2017年6月20日 の記事

コブラの言う800万年前に闇に落ちた大天使の正体

竹下雅敏氏からの情報です。
 これまでの一連の記事で、球体連合やその下部の銀河連合などの組織が、極めて邪悪な意図を持った者たちに、コントロールされていたことがわかると思います。これらの一連の記事は、実のところ、地球人に対して書いたものではありません。現在のセントラルサンであるミサキタカクノボルヒメミコ様のお言葉は、進化段階が9段階以上でなければ確認のしようがないので、彼らは時事ブログで公開されたヒメミコ様とのやりとりが、本物であるかどうかはわからなかったと思います。
 しかし、ウツクシキシラベノヒメミコ様との通信文は、本物であることを容易に確認出来たでしょう。おそらく進化段階が4.0以上あれば、心の清らかなものであれば、ヒメミコ様と直接やりとりできる可能性が高いからです。
 真実が開示されたことで、これらの組織は、現在パニックに陥っています。おそらく、全ての組織が解体されると思います。すでに100人を超える者たちが処刑されており、多くの者が逮捕されています。
 以下の記事は、コブラが、“闇の始まり”及び“闇のグループ”に関して述べたものです。闇の始まりは“800万年前にソースとの繋がりを断った大天使たちの集団”だと言うのです。このグループは、“銀河を征服することに決め、惑星を侵略し闇をまき散らした”と書かれています。
 これが起こったのは、オリオン恒星系だということですが、“どの星ですか?”という質問に対し、コブラは回答をはぐらかします。ここに事の本質があるのです。
 コブラ情報によれば、闇の勢力の拠点は、オリオン座のリゲルだとのことです。カバールの頂点にはキメラ・グループが居り、その下にアルコンが居ると言っています。コブラは度々、このキメラ、アルコンがドラコ・レプティリアンを支配していると言っています。
 キメラもアルコンも、アンドロメダ銀河からやってきた魂の集団だと言っています。ロブ・ポッターのコブラインタビューの前半では、“キメラ・グループは人間の形をしている存在です”と言っており、別のインタビューの後半では、さらに詳しく、“キメラ・グループも基本的にアンドロメダ銀河からきています。彼らはオリオンポータルを通り抜け、アンドロメダ/オリオンハイブリッドが生まれました”と言っています。
 最後の記事では、ペテルギウスは“常に非常に重要な、光の勢力の要塞でした”と言っており、ドラコは竜座から来ていると言っています。
 これらの情報から、キメラ、アルコン、ドラコは、闇の始まりとなった“大天使の集団”ではないことがわかります。キメラ・アルコンはアンドロメダから来た魂であり、ドラコは竜座だからです。コブラは、闇の勢力の拠点であるオリオン座のリゲルは、ロスチャイルド派に繋がっているとし、“彼らのほとんどが元はリゲルの闇の君主”だと言っています。
 誰が考えても、ロスチャイルド派の人物が、当時の闇の始まりである大天使だとは思えません。カバールの連中は、アセンションに達していないことから、進化段階は4.0未満のはずだからです。
 闇に落ちた“大天使の集団”ですが、大天使と言うからには、進化段階が7.0以上のはずです。彼らが、好奇心から闇を経験したいと思って、ソースから切り離された後、元に戻れなくなったとすれば、その闇の力は、大天使をはるかに超える強力なパワーを持っていたと考えられるのです。
 もし、この闇が“初期異常”であって、その正体が、チンターマニ・ストーンに由来する“惑星のヒメミコ様の波動”であったとするならば、闇に落ちた大天使を救済できるのは、星神以上の神格でなければならないということになります。
 答えを言いましょう。 800万年前に闇に落ちた大天使の事件は、オリオン恒星系のベテルギウスでの出来事なのです。この大天使の集団は、“惑星を侵略し闇をまき散らし…銀河戦争はこうして始まった”とあります。この大天使の集団は、その後“先代のセントラルサンのヒメミコ”によって救済されたのです。ベテルギウスが、“光の勢力の要塞”であったのは、この救済以降だと考えられます。
 先代のセントラルサンのヒメミコと、この改心した“大天使の集団”の目的は1つでした。地球の破壊と銀河の征服です。
 これらの邪悪な“大天使の集団”は、最近太陽系にやって来ました。これが、球体連合なのです。正確には、球体連合のトップとその幹部たちこそ、冒頭の記事に書かれている闇の始まりとなった“大天使の集団”なのです。
 私は、この“大天使の集団”のトップの男を、ヴィジョンで見ていますが、完全なハゲの丸顔で、血色の良い柔和な顔をしており、イエズス会のような黒い服を身に付けていました。内側に秘めた邪悪な意図は、表面的な表情や波動でうまく覆い隠されているという感じでした。この男は、6月13日の午前6時に処刑されました。
(竹下雅敏)

注)以下、文中の赤字・太字はシャンティ・フーラによるものです。

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地球の歴史~コブラ・カンファレンス・ノート2012
引用元)
(前略) 

すべての始まり

銀河戦争

 8百万年前に、非常に強力で高い意識を持った大天使の集団がいた。彼らは好奇心一杯で新しい挑戦をした。そのうちの一人は、ソースから切り離されたら、どんな感じになるのかを試してみたいと思った。

(中略) 

 彼は自分をあるチェンバーに入れた。それは彼らの技術で作った、強い電磁力をもった次元のチェンバーだった。

(中略) 

 ソースから切り離された瞬間、後悔の念がすぐに生まれた。でもこの大天使はその状態から抜け出せなくなって、元の自分に戻れなくなったのだ。彼はほかの大天使の助けを引き出そうとした。結果的に、ほかの大天使や存在も同じ窮状に陥れられてしまった。自分たちに何をしたのか、それを悟ったところで、もはやその状況(自分が闇になった状況)から抜け出せなくなったのだ。結局、このグループは銀河を征服することに決めた。彼らは惑星を侵略して、闇をまき散らした。これが闇の始まりだった。

(中略) 

光の存在は闇の勢力に侵略された惑星を解放するための軍勢を立ち上げた。これが銀河の光の勢力の始まりだった。
 銀河戦争はこうして始まった。

(以下略) 

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アントワインのコブラインタビュー
転載元)
(前略) 



アントワイン:800万年前に、大天使たちはどこでソースとの繋がりを断ったのですか?



コブラ:オリオン恒星系で起きたことです。



アントワイン:どの星ですか? リゲルあたり?



コブラ:そのプロセスにはオリオン系全体が巻き込まれました。

(以下略) 

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3月10日付 隔離された地球 エンドゲーム
転載元)
資金提供者有り。求む実用段階のフリーエネルギー開発者 

2014年3月10日付

Quarantine Earth Endgame
(前略) 

地球惑星の状況を完全に理解するためには、銀河系の歴史の特定の時代、闇の勢力が興った時代にまで遡る必要があります。闇の勢力は、オリオン座のリゲルの恒星系を拠点にして、彼らの銀河帝国を支配してきました。



彼らはすぐに、光の勢力に対抗するには、人質を取ることがもっとも効果的であると気づきました。

(中略) 

それと同時に風変わりな軍事技術も発達させ、銀河中の惑星をすっかり破壊し、文明を消滅させるという大災害を起こしました。

(以下略) 

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NHKが加計学園問題で総理圧力の決定打となる文書をスクープ 〜官邸の嘘は誰の目にも明らか〜

竹下雅敏氏からの情報です。
 6月15日の文部科学省の追加調査によって、いわゆる「総理のご意向」と記された14の文書の存在が確認されています。これとは別に新たな文書が見つかり、そこには、萩生田官房副長官が、文科省の局長に伝えた際の発言がまとめられているということです。
 その内容はリテラに書かれている通り“衝撃的なもの”で、抵抗する文科省に対して、萩生田官房副長官は“官邸は絶対やると言っている”とし、“総理は「平成30年4月開学」とおしりを切っていた”と言っているのです。要するに、“加計学園は総理の意向だ”ということが、確定する文書なのです。
 森友学園問題以降の流れを見ていれば、官邸が嘘をついているのは、誰の目にも明らかです。今回の文書に関して言えば、文科省の官僚たちと、官邸のどちらが嘘をついているのかということになりますが、官僚たちには、このような文書を残す動機がありません。
 文科省が、このような捏造文書を作成したとすれば、彼らはこれを作成した時点で、将来、森友問題や加計学園の問題が起こり、この文書が開示されることを予知していたことになります。これは、預言者レベルの者が、文科省に居ることになります。
 あべぴょんや、スガスガしい菅官房長官が、見苦しい記者会見や国会答弁などで、これまでにどれほど多くの嘘をついてきたのかは、前川喜平前事務次官に対する根拠のない人格攻撃を例に出すまでもなく、すでに多くの国民の知るところです。それに対し、森友学園の籠池氏や、前川喜平氏の証言が嘘であったことはありません。限りなく、100%に近い確率で、官邸はずっとウソを言っているという印象です。
 これをハッキリさせるには、当事者を証人喚問に呼び、公正中立な第三者機関に調査させれば済むことです。
(竹下雅敏)

注)以下、文中の赤字・太字はシャンティ・フーラによるものです。

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文部科学相 “萩生田副長官と局長面会時の文書存在”
引用元)
(前略) 

文部科学省が20日、公表した新たな文書はNHKが独自に入手し、19日夜、その内容を報じました。

(中略) 

NHKの取材でこの文書は省内の3つの部署のおよそ10人の職員にメールなどで共有され保管されていたことがわかっています。

文書には、萩生田官房副長官が「加計学園」の名前を挙げたうえで、内閣府、そして総理補佐官と相談した結果として、四国で獣医学部新設が認められるようにするため、ハイレベルな伝染病実験ができる研究施設や、既存の大学を上回る教授の数が必要とするなど、具体的な指示を出したと記されています。

そして、「官邸は絶対やると言っている」、「総理は平成30年4月開学とおしりを切っていた」などと文部科学省に具体的な時期を示して、新設を認めるよう求める発言をしたと記されています。

さらに、文書の後半には、「加計学園の事務局長を文部科学省の課長のところに行かせる」という発言があったと記されています。

(以下略) 

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NHK『クロ現』が加計問題で総理圧力の決定的証拠を報道! 萩生田副長官が「総理は30年4月開学とおしりを切っている」
引用元)

NHK『クローズアップ現代+』6月19日放送より



 ついにNHKが加計学園問題で決定打となるスクープを報じた。昨夜、放送された『クローズアップ現代+』が、独占入手した文科省作成の“新たな内部文書”を公開。その内容は、萩生田光一官房副長官が文科省に対し、はっきりと「総理案件」であることを伝えている衝撃的なものだった。

(中略) 

「和泉補佐官からは、農水省は了解しているのに、文科省だけが怖じ気づいている、何が問題なのか整理してよく話を聞いてほしい、と言われた。官邸は絶対やると言っている
総理は「平成30年4月開学」とおしりを切っていた。工期は24ヶ月でやる。今年11月には方針を決めたいとのことだった」
「何が問題なのか、書き出して欲しい。その上で、渡邉加計学園事務局長を浅野課長のところにいかせる

(中略) 

抵抗する文科省に対し、萩生田官房副長官が「官邸は絶対やる」「総理は2018年4月開学と決めている」とはっきり“総理案件”だと宣告(中略)…何より、開学時期を切ったのは、安倍首相その人だというのである。

(以下略) 

[ゆるねとにゅーす]安倍総理の見え透いた「ヤラセ会見」に批判の声が殺到!記者からの厳しい追及も無し!「野党の印象操作につい熱くなってしまったことに反省」

 安倍総理が、国会の閉幕を受けて記者会見をしました。その有様が、想像を超える「茶番」であったとして、ネット上で、批判が殺到しました。延々と空疎な自己弁護を述べた後、官邸記者クラブの決まった質問のみを受け、答えは、準備されていた原稿を、一方的に読み上げるだけという、全く緊張感のない独演会ぶりは、まさに、NHKが全面バックアップした「大本営発表」でした。聞くに耐えぬ劣悪会見でしたが、ふと我に返り、「自分は法の上に居るのだから、何事も許されると思っている者、それに連なる者、追従して恥じぬ者が、このような醜悪な形で、しかも全国ネットで浮き上がってきている」と思うと、これも意味があるのかもしれません。ゆるねとにゅーすさんも言及しておられますが、直近の東京都議選において、有りのままを見る都民の民意が、不正に歪められることなく発揮されますように!
(まのじ)

注)以下、文中の赤字・太字はシャンティ・フーラによるものです。

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安倍総理の見え透いた「ヤラセ会見」に批判の声が殺到!記者からの厳しい追及も無し!「野党の印象操作につい熱くなってしまったことに反省」
転載元)
どんなにゅーす?

2017年6月19日夕方に安倍総理が記者会見を開き、加計学園疑獄や共謀罪などについて触れた上で、反省の弁を口にした。

・安倍総理は「野党による印象操作についに熱く反論するあまり、政策以外の論争を大きく盛り上げてしまった」と話し、「深く反省している」と口にしたものの、自らは一切やましいことはしていないことを強調。

・共謀罪についても「オリンピックを開くために必要だった」と従来の主張を繰り返した上、記者による本質を突く追及もほとんどないまま、記者会見は終了。安倍官邸の一方的な思惑が色濃く反映された会見だったことに、国民から多くの批判が湧き起こっている。

首相 みずからの姿勢反省 信頼回復に努める 

会見の冒頭、安倍総理大臣は学校法人「加計学園」の獣医学部新設をめぐる議論に関して、「この国会では『建設的議論』という言葉からは大きくかけ離れた批判の応酬に終始し、政策とは関係のない議論ばかりに多くの審議時間が割かれてしまった。国民の皆さまに大変申し訳なく感じている」と述べました。そして、「『印象操作』のような議論に対して、つい強い口調で反論してしまう。そうした私の姿勢が結果として政策論争以外の話を盛り上げてしまった。深く反省している」と述べました。

(中略) 

【NHK NEWS WEB 2017.6.19.】

(中略) 

↓安倍総理の記者会見全編。
 











(中略) 

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青年会議所の広報委員長だった私が振り返る21世紀初頭
〜2001年 特集記事『 道しるべを探して…』10月号を題材に(後)〜

 「流れる水は腐らず、流れぬ(淀む)水は腐る。」とのことわざがあります。これは全くの事実で基本的に全てに当てはまります。自然環境、社会環境も人間の体内環境もそうです。たとえば体内環境ですと(気の流れが先でしょうが)血流や体液の流れが悪くなり停滞し淀むとそこから癌化を始めとする病変が発生します。「腐って」くるのです。腐敗が拡散すれば「死に瀕する」人体の危機です。社会環境も同様です。金や権力がそこに集中固定され循環が止まると必ずそこから腐敗が広がっていきます。これはやがて社会全体が存亡の危機に瀕することになります。循環は生体維持には必然です。
 この度、閉幕した国会は最初から最後まで「でたらめ、強行採決」だとか「インチキ、隠蔽、嘘」などの言葉でも表現しきれない異様さでした。既得権益のみを死守しようとするその異様ぶりは、彼ら首相、首相官邸、内閣府を中心とした「異形の者たち(私には「ニンゲンモドキ」にしか見えないのです)」が腐敗の極みにあるのを露呈し、国会は最低限のルールさえも建てられずぐずぐずと溶け落ちていくかのような様でした。社会全体が存亡の危機にあるのは明白で、風を通し循環システムへの切り替えは必然ではあるのです。                    
(seiryuu)
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福岡正信氏
Author:naturalfarming.org



特集記事 「道しるべを探して3」  2001年10月号掲載 後 

・自然農法からの学び
  

 植物、動物、個々人、全ての生命体は、それぞれ独自のはたらきがあって存在しています。そして同時にそれぞれの生命体は、他の異なったはたらきの生命体との関係と循環によって成り立っています。独自性と全体としての一体調和。独自性を持ちながら、他と関わっていく、そこには愛憎の流れが生じざるをえません。その矛盾を認め踏まえて、互いに生かしあい調和をとっていこうとする精神、それを「和の精神」といい、21世紀創造の「道しるべ」にと、先の特集で提唱させていただきました。
 

 福岡氏の自然農法の世界では、微生物から植物、人間に至るまで、そこに生息する全ての生命体が、それぞれの独自の生態活動を阻むことなく、全体として生かしあい調和をとっている世界が、破綻無く成立しています。その世界は「和の精神」が具体的に表れた姿といえるように感じました。

 冒頭に示したように、一方で物資が極単に腐るほど集中し滞り、一方では餓死者がでるほど不足する現状も生み出す仕組み、それを利害に基づく経済優先固定システムと称すれば、福岡氏の自然農法の世界はそれに対し、多様な個々の生命のはたらきと、その自然の循環を重視したものであるから、生命重視循環システムとも言い表されるように感じます。


 福岡氏と自然農法から学び感じたこと。それは、全ての生命体が生きられる、生命重視循環システムづくりとそれへの転換。このことが、21世紀を新たに生きていく私達の課題ではないかということです。



・生命重視循環システムへの転換


 「自然農法は、今の私達の生活スタイルでは産業にはなりにくい方法かも知れません。しかしそこのところが、私達が考えなければならない大事なところだと思いました。・・・」
 私達の取材に応じて、自然農法の紹介ビデオ(「・・・自然農法・福岡正信 粘土団子が地球を救う」サルボン社)作成者が、自身や社会のあり方を問い直す前記のような言葉と、この社会にあって、求める気持ちがあっても、それを実践していく困難さをも語ってくれました。


 生命重視循環システムづくり、もしくはそれへの転換。言葉では簡単でも、現実に社会生活を営んでいる私達の事実の上では、それは決して容易なことではないでありましょう。私達みんなが自然農法を出来るはずも無く、現代の社会システムをすべて否定、改革するようなことは出来ません。

 そういった意味では、私達の出来うる生命重視循環システムへの、具体的な取組みの模索自体が、単純に答えが出ず、迷いや悩み、痛みさえもがついてくるものであるのかもしれません。

 しかし、迷いや悩み痛みとは、未来を見据え目的をもち、よりよく生きることを求めるからこそ生ずるのであり、そこからの迷い悩み痛みは、本当の意味での豊かさを育む糧や土壌になるように思います。


 様々な病理現象が現れている今、現状に沿った生命重視循環システムづくり、未来を見据えた取組みが、やはり、私達に課せられているのではないでしょうか。なぜならば、それは、樹上の生活から地上に降り立ち、大地に足をつけた前方を見据える高い視点と、自在に動かせる手の獲得、つまり『現状に立脚しながら、未来を見据え切り拓いていくはたらき』を身に付けたはずの人間、21世紀に生きる私達にとっての「人間らしさ」であろうからです。


 そしてその取組みは、少しずつでも我欲を制御し、私達が生きる土台である地球、自然の働きの中にある自分であることを直視し、身近な隣人、つまり家族や友人、そして共に生きている動植物を、愛していくことから始まるものだと考えます。

「世界がぜんたい幸福にならないうちは個人の幸福はあり得ない。自我の意識は個人から集団社会宇宙と次第に進化する・・・。」(宮沢賢治)


pixabay[CC0]



「自然農法(もどき)」を試してみると・・・


「全ての生命体が生きられる、生命重視循環システムづくりとそれへの転換。このことが、21世紀を新たに生きていく私達の課題ではないか」の提言、これは全くその通りでしょう。

しかし、それはいみじくもこの次の段落で「言葉では簡単でも、現実に社会生活を営んでいる私達の事実の上では、それは決して容易なことではない」のでした。私自身「折角自然農法を知ったのだから、いつかはそれに取り組もう」とは思いながら実際に「自然農法(もどき)」を試してみたのがこの記事を出してから十年近く後でした。「いつか」と思っているだけでは「いつまでも」できないものです。私は田舎生まれで生家の前には一反足らずの田圃が有り、以前は米を作ってもらっていました。しかし作り手がいなくなり、放置した状態の農地があるのです。私が「自然農法」を試すには格好の条件があったのですが、なかなか腰が上がらなかったのです。

さて、試してみると、・・・大変です。まず稲の粘土団子と麦の粘土団子それと種々の種を混ぜ入れた粘土団子作りに取り組むのですが、これが非常に大変。一つ一つ手でこねて作るのです。いやになるぐらい手間です。それでも必死でかなりの数は作れました。

2009年?の秋、草だけは刈った状態の、もと田圃の農地に苦労して作った粘土団子を蒔き冬明けを待ちます。その間にどうやら麦らしき芽が出てきます。(ただ他のイネ科の草との見分けが私にはつきません。)春、少量の麦は生長しますが他の芽はほとんど出てきません。夏、イネか?と期待したものは全て違っていました。

結果雑草(という名の草はないのですが便宜上)群の中、麦は少し、種々の種から僅かばかり出てきたのは三つ葉、大根、ニンジン程度でした。稲は皆無、他の種もほぼ全滅。自然農法は簡単ではないです。

それでやはりこれでは無理だとのことで、次からは粘土団子は諦め手作業で畝をたててみました。不耕起無除草は無理と判断した訳ですがこの作業も重労働で大変です。その畝に色々種を蒔きました。種が発芽する横で草が生い茂り無数の虫たちがたかってきます。時間がとれた時に草は刈ったり抜きましたが虫はそのままです。せめて無農薬と無肥料は守ってみようとしたのです。結果はやはり三つ葉、大根、ニンジンはそこそこ生長しました。それと春菊はうまく育ちました。他のものは育たなかったり、芽が出て生長しても菜の花小松菜等アブラナ系の作物は主にハムシにやられまくりスケルトン状態です。


pixabay[CC0]



会話と種々の情報交換する生き物たち


しかし時間をかけて観察していくと面白いことに気づきます。畝に蒔くのに余って、刈っただけの雑草群の中に蒔いた種からも数少ないですが芽を出してきたものがあります。それらはそれがアブラナ系でもほぼ虫は付かないのです。畝のアブラナ系とは全く違います。そして畝のアブラナ系でも薹がたちかけたら虫はいなくなります。ハムシたちも花実をつけるのは邪魔しないようにしているようです。どうもそこに生息する植物、虫やミミズその他の生物、皆で話し合いをして一定の決め事をして皆でそれを守っているように感じらました。

無論植物を虫が食べ、その虫をカエルが捕らえ、カエルを鳥が食べるといった連鎖はあります。しかしそれはそんなに単純な一方的連鎖では無さそうです。本当に一所に共に生きている雑多の生物群が会話して種々の情報のやりとりをして「どう折り合いをつけるか」決めている様子です。

雑草群が虫にむかい「人間が立てた畝に生えている植物は食べていいけど、我々の中で逞しく芽を出した植物は我々の仲間だから食べてはいけない。」とさとし、虫どうしでも「畝にある植物は自由に食べてもいいが、それも植物が花のつぼみをつけるまで。花を咲かし種を残す、生物が子孫を残す段階に入ったらそれを阻害してはいけない。そのような仁義に反することをすればやがて我々にそのカルマが返ってくるから。」といった具合に。

そこにある掟、「自由に生きて良い、しかし一緒に生きる生物を絶滅させるような振る舞いは許されない」を守っているように見えるのです。彼らがこの世界の真理だとしている「弱肉強食」などといった単純な世界ではないことがはっきり見えます。

「適者生存」「弱肉強食」とうそぶき幾多の生物種を絶滅させてしまった人間より遙かに理性的なのかもしれません。少なくとも一見貪欲に作物を食い荒らすに見える虫たちでも、傲慢な人間よりもずっと世界と調和的に生活しているのが見て取れるのです。確かに「全ての生命体が、それぞれの独自の生態活動を阻むことなく、全体として生かしあい調和をとっている世界」が見受けられたのです。私たち人間のほうが草や虫たちから学ぶべきなのかもしれません。 

(了)

Writer

seiryuu様プロフィール

seiryuu

・兵庫県出身在住
・いちおう浄土真宗の住職
・体癖はたぶん7-2。(自分の体癖判定が最も難しかった。)
・基本、暇人。(したくないことはしない。)
・特徴、酒飲み。アルコールには強い。
・歯が32本全て生えそろっている(親不知全て)原始人並み。

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