アーカイブ: かんなまま

ままぴよ日記 11

 会いに行く時のワクワク感と違って、お別れの時の飛行場は嫌いです。何度見送ったことでしょう。そして、何度泣いた事でしょう。でも、その日は確実に来るのです。それも必要なことなのでしょう。
(かんなまま)
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お別れの日がやって来た



早いもので、孫が生まれて50日過ぎました。朝晩は少し寒くなってきました。ずっと家の中にいたので気が付きませんでしたが、公園の木々が紅葉し始めています。夕方、救急車の音がすると思って窓の外を見たら、コカトゥという白いオウムが群れて家路を急いでいる声でした。空が覆われるほどの数です。私も帰る時間が来たなあ~と何だか寂しくなりました。

Author:kyu3[CC BY-SA]


娘夫婦も赤ちゃんのいる生活に慣れ、自分達で子育てのハンドルを握って運転し始めました。もう後部座席に乗って助ける必要はないようです。孫も順調に育ち、2~3日前から顔を見て笑ってくれるようになりました。ツボにはまると声をたてて笑います。愛おしい!!・・・そう、心残りは孫に会えなくなる事だけ。

そんな私の本心に蓋をして、いつもと変わらず家事をしていたのですが、孫の小さな洗濯物を干して、かわいい!と思っただけで涙が出そうになりました。隠している私の涙スイッチが入ったら、いつでも涙が溢れてくるだろうなあと思いました。大泣きの準備は万端です。

pixabay[CC0]


いよいよお別れの日がやって来ました。

夕方の便なので娘のパートナーがランチにパプリカを炒めてアボガド、トマト、モッツァレラチーズ、レモンスパイスを並べてオープンサンドを作ってくれました。かぼちゃの種をトッピングにしたかぼちゃスープも絶品でした。あ~本当においしい日々でした!

娘夫婦があらためて「ママ、ありがとう!とても助かったよ」と言ってくれました。私は孫を何度も抱き、「幸せを祈っているよ」と伝えてさよならをしました。幸せなのに悲しい・・。

pixabay[CC0]


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ままぴよ日記 10

 あっという間に1ヶ月経ちました。激動の1ヶ月でもあり、まったりの1ヶ月でもありました。こんな生活をしていると、時間とは何だろうと思ってしまいます。確実に時間の中に生きているのだけど、赤ちゃんとの時間は「今」が深い。つまり赤ちゃんが主観的な時間だけに生きているので同調してしまうのでしょうか?孫を抱きながら私の子育てしていた過去も今に合流して未来にも繋がっている・・・あれれ?とにかく、今に浸っていたら時がたっている!のです。
(かんなまま)
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準備期間と一気に伸びる期間がある赤ちゃんの成長


おっぱいが順調に出るようになって、もう搾乳する必要もなくなってきました。ホッとしたのもつかの間、今度は赤ちゃんの食欲がグングン増して1時間も経っていないのにおっぱいを欲しがって泣くようになりました。本当に足りないのか?他に理由があるのか色々探ってみてもおっぱいの様です。迷いながらも飲ませてみると満足そう。でもおっぱいもママも吸い取られてしまって・・・しょぼしょぼです(笑)


想像ですが、赤ちゃんの成長には準備期間と、一気に伸びる期間があるような気がします。おっぱいも飲めるようになって規則的に飲む量が増えるのではなく、停滞している時期と一気に飲む量が増える時期があるのでは?一気に食欲が出るのがちょうど3週間目、2ヶ月目などのよく泣く時期なのではないかと思います。その壁を越したらおっぱいも必要に応じて出るようになるようです。

又、この時期は抱っこしてもおっぱいをあげようとしても何をやっても泣き止まないことがあります。おっぱいの飲み方がヘタだったり、うまく消化できずにガスがたまっておなかが痛い事も考えられます。コリック、黄昏泣き、小児疝痛とも言われます。そんな時は抱き方を変えると赤ちゃんが楽になるようです。





又、落ち着いている時に優しくお腹を刺激するマッサージも効果があります。


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ままぴよ日記 9

 娘夫婦に親スイッチが入って、私は半分失業中。予備要員なので外出するわけにもいかず、何かすることはないかなあと思って、娘が持っている本を片っ端から読み始めました。ご苦労な事に2-5種体癖の私は、何もすることがないと落ち着かなくなるし、リラックスすると本を読みたくなるのです。
(かんなまま)
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娘の本棚とおんぶ


娘の本棚を覗くと、おばあちゃん助産師の坂本フジエさんの「大丈夫やで」(産業編集センター)清水悦子著、神山潤監修「赤ちゃんにもママにも優しい安眠ガイド」(かんき出版)などがあり、英語の子育ての本もたくさん並んでいました。娘と同じ親の立場で話せる日が来たのかと嬉しくなりました。

pixabay[CC0]


私もラゲージの中に何冊も本を持ってきていました。日頃、子育てセミナーのテキストとして使っている子育て文化研究所のAKAGOという冊子を1から4まで。この冊子は「NPO法人子育てを楽しむ会」の母親達が抱っこ紐やおんぶ紐を研究して、赤ちゃんが安定し、発達を促し、体幹や主体性を育てるためにはどんな抱っこの仕方やおんぶの仕方がいいのかを伝えるために作られたものです。(月刊誌クーヨン9月号にも掲載されています)その他に産前産後の母体のケア、赤ちゃんとの関わり方などもイラストや写真を使ってコンパクトにまとめられています。

赤ちゃんはグングン成長して行きます。私が孫に関わられるのはほんの1ヶ月。今は首が座っていないのでおんぶの仕方まで教える事はできません。そしてオーストラリアにはおんぶの文化は無いようです。是非この本を使って親子で共同追視できるおんぶをマスターしてほしいと思って持ってきたのです。だってこの娘はおんぶで育った娘でしたから(笑)。


感動のジル・ボルト・テイラー著「脳の奇跡」


さて、もう1冊。いつかは読みたいと思っていた脳科学者のジル・ボルト・テイラーの「脳の奇跡」(新潮文庫)という本を読み始めました。

読み進むうちに胸の奥から探し物を見つけたような感動が湧き上がってくるのを感じました。もしかして、これは赤ちゃんの成長と同じではないか?・・・と

この本は赤ちゃんの事を書いた本ではありません。脳科学者のジルが、37歳の時に先天的な脳動静脈奇形のために脳卒中になり、左脳の大半の機能を失った事から始まる実話です。

pixabay[CC0]


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[YouTube]日本はこんな国ー

読者の方からの情報です。
おもしろい動画をフィンランドの息子が送ってきて、日本はこんな国だったんだあ!といいました。
(かんなまま)
せやろがいおじさんが沖縄の美しい海に向かって叫ぶーーー!!
「せやせやー」とうなずきながらスカッとしたよ。
(horin)
この動画には、他の読者さんからも投稿いただきました。(編集部)
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東京オリンピックのエゲツないボランティア募集について【せやろがいおじさん】
配信元)

ままぴよ日記 8

 オーストラリアの4月は秋。5時くらいから明るくなって色々な鳥が泣き始めます。私は毎朝早く起きて鳥の声を聞きながらゆっくり自分だけのコーヒーを入れて、ヨーグルトにオーストラリアのマカデミアンナッツと自家製蜂蜜を入れて、定番の朝食を楽しみます。とても豊かな時間です。娘たちは夜中のお世話に疲れて寝静まっている時間です。
(かんなまま)
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オーストラリアのかかりつけ医制度


3週間目。今日はかかりつけの小児科に行く日です。こちらはかかりつけ医制度で、事前にどのクリニックにするか選ばなければいけません。たいていは近くの一般開業医(GP)で赤ちゃんから大人まで診てくれるところに決めます。娘たちは友人に紹介された女医さんの所に行きました。体は順調に大きくなっていたのですが黄疸があったので血液検査と尿検査をすることになり尿検査キッドを渡されました。後日、家で尿を取って近くのGPに持って行き、その結果がかかりつけ医の所に送られてくるシステムだそうです。


血液検査も同様で、家の近くのGPで検査することになったのですが、新生児はできないと断られ、結局お産をした総合病院に行かなければいけなくなりました。赤ちゃんはアチコチ行かされ、待たされ、何度も血液検査(必要なの?)をされて大変でした。

検査料は無料なのですが診察代が高くて1回15000円でした!もっとも赤ちゃんの保険証ができたら半額は戻って来るそうです。これに関しては産科も同じで、全てをドクターが診てくれるプライベートオフィスを選ぶと、診察代が国の保険がカバーしてくれるよりずっと高くなるというわけです。

日本も最近では小児科のかかりつけ医制度を盛んに推奨しています。それをしないと診療報酬が上がらない仕組みになってきています。でも現場の小児科開業医は身が持たないというのが本音です。

かかりつけ医制度になると、患者さんと契約してどんな病気もそこの小児科を受診して、必要があれば紹介という形になります。それはいいのですが、夜中であろうと休日であろうと先ずはかかりつけ医が対応しなければいけません。時間外相談も受けなければいけません。それを全て町医者である個人のかかりつけ医が担うのです。患者も直接2次3次救急病院に行くと高額取られるシステムです。

医者なら使命感を持って寝ないで働けということでしょうか?働き方改革でも医者は専門職で労働時間は無視です。オールブラックで疲弊しています。


食材豊富なオーストラリアでの手作り料理


さて、GPに行ったとき、孫はベビーシートとボバラップの中でずっと寝ていました。落ち着いていたので病院の帰りに買い物をして帰ることにしました。久しぶりのショッピングです。大きなヨーロピアンのショッピングモールでジェラードを食べましたがおいしくてびっくり!全て手作りでしたが、フレッシュのミントをふんだんに使い、ほんもののチョコチップが入っていて忘れられない味でした。ああ・・もう一度食べたい!

pxhere[CC0]


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