注)以下、文中の赤字・太字はシャンティ・フーラによるものです。
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マスコミはクマを悪者にしたてるのはやめて 軽トラに突進した根室母グマ報道の問題点
昨年から、なぜかマスコミのクマ報道が、「クマは悪者で捕殺の対象」というもの一辺倒に変わりました。目に余るひどいクマ報道の連続です。アルメディアの方は、クマを悪者にすると視聴率が取れると言っていました。
クマは本来とても平和的な動物で、人間に遠慮してかわいそうなくらいそっとこの国で生きています。
こんな報道が続くと、クマという動物を全く知らない多くの国民が、人を襲う恐ろしい動物という間違った固定観念をもってしまいます。
今回の根室の軽トラに突進した母グマの報道でも、子グマを守ろうとした母グマの行為であったことがほとんど取り上げられておらず、ヒグマ凶暴、軽トラの被害ばかりが強調されています。
(中略)
ニュース映像に使われたドライブレコーダーを注意深く見ると、一番初めに一瞬子グマが画面左に歩いていく姿が映っています。
(中略)
この子グマのことに触れないと、なぜ母グマが軽トラにとびかかったのかが視聴者に伝わりません。
(以下略)
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6月26日締切 環境省「鳥獣保護管理法第38条の改正に関する対応方針(案)」パブリックコメント提出ください❗
(前略)
<意見提出方法>
意見募集要領と「鳥獣保護管理法第38条の改正に関する対応方針(案)」は、以下をご覧になってください。
https://www.env.go.jp/press/press_03249.html
<どのような法改正なのか>
現在、警察官の発砲命令がなければ住居集合地域等での鳥獣への発砲はできないことになっていますが、今回の改正案では、クマ類が住居集合地域等に出てきた場合、迅速に事態を収束させるため、警察官の発砲命令がなくても、行政の判断で銃猟者が発砲できるようにするそうです。
<熊森の見解>
原則は、棲み分けて共存し、市街地への侵入を事前に防ぎ、住居集合地域等にでてきた場合も、捕殺でない対応をとるべき。どうしても殺処分するしかない場合のみ、銃やクマの動きに詳しい専門員が発砲許可を降ろすようにすべきで、行政専門員の育成が急務。環境省の今回の対応方針については、大幅な修正を求めたい。
(理由)
住居集合地域等にクマが出てきても殺さずに解決できるケースは実に多く、実際、殺さない対応が各地で実施されている。しかし、今回の方針案では、早期解決のためとして、すばやくクマを銃で殺してしまうことしか書かれていないから。
箱罠で捕獲したクマを安全に山に返すことは、いくつもの県で普通に多く行われているのに、今回の方針案では、箱罠に入ったクマを、銃で速やかに殺すことしか書かれていないから。
発砲事故が起きた時の責任や補償がどうなるのか全く明記されていないから。
以下はパブコメ例です。ご参考になさってください。
(以下略)
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半世紀を超える失政で、クマを指定管理鳥獣にしてしまう、政治の愚/そして理想の森を求めて(日本熊森協会・室谷悠子氏インタビュー)
【日本熊森協会の室谷悠子氏のインタビューより】
(21:00〜)
クマは、春夏秋200種類以上の森の実を食べて過ごし、あの大きな体の95%以上を植物で支えているため、山が豊かでないと生きていけない。
クマが里に降りずに安心して住める豊かな奥山、理想の森とは、特徴として下草がたくさん生えていて、低木、中木、高木、巨木があり、その十分な空間に光が差し、風の通りが良いこと。植物の種類も豊富で、それを求めてくる虫や鳥も豊富なこと。そのような森は一年中湧き水がこんこんと湧き出る沢があること。
クマのように大きい動物は、生物間のバランスを維持する働きがあるので、絶滅すると自然のバランスが崩れてしまう。
(26:20〜)
日本列島は人工林が多く、まとまった自然林はほとんどない。
九州はクマは絶滅した。四国はあと十数頭、紀伊半島も絶滅寸前。
里での目撃の回数が増えても、生息数は減っている。彼らも追い詰められている。
これまでスギ・ヒノキの造林を拡大してきた林野庁が、ここ10年くらい政策転換をして、スギを減らすと言い出したことは画期的。
今後は自然の森に戻す方針だが、ただ林業の担い手がいないことが問題。
今後の日本熊森協会は、地域の人と一緒に豊かな森作りを広げていきたい。
ただただクマを捕殺しても被害が減らないことは、この20年間の政策でわかってきた。
捕殺に頼らない、うまく棲み分けをする共存対策に変えませんか。
農業をしている方々と一緒に知恵を合わせて熊のいる山を魅力に変えて、地域を回していきたい。
TBSのネオニコ系農薬を取材した番組がありました。島根県の宍道湖では1993年を堺に、それまで豊富に獲れていたワカサギやウナギが激減しました。調査の結果、ネオニコチノイド系の農薬(殺虫剤)が使われた途端に激減したことが分かったそうです。ネオニコは「虫の神経を麻痺させて殺す」もので、その特徴は「植物全体に広がりやすく、長く残留する」ため、農家にとっては散布回数を減らせるというメリットがあるようです。日本でネオニコが農薬として入ってきたのが1992年、ワカサギやウナギの激減と一致します。番組にトンボ研究家の方が登場し、やはり1993年を堺にウチワヤンマが激減した、その疑問がようやく解けたと語っています。ネオニコといえばミツバチの失踪が有名ですが、日本では未だにネオニコの使用は禁止されていません。神戸大学の研究からは、国が「この量以下ならば動物実験で異常が認められない」と定めた「無毒性量」を与えたマウスで、明らかな異常が確認できました。
木村-黒田順子博士は「今の段階でヒトへの毒性は調べていません。調べられません。そのため後から毒性がわかることがある。」「国の規制はもっと厳しくあるべき」だと述べていました。さらに農地面積あたりのネオニコ使用量が世界で日本と韓国が突出していることと、子どもの自閉症、広汎性発達障害の有病率も日本と韓国が突出していることに相関関係が見られ「ネオニコはヒトの子供の脳にも影響を与える可能性がある」と述べています。
またネオニコ研究会の平久美子医師は、ネオニコは体外に排出されにくく「徐々に溜まっていって微量でも毎日摂取していると、だんだん体の中のネオニコ濃度が上がってしまう」と指摘されています。
この番組が放送された後、農業工業会から「蜂群崩壊症候群(CCD) は、ネオニコ系の農薬が原因とは言えない」とする「見解」が出されたそうです。それに対する研究者の反論の中に「日本では“CCD は起きていない”と叫ばれていたが、これはネオニコの散布濃度が高く、急性毒性で滅亡する場合が多く、慢性毒性に因って生じるCCD 現象を呈するまでに蜂群が滅亡してしまったためであると推定している。」という驚愕の指摘もありました。
流山市議会のうた桜子議員は「国民が知恵をつけて、『買わない選択』をしていくしかない」「周りに知恵をつけて高くても国産無農薬ばかり売れる状況にしていく必要がありそうです」とコメントされています。