(前略)
現在、アメリカの景況感がかなり悪くなっていることを最近のデータで知りました。エコノミック・サプライズ指数というものがあり、細かいことはともかく、それが非常に低くなっていることが示されています。
景気後退については、たとえば、エド・ダウドさんのような専門家は、以下のように述べています。
「
2025年には景気後退が予想されます。世界の他の地域ではすでに景気後退が始まっています。
これは世界的な景気後退になるでしょう」
(
indeep.jp)
仮に、ダウドさんの予測のように、今後、本格的な(しかも世界的な)景気後退になっていくのだとすれば、それに伴い、市場も影響を受けるはずです。
金融アナリストによるフリンジファイナンスというブログでは、最近、「次の市場暴落は私たちの脆弱な脳を破壊するだろう」という刺激的なタイトルの
記事を掲載していましたが、長い記事のひとつの部分だけを抜粋しますと、以下のように書かれていました。
「次の市場暴落は私たちの脆弱な脳を破壊するだろう」より
経済全体が、資産価格を高騰させるために設定された現代貨幣理論のシステムの範囲内に存在することは一つのことだ。
公平に言えば、 市場が非合理的で過度に楽観的な期待を持つことを期待しないのは愚かなことだ。
しかし、現在の期待の高まりと、市場は最終的には劇的に下落するだろうという私の数学的確実性とを合わせると、
次の暴落は投資家のかなりの部分の頭脳を壊滅させる可能性が非常に高いといえる。
ここから、
市場の急激で決定的な下落は、おそらくまず経済の減速の結果として起こり、その後、劇的な形で、負債解消と投機解消の急速な連鎖が人々を経済的に苦しめることになるだろう。
しかし、心理的に本当に苦しめられるのは、
まだ長期にわたる重大な経済的苦痛を感じていないまったく新しい世代の投資家たちだ。
考えてみよう。COVID の暴落でさえ数週間で終わったのだ。
これは、長期にわたる景気後退や市場の下落をまったく感じていない投資家たちが市場全体にいることを意味する。そして彼らは、市場が通貨や米国の信用力に対する信頼を失った場合に何が起こるかという不況や心理的不安をまったく感じていない。
…心理的にFRBが介入し、株価が再び上昇する日が来るだろうが、平均的な投資家は不況の苦難を生き抜くことになる。
これは、金融資産を所有できるほど幸運な人たちのことだ。
多くの下層・中流家庭は、多額の金融資産さえ持っていないどころか、純資産がマイナスだ。こうした階級が被る打撃は、私たちがこれまでに見たことのないようなものになるだろう。
…この記事を書いたのは、恐怖をあおるためではなく、米国がCOVIDでパニックに陥る前に私がおこなったことを再びするためだ。
つまり、本当にひどい事態になったときに、私を含めて、心理的に誰にとってもまったくの不意打ちの驚きにならないように、精神的な訓練をしようとしている。
QTR