍が被った損失は、我々の認識よりはるかに甚大であることが、今後数週間のうちにあきらかになると思います”と言っています。
また、こちらのツイートでは、「元米海兵隊・イラク大量破壊兵器の国連主任査察官スコット・リッター氏の解説」を掲載。ロシアの「特別軍事作戦」では、ロシア軍20万人に対しウクライナ軍60万人(あるいはそれ以上)という戦いに、「古典的な機動戦」を用いたとしています。
Kan Nishida氏の一連のツイートは、ロシアの「特別軍事作戦」をとても分かりやすく解説したものです。ロシアからドンバスを経てクリミアまでをつなぐ補給線の確保のためには、途中にある都市マリウポリを陥落しなくてはいけない。まず開戦早々、ウクライナ国内の補給線、制空権、コミュニケーション、長距離ミサイル網などを破壊。
北部では、キエフをロシア軍で囲い込むことで、ウクライナ軍は首都防衛のために動けなくなった。南部では、オデッサ沖のロシアの陸海軍はウクライナ軍を釘付けにした。東部では、ドンバス地域のウクライナ軍に集中攻撃をかけて、6万から10万人の大規模軍隊をマリウポリに向かって動けなくした。こうしてマリウポリ、ヘルソンが陥落。ロシア軍の軍事作戦の第1フェーズが終了。
第2フェーズは、ドンバスの「解放」と東部に残っている6万ほどのウクライナ軍の壊滅に向けて、ロシア軍の戦力を東部に集中すること。“全てはロシアの戦略通りであり、ウクライナは逆に確実に追い詰められている”と言っています。
時事ブログでは、これまでもロシア側の圧勝と報じてきたのですが、こうした優れたツイートのおかげで、それを確認できます。