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平和になったら困るんです
平和は株価に悪影響
RTの番組『Watching the Hawks』【※他人を食いものにする鷹派に警戒しろ、という意味と、鷹の如く厳しく監視しろという意味の2つを掛けているのだとか】が、朝鮮半島の平和という大変お目出度いニュースで大変お困りの方々がいると紹介していました。
4月27日金曜日、金正恩朝鮮労働党委員長と、文在寅大統領が南北軍事境界線で出会って仲良くお話したせいで、比較的穏やかだった当日の株式市場ではS&P 500銘柄の内、航空宇宙&防衛業界だけが全体で1.3%も下がってしまったのだそう。
アメリカの軍需産業トップ5社(ロッキード・マーティン、ノースロップ・グラマン、ジェネラル・ダイナミクス、レイセオン、ボーイング)の下げ幅は番組によるとこんな感じです:
金曜日一日だけでも5社で合計102億ドルを失いました。この日だけだと全体で1.3%の下げ幅ですが、トランプさんは既に火曜日の時点で朝鮮和平の路線を匂わせ始めていたため、そこからカウントすると4.3%ダウンだそうです。
それでも金はたんまり入ってくる
ざまあ、と思われた読者の皆さま、私も激しく同意します。ただし気を付けないといけないのは、それでもこやつらは依然として金をがっぽりせしめている点です。
RTの情報源となったこちらの記事によると、トランプさんが北朝鮮との全面戦争を散々匂わしてくれたお蔭で、この一年間航空宇宙&防衛業界銘柄に投資家が群がり、27%も株価を上昇させていたのだとか。因みにS&P 500銘柄全体では12%の伸び率です。
「中国・中近東・北朝鮮・ロシアを巡る地球規模の数多の緊張のお蔭で脅威環境が緩和されるとは思えませんから、米軍予算の即時減少があるとは全く予測していません」というモルガン・スタンレーのアナリストの言葉が紹介されていました。要するに株式市場は、北朝鮮を含めてまだまだ戦争話で稼ぐ気満々なのです。
こちらの別記事の筆者曰く、「これが真に示しているのは、人類を殺害する兵器を作り出すことがどれほど富と権力によって奨励され見返りを与えられるかということだ。武器【製造】会社・シンクタンク・軍当局者・政治家、そして銀行家は皆が手に手を取って、軍産複合体を構成している。既にロッキード・マーティンのCEOが、如何に株主たちが世界の他の地域の“不安定さ”で直接の利益を得ているかを語った音声がリークされているではないか」とのこと。
ロッキードのこのCEO(マリリン・ヒューソン最高経営責任者)は何故かアラブ首長国連邦とサウジの大学の運営委員会メンバーでもあります。アメリカ製の武器を使ってイエメンを虐めている国々ですが、ただの偶然ですとも。
4月24日、マクロンを歓迎するホワイトハウスの晩餐会へ、ヒューソンが夫と共に出席する様子です。あー確かに「富と権力」をお持ちで。Looks like Washington's business set was on display at last night's state dinner. https://t.co/Zm8mQuPGUH
— Drew Hansen (@Drubaru) 25 April 2018
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朝鮮和平で安倍アラートが慌てているのは丸見えですが、そんな小物のカバール奴隷よりも軍需産業と銀行家の方が遥かに危険な状態になっております。原因は株価です。
え? ただの株価? と思った方。あの人たちの価値感を、一般常識で捉えてはなりませぬ。金儲けのためなら世界大戦を積極的に起こせる特殊な生命体ですから。