アーカイブ: 生き方

[YouTube]煙草の火で暖をとる虫の社会を描いたショートアニメーション「The Meek」

竹下雅敏氏からの情報です。
 煙草の火で暖をとる虫の社会を描いたアニメです。結構面白い。
(竹下雅敏)
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ショートアニメーション The Meek
配信元)

テレパシー能力を持つ自閉症の女の子 〜 誰もが持っているはずの五感を超えた能力

竹下雅敏氏からの情報です。
 面白い記事がTOCANAにありました。自閉症の子供が「テレパシー能力」を持つというのです。動画は実験の様子で、かなり面倒な割り算を当時7歳の女の子が行っていますが、彼女は簡単な計算も出来ないらしく、記事にあるように、この女の子は“セラピストが計算機ではじき出した数値を、彼女の頭の中を覗き見ることで知る”ようです。
 この映像がヤラセでない限りは、テレパシー能力が実在するということになります。もしも記事の冒頭にあるように、“言葉を話すことができない自閉症の子供”にテレパシー能力があるのだとすれば、動物や植物はテレパシーを使ってコミュニケーションしていると考えるのが自然ではないでしょうか。
 例えばイルカですが、人間よりも大きな脳を持っています。彼らの言語をいくらコンピューターで解析しても全くわからないようです。私はずいぶん昔から、息子に、“おそらくイルカはテレパシーで互いに交信しているはずで、それを言語でのコミュニケーションだと思っていくら調べても、絶対に分からないと思うよ”と言っていました。例えて言うと、宇宙人が人間の言語を調べようと思って鼻歌を解析しても何もわからないのと同様です。
 ある本で読んだのですが、アボリジニの人たちの中には、車のタイヤ痕を見ただけで、どういった車がどの方向にどのくらいのスピードで走って行ったのかがわかる者が居るという事でした。おそらく、その人はタイヤ痕を見ただけで、車が走り抜けていく情景が見えるのだと思います。
 私は犬や猫が匂いを嗅ぐと、そのニオイの持ち主のヴィジョンが見えているのではないかと思う時があります。なぜそう思うかですが、実は私にも何回かそういう経験があるのです。例えばトラックの運転席を見ると、そこに運転手が座っているのが見えるのです。しかし、車には誰も乗っていません。その少し後で、トラックの運転手がお店から出て来てトラックに乗り込むのを見ることがあります。すると、私がヴィジョンで見た人物と同一なのです。このような経験を何度もしました。
 ある時、妻と公園を散歩していて、後ろを歩いている人物の声がしました。その声を聞いた途端に、私の胸の前のあたりで、後ろに居る2人の男性の姿が写真のようにはっきりと見えました。それで後ろを振り向くと、そのヴィジョンの姿と全く同じだったのです。
 現代人は、本来なら誰もが持っているこうした能力を、言葉を重要視し過ぎることで失ってしまっているのではないかと思います。阿呆になれとは言いませんが、頭の中に言葉が多過ぎるかも知れません。
(竹下雅敏)

注)以下、文中の赤字・太字はシャンティ・フーラによるものです。

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Telepathy Project with non-verbal autistics children DEBUNKS skeptics
配信元)

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自閉症の子どもに「テレパシー能力」があることが科学で判明! 7歳少女の実験動画に驚愕
引用元)
(前略)
 元ハーバード大学医学部会員であり、オレゴン州メドフォードの開業医としても活動しているダイアン・パウエル博士は、言葉を話すことができない自閉症の子どもを研究するうちに、彼らが「テレパシー能力」を持つことに気付いたそうだ。その中でも博士を最も驚かせたのが、当時7歳の女の子ヘイリーだ。

 実験が行われた2013年当時、ヘイリーは文字や数字を少し言うことができるだけで、それ以外はまったく喋ることができなかったという。また、簡単な計算もできなかったが、なぜか大人でも手間取る長大な計算に正解することがあったそうだ。当初、両親は「天才数学少女」だと思い込んだそうだが、セラピストが彼女に聞いてみたところ、意外な答えが返ってきたという。なんと、ヘイリーは他人の頭の中をのぞき見ることができるというのだ!
(以下略)

[Twitter 他]奥多摩の支援制度すごい!定住する夫婦に「空き家」プレゼント 〜銀行家の奴隷にならないために…〜

竹下雅敏氏からの情報です。
 これ、本当でしょうか。ツイートをクリックして、詳細をご覧ください。子供たちが18歳になるまでに受けられる支援金は 1,000万円を超えています。家賃は事実上無料で、15年間住むと、その家と土地が自分のものになるらしい。
 これからは自宅で仕事をして会社に出勤する必要のない、そういう働き方の人も増えてくるはずなので、こうした支援制度は生き方の可能性を広げる良い試みだと思います。
 正月に息子が戻っていたので、住宅事情について少し説明をしました。例えば、家、土地付きで2,500万円の一戸建て住宅を、頭金無しで銀行のローンで購入したと仮定すると、ローンの返済に約35年前後かかり、返済の総額は倍の5,000万円近くになると説明しました。無事に返済し終えるためには、途中でリストラや大病に罹らないという幸運が必要だということも納得してもらいました。
 ところで、シャンティ・フーラの社屋ですが、約50坪の土地と建物で、総額は1,000万円未満です。自分で家を建てると、差額は4,000万円近くになります。銀行でローンを組むと、35年間奴隷のように働いて、4,000万円を余分に返済し続けなければならないのです。
 上手に選択すれば、人生の労力を激減させることができます。その分、自分のしたいことができる可能性が高くなります。都会に出て大企業に勤め、人並みの生活をすることが人生だと思っている人は、実は銀行家の奴隷になっていることに全く気づいていないのです。しかもその銀行が貸し出す「お金」は、私たちが銀行に預けた「お金」ではなく、何も無いところから通帳に印字をするだけなのです。
 息子の場合、ここが1番理解するのが難しかったようです。もし私たちが預けた「お金」を誰かに貸し出すのであれば、私たちが預けた「お金」は引き出せないはずです。預けた人も借りた人も引き出せるとすれば、銀行は貸し出す「お金」を新たに作り出しているわけで、その方法は通帳に数字を記入するだけなのです。
 要するに、まったく何も持っていない連中が、無から作り出したお金を貸し付けて、返済ができないと担保を丸ごと持っていくのです。この詐欺同然の行為に誰もが騙されていて、人生のほとんどを棒に振っているわけです。なので、まともに暮らせる社会を生み出すには、銀行システムを根本から変えるよりないのです。
(竹下雅敏)
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配信元)


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奥多摩町の過疎対策 定住する夫婦に「空き家」プレゼント
配信元)

成熟するのが遅い大人たち 〜 子供の頃の十分な愛情と遊びが重要、不幸の連鎖を防ぐための変革

竹下雅敏氏からの情報です。
 当たり前と言えば当たり前ですが、興味深い調査結果が出ています。富裕層と貧困層では、インターネットの使い方に違いがあるというのです。富裕層は、情報検索やニュースを読む時間が多いとのこと。
 この記事に対するコメントは大変興味深いものです。子供が“3歳までに使う86〜98%の言語は親から来る…スピーチのパターンまで親と全く一緒だ”というのです。要するに、親の知的水準がそのまま子供に移行するという感じです。
 スプートニクの記事によると、多くの男性がようやく大人になり始めるのが43歳以降という絶望的な状況です。これに比べると女性が成熟するのは32歳以降とのことで、やはり女性の精神年齢の方が男性よりも高いことが、研究者により立証されました。
 “40過ぎてゲームで遊ぶなよ”という気もしますが、おそらくこういう男性は、子供の頃から十分に遊んだ経験がないのでしょう。
 水には幼い水と成熟した水があることを以前お伝えしました。幼い水は奪い、成熟した水は与えるという事でした。人間も同様なのかも知れません。成熟して初めて、与える存在になるのです。そうすると、庶民から奪えるだけ奪い、どんなに奪っても満ち足りることのない為政者たちは、本当に未熟な人間なのだと思います。彼らが人間として大人になり切れない理由は、幼少期の過ごし方にあると思います。幼い頃から両親の愛を全く感じられない環境で育ったのだと思います。
 この意味で、貧困層、富裕層という価値観を超えて、両親が賢明であることが大切です。ローンの返済に追われて家庭や子供を顧みないということが、どれほど不幸の連鎖を生むかがわかると思います。この不幸の連鎖を防ぐには、社会の根本的な変革が必要です。しかしその前に、人々の意識の根本的な変革が必要なのです。
(竹下雅敏)

注)以下、文中の赤字・太字はシャンティ・フーラによるものです。

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裕福な10代と貧困な10代では「インターネットの使い方」に決定的な違いがあることが判明…世界42か国の調査
引用元)
(前略)
OECD(経済協力開発機構)のレポートによると、10代の若者がインターネットに費やす時間は、富裕層も貧困層もだいたい同じくらいで、それはどの国でもあまり変わらないそうです。ところが「どのように使うか」については、大きな差があることが判明しています。
(中略)...
People who lost their jobs by going off on a customer, what is your story?
40か国以上を対象にした調査から、裕福な10代はインターネットでゲームやチャットをするよりも、情報検索やニュースを読む時間のほうが多いと結論付けられています。
(中略)...
●カンザス大学の研究者ベティ・ハート氏とトッド・リズリー氏は、社会的・経済的地位の異なる42家庭に入り込んで、親子間の日常会話が、言語や語彙の発達にどう影響するかを調査した。その結果、伝えるメッセージに使われる単語数に格差が見られた。
4年後には、その格差は知識に留まらず、スキルや経験にまで響いていた。富裕層の子供は貧困層の子供に比べて3000万語も多く触れており、この差は後のパフォーマンスに大きく影響することがわかった。
研究結果は研究者たちが予測したものより深刻だった。子供が3歳までに使う86~98%の言語は親から来るものであり、使う言葉が全く同一なだけでなく、使う平均単語数、会話の長さ、そしてスピーチのパターンまで親と全く一緒だった。
(以下略)
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英国の専門家ら研究:男性が子供として振る舞うのを止める年齢はいつか?
転載元)
英国の研究者達は、男性が子供として振る舞うのを止め、大人になり始める年齢について一つの結論を出した。彼らの説では、そうした事は40代で生じるが、時にはもっと遅い場合もあるという。

その年齢まで男性の大部分は、自分の行動に答え、また自分自身や近親者の責任を自ら負う用意が完全にはできていないとのことだ。 研究実験の過程で、学者らは、子供向けテレビの視聴者を調査したが、その結果、男性の大部分は40歳まで、TVゲームやアニメに興味を示すことが分かった。彼らは、43歳以後になって初めて、子供向きの娯楽に完全に関心を持たなくなり、大人の娯楽へと移行してゆく。 一方女性はどうかと言うと、彼らは多くの場合、男性に比べずっと以前に、32歳以後には大人になってゆく。

里山Ubuntu通信:21日目 Ubuntuでメールを使う(1)
〜Thunderbirdの設定:メール設定の概念解説

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21日目 Ubuntuでメールを使う(1)

説明の流れ

里山Ubuntu通信では、Ubuntuの紹介から、仮想マシンへのインストールと初期設定まで説明してきました。それらは、Ubuntuを使い始めるための準備にあたります。パソコンはいろいろな用途に使うことができますが、もっとも多く使うのはブラウザと電子メールでしょう。これまでの通信では、Windowsの標準ブラウザであるInternet Explorerの「お気に入り」をUbuntuの標準ブラウザであるFireFoxに取り込むための手順を説明しており、ブラウザについてはほぼWindowsと同等のことができることをご確認いただけたかと思います。今回からはもう一つのメインテーマ、電子メールについて取り上げます。

Ubuntuには、優れものの電子メールアプリケーション、Thunderbirdが存在します。連載の手順に従っていれば、FireFoxと同様にインストール済みで起動できるようになっているはずです。しかし、同じインターネットの代表的なアプリケーションでありながら、電子メールを利用するための設定は、ブラウザの設定のようにはいきません。なぜなら、

  • 電子メールのアプリケーションは、ユーザが「アカウント」と呼ばれる個人ごとの情報(電子メールアドレス等)を登録しなければ使うことができません(ブラウザはインストールされていれば、すぐに利用することができます。「お気に入り」の内容は、個人ごとですが、ブラウザの利用に必須ではありません)
  • 設定を行うためには、設定項目の内容を理解している必要があります。しかし、電子メールのアプリケーションの設定の内容は、電子メールに関する技術的な「約束」(標準規格)に対応しており、誰もが簡単に理解できるものではありません(それ以前に、一般の方に向けてそれを解説しようという試み自体ほとんど見かけません)

という事情があります。ブラウザと電子メール、ともに典型的なインターネットのアプリケーションですが、利用のための準備という点では大きな違いがあるわけです。

里山Ubuntu通信は、パソコンに詳しくない方を読者として想定しています。メールの設定についてどのように説明するかいろいろ考えた結果、以下の流れで解説を行うことにしました。

初回となる今回の記事では電子メールの概念について説明します。その内容を理解すると、プロバイダから教えられた「メール設定」の内容がわかるようになります(なるはずです)。その上で、Ubuntu上の標準電子メールアプリケーションであるThunderbirdの設定項目について、ひとつずつ説明します。ここまでで、意味を考えながら設定を行えるようになるはずです。さらに、設定例があったほうがわかりやすいと思いますので、プロバイダが公開している電子メールの設定手順を参照しながら、具体的な設定例をご紹介します。それでもうまくいかない場合は、フォームでご質問いただけば、利用できるようになるまで個別にサポートします。

前置きが長くなりましたが、「電子メールの概念」について説明します。

電子メールがたまる場所


電子メールを利用するということは、「電子メールを利用する契約をする」ということです。と書くと、「そんな契約をした覚えはない」と思われるかもしれませんが、インターネットプロバイダと契約をされているはずです。その契約により、インターネットが利用できるわけですが、同時に契約者であるあなたに固有の電子メールの「アカウント」が作成されます。それは、ちょうどアパートやマンションの部屋を借りるようなものです。

メールボックス
契約をすると、あなた宛てのメールがたまる場所(受信箱)が作られます。受信箱には、あなた固有の名前や番号がつけられています。それを「メールアカウント名」と呼びます。でも、受信箱の名前だけわかっても、その受信箱がある建物がわからないと、メールを受け取ることができませんね。電子メールの世界では、その建物を「メールサーバ」と呼びます。読者の方がお使いのメールアドレスごとにそのメールを蓄えるメールサーバが存在し、電子メールのアプリケーションには、それらのメールサーバの名前を教えてあげる(設定する)必要があります。

電子メールアプリケーションのしていること


すべてのメールサーバには、メールを管理する「管理人」がいます。電子メールアプリケーションは、あなたのメールがたまっているはずのメールサーバを探して、そこの管理人に、「ここに○○(受信箱の名前)宛てのメールが届いているはずですが」と話しかけます。メールサーバの管理人は、自分に話しかけてきた人が正当なメールの所有者であるか確認しなければなりませんから、「○○さんのパスワードは何ですか?と尋ねます。正しいパスワードを伝えると、管理人は、届いているメールの数や指定したメールの内容を教えてくれます。

管理人
電子メールのアプリケーションは、この会話を繰り返すことによって、新着メールを確認し、表示しています。パスワードによる確認は会話の都度必ず行われますが、その度に受信箱の名前とパスワードを入力するのは煩わしいですね。そこで、電子メールアプリケーションは、一度設定された内容を覚えておくようになっています。また、新着メールの確認について、いちいち操作をしなくて済むようになっていますが、その確認頻度も同様です。

ここまでの内容は、特に問題なくご理解いただけると思いますが、ここからちょっと難しくなります。実はメールサーバの管理人には、2つのタイプがあります。どちらのタイプもメールを配信するためのものですが、タイプごとにメールサーバとの対話のやり方(手順)と内容が異なります。そのため、電子メールアプリケーションは、メールサーバの名前だけでなく、それがどちらのタイプかを知る必要があります。2つのタイプについて説明します。

一つ目のタイプ:「IMAP(アイマップ)方式」


一つ目のタイプは、IMAPと呼ばれます。IMAPのタイプのメールサーバの基本動作を示す絵を描いてみました。

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メールサーバの管理人が右手に持っているのはマイクで、あなたの受信箱の内容について、読み上げています。IMAPのタイプのメールサーバの最大の特徴は、複数のパソコンで同時に利用できることです。図では、3台のパソコンが同じ画面を表示しています。同じメールサーバ上の内容を表示しているから、同じ画面になるわけです。もし、どれかのパソコンであるメールを削除したとします。そうすると、メールサーバ上の該当するメールが削除されますから、3台のパソコンでそのメールが見えなくなります。この方式は、複数のパソコンに同時にメールを配信するという点で放送局のようだと考えると理解しやすいかもしれません。

二つ目のタイプ:「POP3(ポップ3)方式」


二つ目のタイプは、POP3と呼ばれます。POP3のタイプのメールサーバの基本動作を示す絵を描いてみました。

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POP3のタイプのメールサーバは、郵便配達員がメールを届ける(持参する)ことをイメージしてみてください。あなたの受信箱にメールが3通届いていたとします。メールサーバの管理人がPOP3であれば、彼はその3通のメールをあなたのメールアプリケーションに渡して、受信箱を空にしてしまいます。もし、あなたが複数のパソコンを使っていた場合、もともとは一つにまとまっていた受信箱のメールは、メールサーバに接続したタイミングにより、異なるパソコン上に「移動」することになります。この方式は、文字通り「郵便を配達する」イメージです。

WindowsとUbuntuでのメールの共存


すべてのメールサーバは、IMAPかPOP3のいずれかに分類されます。割合としては圧倒的にPOP3のタイプが多く、IMAPは少数派です。Windows上の環境を維持しながら、Ubuntuでもメールを使いたいという場合、利用しているメールサーバがどちらのタイプかどうかにより対応する内容が変わってきます。

「もし」読者の方がWindowsパソコンで利用しているメールサーバがIMAPのタイプであれば、話は簡単で、Ubuntu上のThunderbirdにIMAPのタイプのアカウントを登録すればWindows, Ubuntuどちらからも同じように利用することができます。しかし、読者の方がWindowsパソコンで利用しているメールサーバがPOP3のタイプであれば、気をつけて設定しないと、自分宛のメールがWindowsパソコンとUbuntu上に分散してしまうことになります。

ここまで読まれるとご利用されているメールサーバがPOP3のタイプの読者の方は、「IMAPだと良かったのに!」とがっかりされるかもしれません。しかし、悲観する必要はありません。というのもThunderbirdで適切な設定を行うと、ほとんどIMAPと同様の使い勝手を実現することが可能となります。私は、二つのタイプの概念の説明のところで「基本動作を示す絵」という言葉を用いています。二つのタイプは違った動き方をしますが、「メールサーバにある自分の受信箱の内容を確認する」という機能は共通であり、それが実現できていれば、あとは電子メールのアプリケーションの頑張りでカバーできるため、結果としては「ほとんど同じように使うことができる」のです。具体的な例をあげて説明してみましょう。POP3のタイプの場合、受信箱を確認した後、オリジナルのメールはそのままにしておいて、「コピーを作成して配達する」ようにすると、複数のパソコンから同じようにメールを読むことができます。IMAPタイプの場合、言ってみれば「メールサーバにある受信箱を覗きに行っている」わけで、インターネットにつないでいない状態(「オフライン」といいます)ではメールは読めない(残っていない)はずです。しかし、電子メールのアプリケーションは、受信箱にある内容をパソコンにコピーするので、オフラインでもメールを読むことができます。要は電子メールのアプリケーションの頑張り次第?であり、頑張っている分、設定する項目は多くなります。

メールの概念の説明は以上です。この説明は、冒頭書いたようにThunderbirdの設定を行う上での基礎知識としてご紹介したわけですが、それ以外にも役に立ちます。電子メールのアプリケーションを使っていて、エラーメッセージが表示された経験をお持ちの方が多いと思いますが、そのエラーの原因の大部分はメールサーバ管理人との会話の内容にあります。たとえば、パスワードの設定が違っていると、管理人さんに「違ってますよ」と言われます。すると電子メールアプリケーションは、受信箱を確認できないので、「エラーです」と表示します。POP3方式の場合、設定を変えていないのにエラーが表示されることがあります。それは複数のパソコンで同じメールサーバに接続しているとき起こります。他のパソコンからあなたの受信箱を確認しているので、管理人さんと話をすることができなくなるわけです。今度、電子メールのアプリケーションのエラーに遭遇したら、今回の記事を思い出してみて下さい(笑)。

次回は、Ubuntu上のThunderbirdの設定項目について解説します。

(Haru)

著者:Haru(ペンペン先生)

1962年、北海道生まれ。うお座。
1985年、北海道大学工学部卒業、IT系企業に入社。
2003年、業務テーマとしてLinuxに取り組む。
2015年、関東地区交流会参加をきっかけに上映会スタッフに参加。
横浜市在住

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