注)以下、文中の赤字・太字はシャンティ・フーラによるものです。
2017/06/25
これは私に理解しえた限りでの、Dialogue with “Hidden Hand”, Self-Proclaimed Illuminati Insiderという文書(検索すれば出てくる、数十頁ある)の解釈の序文と考えていただきたい。
(中略)
そもそもこういう文書があることを私が知ったのは、イルミナティ離脱者たちのインサイダー情報を拾って訳していた時であった。
(中略)
Hidden Handの自己紹介によれは、彼は、我々がイルミナティのメンバーとして知っている、あの(ロスチャイルドやロックフェラーを含む)13家系や、ブッシュ家系などの米政界の大物とは別だという。
(中略)
しかしHidden Handも、イルミナティの重要な家系で、同じようにルシファーに仕える者だが、彼の出自はこの地球ではなく、時代はアトランティス時代に遡るという。
(中略)
問題は、彼の説明する旧約聖書のルシファーとヤハウェーの関係が、我々の解釈とは全く違うことである。
(中略)
この主=ヤハウェーは、エデンの園を作って、人間を住まわせようとしたが、それは「善意の牢獄」であった。そして、ヤハウェーは「善意の独裁制を布いていた」。そのやり方は、“善悪を知る木”の実を取って食べることを禁じて、善しか知らない優等生を作るという、間違ったやり方だった。
(中略)
人間を創造者の立場に近づけるためには(それが人間の目的である)、彼らが自由意志を創造者から与えられ、それを正しく使うことによってである。
(中略)
ルシファーは、これを正そうとして、天(他の天体)から下りてきて、ヤハウェーの間違った禁止を破れと人間に教え、そうすれば「あなた方は神のように賢くなるだろう」と言ったのだった。これは悪魔が人間を騙したのではない。文字通りの真実を教えたのである。(これを聞いて、初めて聖書のここがわかったという人は多いだろう。)Hidden Handは、“善悪を知る木”とは、自由な人間の行動の「両極性(polarity)を知る木」だと言っている。そしてその一方は、「他者のために生きること」(ポジティブな道)であり、もう一方は「自分のために生きること」(ネガティブな道)だという。
(中略)
このあたり、Ra Materialとも呼ばれるThe Law of One(一者の法)も全く同じことを言っている。この両文書には、非常に共通点が多い。Hidden Handは質問者から、この本の存在を知っているかと聞かれて、完全には知らないと言っているから、両者の共通性は、それが宇宙の真理であることの証拠だと言っていいだろう。
人間はルシファーの忠告を聞いて、エデンの園(つまり“箱入り娘”の箱)を追い出されて、確かに悪を知り、悪に苦しみ、ルシファーとルシファーの手先であるイルミナティ集団を、悪の根源として憎悪するようになった。しかしHidden Handは、それは人間を成長させるための、つまり人間がネガティブな道を選ぶことによって、つまり、もっぱら自分のために生きることによって、どれほど取り返しのつかないことになるかを、学習させるための、方便であったと言う。
(中略)
HHは、イルミナティはむしろ、神の命令を受けてこの地球へやってきた、「あなた方のための犠牲者」だと言っている。いかに命令されてやったといっても、やったことの罪を償うカルマの法則は絶対で、逃れることはできないからだと言う。
(中略)
ここで、我々にとって最も重要な宇宙の原理が説かれる。それは、この宇宙の生命は一つであり、我々は一つの不可分の連続体だということである。これは“The Law of One”のOneの意味であり、我々は創造者とも一体であり、あなたと私も一体である。我々はこの単純な真理を学ぶために、この地上に長く逗留しているにもかかわらず、それがいつまでたっても理解できず、とうとうその学習失敗の清算の時(歴史サイクルの転換期)が来てしまった、ということである。
(中略)
我々にとって彼らは、アイツラとして切り捨てるべきものではない。許せない怨敵であろうとも、我々と生命的につながった我々の一部であり、我々の内なる悪を映す鏡である。もし彼らから学ぶことなく、怒り狂って彼らに復讐するならば、被害は我々に及ぶだけでなく、我々は、意図された覚醒のチャンスを自ら放棄することになる。
昔から神学論争の一部として、なぜ悪が存在するのかという疑問が提出されてきた。それは善あるいは神の栄光をきわだたせるためだ、というのが一つの回答だったと思う。それはそれで納得できるが、このイルミナティのおそらく最高の哲学者Hidden Handの悪の説明――より高い現実への移行のCatalyst――ほどの説得力はもたない。
(中略)
この「触媒」による大きな変化の起こる時期(遠くない将来)は、Harvest(穫り入れ)と呼ばれ、HHも「一者の法」も共に論じている。
「魂は、いくつかの本当に卑劣で嫌らしい性格を演じながら、それでも美しいものであることができる。」――この言葉はすばらしい。これは、魂がどんな仮の姿をこの世で取ろうとも、すべての魂は、本来、美しく、神に属するものであるという信仰告白である。
(以下略)
“(悪は)我々の一部であり、我々の内なる悪を映す鏡である”と言う部分は、最も重要な事実であり、それ故に、“我々の内なる悪”を「気づき」によって解放しない限り、世界に平和をもたらす術がないのです。
「自分のために生きること」が、“ネガティブな道”だと言うのは誰でもわかると思います。しかし、「他者のために生きること」は“ポジティブな道”ではありません。これは、宗教が説く「偽りの教え」です。真実は、自分が本当にしたい事をしていて、それが多くの人の助けになり、喜びになっているということ。あるいは、全ての人が幸福であるように努力し、その中に自分も入っているという事です。要するに、「自分」と「他人」という“両極性”に善と悪を分けることが、そもそもの誤りなのです。
“宇宙の生命は1つであり、我々は1つの不可分の連続体”であるというのは本当です。問題なのは、このことを、悪をなすイルミナティの者たちですら知っているということです。知っていて、なおかつ、悪を止めないことが問題なのです。要は、哲学的に知ることと、本当に知ることの違いです。
哲学的にこの思想が腑に落ちたとき、それは「目覚め」とか「覚醒」と呼んでも良いでしょう。しかし、これを体現する時、それは“愛”と呼ばれるものなのです。愛の完成に最も重要なのは、夫婦関係です。性交渉はその本質をなす部分です。しかし、地球上にある宗教は、ことごとくその本質を隠蔽してしまいます。
このイルミナティの哲学と「一者の法」が共通性を持っているのは当然で、彼らが共に「闇の者たち」だからです。球体連合を含むいわゆる覚者たちが、意図的に性を抑圧する宗教を作り出し、その反動で闇に落ちた者たちは悪魔崇拝者になります。自分たちでこうして悪魔崇拝者を作り出し、自らはそれと戦う光の組織を演じるのです。彼らの目的は、こうした混乱を銀河全体に広げ、銀河戦争の勝利を演出することで銀河を統一支配することだったのです。
彼らの哲学の根本的な誤りは、善悪が霊的な進化と結びついていることです。彼らの世界観では、霊的に進化し進化段階が4.0に達することをアセンションと呼びます。悪は、人類がアセンションに達するための「触媒」だというわけです。進化段階が4.0以上になったものは光の存在となり、闇から解放されたものだと考えられているのです。
事実は全く違っており、ことの善悪は進化段階とは無関係です。ヤマ・ニヤマ(禁戒・勧戒)を守らない者は、覚者であろうがアセンデッド・マスターであろうが、闇の存在なのです。今回、球体連合を含むハイアラーキーの覚者たちが、ことごとく“神の裁き”によって滅ぼされ、壊滅状態になったのはこのためなのです。