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ウクライナの「クモの巣作戦」を特殊作戦の実験として利用したイスラエルの「ライジング・ライオン作戦」 / 「ライジング・ライオン作戦」はアメリカとイスラエルの共同作戦だった

竹下雅敏氏からの情報です。
 冒頭のニキータ氏の動画は、3分25秒から7分45秒のところを2倍速でご覧ください。今回のイスラエルによるイラン核施設への奇襲攻撃の概要を示しています。
 昨日の記事のコメントを書くにあたって、軍事オタクの息子に話を聞きました。どう見てもイランの防空システムが機能していないので、その事についての情報を求めたわけです。
 今朝、息子から送られてきた記事の一部を添付しました。どうやら、イスラエルは今回の「ライジング・ライオン作戦」の前に、ウクライナの「クモの巣作戦」を特殊作戦の実験として利用したようなのです。
 6月3日の記事で、ウクライナがロシア連邦内の5つの戦略空軍基地を標的とした組織的な長距離ドローン攻撃「クモの巣作戦」を実施したことについて、「航空史に残る驚くべき出来事」だとコメントしたわけですが、今回のイスラエルの攻撃には「明らかな類似点」が見られ、「モサドの工作員はイラン領内のテヘラン近郊にドローン基地を建設した」「作戦が発動されると基地のドローンが起動して地対地ミサイルを破壊した」ということです。
 “続きはこちらから”のツイートと記事をご覧ください。今回のイスラエルの「ライジング・ライオン作戦」は、ハッキリとアメリカとイスラエルの共同作戦であったことが確認できます。
 “トランプ政権はイスラエルを見限った”というような見解がありましたが、実際にはエルサレム・ポスト紙が報じているように、“ネタニヤフ首相とドナルド・トランプ米大統領の意見の相違についてメディアに虚偽の情報を漏らし、「外交上の亀裂感を生み出し、イランの戦闘態勢のレベルをさらに低下させた」”というのが真相です。
 トランプは6月13日のトゥルースソーシャルで、「2ヶ月前、私はイランに60日間の『合意』を求める最後通牒を突きつけた。彼らはそうすべきだった! 今日で61日目だ。」と投稿しています。この投稿に関して宋文洲氏は「トランプ、イラン攻撃の主導を認めた」とツイートしています。
 また、こちらのツイートで、“米国を信用してはならない 交渉を見せかけてイランの警戒心を緩めた。その裏で周到に進められた米国とイスラエルの戦争準備。イランも馬鹿だ。たとえ米国と交渉成立しても平気で破棄するのは米国。トランプが米国とイランの協定を破棄した張本人なのに、なぜそんな人を相手にするか”と言っていますが、まさにこの通りだと思います。
(竹下雅敏)

注)以下、文中の赤字・太字はシャンティ・フーラによるものです。

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【時事ネタ】イランへの攻撃〜「蜘蛛」と「獅子」の共通点〜6/14土曜版です🫡‼️
配信元)
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イスラエル、ヒズボラに10日間かかったことをイランでは10分で達成した
引用元)
(前略)
イスラエル国防軍は「最初に防空システムや弾道ミサイルを破壊し、イランの重要人物を無力化する広範囲な攻撃が極めて精密なタイミングで行われ、イラン軍参謀本部や核科学者を同時に攻撃した」「もし初日の作戦が成功していれば、我々がヒズボラに10日間かけて達成したことをイランでは10分で達成してことになる」と述べ、作戦に参加した航空機も失われることなく基地に帰還したらしい。
(中略)
初日の作戦で異彩を放っているのはモサドによるイラン国内からの攻撃だろう。

War Zoneは「今回の空爆にイランの防空システムが反応した兆候が見られない」と指摘していたが、Times of Israelは国防当局者の話を引用して「モサドの工作員はイラン領内のテヘラン近郊にドローン基地を建設した」「作戦が発動されると基地のドローンが起動して地対地ミサイルを破壊した」「モサドの工作員は兵器を積み込んだ車輌のイラン密輸にも成功した」「このシステムはイランの防空網を破壊してイラン上空を飛行する空軍の戦闘機に自由を与えた」「さらにモサドの特殊部隊はイラン中部に配備された防空システムの近くに精密誘導ミサイルを配備した」と報告。
(中略)
モサドもイラン国内で実施した作戦の様子を複数公開しており、War Zoneも「モサドの工作員や特殊部隊は自爆型ドローンや対戦戦車ミサイル=Spike NLOSをイラン領内に持ち込んで空爆を支援した」「モサドの極秘作戦はウクライナ保安庁が実施した蜘蛛の巣作戦に類似性がある」と指摘している。
(以下略)
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イランの報道機関がIRGC司令官の死亡を確認
引用元)
(前略)
注目すべきは、ウクライナがイスラエル国防軍(IDF)とモサドによって、イランの核戦力と資産、司令部代表、そして核科学者への攻撃を目的とした特殊作戦の実験場として利用されている点である。
(中略)
さらに、キエフがロシアの戦略核戦力に対して実行したいわゆる「蜘蛛の巣作戦」と、はるかに大規模なイスラエルによる攻撃との間には明らかな類似点が見られる。イスラエルによる攻撃では、事前に工作員がイラン国内に拠点を構築し、そこから攻撃用無人機が発射された。これはまた、「蜘蛛の巣作戦」が複数の外国情報機関による共同作戦として準備されたことを示唆している。

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イスラエルによるイラン核施設攻撃と米国の関与 ~米国内での偽旗作戦の可能性も

竹下雅敏氏からの情報です。
 イスラエルは13日未明(日本時間同午前)に、イランの核関連施設などを攻撃したと発表しました。イスラエル・カッツ国防大臣は「イランに対する先制攻撃に伴って、イスラエルに対するミサイルや無人機の攻撃が予想される」として、イランの報復攻撃に備えて全土に非常事態を宣言しました。イスラエルのネタニヤフ首相は、「この作戦は脅威を排除するまで何日も続く(45秒)」と述べています。
 この攻撃により、イスラム革命防衛隊のフセイン・サラミ司令官、イラン軍のモハメド・バゲリ参謀総長が死亡、核開発に関わるテヘランチ博士、アッバシ博士も死亡した可能性があるとのことです。
 “続きはこちらから”のRTの記事には、ドナルド・トランプ米大統領はFOXニュースのインタビューで、“イスラエルが核施設とミサイルインフラを標的とした「ライジング・ライオン作戦」と呼ばれる軍事行動について事前に知っていたことを認めた。”とあります。
 「知っていた」というよりも「ゴーサインを出した」という方が正確なのではないでしょうか。トランプ政権になってから、イスラエルがやりたい放題であることは確かです。
 トランプ大統領は、イランが報復した場合、米国はイスラエルを守ると発言しています。また、トランプ大統領の誕生日にあたる6月14日に、米軍が首都ワシントンで大規模な軍事パレードを計画しているのですが、同時にこの日は、全米各都市で大規模抗議集会が実施される予定です。
 これまでの経緯から、こうした大規模抗議集会が暴動に発展する可能性と、それをイランの仕業にすることが予想されます。
 このことに関してHealthRanger氏は、「モサドによる偽旗作戦が迫っている。土曜日に起こる可能性もある。第五世代の戦争は、米国がイランに対する全面戦争を広く支持するための物語を紡ぐためのものだ。その戦略は極めて明白だ。」とツイートしています。
(竹下雅敏)

注)以下、文中の赤字・太字はシャンティ・フーラによるものです。

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イランが報復宣言、ドローン100機以上を発射 核施設などイスラエルが攻撃|TBS NEWS DIG
配信元)
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イスラエル軍が「イランの軍事標的に対する精密攻撃」を実施したものの空爆の効果は限定的でほとんど被害を与えなかった理由 / ロシアの新しい戦術によって壊滅的な被害を受けているウクライナの防空システム

竹下雅敏氏からの情報です。
 息子から興味深い記事を教えてもらったので紹介します。記事は二つあり、一つはイスラエル軍が10月26日未明に「イランの軍事標的に対する精密攻撃」を実施したものの空爆の効果は限定的でほとんど被害を与えませんでしたが、その理由を説明するものです。もう一つは、ウクライナの防空システムがロシアの新しい戦術によって壊滅的な被害を受けているというものです。
 ParsTodayの動画を見ると、イスラエルの攻撃をイランの防空システムがことごとく無力化している様子が分かります。
 イスラエルのF-35はステルス戦闘機でレーダーに映らないはずですが、イラン国境から数百キロも離れたイラク領空を飛行中に、イランの防空レーダーによって検知されていたというのです。
 このため、F-35は予定していた最適な発射位置に到達する前に、弾道ミサイルを発射せざるを得なかった。遠くからミサイルを発射するほど弾道の計算は精度を増します。イランの防空システムは、ほぼ完璧に機能したのです。
 ロシアはウクライナの防空システムを標的としたドローン攻撃に、イランのドローン「シャヘド136(ゲラン2)」に似た「ガーベラ」を使用しています。“続きはこちらから”の動画によれば、“ガーベラは発砲プラスチックと合板でできた安価な作り”で大量生産が可能です。ガーベラには信号諜報ドローン、爆発性神風ドローン、囮(おとり)ドローンの3つのバージョンがあります。
 囮ドローンには「ルーネベルグレンズ」と呼ばれる球体がいくつか積み込まれているため、レーダー画面上では大きく映るようです。防空システムはAIで制御されていて、囮ドローンに反応し迎撃します。ウクライナの防空システムが用いているレーダーの位置と周波数は、ガーベラの信号諜報ドローンによって捕捉されます。そして、オペレーターによる手動の神風ドローンが突撃すると言うわけです。
 ガーベラの神風ドローンが手動であるのは、そうすることでレーダーの検知にかからない低空飛行が実現できるためだと思われます。しかし、神風ドローンの破壊力はそれほど高くはなく、ウクライナの防空システムを完全に破壊することは出来ません。
 そこで、こうしたガーベラによる攻撃とともに、ロシアのSu-57ステルス戦闘機からKh-69巡航ミサイルが発射されるのです。
 2022年のウクライナ侵攻で、すでに実戦投入されているKh-31は超音速ミサイルで、防空レーダーからの信号を検出できる高感度ホーミングヘッドが装備されています。事前の偵察によって得た情報を元に、目標となるレーダーの周波数に合わせてその周波数だけを拾い、正確に目標に着弾します。
 Kh-69も同様だと思われますが、引用元の記事によればKh-69はその任務に応じて、“地下の掩蔽壕や司令部を破壊するために設計された弾頭など、さまざまな種類の弾頭を取り付けることができる”ということです。
 ウクライナにはロシアの超音速ミサイルを迎撃する術はありません。こうしたガーベラのドローン攻撃とSu-57の超音速ミサイルによる協調攻撃によって、ロシアは「毎日ウクライナ後方の目標を破壊している」ということです。
 ウクライナを支援している西側は為す術がありません。ウクライナでの戦争は決着がつきました。
(竹下雅敏)

注)以下、文中の赤字・太字はシャンティ・フーラによるものです。

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配信元)
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イラン上空で F-35 を「妨害」したのは誰か? S-300 か、それとも国防総省か?
引用元)
イスラエルはテヘランが開始した大規模なミサイルエスカレーションへの報復として、イランの主要軍事施設に対して一連の空爆を実施した。
(中略)
しかし、イスラエルの空爆の規模と激しさにもかかわらず、その影響は当初予想されていたよりもはるかに小さかった。イランの軍事インフラに与えた被害は最小限で、イスラエルの攻撃の有効性に疑問が生じた。
(中略)
ディフェンス・アラビックの報道によると、イスラエルの情報機関は、10月25日と26日の空爆の効果が限定的だった主な理由としてイランの防空能力を指摘している。
(中略)
イランは、F-35のような先進的な航空機を標的にできるさまざまな防空システムを保有しています。最も有名なシステムの1つはS-300です。このロシア製のミサイル防衛システムは、かなりの距離からステルス機を探知し追跡することができます。
(中略)
F-35 に対抗できる他のイランのシステムには、S-200 のより新しい派生型や、イランの新しい「バヴァル-373」ミサイル防衛システムがある。バヴァル-373 はイランの国産 S-300 バージョンであり、特にステルス機に対する探知能力と交戦能力が大幅に向上している。このシステムは、F-35 が通常運用できる高度で、機動性の高いターゲットをより正確に追跡し、無力化することができる。
(中略)
ディフェンス・アラビックによると、イスラエルのF-35がイランの意図した標的から遠く離れたイラク領空を飛行中にイランの防空レーダーによって「妨害」されたという報告がある。これらの情報筋は、この時点でイスラエルのジェット機はまだイラン国境から数百キロ離れていたと主張している。そのような距離でイスラエルのジェット機を検知できるイランの防空システムの能力は、イスラエルの軍事計画者にとって予想外の展開だった。

イスラエルの情報筋は、ロシアとイランの防空システムはイスラエルのジェット機を長距離から標的にすることができ、イランの空域に入る前に迎撃できる可能性があると示唆している。
(中略)
イスラエル当局は、イランのレーダーが自国のF-35アディールジェット機を探知し、予定していた最適な発射位置に到達する前に弾道ミサイルを発射せざるを得なかったことに驚きを表明した。
(中略)
この地域の力のバランスは変化しており、イスラエルはこうしたますます能力が高まる防衛力に直面して、航空作戦を実施するアプローチを再考する必要があるだろう。中東上空はもはやイスラエルの制空権の争点のない領域ではない。

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WhatsAppやLINEのような情報媒体によって、あなたの情報は必要以上に筒抜けになっている! ~WhatsAppにより、暗殺されたイスマイル・ハニヤ氏の住居の正確な位置を特定された

竹下雅敏氏からの情報です。
 “続きはこちらから”のツイートを先にご覧ください。昨日の記事で、7月31日にハマス最高指導者のイスマイル・ハニヤ氏がイランの首都テヘランにある住宅で就寝中に精密誘導ミサイルによって殺害されたことをお伝えしました。
 この攻撃はイスラエルによるものと考えられていますが、レバノン人ジャーナリストのエリア・マニエ氏は、“イスラエル諜報機関はスパイウェアを仕込んだWhatsAppメッセージを送信し、ハニヤ氏の携帯電話に侵入することに成功した。これによりハニヤ氏の住居の正確な位置を特定し、ドローンでその家を狙ってミサイル攻撃を仕掛けることが可能になった”と主張しています。
 この情報が正しいかどうかは不明ですが、ロシアのスプートニクもこの内容をツイートしており、“元軍事諜報員でCIA作戦担当官のフィリップ・ジラルディ氏は「イスラエルは、標的の位置を特定して攻撃できるラベンダーのようなさまざまな電子追跡技術に多額の開発資金を投入してきた」と語った。ジラルディ氏はまた、同僚からこれらの追跡技術が非常に効果的であることが証明されたと聞いたと断言した”と報じています。
 ラベンダー(Lavender)については、こちらの記事に、“イスラエル国防軍は…AIを用いた「Lavender」というシステムを開発しました。Lavenderは、ガザ地区の住民230万人を監視・収集したデータを分析し、ハマスやイスラム聖戦の戦闘員である可能性を1から100までのスコアで評価。さらにスコアの高い個人を自動的に暗殺対象とします。Lavenderは3万7000人ものパレスチナ人を暗殺対象としてリストアップしました”とあります。
 「WhatsApp」は39か国語に対応している無料のチャットアプリです。『WhatsApp(ワッツアップ) メッセージアプリ 世界で最も普及 ※LINEのライバル』によれば、“2015年、イラン政府は「非イスラム的な情報媒体である」としてWhatsAppとLINEへのアクセスを禁じた。(6分35秒)”ということですが、先のフィリップ・ジラルディ氏は、“情報機関が監視に利用できるWhatsAppのようなシステムをなぜハマスが使い続けたのかは依然として謎だ”と言っています。
 海外では「WhatsApp(ワッツアップ)」が主流ですが、日本では「LINE(ライン)」がよく使われています。冒頭の動画では「LINEって、実は初期設定のまま使いますと、皆さんの情報は必要以上に筒抜けになっているってご存知でしたか?」と話し、利用者の位置情報はもちろん、移動速度や趣味まで収集されているということです。
 位置情報の取得については1分35秒のところで、“詳細を見るとびっくりしますよ。はい、ここですね。「本設定をオンにした場合、LINEアプリの画面が表示されている際に、当社はご利用の端末の位置情報と移動速度を取得することがあります」。移動速度まで取っちゃうのって思いますよね”と言っています。
 ミュージシャンのASKA氏は、“例えば「パソコンの電源を切っていても盗聴、盗撮はされる」など。あの頃は、誰も信じなかった。今は、常識です。スマホのセキュリティはザルです。ザルになるよう設計されてる”と言っていました。
 「私は一般人で暗殺の対象外だから関係ないわ」と思っている方も多いでしょう。ですが、相手は人類の90%を殲滅しようとしている狂人たちなのです。
 日本には、気に入らない相手を片っ端からブロックしているイカレタ大臣も居ます。彼よりも遥かに凶悪なエリートたちが「5G」の完備した社会で行うことは、“ブロックではなく、気に入らないものをボタン一つで抹殺することだ”と想像しても、さほど的を外してはいないでしょう。ほとんどの庶民は殲滅の対象に入っているのです。
 彼らは笑いながら人々を殺して楽しむでしょう。回転しながら倒れる人の映像を見たことはありませんか? 既に何らかの実験が行われているのではないかとすら思えます。
(竹下雅敏)
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【初期設定は危険!】個人情報流出から身を守るLINEのオススメ設定方法!
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7月31日、ハマス最高指導者のイスマイル・ハニヤ氏がイランの首都テヘランで就寝中に精密誘導ミサイルによって殺害 ~アメリカ、イギリス、イスラエルは「悪の枢軸」

竹下雅敏氏からの情報です。
 7月31日午前2時、ハマス最高指導者のイスマイル・ハニヤ氏がイランの首都テヘランにある住宅で就寝中に精密誘導ミサイルによって殺害されました。
 ハニヤ氏はイランのマスード・ペゼシュキアン新大統領の就任式に出席するため、テヘランに滞在していました。ハニヤ氏は式典の数時間後に暗殺されたということです。
 イスラエルはコメントを出していませんが、誰もが攻撃はイスラエルによるものだと考えています。停戦交渉の仲介役を務めてきたカタールのモハメッド・ビン・アブドゥルラフマン・ビン・ジャシム・アル・ターニー首相は7月31日のX/旧ツイッターに「和平交渉が続く間も、政治的暗殺があり、ガザの民間人攻撃が続く。となると私たちは尋ねる羽目になる。交渉当事者の片方が、相手の交渉担当者を暗殺する事態のなか、いったいどうやったら仲介が成功できるというのか」と投稿しています。
 7月27日には、イスラエル占領下のゴラン高原にあるサッカー場にロケット砲が着弾し、12人の子供や若者が殺害され、数十人が負傷したという事件がありました。
 イスラエル国防軍(IDF)は、レバノンに拠点を置くイスラム教シーア派組織「ヒズボラ」がロケット砲を発射したと発表しましたが、ヒズボラは否定しています。
 しかしイスラエルのメディアの一部は、“ゴラン高原北部へのヒズボラのロケット弾を阻止するためにアイアンドーム迎撃ミサイルが発射されたが、失敗してサッカー場に着弾した”と報じているようです。
 7月30日にイスラエルは、レバノンの首都ベイルートを空爆し、ヒズボラの最高幹部フアド・シュクル氏を殺害したと発表しました。イスラエル軍はゴラン高原へのロケット弾攻撃の報復と説明していました。
 こうした経緯の中で、イスマイル・ハニヤ氏の暗殺がイスラエルによって行われたのです。元 CIAのラリー・ジョンソン氏は「イスマイル・ハニヤ氏の暗殺は明らかに米国と英国の支援と事前の認識があった」と言っています。
 アメリカ、イギリス、イスラエルを私は「悪の枢軸」と思っているのですが、現在は同じ様に考える人も増えているのではないかと思います。
(竹下雅敏)

注)以下、文中の赤字・太字はシャンティ・フーラによるものです。

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“後ろ盾”イラン「血に報いる」…ハマス最高指導者暗殺 直前にヒズボラ司令官も殺害【報道ステーション】(2024年7月31日)
配信元)
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イラン最高指導者、ハニヤ氏暗殺で談話「イスラエルは自ら処罰を用意」
転載元)
画像はシャンティ・フーラがツイートに差し替え

イラン・イスラム革命最高指導者のハーメネイー師は、31日未明にテヘラン市内でテロ攻撃を受けて殉教したハマスのハニヤ政治局長に弔意を表明し、「イスラエルは厳しい処罰を受ける段取りを自ら整えた」などとする談話を発表しました。
(中略)
談話の全文は以下のとおりです。

慈悲深く慈愛あまねきアッラーの御名において
本当に我々はアッラーのもの。アッラーの御許に我々は帰る
親愛なるイラン国民よ!
パレスチナの勇敢な指導者かつ傑出した戦士であるイスマーイール・ハニヤ氏が、昨晩神のもとに帰り、抵抗戦線は喪に服することになった。犯罪者かつテロリストのシオニスト政権は、我々の客人を我々の家の中で殺害し、我々に悲しみをもたらした。しかし、(イスラエルは)厳しい処罰を受ける段取りを自ら整えた。
殉教者ハニヤ氏は長年にわたって抵抗の現場に従事し、殉教の用意ができていた。自らの子供や親族もこの道に捧げた。
彼は神の道において殉教し、神のしもべたちを救うことを恐れなかった。我々は、イラン・イスラム共和国の領土内で起きたこのつらい出来事をうけ、ハニヤ氏の報復を行うことを自らの義務だと考えている。
私はイスラム共同体、抵抗戦線、勇敢で誇り高いパレスチナ国民、ハニヤ氏および同行者の遺族に哀悼の意を表する。彼らの地位を高めてくれることを神に望む。

セイエド・アリー・ハーメネイー
イラン暦1403年モルダード月10日
イスラム暦1446年ムハッラム月25日
西暦2024年7月31日

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