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ユダヤ問題のポイント(近・現代編) ― 外伝34 ― 米国国璽が示すもの
米国国璽に仕込まれた仕掛け ~中枢委員会に潜入していた代理人
1791年、ついにアメリカ新国家に中央銀行「第一合衆国銀行」が設立されました。「第一合衆国銀行」の特許期間は20年間で、ロスチャイルドたちは先ずはこの期間、アメリカの通貨発行権を握ったのです。ロスチャイルド初代がハイム・ソロモンを通してばらまいた「資金提供」という名の猛毒が功を奏したのです。
ただし、実はロスチャイルド初代は通貨発行権奪取のための資金提供に併せ、通貨発行権以上の致命的な仕込みをアメリカ植民地に対して仕掛けてもいたのです。太田龍氏は『ロスチャイルドの密謀』335頁にて次のように指摘しています。
「「1776年、米国独立宣言が正式に採択された数時間後に、米国国璽のデザインを決定するために、ベンジャミン・フランクリン、トーマス・ジェファーソン、ジョン・アダムスからなる小委員会が開催された」と、公式の米国史には記述されている(『コーデックス・マジカ』266頁)。
しかし、実はハイム・ソロモンという名前の、フィラデルフィアに住む、ヨーロッパから来たミステリアスな男が、秘密裡にフランクリン、ジェファーソン、アダムスの小委員会に加わっていたと、テックス・マーズは言う。」
しかし、実はハイム・ソロモンという名前の、フィラデルフィアに住む、ヨーロッパから来たミステリアスな男が、秘密裡にフランクリン、ジェファーソン、アダムスの小委員会に加わっていたと、テックス・マーズは言う。」
1776年米独立宣言は、人間の解放を高らかに謳うのを基調とした宣言文です。この宣言で「解放される人間」には、どうも米先住民や黒人など有色人種は含まれていないであろう一点を除けば、独立宣言は非常にまともで、素晴らしいものだと思います。そしてこの独立宣言が米国憲法のベースともなっています。
さて、正式な米国史では独立宣言採択後に、米国国璽デザイン決定の小委員会が開催されたとしているのです。国璽とはその国家の象徴と言おうか、国家そのものを表現するでしょう。太田龍氏はこの国家デザインを決定する極めて重要な小委員会に、ベンジャミン・フランクリン、トーマス・ジェファーソン、ジョン・アダムスという建国の父たち中枢に加えて、ロスチャイルドの代理人ハイム・ソロモンも秘かに潜り込んでいたとしているのです。
極少数の国家中枢会議に部外者が出席、これは極めて異常で異例な事態ですが、おそらく間違いない事実に思えます。植民地に資金提供を行った代理人ハイム・ソロモンの影響力がいかに強かったかを示しています。太田龍氏は更に続けています。
「米国の国璽についてロスチャイルドは、イルミナティの目的をその中に描くように求めた、とテックス・マーズは言う(『コーデックス・マジカ』266頁)。つまりロスチャイルドは、またはロスチャイルドが代表するイルミナティ=ユダヤ国際金融資本は、数百万ドルを投資することによって、100年、200年後にその全容が明らかになるような壮大な仕掛けをしたわけである。」
アメリカ国家を示す国璽、その裏面はあの例の一ドル紙幣にあるピラミッドと、その上の冠石として光る「プロビデンスの目」のデザインです。この冠石に光る「プロビデンスの目」は、外伝2で見たように、同様にフランス革命の人権宣言の最上部に配されてもいるのです。米国国璽、そしてフランス革命による人権宣言、この2つのデザインにはロスチャイルドたちの意図があったのです。
ロスチャイルド家の立ち位置 ~表のイルミナティから裏のイルミナティに
米国国璽に自らの意図を反映させ、米国の通貨発行権奪取にも成功したロスチャイルド初代です。ただし、この時点ではこういった作戦行動はロスチャイルド家がトップ、もしくは単体として実行したわけではありません。バックがあり、その代理の実行部隊長としてロスチャイルド初代たちがその任を遂行したのです。
そのバックとは、1773年フランクフルト秘密会合で集った12名の有力者たちなどでしょう。12名の有力者は、ロスチャイルド初代が提出した「行動計画書25箇条」の内容と計画に大いに満足し、彼らの代理人トップにロスチャイルド初代を任じたと見るのが自然です。
そして12名の有力者を、外伝31で見たよう『闇の世界史』は、「東ヨーロッパのユダヤ人居住区で開始された世界革命運動に参加した人々」と見ています。
ただし、この12名の有力者とは本当は「表のイルミナティ」を支配するゾロアスター13血流の人間たちだった可能性はあります。私自身が外伝2を記した時点で、ロスチャイルド初代は「裏のイルミナティ」に属していると見誤っていたのですが、この当時、ロスチャイルド家は明らかに物理次元では「表のイルミナティ」に所属していたのです。
独立宣言の同年1776年に、アダム・ヴァイスハウプトの手によって「バーバリアン・イルミナティ」が結成されました。外伝2で見たように、「バーバリアン・イルミナティ」は「表のイルミナティ」に所属する組織であり、この結成の背後には、ロスチャイルド初代たちの働きかけがあったのです。アダム・ヴァイスハウプトやロスチャイルド初代のバックには明らかに「表のイルミナティ」の存在があったのです。
ただし、ところが竹下さんがその情報で幾度も明かしているように、2000年などの時点では、ロスチャイルド家当主ジェイコブ・ロスチャイルドは「裏のイルミナティ」のトップになっています。ロスチャイルド家はどこかの時点で「表のイルミナティ」から「裏のイルミナティ」に鞍替えしているのです。この鞍替え時期は不明ですが『悪魔に愛された女』の著者クロチルドが記す内容は参考になります。
クロチルドは後の米大統領ガーフィールドがグランドマスターだったロッジに入れられます。このロッジは「表のイルミナティ」、つまりブラック・ロッジの地上組織です。そして同書には、ブラック・ロッジ地上組織のグランドマスターの一人だった24歳のロスチャイルド氏が、何らかの理由で「首を切り裂かれ」処刑されたとありました。
この記述に基づくと、ガーフィールド大統領暗殺が1881年なので、少なくともこの少し前の時点までは、地上世界での外形上において、ロスチャイルド家は「表のイルミナティ」に属していたことになりそうです。ただし、ロスチャイルドの一人がブラック・ロッジの手で処刑されたとのことですから、外形上はともかくも、内実としてロスチャイルド家は「裏のイルミナティ」に既に鞍替えしていて、ブラック・ロッジの首領の意に反する行動をとり、それで処刑された可能性もありそうです。
米国国璽にニューワールドオーダーの刻印 ~革命戦争の裏に霊存在
ウィキペディアの「アメリカ合衆国の国章」記事を見ると、米国国璽のピラミッド基底部には「MDCCLXXVI」の文字、これはローマ数字で1776を示し、独立宣言とバーバリアン・イルミナティ設立の年が刻まれていること。そしてピラミッドを囲む下部は、ラテン語で「Novus ordo seclorum」、意味は「ニューワールドオーダー」の文字。上部にはやはりラテン語で 「Annuit cœptis」「(神は我々の)意図をお認めになった」の文字が刻まれているのが分かります。
この表示が、ロスチャイルド初代がバックの「闇の存在」の代理人として指示し、「イルミナティの目的をその中に描」かせた中心部分になるでしょう。
1776年はまだ革命戦争の初期段階で、しかもこの時期のアメリカ植民地側は大苦戦に陥っていました。この国家形成もおぼつかない段階で、既にアメリカは「闇の存在」から「世界統一政府による世界人民奴隷支配への一環としての新国家誕生」が位置づけられ、その米国のデザインは「神にその意図を認められた」とされていたのです。
無論、このような意図は懸命に革命戦争を戦ったミニットマンたち植民地側民兵はもちろん、アメリカフリーメーソンのトップたちもあずかり知らないことだったでしょう。
しかし、ロスチャイルド初代とそのバックの「闇の存在」は、ニューワールドオーダー実現に向け、アメリカを建国させて利用する意図と思惑があったのです。人造実験国家の設立です。これでイギリス側が戦闘に本気では無く、可能であったのにわざと植民地側に止めを刺すことをしなかった理由が明らかになります。
自由・平等・博愛は、この計画から生まれた
— あかつき英心 (@hanamizuki32) 2016年9月27日
ロスチャイルドの世界革命行動計画① https://t.co/PSnvMig0RH pic.twitter.com/5BaYbbYjfT
ロスチャイルド初代のバックの「闇の存在」、その一つはもちろんブラック・ロッジです。しかしそれだけではないのです。ブラック・ロッジのニューワールドオーダー計画と行動の上に乗っかり、最終段階では自分たちが「成果を取り込んでしまおう」と利用していたのがホワイト・ロッジであり、「裏のイルミナティ」を取りしきるホワイト・ロッジ内闇組織です。
3つの組織の意図が混ざり合っての実験国家アメリカ、別の言い方では「バビロンの大淫婦」デザインの国家へ向けてアメリカが誕生したのです。アメリカ建国は「広義の真のシオニズム」の一環であり、背後には「ハルマゲドン計画」が作動していた結果なのです。
本編を簡単に示すと、ロシア革命共産運動、ナチスファシズム、イスラエル建国、通常は、これら互いが敵対関係とされる事柄が、実は互いに補完関係にあり、「ユダヤ」を名乗る存在が深く関与していたこと、そして、これら全てが第一次、第二次世界大戦を含めて「広義の真のシオニズム」の一環であり、その背後にはハルマゲドン計画が作動していたことを明かそうとしたのです。そして、外伝は本編に至るまでの背後の流れを追ってきたのです。
本編で示したように、地上世界での「広義の真のシオニズム」の立案と実働の部隊長が、ロスチャイルド家を頭にするサバタイ-フランキストでした。1773年のフランクフルト秘密会合で「闇の存在」に認可され、ロスチャイルド初代たちがその任に就いたのです。
そして彼らによって「広義の真のシオニズム」の一環として米革命戦争、フランス革命が勃発展開させられたのです。
「広義の真のシオニズム」とニューワールドオーダーは同義です。