注)以下、文中の赤字・太字はシャンティ・フーラによるものです。
臨時国会に「登院できない」重度障害者への制度の壁 https://t.co/AD85UCG2YY
— テレ朝news (@tv_asahi_news) 2019年7月26日
「働けるんなら介護いらないでしょ」という制度設計思想が間違っていることを、れいわの議員はさっそく国会に突きつけた。それだけでも彼らが当選した意義があるよね。 → 規則では働き始めると通勤や仕事中に「重度訪問介護」のサービスを受けられません。https://t.co/QRACoMk8Ld
— kaz hagiwara(萩原 一彦) (@reservologic) 2019年7月27日
車椅子の私が一人で出かけるとき、ヘルパーさんに車椅子を押してもらったりトイレを手伝ってもらったりすることのできる「移動支援」なるものがあるけど、なぜか通勤通学、習い事など定期的に通う場合には使えないのよね。仕事中や学校生活中も✖︎。重度訪問介護もそんな感じ。
— 豆塚エリ (@mamen325) 2019年7月27日
これのせいで私は学校を辞めざるを得なかったし、就職するのもなかなか難しい。ここが変われば障害者の社会参加はだいぶ進むんじゃないかなぁ。れいわの二人を見ながらちょっと期待してる。
— 豆塚エリ (@mamen325) 2019年7月27日
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お二人が利用している「重度訪問介護」という生活サポートのサービスは、通勤や仕事中に利用することができない規則になっているそうです。そのため「このままの制度では介助を受けながら働くことができない」と木村さんは訴えています。仮に現行制度に基づき木村さんが議員活動の介助を自己負担するとなると月130万円かかる見込みだそうです。働くために130万円が必要!? 国民が選んだ代表者を国はどうのように対応するのでしょうか。サービスの制度設計思想が「働けるんなら介護いらないでしょ」という間違ったものであることを国会に突きつけたものだと言い当てたツイートがありましたが、他にも「移動支援」というサービスも通勤通学、習い事には使えないようで、学校や就職を断念せざるを得ないケースがあると、次々声が上がっています。舩後さん、木村さんのお二人の存在が、一気に言論の風通しをよくした感があります。恐らく今後、聞くに耐えないような意見や心を暖かくする意見も上がってくるでしょう。その時、それらの意見が自身の心の中にも有るか、しっかり見つめる機会になりそうです。
読者の正行様から「うれしいですね」という感想とともにいただいた情報では、電動車椅子の生活をされる地方公務員の方が、今回の舩後さん、木村さんの当選の意義がいかに大きいかを語っておられました。ご自身がこれまで生きてきた中で、「健常者の視界から消し去られる」経験を何度も何度も重ねられ、もはや「共生社会」「一億総活躍」など不可能だと思っていたところ、お二人の登場で「社会や職場のそこここに当たり前に重度障害者の姿がある」世界を再び目指す勇気が湧いたと書かれています。
また、目を見張ったのは、オリヒメという分身ロボットです。
寝たきり状態の方でも、自宅や病院に居ながら、顎や目線で(!)パソコンを操作し、自分の分身ロボットを使って働いたり、いろんな活動に参加することが現実に行われていました。多くの障害者の方々の分身ロボットが一緒に語らっている様子は、可愛らしく楽しそうです。こうして普通の生活に意欲を燃やす方々にとっても、やはり「仕事」になった途端に介護ヘルパーを使えなくなる障害者総合支援法の残酷さを知りました。
今後、こうしたことがどんどん可視化され、議論の俎上に載せられるでしょう。自分自身のこととして考えることができるか、それが最初のハードルかもしれません。