今思うと、巣を作っても壊されてしまうかもしれないので、どんな人間が住んでいるのか調べにきていたんだ。
その1匹が無事に帰るかどうか調べていたのですね。決死の先兵の役の蜂だったのでしょう!!
そんなことがあって、しばらくして倉庫の屋根に大きな巣が出来ているのに気がついた。
知らずに巣の下を行き来していました。
秋の終わりになって、もう飛べなくなった蜂が倉庫の中の床や地面を這っていた頃、一度だけ巣の下に近寄るなと威嚇する蜂がいたけど、蜂がちょっと攻撃的だったのはその1回だけだったね。それも、「わかったわかった」といって少し退いたら威嚇をやめた。あの蜂ももうじき飛べなくなる蜂だったんだろう、低いところを飛んでいた。
夏場はたくさんの蜂たちが、盛んに高いところを遠くまで飛んで、巣を出たり入ったりしていましたね。
昨年末に植木の剪定をする業者の人と話したら、最近は椿や銀木犀など、どこも虫の被害が多くて、街場は特にひどいという話しだった。
どんな虫がいるのでしょうか?
茶毒蛾や黒いてんとう虫だと話されていた。二星てんとう虫ですか?と聞くと違うとのことで、最近の外来種みたいだ。春に一度だけ4倍くらい大きいてんとう虫を見たけど、あれかもしれない。
ここの庭も椿や銀木犀がたくさんありますが、虫の被害は皆無でしたね。
スズメバチのお陰が大きいと思うよ。松の葉1本1本に至るまで、丹念に小虫がいないかさがして飛びかっていたよ。
それにトンボやカエルもたくさんいました。機動力のあるトンボが何匹も竿先などに留まっていて、飛んでいる虫を見つけるとさっと飛んで戻ってくるのを、飽きずに眺めていました。
大きな蜘蛛もあちこち巣をはっていたよ。1度アブラゼミが蜘蛛の巣に引っかかってあわやという所を助けたことがある。すでに1匹は捕まって蜘蛛の糸にぐるぐる巻きにされていた。
農薬、化学肥料も使わず、除草剤も殺虫剤も使わずにいれば、生態系がバランス良く保たれている感じですね。
街中に住む知り合いにスズメバチが見事な巣を作っているんだと話したら、子供を連れて遊びに行けないといわれた。
その家ではスプレー式の殺虫剤が頻繁に使われているらしく、ほとんど空になっていた。
子供達が小さな蜘蛛を見つけて、すぐにスプレーを吹きかけているのを見て驚いた。蜘蛛が縮こまって死んでいくのを平然と見ている。
顔を近づけているからスプレーの霧状の毒を吸い込んでいそうだし、スプレーの毒が床についたままなのも気になる。
殺虫剤を使うのが一般的な感覚なのではないでしょうか?ホームセンターに行くと夏は殺虫剤が入り口正面に陳列され、殺虫剤コーナーの棚には色々な種類がずらりと並べられていて、恐ろしさを感じました。
お店でそんな風に感じていたのは、私だけでしょう。
沢山並べられていると、いかにもよく売れていて、殺虫剤を使うのが普通なんだと思わせる効果があると感じました。
自然と切り離された環境で、虫との付き合い方もコミュニケーション能力も育っていなければ、ただ虫を嫌い恐れ殺すことが普通になっているのかもしれない。
スズメバチだって刺激しなければ全く無害だし、むしろ野菜や樹木にとって必要な存在で、人間にとってもありがたい存在なんだと、子供のうちに教えてあげたいと思った。
それには実際に美しく見事な巣を見せて、蜂の様子を観察しながら、刺激して怒らせないように付き合うことを教えなければいけないと思った。
大人が子供のためを思って、蜂や色々な生き物を駆除したり、生態系を無視して暮らすことを見せる方が、子供にとってはむしろ弊害だし、生態系を壊して害虫が増えて、暮らしにくくなっているのではないかと思うよ。
「スズメバチの巣があるから遊びにいけない」ではなくて、間近に見られるこのチャンスに子供達を連れて来るべきだったんだ。
それと同時に刺された時の対処などもレクチャーできればいいですね。
昨年畑の草取りをしていて、小型のアシナガバチの巣があるのを忘れて半径30センチ?以内に近づいて、耳の辺りを刺された。その時すぐに蕗(ふき)をとって茎を噛んで汁をつけたら痛みが消えて、そのまま仕事ができた。
お盆に従兄弟が実家に帰って草刈りをしていて、同じように蜂に刺された。そしたら腕がひどく腫れて病院へ行って、すぐに帰宅したそうだ。
蕗の解毒力を知っているのといないのとでは大きな違いだよ。蕗を畑や家の隅に植えておくといいし、蕗がない時は水で洗うだけでも違うんだけどね。
ただし、スズメバチなどの毒性の強い蜂に刺されたことはないけど、2度目は特に危険らしい。数分後から1時間のうちに出るアナフィラキシー症状に注意して抗ヒスタミン薬やステロイド外用薬をつけるか、急いで受診しなければいけないようだね。
僕の住んでいる限界集落でさえも、ゴミ捨て場には殺虫剤のスプレー缶がごまんと捨てられています。
動物や虫たちとの共存の関係を作り上げていかなくてはなりませぬ。
虫は鳥の餌でもありますね。世界の鳥が激減しているという記事がありました。
スズメを駆除したら、害虫が急に増えた話を聞いたことがあります。
鳥だけでなくて、動物たちも日本オオカミのように絶滅していっている。そして今ツキノワグマが絶滅に瀕している。
イエローストーン国立公園に狼を再び野生化されて増えすぎた鹿が減り、自然が安定し豊かな生態系が戻ったという話だね。
私たちは土の微生物のレベルから、動植物に至るまで生態系に配慮した暮らし方を基本に、経済優先の洗脳的な常識を覆していかなければなりませんね。
まずは、蜂に対する認識をかえよう。蜂は刺激しなければ攻撃してこないし、賢いコミュニケーション能力があると思うんだ。虫達も感情や生きる知恵があり、そっと観察していると通じ合えるのかもしれないね。
母なる大地が健全になるよう祈る気持ちで 毎日歌っているよ。
母なる大地の神様の 心も体も楽になって楽しくなって健やかで愛の光は満ち満ちて楽しい楽しい楽園だ♪
昨年いつの間にか、倉庫の屋根に大きなキイロスズメバチの巣ができていました。
そういえば、1匹のキイロスズメバチが家の中に入ってきて、台所の窓のところで外に出られなくて困ってるようなので、少し窓を開けて出していました。また次の日も同じようにどこからか家の中に入ってきて、・・・と1週間くらい続きました。