注)以下、文中の赤字・太字はシャンティ・フーラによるものです。
西田幾多郎の絶対矛盾的自己同一を読んで(中略)… 「[Aは非Aであって、それによってA]」ってのは何もおかしくなくて、まさにその通りのことを言ってるのだけど、ただものすごく圧縮表現されてるってだけのことなんだなぁと腑に落ちた。
(中略)
「Xでもnot Xでもなくて、その合体だ」ということを彼は言おうとしているのだけど、大部分の人にとっての素朴な世界観はXなんで混乱するのである。ちなみにこの素朴な世界観Xってのは「現在が過去によって決まる世界」「不変的原子のような[個物]が相互作用してる世界」だ。
この世界観Xは、物理的にはしっくりくるものだと思うけど「でも人間が意図とか目的とか持って行動するのとうまく合わないよね」って言ってる。
それのアンチテーゼとしてのnot Xの世界観は何かって言うと「現在が未来から決まる」「未来にこうであるという目的から逆算で現在が決まっている」という世界観。
(中略)
そういう矛盾的なものが同一である、しかも自己と同一である、というわけで「絶対矛盾的自己同一」なのだ。
(以下略)
ブログを更新しました。 『#5月19日 は哲学者の西田幾多郎の誕生日。』https://t.co/qmu3wMXHNk#西田幾多郎#絶対矛盾的自己同一#アメブロ
— 青木孝文 Aoki Takafumi (@takafumiaoki000) May 18, 2017
青空文庫でKindle0円の西田幾多郎の「絶対矛盾的自己同一」を見つけて、さっそくダウンロード。最初の1pからとても惹きつけられる。 #西田幾多郎 #絶対矛盾的自己同一 pic.twitter.com/eGFEw4yNY0
— 古瀬正也 (@maaabooo) July 12, 2019
しかし、我々が日常生活で行動する場合には、むしろそうではなく、未来の計画、あるいはヴィジョンに基づいて、この計画を実現するためには何が必要かを考える逆算の思考で、現在の行動を定めるのではないでしょうか。
要するに、創造的な生き方をしている人は、むしろこの逆算の思考を日常的に用いているはずなのです。
人間は小さな創造主です。未来を創造的に設計しようと思えば、このような逆算の思考は、必然のものであり、古典物理学の世界観の方が異常だと感じられるのではないでしょうか。事実はといえば、古典物理学の世界観と、この逆算の思考の両方から、世界は成り立っていると考えるのが自然だと思います。