ぴょんぴょんの「ウサギの罠」 ~BRICSは世界を良い方に変えられるか?

 ロシアと中国が中心になって結成されたBRICSは、今や人気沸騰中で、加盟希望する国が殺到しています。
 置いてけぼりの日本も、その流れに加わったほうがいいのでは? でないと、ドルが崩壊して、アメリカと心中するばかりでは?そう思いながら、過去の時事ブログを遡っていたら、BRICSとは、世界経済フォーラム(WEF)推進のNWOから逃れる、ウサギを追い込む「罠」であったと!?
 暑さの中、頭の中がごちゃごちゃになりながら書きました (フウ〜)。
(ぴょんぴょん)
————————————————————————
ぴょんぴょんの「ウサギの罠」 ~BRICSは世界を良い方に変えられるか?

加盟を希望する国は40カ国を超える人気のBRICS


世界がBRICSを中心とする『新しい多極世界秩序』に向かうことは間違いないでしょう。習近平は「ここ100年で起こらなかった変化が起こっています。我々が変化を先導していく」と語っているように、『新しい多極世界秩序』の中核は中国とロシアになると思われます。

ねえねえ、8月22日〜24日、BRICS(ブリックス)のサミットがあったの知ってる?

BRICS? 興味ねえなあ。

そんなこと言わないで、BRICSは今や世界のトレンドだよ。BRICSに注目せずして、世界の流れは読めないよ。

エラそうなこと言ってやがる。じゃ、BRICSを構成する国を言ってみろ。

う! Bはブラジル、Rはロシア、Iはインド。C、C、Cってのは、Chinaだから中国。最後のSは? そうだ! South Africa、今回のBRICSサミットの開催国、南アフリカだよ。

Author:Michel Temer[CC BY]

100点満点!

じゃあ、お返しするよ。
今回のサミットで、新たにBRICS加盟が決まった6カ国はど〜こだ?

サウジアラビアとイラン、あとは知らねえ。

アルゼンチン、エジプト、エチオピア、UAEだよ。これら6カ国は、2024年1月1日付けで正式にBRICSの一員として認められ、11ヶ国で構成されるBRICSとして新たにスタートするんだ。

なんか、どんどん成長してるな。

だよねえ、日本だけ置いてけぼりって感じ。
だって、5カ国だった時点で、BRICSの人口はすでに総人口の40%を超えてたんだよ。BRICSの領土面積だって、世界の国土の4分の1を超えている。それだけじゃない、GDPだって、今年3月時点でBRICSが占めるGDPは31.5%、G7の30.7%を上回ってるんだよ。(E-wave Tokyo)

へえ!

それに、今なお、BRICSに加盟を希望する国は40カ国を超え、うち20カ国以上が正式に加盟を申請している。(CRI Online)

BRICSと各国の関係
Author:Dmitry Averin[CC BY-SA]


BRICSが人気の理由


BRICS、なんでそんなに人気があるんだ?

発展途上国に対して優しいからね。これまでみたいに上から押し付けるんじゃなくて、開放的で、互いにウィンウィンで協力し合えるようなやり方だからね。(CRI Online)

たしかに、これまでの途上国の扱いは上から目線で、植民地時代とまったく変わってなかったからな。

プーチンもこう言ってる。「我われは、いかなる覇権にも、(中略)...自分たちの優位性にも、(中略)...新植民地主義を継続する新たな政策にも反対している。」(E-wave Tokyo)
ラヴロフ外相も、「国際社会は、西側エリート層からの脅迫と圧力、そして彼らの植民地主義的で人種差別的な態度にうんざりしている」「BRICSは新たな『集団的覇権国』になることも求めていない」。(E-wave Tokyo)

ロシアのラヴロフ外相
Wikipedia[Public Domain]

ロシアの方が、ずいぶんまともだな。

それに、BRICSは地に足がついているからね。たとえば、BRICSだけで、世界の食料生産の3分の1を占めてるけど、さらに農業での協力を強化して、アフリカにも食料援助をするそうだよ。

BRICSは途上国の希望の星だな。

なんたって、BRICSの特徴は「多極性」だからね。ラブロフ外相はBRICSを、より公平な「多極世界秩序」と呼んでいるし(E-wave Tokyo)、プーチンも、「重要なのは我われ皆が一致して真に公正で国際法に基づいた多極世界秩序を支持していること」と、どちらも「多極性」を強調している。(E-wave Tokyo)

これも、途上国にとってはありがたい。

そして、なんと言っても、BRICSのもう一つの特徴は「脱ドル化」だよ。彼らは、ますます、貿易の決済を自国通貨でしている。インドはすでに、石油をルピーで買ってるんだよ。(moneywise)

ドルの出番はなくなっている。

プーチンも言ってた。「BRICSの輸出入取引に占めるドルの割合は減少しており、昨年(2022年)はわずか28.7%にとどまっている」と。(E-wave Tokyo)
でもね、もっと大きく変わるのは、来年の1月1日からだよ。サウジアラビア、イラン、UAEがBRICSの一員になるからね。つまり、世界9大産油国のうち6カ国がBRICSのメンバーになるってことだよ。(note)

Author:President_of_Russia[CC BY]

ますます、石油取引にドルが使われなくなる。

そう、ドルは余って価値が下がり、BRICSは世界のエネルギー市場で発言力を持つことになる。(note)

脱炭素化とか言って、自分たちだけが儲けようとしているアホな連中を追い払ってくれ。


『多極化した新世界秩序(NWO)』がどのようなものになるのかは不明


そして、BRICSの次の目標は、統一通貨の創設なんだよ。(E-wave Tokyo)
世界は、アメリカが独占してきた"通貨特権"によって、貧困、戦争で苦しめられてきたよね。その特権をBRICSが取り返す。それによって、世界は大きく変わるかもしれない。(note)

なんか、世界経済フォーラム(WEF)のNWOと似てきてねえか?

BRICSは多極化だよ、脱ドル化だよ、WEFとはちがうよ。BRICSの統一通貨なら、安心だよ。

そうかなあ? 統一通貨と言えばCBDC(中央銀行デジタル通貨)。2023/04/08時事ブログを読むとよくわかるが、紹介動画を見ると、ドルが暴落して人々が食うや食わずになったとき、救世主のごとく統一通貨が現れて、ベーシックインカムで配ってやるから、マイナンバーカードに紐付けされて奴隷になれってシナリオだろ。

たしかに中国共産党は顔認証とかで監視するのが得意だけど、ロシアは違うんじゃない?

ロシアが、顔認証技術でグーグルの上を行ってるのを知らねえな? モスクワでは実際に、市民は顔認証で監視されている。あくまでも「都市の安全のため」であって、中国のようにデータを政府に提供してはいないと言うが。(WIRED)

意外だね、ロシアも監視社会になってるんだ。

また、竹下先生はこんなコメントをされている。「さて、先のG20では『グローバルワクチンパスポート推進をG20首脳が署名』したのですが、“ロシアのドミトリー・ペスコフ報道官は、クレムリンはこの宣言が『建設的』で『バランスのとれた』ものだと考えていると語った”とのことです。」(時事ブログ)

ドミトリー・ペスコフ報道官

ロシアは、ワクチンパスポートにも賛成なのか。

竹下先生「ロシアのこうした動きは、ロシアも『多極化した新世界秩序』の推進者で、ウクライナ紛争は茶番であり、BRICsによる『新世界秩序』への道筋はシナリオ通りだということでしょうか。それならウクライナ紛争でのロシアの勝ち負けは関係なく、グローバリストの計画ではグレートリセット後のテクノファシズムは確定しているということになります。」 (時事ブログ)

そんなこと、考えても見なかったよ。ロシアは正義の味方だとばかり。

竹下先生「世界がBRICSを中心とする『新しい多極世界秩序』に向かうことは間違いないでしょう。習近平は『ここ100年で起こらなかった変化が起こっています。我々が変化を先導していく』と語っているように、『新しい多極世界秩序』の中核は中国とロシアになると思われます。(中略)...しかし、『多極化した新世界秩序(NWO)』がどのようなものになるのかは、いまだにハッキリとはしません。」(時事ブログ)

習近平主席
Author:Palácio do Planalto[CC BY]

ええ〜?? どんなものになるかわからないって?!

竹下先生「『国際金融資本は、欧米主導のNWOとBRICS主導のNWOを両建てしているという説』は根強く、“どちらに進んでも、国家主権は失われ、世界統一政府に進む”と考えている人も多いのは確かです」。(時事ブログ)

はあ〜、わからなくなってきたよ。BRICSは、発展途上国に手を貸して立ち上がらせ、貧困や戦争の源だったドルから世界を救済し、いいことづくめの気がしてたけど、世界経済フォーラムのNWOと同じ方向を目指していたとしたら?
ロシアがブータンみたいな国であってほしい、とまでは思わないけど、WEFとあまり変わらないのはイヤだな。


BRICSがNWOを誕生させる


そもそも、「BRICS」の出自を知ってるか?



時事ブログに紹介されていた記事の日本語訳「ロックフェラーによるBRICS新世界秩序計画、彼ら自身の言葉で」によると、1956年のロックフェラー兄弟基金の取り組みから生まれた「アメリカの展望」という本があって、BRICSは「多極化した新世界秩序の青写真」の中の、一つの戦略として描かれているんだ。

1956年の本に、すでにBRICSが書かれていたの?

本に書かれている「BRICS同盟」、「これは地域の垣根を越えて、英米の銀行家とBRICSの銀行家の弁証法的な衝突を形にしたもので、NWOを誕生させることになる。」(note)

えええ?! BRICSがNWOを誕生させるだって?!

そこで、彼らは地球上で最も人口の多い国を利用して、「新世界秩序」を構築しようと考えた。

それが、中国・・。

そうだ。彼らの戦略は、 グローバリストに苦しめられた国を、西側同盟に対抗する勢力として、中国を中心とするBRICSに追い込む。「中国とロシア(BRICS同盟)は、邪悪な米国とその西側同盟国、そして彼らの恐ろしい行動から逃れるために、あなたが安全を求めて逃げ込む場所なのです。」 (note)

一方は危険、もう一方は安全だと思わせるんだね。今まさに、それが行われているのか。

イルミナティは、危険から隠れるための安全な穴のように見えるウサギの罠を(BRICSの中に)作ったのです。今、彼らは(欧米諸国と)藪を叩いて、ウサギを罠の方に追いやっているのだ。」(note)

BRICSはウサギの罠?

グローバリストがNWOを計画する際に、『植民地支配の時代から迅速かつ決定的に脱却したいという...地球上の人々の願望』を考慮したことは明らかである。BRICS同盟が結成され、NWOが多極化方式で設計されたのは、このためである。彼らは、世界の抑圧された人民が団結し、自分たちが西側諸国を打ち負かす姿を見せたい。が、実際には、それは新しい服従の段階の始まりに過ぎず、世界の農奴としての平等への転落に過ぎないのです。」(note)

Author:Bablu Miah[CC BY]

ショック!! イルミナティは中国を中心としたBRICSという「ウサギの罠」を作って、藪を叩いて、ウサギを罠に追い込んでいる?

ああ、多極化をウリに設計されたNWO、つまりBRICSが結成されたのは、このためであると。今や世界は、西側同盟に対抗する勢力として立ち上げられた、中国中心のBRICSの手中に追い込まれていると。

中国中心? でも、現実のBRICSは、ロシアも中心にいるよ?

そこだよ!! そこ大事!!竹下先生は別の所で、こうコメントされている。「しかし、ロックフェラー家やロスチャイルド家に代表されるハザールマフィアにとって想定外だったことは、“中国を解体し、自分たちが中国を支配し、中国を通じて世界支配をするつもりだった”ことが、ロシアと中国の結束によって実現不能になってしまったことです。」(時事ブログ)

もしかして、ロシアが大逆転の切り札なのか!

ウクライナ戦争で弱体化すると思ったロシアは、完全勝利を果たし、ヤツらの計画をぶっ壊した。今後、ロシアがどう動くのかが注目だな。「ただ、ロシアの言動を見ていると他の国とは違う動きをしています。先のG20では、プーチン大統領は欠席しラブロフ外相が出たことの意味も考えなければなりません。結論が出るのは来年(2023年)の1月だと思っています。」(時事ブログ)

はてさて、ロシアはどっちの味方なんだ?



Writer

ぴょんぴょんDr.

白木 るい子(ぴょんぴょん先生)

1955年、大阪生まれ。うお座。
幼少期から学生時代を東京で過ごす。1979年東京女子医大卒業。
1985年、大分県別府市に移住。
1988年、別府市で、はくちょう会クリニックを開業。
以後26年半、主に漢方診療に携わった。
2014年11月末、クリニック閉院。
現在、豊後高田市で、田舎暮らしをエンジョイしている。
体癖7-3。エニアグラム4番(芸術家)

東洋医学セミナー受講者の声

Comments are closed.