これまで私たちが目にしてきた情報でいわゆる西側、NATOとくくってきたものが、この記事では見慣れない「アングロ-アメリカン枢軸(AAA)」と記されています。世界権力のピラミッドの頂点に立つ者たち、西側銀行家連合などの意味を持たせてあるようです。彼らの手足となるCIAや政治家、ロシア・オリガルヒなどが登場します。確かにプーチン氏への肩入れを感じる記事ですが、ソ連崩壊の真相は西側銀行家連合による「周到に用意された」「新自由主義化の目的の」「制御解体」だったという認識は重要です。当時は冷戦のための軍備負担で経済破綻したという解説が流布されていましたが、元記事では、ベルリンの壁崩壊とソ連崩壊に至る「制御解体」にはCIAが直接関与し、同時にメディアを駆使して自身の関与を徹底的に隠蔽したと述べています。事実はソ連邦の共産主義支配から抜け出す唯一の方法が、略奪的資本主義支配への移行で、その過程でソ連の膨大な自然資産、産業基盤、国家資産が奪われました。エリツィンの役割は膨大な資産が奪われることを承知の上でAAAとロシア・オリガルヒの間に立つ役割を認識していたと言います。
そして「ロシアを守ってくれ」というエリツィンの遺志を継いだプーチンは、その期待通りオリガルヒを刑務所か亡命に追いやり、国民の利益を優先させることを成し遂げました。プーチンが「銀行家、実業家、有力なオリガルヒよりもロシアとその国民の利益を優先させた」ことは、AAAにとってまさかの究極の裏切りに他ならず、なるほどこの頃ニュースでプーチンが独裁者だと散々こき下ろされたことを覚えていますが、煮え湯を飲まされたオリガルヒ達には我慢ならない大統領だったのですね。ロシアを追われたオリガルヒ達は「CIA、MI6、MOSSAD犯罪組織に、完璧な保護を求め」、そこから巻き返しを図っていました。
ソ連崩壊がAAAのコーディネートによるクーデターであったように、キエフのクーデターも、今のウクライナ侵攻も「CIAが米国とイスラエルのためにコーディネートしたクーデター」だとしています。しかもオリガルヒを使った傀儡支配で、馬渕睦夫元大使が「黒幕はジョージ・ソロス、ドニプロペタロクスクの州知事がクロモリスキーというオリガルヒだった」と解説されている内容とも一致します。
そして、前編の最後にもう一つの異なる視点を提示しています。ウクライナはアシュケナージ系ユダヤ本来の故郷であり、イスラエルのシオニスト指導部はウクライナに戻る動きを「極めて静かに」進めている、というものです。「巨大な火薬庫」と成り果てた現在のイスラエル国家を見限り、最後の拠り所としてウクライナを選んだとあります。
後編ではこのユダヤ国家の詳細と、そしてこの記事の冒頭にある「なぜAAAはプーチンを恐れ、倒そうとするのか」という問いの答えが歴史とともに語られる真意が明かされています。
注)以下、文中の赤字・太字はシャンティ・フーラによるものです。
秘密の歴史が明らかになった - プーチンは事前に計画されたソビエト連邦崩壊後に重要な役割を果たした。
なぜ、アングロ-アメリカン枢軸(Anglo-American Axis:AAA)は、これほどまでにプーチンを恐れ、彼を倒そうとするのか?
(中略)
その疑問に答えるには、「ソ連邦の計画的な崩壊」の隠された歴史と背景を正しく理解しなくてはならない。そこで初めて、今日のプーチンの行動や発言の大きな意味が理解できる。 (中略)
ベルリンの壁崩壊に続く、ソ連邦の崩壊を画策する前に、超極秘の取り引きがあった
ベルリンの壁崩壊とその後のソ連邦の崩壊は、西側銀行家連合による新自由主義化の目的で行われたもので、周到に計画された制御解体だった。主流メディアが洗脳してきた自然発生的な出来事ではない。
(中略)
実際にボタンを押したのは、銀行家と政治家、投資ブローカーと権力者たちであった。
ソ連解体全体が、彼らの極秘会議の成果だった。ソ連と東欧諸国を計画的に制御崩壊させるために必要な、ビジネス、商業、銀行、投資の側面について、極めて綿密に計画された。
銀行家らは、資産・天然資源を強奪して監督する目的で、悪名高きロシア・オリガルヒを選任した。この権力移行プロセスの初期段階は、世間の目から極秘裏に行われた。
1989年までには、ソ連邦の共産主義支配を望む人々から、腐敗した略奪的資本主義により膨大な自然資産、産業基盤、その他あらゆる国家資産を直接支配しようとする人々へ、権力が移行した。
実は、このプロセスこそが、名目上のソビエト共産主義の約75年間を通して、ソ連邦の運命を秘密裏に支配してきた者たちからの解放が「許される」唯一の方法だった。
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基本的には、読者の皆様にもとても参考になると思います。
しかし、非常に長い文章で、20ページ近くになります。
話が飛んだり分かりにくい部分もあります。
創造デザイン学会さんでも取り上げておられますが、
残念ながら、見出しのみが書かれています。
内容や著者の意図を伝えるには、短すぎる。
内容的にはとても参考になるもの、勿体無い、と感じました。
そこで、私なりに全文翻訳した上で、要約したものをお送りします。