注)以下、文中の赤字・太字はシャンティ・フーラによるものです。
「アメリカの傭兵」──ワグネルが名指しで命を付け狙う精鋭グループ https://t.co/gIJBvE5cfZ #ニューズウィーク日本版 @Newsweek_JAPANより
— ニューズウィーク日本版 (@Newsweek_JAPAN) December 8, 2022
ウクライナ東部ドネツク州の要衝であるバフムトをめぐる攻防は、ロシアがウクライナに軍事侵攻を開始して以降、最も過酷な戦いのひとつとなっている。
(中略)
バフムトとその周辺地域への激しい攻撃で、ロシアの軍事ブロガーや扇動家が勢いを取り戻しており、ロシアの民間軍事会社ワグネル・グループとその創設者エフゲニー・プリゴジンも力を誇示している。
(中略)
プリゴジンと彼が率いるワグネルの戦闘要員(受刑者を大量に採用したことでその数は膨れ上がっている)には、ウクライナ軍以外にも標的がいるようだ。それは「モーツァルト・グループ」。米海兵隊の元大佐であるアンドリュー・ミルバーンが設立したNGO(非政府組織)で、バフムトをはじめとする前線地域からの一般市民の避難を手助けしているボランティアの組織だ。
(中略)
プリゴジンはモーツァルトを「民間軍事会社」だとしているが、ミルバーンは否定する。「私たちは兵器を持たずに人道支援の活動をしている。法律的にも人道支援団体だ」と言う。米内国歳入庁の認定を受けた慈善団体だと説明した。
「傭兵がうちのような安月給で働くものか。うちのボランティアが訓練するウクライナ兵たちがもらう給料よりずっと少ない」とミルバーンは言う。「ただし心の知能指数は傭兵より私たちの方がずっと高い。うちが雇うのは傭兵とは異なるタイプの人材だ。私たちは武装していないし、戦わない。民間軍事会社との共通点は何もない」
(以下略)
突っ込みどころ満載の記事🤨
宇軍を支援している「モーツァルト・グループ」は、米海兵隊の元大佐が設立したNGOで「兵器を持たずに人道支援活動をしている」けれども、宇軍に戦闘訓練を施しているという。そしてメディアが入れないような深い前線に入る許可を得ている。
↓https://t.co/k4eNpN0eGS— matatabi (@matatabi_catnip) December 11, 2022
そして記事によると
モーツァルトの訓練を受けた部隊でも「非常に多くの犠牲者が出ている」「死傷者の割合は70%を超えるといったメディアの数字も誇張ではない」宇軍の新兵たちは基本訓練以外の訓練をほとんど受けずに戦闘に放り込まれている。「新兵の約80%は発砲した経験すらない」
↓— matatabi (@matatabi_catnip) December 11, 2022
資金不足も差し迫った問題だ。「来年の早い時期に活動が失速するのではないかと懸念している」モーツァルトはクリスマスも新年もなしに活動を続行、来年の早い時期に訓練の規模を拡大するという計画もある。
この「人道支援組織」はワグナーに標的にされているためドンバスのホテルは泊めてくれない。— matatabi (@matatabi_catnip) December 11, 2022
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ウクライナ東部の親ロシア派「ドネツク人民共和国(DPR)」の首長のデニス・プシーリン氏は、“ロシア軍が現時点でバフムトの包囲に近づいている。とりわけ傭兵(ようへい)集団「ワグネル」の前進が著しい”と言っています。
“バフムトは、半年間にわたる塹壕(ざんごう)戦や砲撃の応酬、正面攻撃を伴う激戦により、「肉ひき機」と呼ばれるようになった”と言うことからも分かるように、ウクライナ軍が非常に大きな損失を出しています。
冒頭の記事によれば、ロシアの民間軍事会社ワグネル・グループの標的はウクライナ軍以外に、米海兵隊の元大佐であるアンドリュー・ミルバーンが設立した「モーツァルト・グループ」があるとのことです。
「モーツァルト・グループ」はNGO(非政府組織)で、“バフムトをはじめとする前線地域からの一般市民の避難を手助けしているボランティアの組織だ”と言うことですが、設立者のミルバーンは、“うちのボランティアが訓練するウクライナ兵たちがもらう給料よりずっと少ない。うちが雇うのは傭兵とは異なるタイプの人材だ。私たちは武装していないし、戦わない”と、不思議なことを言っているのです。
“続きはこちらから”の記事で、この謎が解けます。ルガンスク人民共和国(LNR)の内務大臣補佐官、ヴィタリー・キセレフ氏は、“殺された、あるいは致命傷を負ったウクライナ軍人の臓器摘出に関わるグループが、ドネツク人民共和国(DPR)のアルチェモフスクの近くに到着した”と言っています。このグループの中に米民間軍事会社「モーツァルト」代表のアンドリュー・ミルバーンがいると書かれています。